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星空写真とは、背景を含めた星景写真や望遠鏡や赤道義を使った本格的な天体写真などがあることを前回の記事で紹介した。星空写真は一般的な写真との違いが多いので本稿では全体像をざっくりとまとめて紹介する。初心者はまず天体写真ではなく簡単な機材から入れる星景写真がいいのではないだろうか。
カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。
目次
星空写真で知っておきたい基礎知識
初心者向けにポイントをまとめてみた。
- カメラ撮影の知識
- 天体観測の知識
- 撮影機材の知識
- レタッチの知識
- 撮影の実践
最終的には実践を繰り返さないとまったく成果がでないと思う。個人的には知識2割、実践8割と考えている。自宅での撮影練習も含めレタッチやヒストグラムのチェックなど実践して体感しないと学べないことは多い。
カメラ撮影の知識
星空写真は基本的に長時間露光と呼ばれるシャッタースピードを遅くして撮影する。基本露出と呼ばれる写真の明るさの調整やピント調整(フォーカス)もマニュアル(手動)となる。まずマニュアル露出の基本として以下を理解できていることが前提となる。
- シャッタースピード
- 絞り値(f値)
- ISO感度
このみっつを理解できていないと色々と難しい。もしわからないようだったらYouTubeなどの動画を見ながら実験。たぶん1時間くらいカメラをいじっていたら理解できるハズ。星空写真の場合は基本「絞り」と「シャッタースピード」固定でISO感度固定になるのでISO感度を手動調整できるようにしておくとよいだろう。
フォーカスも重要なポイント。暗闇での長時間露光なので基本AFはまともに動作しない。一眼レフやミラーレス一眼であれば画面拡大して星が点にみえるようにフォーカスを調整する。
天体観測の知識
専門家ではないので正直どこにどの星があるかよくわかていない。天体観測の本を何冊か図書館で借りてざっくり読んだレベル。天の川を撮影したい場合などは事前に方向をチェックしておいた方がいい。星景写真の場合背景と星の位置関係も時間によってかわるので構図作りは意外に難易度が高い。
当たり前ではあるが明るい場所(光害が強い場所)ではまともに星が撮影できないのでできるだけ光が届かないくらい地域まで移動する必要がある。光害マップなどで暗い場所はある程度みつけられるがそうとう山奥にいかないと無理。個人的にはロケーションの選定が一番重要かつ難しいと思っている。
星空写真で一番重要なのはロケーションの選択である。
撮影機材の知識
スマホの撮影機能に「シャッタースピード」と「ISO感度」の手動設定があれば撮影できるハズ。あとはスマホが固定できる三脚があればOK。三脚が無ければアウトドアテーブルなどにおいでスマホスタンドで撮影ってのもイケそうである。はじめの一歩としてはスマホのみで撮影もアリ。いきなり高い機材をそろえる必要などない。なによりロケーションの選定さえ成功すればいい写真がある程度撮れるハズである。
- ステップ1:スマホ
- ステップ2:コンデジ+三脚
- ステップ3:一眼カメラ+三脚
- ステップ4:一眼カメラ+赤道義
- ステップ5:天体望遠鏡+冷却カメラ
素人考えではあるが難易度順にいくとこんな感じだろうか。一眼カメラになるとレンズも必要になるため費用が一気に上がってくる。更には重いカメラを支えるための三脚も必要になるため俗に言う「カメラ沼」になってしまう。個人的には費用をかけずに手持ちの機材や安い中古一眼カメラなどで十分だと思う。よほど好きでない限り無駄に投資しない方がよい。
レタッチの知識
レタッチとは写真の色味や明るさなどを調整することである。ソフトウェアで言えばPhotoshopやLightroomが有名だろうか。基本的に星空写真はレタッチ必須と思っていい。日中の撮影と違って星空写真は明るさのバランスが狂いやすいのでレタッチしないとまともに見れないレベル。RAW現像やレタッチの経験がない方はこの機に入門した方がいいだろう。
撮影の実践
筆者は数回しか星空撮影していないのだが何回かチャレンジしないとまともな写真は撮れないと思う。撮影ポイントまで行くのが難しい場合は自宅のベランダやバルコニーから練習してもいいだろう。練習は撮影からレタッチ(現像)までの最終工程までのすべてを繰り返す。レタッチすることで撮影素材の良し悪しが確認できるハズである。
まとめ
星空撮影を何度か練習してみたのだが一番重要なのは「撮影場所」と「撮影タイミング」だと思う。どんなに良い機材があっても強い光害があってはどうにもならない。星空写真というと「カメラ」や「レンズ」が気になってしまうが初心者は機材にこだわらず撮影場所や撮影タイミングに注力した方がいいだろう。ロケハンして光害の有無をチェックしてある程度の写真が撮れるようになってから機材投資でいいのではないだろうか。
- 機材よりも光害を避けられる撮影場所が重要
- 星空写真は基本的にレタッチ必須
- 星空写真は実践しないとわからないことが多い
深夜に明かりの無い場所にひとりで行くのは普通に怖いです。