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無料画像サイトとは無料で利用できる写真が画像を公開しているサイトである。大手の無料画像サイトを中心にライセンスなどを比較して紹介する。ちなみに有償でのサービスはストックフォトサービスと呼ばれている。
ストックフォト(Stock Photo)とは、頻繁に使用されるであろうシチュエーションで予め用意された写真素材のこと。もしくは、写真を含むそのほかマルチメディア素材のこと。その中から、予算に応じて広告・出版等の制作会社が目的に合った素材を選び、使用料を支払うことで利用できる。
無料の素材については、基本的にストックフォトと呼ばない。
無料画像サイト利用する場合は必ず最新のライセンス情報を確認してください。
規約などは2018年8月のもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
著作権などの権利とライセンス
無料画像を使う場合は著作権などの権利やライセンスについて理解する必要がある。理解せずに利用すると権利侵害となる可能性ある。
著作権などの権利については以下の記事を参照してください。
無料画像を使うときに知っておきたい権利~著作権、著作人格権、肖像権、商標権、ベルヌ条約~
特に注意したいのが、撮影者の著作権と被写体の権利が別であること。撮影者が著作権を放棄していても被写体の権利は別にあるためモデルリリースと呼ばれる被写体の同意書が別途必要になる。権利を侵害した場合は撮影者や無料画像サイトではなく利用者の責任となるため知らずに権利を侵害した画像を使っていたらアウト。
ライセンスについての詳細は以下の記事を参照してください。
無料画像のライセンスについて~商用利用可能、著作権表記不要、改変自由なパブリックドメインとCC0ライセンス~
海外サイトではCC0ライセンスが多いが被写体の権利については別途確認が必要なため利用には注意が必要である。海外サイトのほとんどがモデルリリースを取得していないため人物が特定できる写真を使うと肖像権を侵害する可能性が高い。
無料画像サイトの比較
国内外含めた無料画像サイトを比較した。
登録枚数
海外サイトの方が登録枚数が多い。実際は登録枚数より使える画像や写真がどれくらいかが重要。登録枚数が少なくてもクオリティーの高い画像の割合が多いサイトの方が圧倒的に使いやすい。
国内サイト
ぱくたそ、足成あたりが定番。クオリティーを考えるとぱくたそが群を抜いている。ぱくたそは新規画像の登録ペースもよいので期待できる。
*1:2019/1/31調べ
海外サイト
登録枚数の桁が国内サイトと違う。ただしアップロード時に画像の審査が無いサイトもあり国内より信頼性は低い。エフェクトのかかったインパクトのある画像が多くブログのアイキャッチとしては使いやすい。Unsplashは新規登録画像が多く伸びているため今後に期待できる。
名前 | 利用規約 | 画像登録数*1 | 詳細解説 |
---|---|---|---|
Pixabay | 約1,600,000枚 | ||
Unsplash | 約850,000枚 | ||
Pexels | 不明 | ||
StockSnap.io | 不明 |
*1:2019/1/31調べ
ライセンスタイプ
画像を一般投稿できるサイトは権利がはっきりしないものも含まれるため注意が必要。
国内サイト
国内サイトはほとんどが独自ライセンスだが内容はCC0に限りなく近い。ぱくたそは登録カメラマンのみが画像を投稿できる仕組みでアップロード時の審査も厳しいようで画像のクオリティーが全体的に高い。やはりクオリティーの高い画像の割合が多いサイトが使いやすい。
名前 | 詳細 | ライセンスタイプ | 一般投稿 | 人物写真 | 利用登録 |
---|---|---|---|---|---|
ぱくたそ | 独自ライセンス | 不可(登録カメラマンのみ) | あり | 不要 | |
足成 | 独自ライセンス | 不可(登録カメラマンのみ) | あり | 不要 | |
ソザイング | 独自ライセンス | 可能(運営チェックあり) | なし | 不要 | |
フォトスク | 独自ライセンス | 可能(現在停止中、運営チェックあり) | あり | 不要 | |
ビジトリーフォト | 独自ライセンス | 不可(登録カメラマンのみ) | あり | 必要 |
海外サイト
海外サイトはCC0ライセンスがほとんど。どのサイトもモデル、プロパティリリースについては明記していない。基本的に被写体の権利は利用者個人で確認することとなっている。
名前 | 詳細 | ライセンスタイプ | 一般投稿 | 人物写真 | 利用登録 |
---|---|---|---|---|---|
Pixabay | CC0ライセンス | 可能(編集者確認あり) | あり | 不要 | |
Unsplash | 独自ライセンス | 可能 | あり | 不要 | |
Pexels | 独自ライセンス | 可能 | あり | 不要 | |
StockSnap.io | CC0ライセンス | 可能 | あり | 不要 |
