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長女が生まれたタイミングでカメラデビューをしたのでカメラ歴は一応10年。当時、星景写真に興味があったが何も行動を起こせなかった。人生は思ったより長くないと悟った今、一念発起して星景写真(星空写真)デビューすることにした。実は一回だけ24ミリf4レンズでチャレンジしたのだが大失敗。図書館で星空写真の本をいくつか借りてまずは基礎を学ぶことにした。長くなりそうなので数回にわけてお届けする。内容としては初心者向けの星空写真口座となる。そもそも星空写真ってなんなのだろうか?
カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。
目次
星空写真とは
※写真はフリー素材です。
星空写真が何なのか初心者にはよくわからない。星空写真についてざっくりと調べてみた。
星空写真の種類
星の写真といってもいくつかの種類があるだ。大きく分けると広角で天の川を撮影する星空写真と超望遠レンズで星雲などを撮影する天体写真である(たぶん)。
- 星空写真(星景写真、新星景写真)
- 天体写真
星空写真
どちらかと言えば「星空写真」の方がお手軽感はありそう。天体写真だと赤道義システムや天体撮影専用カメラなどさらなる沼がまっている。星空写真であれば三脚とスマホだけでも何とかなる。昨今のスマホは高性能カメラを搭載しているため以外にも夜間撮影に強かったりする(お値段はアレだが)。
星空写真の次に多く聞く「星景写真」は星空と夜景をからめた写真である。星景写真では星空の方角だけでなく背景や背景周辺の明るさなどの調整も。一般的に映えるのはこちらだろうか。ただしスマホのセンサーサイズでは限界があるため一眼レフやミラーレス一眼などセンサーサイズの大きいカメラが必要となる。
天体写真
天体写真になると露光時間が長くなるため赤道義と呼ばれる機器が必要となってくる。これは星を追尾できる台座で長時間露光しても星がぶれずに撮影できる。ただしカラフルな星団の写真は撮影後の合成やレタッチが必須で本格的にやる場合撮影後の処理が難しくなる。ハードルの高い分野なので初心者がここから入ることはないだろう。
新星景写真
星空写真を調べていて見つけたのがこれ「新星景写真」である。通常赤道義を使うと空以外の景色がぶれてしまうが、その部分を別撮りして合成してしまおうという撮影方法。よく見かける背景がぶれていないありえないくらいキレイな星空写真はだいたいコレ。撮影機材と編集技術と非常に難易度が高い。
今では一部の一眼レフデジタルカメラに搭載された「比較明合成」で星空撮影も身近になっていますが、木村氏が行う「新星景写真」は、星空と地上風景を別撮りしPhotoshopでワンショットに合成する「固定・追尾合成」であり、撮影の要点となる天体に関する基礎知識、適正露出、データ処理時の強調などを紹介いただきました。
デジタルフォト・ワンストップセミナー「新星景写真」実施報告 | EIZO株式会社
結局のところ目を引くような星空写真や天体写真は合成や後処理(レタッチ)でかなり調整されている。本格的にやる場合後処理が重要になりそうだ。
新星景写真編集ソフト
新星景写真編集の定番で言えばPhotoshopで2値マスク合成の新星景写真となる。しかし、フリーソフトのSequatorという選択肢もありそう。Sequatorは赤道義を使わず固定撮影だけで合成できるようでしかも無料と敷居が低い。赤道義を使わずに星を点で表現することができるメリットは大きい。初心者としては、「Sequator」を外すことはできないだろう。
比較明合成写真
※写真はフリー素材です。
これもよくみる写真のひとつ。北極星を中心に星の奇跡を写したもの。いくつかの写真を合成して星の明るい部分だけを重ね合わせて軌跡にしている。新星景写真と違いマスクがいらないため比較的合成の難易度は低い。
星空撮影の機材
星空写真で必須なのは「三脚」のみ。今のスマホはほとんどが長時間露光できるのでそれっぽい星空写真は撮影できるハズ。iPhoneに至ってはコンデジ越えかと思えるレベルと価格。編集ソフトは無料版があるのでなんとかなりそう。
クオリティアップしたい場合はカメラをミラーレス一眼に変えたりすればよい。高感度耐性も高くスマホより写りはよい。あとはできるだけ明るいレンズ。このあたりもこだわり出すと沼なのでほどほどにした方がいいだろうか。
とりあえず三脚さえあればデビューできるので間違ってもいきなり赤道義を買わない方がいいだろう。
撮影の知識
星空写真では長時間露光(長いシャッタースピードでの撮影)が必要になるため「シャッタースピード、ISO感度、F値」くらいのカメラ基礎知識は必須となる。カメラ入門の動画を1、2本見れば理解できると思う。もしくはカメラの入門書を図書館で借りてくるとか。とりあえずスマホのマニュアル撮影で半日すれば問題なく使えるようになるハズ。
冬は現場で色々な設定確認が困難なので必ず撮影前に撮影練習をしておいた方がいい。あと可能ならロケハンもしておいた方がいい。暗闇の撮影となるので日中に場所の確認しておくと安心できる。冬場は寒さ対策も必須。機材結露もあるので車内温度が高すぎるのは危険。
星の知識
星景写真で天の川の中心を写したい場合ある程度タイミングが必要となる。月の満ち欠けや光害など事前に確認しないと撮影はできない。その中でも重要なのが光害とよばれる街の明かり。星空に比べ明るすぎるため背景側が白飛びしてしまう。星空写真にはとにかく暗い撮影環境が必要。もちろん満月もNGである。
まとめ
お手軽に星空写真を楽しみたい場合は「スマホ+三脚+撮影知識+星知識」があればよさそう。手持ちの三脚があるならほぼほぼゼロ円スタートではじめられる。いきなりミラーレス購入とかの暴挙はおすすめできない。手持ちの一眼レフやミラーレス一眼がある場合は手持ちのレンズでまず試してみるのがいいだろう。
超ザックリ星空撮影を入門したら。あとは実践の繰り返し。初心者は、無理にお金をかけすぎずにできる範囲でまず楽しむのがいいだろう。個人的にはちょっとづつステップアップしていった方が良い気がする。星空撮影は、想像以上に手間がかかり向かない人もいるんじゃないかな。
- 星の写真は星空写真と天体写真の主にふたつ
- 星を長時間露光する場合は赤道義は必須
- スマホと三脚があれば気軽にはじめられる
今月も体調不良で新月を逃しそうです。(泣)