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本稿ではサーフポイントの基礎知識と初心者のポイント選びについて解説する。
本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。
本稿は基本的にショートボードを想定している。
目次
サーフポイントの基本
サーフィンができる海岸は限られており外洋に面した遠浅のビーチなどがサーフィンに適している。ますはガイドを参考に近くのサーフポイントをまずはし食べてみよう。
遠浅の海岸
以前にも紹介したがサーフィンは波がキレイに割れるポイントがベスト。波のコンディションを決めるのが以下のみっつ。
- 良い地形(海底の地形のこと)
- 無風もしくは弱いオフショア
- パワーがあり程よい大きさのうねり
風やうねりは天気や時間帯で大きくかわることがあるが地形は簡単にかわることはない。大きい台風が来た場合など砂浜の形が大きくかわる場合があるがそれほどの頻度ではない。
多少うねりが弱かったり風が悪かったりしても良い地形であればサーフィンは可能になる場合があり地形は重要な要素のひとつ。ただし、うねりが全くない場合はその限りではない。
どんな地形が良いかというと遠浅でブレイクする部分が浅くなっておりバックウォッシュにならないようカレントがある場所である。簡単に言うと岸から沖に向かって歩いていって徐々に深くなるような場所ならサーフィンは可能。岸からいきなり深くなるような場所は基本的にサーフィンに適さない。初心者はまず遠浅の海を見つけて練習。
波の名称などについてはこちら。
【波乗り初心者講座】(6)波の名称~サーファーとの会話には必須できるだけ覚えておきたい~
どん深だと波が岸近くで割れてしまうためライディングできない。
外海と内海
太平洋に直接面した海岸を「外海」と言い湾内などで外海に直接つながらない海岸を「内海」と呼称する。
外海 | ・うねりが入りやすくサーフィンできることが多い ・低気圧や台風が来るとクローズ*1してしまう ・風の影響を受けやすくチョッピーになりがち |
内海 | ・うねりが入りにくくサーフィンできない日がある ・場所によっては台風の前後にサーフィン可能 ・風の影響を受けにくく面が良い場合が多い |
*1:サーフィンが出来ないほどに海が大しけになること。
静岡エリアは御前崎と静波を風やうねりなどで使い分けることが多い。伊豆エリアは伊豆七島によってうねりがブロックされるため御前崎にくらべうねりが届きにくい。
初心者は内海と呼ばれる波が比較的小さいエリアが無難である。
ボトム
ボトムとは波がブレイクする海底のこと。海底は砂であったり岩(リーフ)などの種類がある。砂でで出来た海底は風や波の影響で変化し数日で全く違うブレイクになることもある。大型台風が通過したあとは地形がリセットされ今まで良かった場所が全くブレイクしなくなってりもする。
サンド(ビーチ) | ・地形が決まりにくくブレイクが安定しない。 ・リーフに比べ怪我は少ない。 ・強いカレントが発生することがある。 |
リーフ | ・地形が変化しないのでブレイクが安定している。 ・インサイドやワイプアウトで怪我をすることがある。 ・出入口が決まっている。 |
サンド&リーフと呼ばれる場所はビーチに岩がぽつぽつと点在する感じ。ほとんどビーチに近いが気を抜くと岩で怪我をすることもある。静岡県の御前崎市にある「御前崎メイン」と呼ばれる場所はサンド&リーフである。初心者は基本的にビーチブレイクで練習。
沖縄やハワイなどはコーラルリーフと呼ばれ海底に鋭いサンゴ礁があり注意が必要。初心者はビーチがおすすめであるが波が大きすぎる場合は強いカレントが発生するので注意したい。
人工物
サーフポイントには消波ブロックや堤防などの人工物がある。これらの人工物の近くは強いカレントが発生するため初心者は近づかないこと。堤防脇から沖に一気に流されたりテトラポットに吸い込まれたりと危険である。人工物の周辺のビーチは砂が付きやすくブレイクが安定することが多い。このことから堤防脇などは波が良く熾烈な競争となり初中級者の入り込むスキはない。千葉の片貝や新堤などビジターが入れる雰囲気ではない。
ある程度波のサイズがある時は人工物周辺に近づかないこと。知り合いも何人か消波ブロックに吸い込まれ大怪我している。
①通常の堤防 | 海岸でよく見かけるタイプ。堤防周辺に砂が付き良いブレイクになるが強いカレントが発生する。よほど波が小さければいいが初心者は近づかない方がよい。 |
②ピア風の堤防 | 観光地などで見かける堤防で回りに消波ブロックが置かれている。通常の堤防に比べ吸い込まれやすいので注意したい。 |
