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サーフィンで使用する波の名称は色々と種類が多い。サーファー仲間と会話をするときに必要になるため初心者はざっくりでも押さえておきたい。
本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。
目次
サーフィンで使う波の名称
とりあえず思いつく限り書き出してみた。
レギュラーブレイクとグーフィーブレイク
岸から見て左から右に波が割れるのがグーフィーブレイク。右から左に割れるのがレギュラーブレイク。これと似た用語にスタンスがある。サーフボードに乗ったときに右足が前になるのがグーフィーフッター。左足が前になるのがレギュラーフッター。スタンスはやってるうちに決まると思う。
会話で使う感じだと「あそこ良いレギュラー割れてるね」みたいな感じ。基本どちらの波にも乗れた方が良いが好みもある。
ピーク
波が一番はじめに割れる部分をピークと呼称する。波が割れる場所は海底の地形に起因するため基本は同じ場所で割れることが多い。このピークはサーフィンのルールにも関係してくるので覚えておいた方がいい。
カール
波がくるりとカールした部分のこと。ゆっくり割れる波だとカールにならないものもある。カールのある波は力強くスピードが出しやすいが初心者向きではない。
リップ
波がブレイクやカールする直前の状態。波の力が一番強い部分でスピードを出せる。オフザリップと呼ばれる技はここでターンするものである。
ショルダー
波が割れていない角度のある斜面部分。肩と呼称したりもする。ショルダーが張るというのは斜面の角度が高いことを言う。逆にショルダーが張っていないとはうねりが緩斜面になっていること。一般的には肩が張った波が良い波とされる。肩が張っているとスピードが出しやすい。
フェイス
波のトップからボトムまでの海面のことをフェイスと呼称する。ライディング可能な平らな海面部分。波によってフェイスがあったりなかったりする。
ボトム
波の下部分で平になった海面部分。どこからどこまでがボトムかちょっとわかりにくい。ターンできるギリギリの平面部分なのだがエキスパートになるととんでもないところでボトムターンするのでどこまでがボトムか正直わからなくなる。
スープ
波が割れてできた白いアワアワ部分。ショルダーにくらべ力は無いがサーブボードを推し進める力がある。大波だとその勢いはハンパない。初心者はこのスープを使って練習するのがいい。スープライディングといいスープを使って腹ばいになってサーフボードに乗るもの。
その他の用語
その他よく使う用語なども合わせて紹介する。
オフショア、オンショア、サイドショア
海岸で拭く風のことをこのように呼称する。オフショアは岸から海に向かう風でチョッピーになりにくくサーフィンに適した風向き。ただし、オフショアが強すぎると風にあおられて低奥オフしにくくなる。オンショアは海から岸に向かう風向きのことでチョッピーになりやすくサーフィンに適さない波。横風はサイドショアと言うがあまり使わない名称である。
ブレイク
波が砕け割れることをブレイクと言う。波の割れ方のこともブレイクといい良い波を「良いブレイク」などと言うこともある。
ダンパー
波が直線状に同時に割れる波。サーフボードで滑走するフェイスがほとんどなくサーフィンに適さない。ただエキスパートになるとこのような波でも技を入れてしまうこともある。ダンパーのポイントにはほとんど人がいないので初心者はまずここでテイクオフとスープライディングの練習をすると良い。
マッシー
滑走するフェイス部分が緩斜面の波をマッシーと呼称する。緩斜面なのでスピードが出にくい。ただし浮力のあるロングボードでは楽しく遊べることも。
ホロー
マッシーの対義語でフェイスが切り立った波のこと。ショートボードにはいい波とされるがホローし過ぎるとテイクオフやライディングが難しくなる。波が切り立ってきてブレイクせずにカールしてくるのでテイクオフするときに板と一緒に海面に突き刺さることが多い。
グラッシー(面ツル)
海上が無風で鏡のように滑らかな理想的な波。海は障害物がなく風の影響を受けやすいので海面が平らになることは少ない。オフショアと呼ばれる岸から海に向かって吹く風の時にグラッシーになりやすい。海面のコンディションは「面が良い」、「面が悪い」などと呼ぶことが多い。
チョッピー(バンピー)
グラッシーの対義語で海面が風でデコボコになった状態。サーフィンにとって適さない波である。チョッピーな日は人が少なくなるので初心者に狙った方が良い。
カレント(離岸流)
波は沖から岸に向かって海水が押し寄せてくる。岸に移動した海水は波とは逆方向へ流れ、これ離岸流(カレント)と呼ぶ。波が大きくなるとこのカレントは強くなる。堤防や消波ブロックの近くなど人工物の近くに発生しやすい。このカレントは川の流れのように強くなることがあり人力で抵抗することはできない。カレントが発生する場所はスープの動きを見ると海上から発見できるようになる。真横に流れるカレントもある。
Aフレーム
波のピークから始まり左右に順次ブレイクしていく理想的な波。ダンパー波の真逆である。このような良い波は基本的に上級者やエキスパートが集まり初中級者には波の順番が回ってこない。ピークを外してこぼれた波を拾うなんてのもあるが難易度は高い。
チューブ
波が大きくカールして人が入れくくらいの大きさになった波のこと。良い地形と大きな力のあるうねりがあると発生。基本は海外などのリーフブレイクが多いが日本の小さな波でもかがんだ状態でチューブに入ることもできる。チューブの中から脱出してはじめて技がメイクとなる。筆者はチューブに入ったことはあるがチューブから出られたことはない。当時は無理して頸椎捻挫したこともあった。メイクするには波を見る目と繊細なボードコントロールが必要となる。
グリーンルーム
大きなチューブの中は光があたり緑色に輝く。このチューブの中のことをグリーンルームと呼称する。チューブに入った瞬間波の音が消えふわっと暗くなり緑色の世界が姿を現す。
バックウォッシュ
カレントでも説明したが岸に来た海水は沖に戻る性質がある。カレントがあれば海水がそこに流れるが、海水の逃げ道がない場合打ち寄せる波と衝突しバックウォッシュとなる。バックウォッシュが入ると波と衝突し波が急に盛り上がりこれをサックアップやダブルアップと呼ぶ。波のサイズが大きいが以下の動画のような感じである。
スピット(スピッツ)
チューブになった波からブフォッと水しぶきとエアーが噴出される現象。波が筒状になり砕けた波に押し出される。一般的にはメイクしやすいチューブはこのスピッツが発生する。ただスピッツが発生するような波はテイクオフが難しく上級者やエキスパート向けのものである。
まとめ
普段サーフィンで使用する波に関する用語をまとめたら意外に多くて驚いた。はじめはリップやボトム程度かと思ったがリストアップしたら出てくる出てくる。初心者はやっているうちに覚えるので何となく知っておくレベルでよい。
- サーフィンで使う波関係の用語は多い
- 初心者は他サーファーとの会話のためにも覚えておきたい
- 初心者は空いているダンパー、チョッピーなコンディションで練習
ベテランと海に通えばすぐに覚えると思います。