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前々から気になっていたLINEアプリの設定を確認した。設定項目が多いため今回は「プロフィールメニュー」に絞っている。結論を言うと「IDによる友だち追加を許可」、「誕生日」、「フォローリストを公開」は設定しないことをおすすめする。ただしこれらの設定について正しく理解できているエキスパートの方は好きなように設定していただいて問題ない。SNSに不慣れな方は慣れるまで個人情報の入力はできるだけ控えましょう。
画面や仕様などは2020年10月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。
本記事で紹介する設定はSNS初心者に向けたものです。各機能の詳細やリスクを理解したエキスパートの方はこれらの設定をする必要はありません。セキュリティを重視した設定のためLINEの機能を十分に使えなくなる可能性があります。
目次
LINEアカウントの種類
LINEの設定変更にあたりまずアカウントの種類を本記事では以下のように定義した。本記事で紹介する設定はこの「個人アカウント」を対象にしたもので利便性よりもセキュリティを重視している。ビジネス用の公開アカウントに対して本記事で紹介する設定は適切でない可能性がある。
- 個人アカウント
- 公開アカウント
個人アカウント
自身の本名で運用しているアカウントを個人アカウントと呼称する。プライベート情報を公開しているため友達リストには信頼できるリアルで付き合いのあるメンバーだけに限定される。
- アカウントで本名を公開している
- 登録ユーザーのすべてが信頼できる人物である
- 信頼できるユーザー以外は友達登録させていない
公開アカウント
本名を名乗らず公にしているアカウントを公開アカウントと呼称する。営業やサービスなどでLINEを利用する場合このような使い方となる。ビジネス用の非プライベートアカウントと思っていいだろう。
- アカウントで本名を公開していない
- 登録ユーザーに信頼できないメンバーが含まれる可能性がある
- すべてのユーザーに友達登録を許可している
プロフィール設定の見直し
では早速LINEアプリのプロフィール設定について見直す。
まずはLINEアプリにログインし右上の歯車のアイコンをタップ。
メインメニューが表示される。「プロフィール」をタップ。
これがプロフィール設定画面である。以降ひとつづつ設定について確認する。
顔写真の設定
個人アカウントであれば自身の顔写真でも問題ない。顔写真を設定しないと誰かわからず使いにくいので必ず何か設定しておく。顔写真が嫌ならアイコンなどでもよい。
背景の設定
顔写真の背景に画像を設定することができる。自宅などを特定されたくない場合は自宅周辺地域での写真は避ける。
名前
乗っ取られた場合に名前が漏洩してしまうので個人アカウントであってもフルネームを入れる必要はない。登録メンバーがわかるようなニックネームで問題ない。
ステータスメッセージ
個人アカウントであれば「旅行中」とか「仕事中」とかだろうか。プライベートを知られたくない場合は入れる必要なし。
電話番号
基本的に電話番号は必須なので設定されているはず。2段階認証ができないので未設定の場合は登録する。
画像の変更を投稿
これを設定すると画像の変更がイベントとしてタイムラインに表示される。個人アカウントではどちらでも問題ないだろう。
BGM
これで個人情報が漏洩することはないと思うのでお好みでいいだろう。
ID
IDには情報漏洩のリスクがあるため十分に注意したい。IDに自身が利用しているメールアドレスと同じものを使うとメアドが漏洩する可能性がある。しかし、このIDは削除も変更もできないため一度設定したら使い続けるしかない。セキュリティ面からどうしても変更したい場合はLINEアカウントを一度削除して作りなおす必要がある。その場合トークのすべてと友達リストすべてがリセットされてしまう。
- メールアドレスと同じキーワードを使用
- 知られたくない情報がIDに含まれる
- 誕生日などの個人情報が含まれる
個人のメールアドレスと同じキーワードを使用
たとえばGmailで「abc123@gmail.com」を使っている人がLINEのIDに「abc123」を使う場合。このような使い方をするとメールアドレスが漏洩する可能性がある。公開アカウントで誰に知られてもいいメールアドレスであれば問題ないが、個人のメールアドレスはNG。
知られたくない情報がIDに含まれる
たとえばIDに知られたくないフルネーム「yamada-taro」が入っているとか。個人アカウントであればリスクは少ないが公開アカウントの場合は個人情報が漏洩する可能性があるので注意したい。
誕生日などの個人情報が含まれる
例えば7月7日生まれの人が「hanako0707」とか。生年月日は認証などで使われることがあるので出来るだけ公開しないようにしたい。
IDによる友達追加を許可
基本的にエキスパートユーザー以外はチェックを外しておく。IDが漏洩した場合に問題が発生する。
QRコード
QRコードは友達登録するためのQRコードを表示するだけなので特に設定などはない。
誕生日
生年月日は他アカウントの認証などに使われるため基本は設定しない。誕生日はLINEのタイムラインに表示されるので、どうしても友達にお祝いしてほしいと思う方は設定してもいいだろう。
フォローリストを公開
自分がフォローしている友達を公開するかどうかの設定。特に必要が無ければチェックを外しておく。誰をフォローしているかわざわざ教える必要はない。
LINE Profile+
LINEアプリのID連携に使うプロフィールを設定。最近よく見かけるID連携機能である。例えばGoogle以外のサービスにGoogleアカウントでログインするなど。連携したサービスかログインしたアカウントの個人情報にアクセス可能になる。ID連携を使えばサービスのアカウント数を減らすことができる。LINEのID連携はあまり見かけないのでひとまず未設定で問題ない。
まとめ
セキュリティを重視してLINEアプリのアカウント設定を確認した。アカウント設定は全部で13項目。
№ | 設定項目 | 推奨設定*1 |
---|---|---|
1 | 顔写真 | 常識の範囲内で好きなものを設定(未設定は運用上おすすめできない) |
2 | 背景 | 好きなものを設定(自宅を知られたくない場合は周辺の写真を避ける) |
3 | 名前 | 本名でもニックネームでも相手が認識できればなんでもいい(参加者の空気を読んで) |
4 | ステータスメッセージ | 自身の行動をお知らせしたければ設定 |
5 | 電話番号 | 2段階認証に必要なので未設定であれば設定 |
6 | 画像の変更を投稿 | お好みで設定 |
7 | BGM | お好みで設定 |
8 | ID | 個人情報漏洩につながるようなIDは避ける(変更不可なので致命的でなければ我慢) |
9 | IDによる友だち追加を許可 | セキュリティを考慮し基本はチェックを入れない |
10 | QRコード | – |
11 | 誕生日 | セキュリティを考慮し基本は設定しない |
12 | フォローリストを公開 | 基本はチェックを入れない |
13 | Line Profile+ | 基本は未設定(どうしても必要になったら設定) |
*1:SNS初心者向けのおすすめ設定。
気になる設定項目は3つ。「IDによる友だちを追加を許可」は「総当たり攻撃」でヒットする可能性があるのでチェックを外しておきたい。「誕生日」は微妙な友だちが登録されていたら非公開にしよう。「フォローリストを公開」も無駄に個人情報を公開していることになるので控えたい。
- IDによる友だち追加を許可
- 誕生日
- フォローリストを公開
IDにメールアドレスの一部を使っている場合はちょっと心配ですが、IDの変更が簡単にできないので無理して変える必要はないと思います。