Nikon Z8 動画撮影用リグ~重くなるが4Kで半日以上録画できる構成~

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最近Z8で動画する機会がありざっくりではあるがリグを組んでみた。内蔵バッテリーだけではもたないので外部バッテリーを接続。超絶コスパの良いバッテリーがあったので使ってみたら意外に良い。Z30用に2個目も購入と。参考程度にZ8での動画撮影用リグをご紹介する。

カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。

撮影の目的

ハンドヘルドで半日撮影できるようにしたい。

4Kで半日以上の撮影をしたい

ファイル形式は「ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)」使用する。バッテリーの消耗は早くなるが「オーバーサンプリングの拡張」はONにする。気のせいかもしれないが入れた方が良い感じがするのだ。LOGではないものの比較的負荷がかかる撮影方式。フレームレートは30くらいにしているが、スローを使いたい場合は60fpsも使用する。

この撮影スペックだと内蔵バッテリーがすぐに枯渇してしまう。バッテリー入れ替えの手間も辛いので拡張バッテリーパックかPD給電は必須と思っていいだろう。

バッテリー入れ替えなしで長時間撮影

PD給電可能なCtoCモバイルバッテリーで給電してトータル4時間くらい撮影できればいい。そもそもメモリカードの問題もある。512Gのカードなので300Gくらいイケればいいだろうか。

準備した機材

Z8のハンドヘルドで半日動画撮影を想定。

フルサイズのケージ

これがないと始まらないということでフルサイズのケージ。定番のSmallRigを使う。どうやらキットもあるようだが好きなトップハンドルが選べないので別売りが個人的におすすめ。

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アンカーリンクスもおまけで付けているがハンドヘルド撮影でストラップは邪魔になるので使っていない。

移動が多い場合はニンジャストラップを使用。

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トップハンドル

ローアングル撮影時に必須。カメラを持ち運ぶときにも便利な手放せないアイテム。ただしファインダーを使う時にハンドルの末端が顔に当たる欠点あり。ハンドルの取り付け位置があと1cm奥側なら完璧であった。トップハンドルはZ30用にもうひとつ買おうかと思っているくらい便利。最近はスチル撮影でも使用することが多い。

マウントにいくつかのタイプがあるが可能なら安定感のあるArriマウントがおすすめ。グラつかずしっかりと固定できる。ハンドル部分はラバータイプなどもあるので滑るのが気になる用であればそちらがいいかも。

あと、内蔵のレンチが想像以上に役立つ。必須機能だ。

バッテリーホルダー

ものはしっかりしているのだが高い。もう少し安くてもいいのではと・・・。ただ、他に選択肢がないのでこれを買うしかない。Z30用にスマホホルダーを使ったらバッテリーが落下して大失敗した。なので値段分の価値はあるような気もする。

ガンマイク

コスパガンマイクであるが十分に使える。電源も充電式なので使い勝手もよくバッテリー切れの心配もない。使い勝手がよいのでしばらくこれでイク。

モバイルバッテリー

出力が2つあるコスパモバイルバッテリー。耐久性は未知数であるがPD給電できて三千円以下と鬼コスパ。

ウッドハンドル

見た目重視で購入。質感よく気に入っているが回転できないのが難点。バッテリーマウント用に付けている。

木の質感が握り心地が非常によい。見た目も好き。重くても我慢できるくらい気に入っている。

こちらが回転用アダプタ。便利そうなので普通に欲しい。

撮影に使ってみた

重さだけ耐えられれば何とかなる。

レンズについて

手持ちの標準が24-120しかないのでコレでいくしかない。意外に望遠端の120ミリを使うことが多い。ボケ感をだす場合や近くに移動できない場合など120ミリはとにかく便利。ただし暗い場所はf2.8が欲しいかなとも思う。このレンズで十分イケているので24-70f2.8Sが必要なのか怪しい。

ズームか単焦点かであるが基本ズーム一択かなと。特別な事情が無い限り単焦点を使うタイミングはなさそう。よほど凝った画を出したい場合でないと単焦点はいらないのではないだろうか(素人目線)。

撮影時間について

2回ほど2時間まわしっぱなしをやったが問題なかった。ただし、持ち帰ったデータのサイズが問題だったが・・・。

ポイントだけでの撮影であれば6時間くらいは使えた。結論を言うと以下の設定で半日撮影はまったく問題なさそう。カードの容量までイケるハズ。

・4k 30fps
・ProRes 422 HQ 10-bit(MOV)
・オーバーサンプリングあり

なのでモバイルバッテリー2個と内蔵バッテリー2個あれば丸一日Z8で撮影もイケるぞと。

ただ理由はわからないが朝10時から21時くらいまで撮影していて夜に「録画エラー」が何度か発生。原因は不明ではあるがバッテリー以外の要因で撮影ができなくなる可能性もあるので要注意。

じつはこの他にVマウントの構成もあるので本気で重さを気にしないのであればこちらもアリかと。

重さについて

言っては悪いがアホのように重い。中腰で10秒のカットを固定して撮るのが過酷。2時間くらいの撮影であればいいがそれ以上になるとカナリの体力が必要とされる。Z8にフルケージを付けた時点でお手軽感はないのであきらめはつくのだがこの構成の場合撮影者の筋トレは必須と言っていいだろう。

筆者もZ8での撮影のために筋トレを再開した(遠い目)。

標準域であれば手振れ補正が意外に効くので何とかなる。ただし80ミリ以上の画角になるとちょっと頑張りが必要。

見た目について

ウインドマフ付きのガンマイクを装着している時点でそうとう目立ってしまう。撮影NGやセンシティブな場所ではちょっとつらい。音声が不要ならトップハンドルとバッテリーだけでもいいかもしれない。ただ、ガンマイクの方が確実に音が撮りやすいので動画の場合は必須かなと思う。目立たないようにするならZ30くらいの小型機の方がよさそう。

使ってみて分かったがマイクの「もふもふ」はほんとに効果がある。最近屋外撮影のときはウインドマフ(ウインドジャマー?)は必ず使うようにしている。

スチル撮影について

このリグ構成でもファインダーが使えるのでスチル撮影も可能である。ただし、スチルと動画を同時にやるのは想像以上に難しい。一時期動画を撮りながらスチルを挟み込んでいたが上手く出来なかった。「動画で撮る」と「写真で撮る」があまりにも違いすぎて自身の脳みその切り替えができなかったから。そんなこんなで、スチルの日と動画の日は別々にしている。

まとめ

重くはなってしまうがモバイルバッテリーを使えばZ8でも長時間の動画撮影は可能である。ハンドルを工夫すれば色々なアングルも狙える。ちょっと重いが動画撮影用ハンドヘルドリグとしては良い構成なのではないだろうか。

スチル用に購入したZ8であるが気づけば動画撮影用機材となっている。動画であれば正直「LUMIX DC-S5M2」あたりが無難なのだろうがスチル機からの流れでNikonに踏みとどまった。他は「α7S III」や「FX3」などの定番もあるが価格面はそこまで違いはない。Z8は機能てんこ盛りで色々楽しめそうなのでしばらくメイン機はこれで。

ポイント
  • Z8にモバイルバッテリーをつなげば長時間の動画撮影はできる
  • 小型モバイルバッテリーのリグでもそこそこ重く体力がいる
  • 重いが画質もも音もそこそこ良いので我慢できそう

夏場は長時間撮影を実験してないので熱停止がやや心配です。

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