③沖の消波ブロック | 波が大きい時は消波ブロックの隙間からくるうねりでサーフィンできることがある。消波ブロックの隙間で波待ちしたりするのだが初心者は真似しないように。 |
④岸の消波ブロック | 岸に消波ブロックがあると海から上がれなくなってしまう。流されて気づいたら一面岸がテトラポットなんてこともよくある。初心者は周囲にテトラポットが無いか十分確認してから海に入ろう。カレントが強い場合一気にテトラポットの前まで流されてしまう。 |
独自ルール
場所によっては暗黙の了解のルールがあり気を付けたい。地元民(ローカル)とビジターでエリアが分かれていたり、ショートとロングで分かれていたりもする。初心者専用ポイントなんてのもある。特に河口と呼ばれる場所は特殊でローカルとトラブルになりやすいので注意。このへんは有識者と行動すれば問題ないだろう。ひとりで知らないポイントに入る場合は近くのサーファーに聞いてみた方がいい。上手い子達は初心者に対して思ったよりやさしいことが多い。
ひとりで新しいポイントに入らなければいけない場合は地元の人にビジター入って大丈夫か確認しよう。ダメでもOKって言いそうな気はするが・・・。
サーフポイントの選び方
初心者のうちは波の小さい内海での練習が多くなるだろう。
書籍やネットの情報収集
サーフポイントは無料で配布されるビーチコーミングマガジンと呼ばれる雑誌に掲載されている。最新情報なので出来ればこちらが便利。ポイント近くのサーフショップに置いてある。クイックシルバーやビラボンなどのアパレル系のお店でも入手することが可能。
ビーチコーミングマガジンとは?
「Surf Patrol Tide Tables」潮見表としてスタートして以来、フリーマガジンとして20年以上の歴史を誇るサーファー専用のガイドブック。
「Beach Combing」とは、元々は浜に打ち上げられた漂流物を拾ったり、観察したりするビーチレクリエーションを意味し、“浜辺での宝探し”という意味合いも持っています。
書籍でも情報収集できるが情報が古い場合があり注意。例えばポイントが無くなっていたりビジターポイントがローカルポイントになっていたりとか。
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初心者はワイドブレイクのビーチから
初心者の練習はインサイドでのスープライディングになるので遠浅でワイドにブレイクしているところがおすすめ。波がキレイに割れるAフレーム(ポイントブレイク)の場所は人が集まり邪魔になってしまうので近づかない方がいい。
ワイドブレイクだとピークが定まらないことが多いので一斉にテイクオフなんてこともある。ポイントブレイクが混雑している場合殺伐とした雰囲気なので初心者は近づかないようにしよう。
ローカルポイント
初心者にとっては「?」な感じかもしれないがサーフポイントには「ローカルポイント」と呼ばれるよそ者お断りの場所がある。厳密にはうまい子が挨拶してひとりでこっそり入れば文句言われたりしないが大勢で来たり目立つことをするとトラブルになる。トラブルを避けるため初心者はローカルポイントには近づかないこと。ガイドに乗っている場所であってもビジターに厳しい場所もあるため有識者と行動するのが吉。場所によってはローカルとビジターで区分けさているサーフポイントもある。
- ビーチコーミングマガジンなどの雑誌で紹介されていない
- 雑誌等でここは上級者専用エリアと明記されている
- 一級河川の河口
- 地形が決まりやすい人工物の近く
- リーフポイント
- ショップの真裏にあるポイント
混雑は避ける
夏場や週末で波の良い日は激混みするので注意が必要。混雑がひどいとポイントに行って何もできないこともある。出来るだけ混雑するポイントを避ける。市街地から近いポイントは混雑することが多いので時間をかけてでも遠い空いているポイントまで行った方がいい。ガソリン代や時間を使うがその分のバリューはあるはず。
- メインポイントから離れている
- ブレイクがワイドでライディングが続かない
- オンショアでややチョッピーなコンディション
まとめ
ビーチコーミングマガジンを見れば全国のメジャーサーフポイントを確認できる。初心者のうちはガイドに掲載されていないポイントは控えよう。ただしベテランと行動している場合はその限りではない。ガイドに掲載されていないポイントであれば空いていて練習しやすいのでベテランに教えてもらおう。
- サーフポイントはビーチコーミングマガジンで確認
- 初心者は有識者にポイントの情報を確認
- 初心者は空いているワイドブレイクのビーチがおすすめ
初心者は事故の心配もあるのでベテランと行動しましょう。