ライセンス詳細
商用利用や改変など少し掘り下げて比較する。
国内サイト
モデルリリースについて明記しているのは国内外含めて「ぱくたそ」と「足成」の2サイトだけであった。それ以外のサイトで人物を特定できる画像を使用すると肖像権を侵害する可能性がある。人物を合法的に使用するなら「ぱくたそ」か「足成」を使うしかない。
名前 | 詳細 | 商用利用 | 著作権表記 | 改変 | モデルリリース | 禁止事項 |
---|---|---|---|---|---|---|
ぱくたそ | 可能 | 不要 | 可能 | 画像毎に表記 | アダルトや出会い系、直リンク、詳細は利用規約を参照 | |
足成 | 可能 | 不要 | 可能 | 画像毎に表記 | 二次利用、アダルトサイト、直リンク、詳細は利用規約を参照 | |
ソザイング | 可能 | 不要(例外あり) | 可能(明記なし) | 表記なし | 公序良俗に反する利用、二次利用、直リンク。詳細は利用規約を参照 | |
フォトスク | 可能 | 不要 | 可能 | 不明 | 再配布、二次利用、アダルトサイト、ギャンブル、詳細は利用規約を参照 | |
ビジトリーフォト | 可能 | 不要 | 可能 | 表記なし(利用可) | Web媒体以外利用、アダルトサイト、直リンク、詳細は利用規約を参照 |
海外サイト
すべてのサイトがモデルリリースに対する明記はない。被写体に関する権利は利用者の責任としている。被写体の権利を侵害する可能性のある写真は注意。人物が特定できる写真、美術品、ランドマーク、キャラクター、ロゴ、商標などは権利侵害のリスクがある。
人物が特定できない写真であれば枚数が多くインパクトのある海外サイトがおすすめである。
名前 | 詳細 | 商用利用 | 著作権表記 | 改変 | モデルリリース | 禁止事項 |
---|---|---|---|---|---|---|
Pixabay | 可能 | 不要 | 可能 | 表記なし(投稿者に問合必要) | 肖像権、商標権などの権利侵害、詳細は利用規約を参照 | |
Unsplash | 可能 | 不要 | 可能 | 表記なし | 違法目的、名誉棄損やポルノなどの不適切コンテンツ、同様のサービス、詳細は利用規約を参照 | |
Pexels | 可能 | 不要 | 可能 | 表記なし | 被写体の名誉を傷つける、二次利用、再配布、詳細は利用規約を参照 | |
StockSnap.io | 可能 | 不要 | 可能 | 表記なし | 被写体の権利侵害、名誉又は声望を害する利用、詳細は利用規約を参照 |
まとめ
ビジネスで無料画像を使うのはリスクが高い。権利を侵害した場合はサイトや撮影者でなく利用者の責任となるからだ。会社組織や大きなプロジェクトの場合は有償のストックフォトサービスの利用をおすすめする。
特に海外サイトは権利を侵害した画像がアップロードされている可能性も高くリスクが高い。無料だから、CC0ライセンスだからと使っていると知らないうちに権利を侵害している恐れがある。国内サイトの「ぱくたそ」はモデルリリースの表記もあり他に比べ安心できるため商用で利用するならこのサイトがおすすめ。
ただ、海外サイトは登録枚数が多く魅力的な写真も多い。もし使うのであれば被写体に特定できる人物、ランドマーク、美術品、キャラクター、ロゴ、商標と思われるものが含まれないものであれば比較的安心して使える。ただし盗用された画像はこの限りではない。
別の記事でも述べていたが万が一に備え商用で無料画像を利用する場合は、サイト名、日付、でればスナップショットを記録しておくとよい。
- モデルリリースを明記しているのは「ぱくたそ」と「足成」だけ。
- 海外サイトはモデルリリースの明記がなく利用者が確認する必要がある。
- 海外サイトは一般投稿可能で権利侵害画像がアップされている可能性が高い。
- ビジネスで使用するなら有償のストックフォトサービスを使うのが無難。
おすすめ無料画像サイト
最後におすすめの無料画像サイトをあげておく。
ぱくたそ
国内であればぱくたそがおすすめ。全体的にクオリティーが高くハズレが少なく使いやすい。タグ付けもしっかりされていて目的の画像を見つけやすい。なによりモデルリリースがはっきりしているため使用時のリスクが少ない。登録枚数も増えているようで今後にも期待できる。
Unsplash
個人的にはPixabayよりUnsplashの方が使いやすい。登録画像の品質が安定しているのでハズレがほとんどなく目的の画像を素早く見つけることができる。ただしモデルリリースがないため人物が特定できる写真の利用は控えた方がよい。有名なキャラクターなどは商標登録さている可能性が高いので目立つ形で映り込んでいたら使わない方がいい。
引用:Beautiful Free Images | Unsplash
おすすめ有料画像サイト
筆者がクリエイター登録しているストックフォトサービス。無料画像サイトよりクオリティーが高く枚数もけた違い。アップロード時の審査もかなり厳しいので安心して利用できる。個人ブログレベルでここまで使う必要はないが商用サイトなら使っておきたい。