この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
気付いたらダイソンのモーターヘッドの付け根がもげていた。どうやらネジが外れてしまったようだ。分解したときに上手く取り付けができていなかったのかも。運よく片側のネジが残っていたのでネジのストックから似たものを調査。ダイソンのネジはタップタイプと呼ばれる樹脂用のネジで筆者のストックにはなかった。タップタイプねじはよくおもちゃなどで使われているがDIYではあまりみかけない。サイズや形状がやや違うものの今回は木ネジで代用した。樹脂用のネジではないため破損のリスクはある。使った感じ木ネジでもしっかり固定されておりいまのところ問題なさそう。リスクはあるもののネジの準備が難しい場合は木ネジで代用してみてはいかがだろうか。
代替品の木ネジで修理しているため何かしら問題が発生するかもしれません。使った感じは問題なさそうでしたが自己責任でお願いいたします。
目次
ダイソンのネジ
ダイソンで使われいるネジはあまりみかけない形状であった。
ネジ頭の種類
ダイソンでは「プラス」と「トルクス」と言われる星形のネジが使われている。プラスはホームセンターなどでよく目にするが「トルクス」ネジはほとんど見かけない。今回プラスネジをなくしてしまったがネジ頭はそれほど気にする必要はない。
形状がやや特殊
上がダイソンのネジで下が一般的な木ネジ。
ぱっと見ただけでも違いが判る。DIYが趣味なら明らかに「異質なネジ」と言うことがわかる。樹脂系のおもちゃでの
ダイソンネジ | ・ヘッドが円柱状になっている ・先端が切れている ・スクリューのピッチが広い |
木ネジ | ・ヘッドはナベやサラなど色々 ・先端がとがっている ・ピッチは一般的 |
木ネジで代替できるか
基本問題ないと思うが気になる場合は樹脂専用ネジである「タップタイプねじ」を使った方がよい。
ヘッドの形状
ダイソンネジでは円柱の特殊な形状になっている。トルクスネジを使っているのが理由かもしれない。しかし固定できるかで考えるとナベネジでも問題ない。取り付け面に密着する面があるので問題ないだろう。ただ、円柱のトルクスネジの方がネジ山をなめるリスクは少ないように思う。
ヘッドの形状は円柱でもナベ型でも問題なく固定できる。
先端の形状
これは取り付け部分の受け側の形状による。受け側に障害物がなくネジが通り抜けられるようなら問題ない。ただし、先端部分が行き詰ったり、外部に露出する場合はその限りではない。先端のとがっていないネジを使った方がいい。ヤスリなどで先端を加工する方法もあるが手間を考えると買ってきた方がはやい。
受け側の場所や形状によっては先端が問題になる場合もある。先端が露出する場合はNG。
スクリューのピッチ
スクリューのピッチについて調べていたらこのような記事を発見した。
タップタイプねじ(Pタイプ)
プラスチック(可塑性樹脂)専用タッピンねじ。ねじ部の断面が、オニギリ形状(三角形)になっている。
ねじ部は2条ねじで、繰返し使用してもネジばかにならず、可塑性樹脂の割れ、カケ、焼付も起こらない。
どうやらダイソンの見慣れないネジは「タップタイプねじ」と言うらしい。プラスチックの樹脂などに使われるようでおもちゃを分解する時にみかけるのもそのためだ。
樹脂専用のネジなので可能であればこの「タップタイプねじ」を入手した使った方がいいだろう。木ネジの場合はピッチが違い樹脂部分を破損する恐れがある。
ざっくりであるが一般的な木ネジとダイソンネジのピッチを測定した。
ダイソンネジのピッチ | 1.25ミリ |
一般的な木ネジのピッチ | 0.9ミリ |
ピッチが0.3ミリ以上違うので取り付け部に与える影響は少なからずありそう。
木ねじの方が細かいピッチなので受け側に負荷がかかりやすく破損のリスクが高まる。
木ネジで代替する
ダイソンは樹脂専用のタップタイプねじを使用しており木ネジを使うことで破損する可能性が少なからずある。しかし、木ネジを使った感じ問題はなさそうであった。
代替ネジ
ぱっと見かなり違うが何とかなるだろう。
形状の差異
ダイソンは樹脂専用のタップタイプねじである可能性があるので木ネジで代替できるか微妙なところ。
項目 | ダイソンネジ | 木ネジ | コメント |
---|---|---|---|
ヘッド | 円柱 | サラ(ナベ) | ナベ型なら問題ないがサラだと接地面が狭く強度が落ちる可能性あり。 |
先端 | 平面 | 鋭利 | 先端が見えないかつ行き詰っていなければ問題なし。 |
太さ | 2.4ミリ | 2.5ミリ | ピッチの粗いネジなので0.1ミリくらいは大丈夫だと思いたい。ややリスクあり。 |
スクリューピッチ | 1.25ミリ | 0.9ミリ | ダイソンはおそらく樹脂専用「タップタイプ」ネジ。木ネジはピッチが細かく樹脂に適してない可能性がある。リスクあり。 |
木ネジで取り付け
受け側が詰まっていないかだけ確認し木ネジで取り付けてみた。木ネジの方がやや太いのでゆるい感じはない。しっかり取り付けられた。
まとめ
見た目がかなり違うので無理かと思ったがなんとかなった。おもちゃなどで使われているピッチの広いネジはどうやら「タップタイプ」といって樹脂に適しているようだ。なので木ねじで何とか代用はできたものの樹脂専用ネジではないので負荷がかかり破損する可能性がある。実際太さが0.1ミリ太いし何がおきるかわからない。今回よめから直ぐに修理しろとの依頼であったので木ネジで代用してみたが、ゆるみもなくしっかり取り付けられたのでひとまず問題なさそう。木ネジで代替する場合はリスクがあるのでそれを踏まえたうえで使っていただきたい。
- ダイソンのネジは樹脂用のタップタイプねじである
- タップタイプねじは木ねじとピッチ、太さ、スクリュー形状が異なる
- 多少リスクはあるがダイソンネジは木ネジで代替可能
もしかしたら業務用のホームセンターにタップタイプの取り扱いがあるかもしれません。