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Z8の動画撮影のサブ機としてNikon Z30を導入したのだが熱問題が発生。実験してみたところ4K30p2時間を完走することができなかった。FHDなら問題なく二時間完走できるのだが4Kでの長時間撮影は厳しいと言えるだろう。調べてみたところZ30に限らずヒートシンクやファンを使った冷却装置を装着することでカメラの熱問題を解決できるらしい。今回Z30を使ってヒートシンク冷却でどこまで改善するのか確認してみた。
価格や仕様などは2023年11月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
ヒートシンクによるZ30の熱停止対策
結論を言うとヒートシンクや冷却ファンを使っても、4K30pの2時間撮影は非常に厳しい。十分な冷却性能のあるファンを使うとファンノイズがひどく音声が使い物にならない。2時間キッチリ撮影した場合はFHDを使った方が無難かもしれない。
ヒートシンク | ファン | コメント |
---|---|---|
なし | なし | 4K30pが熱により途中停止する。 |
シングル | 騒音1機 | 4K30p撮影可能だが音声は使い物にならない。 |
シングル | 静穏1機 | 4K30pが熱により途中停止する。 |
ダブル | 静穏2機 | 4K30pが熱により途中停止する場合もある。 |
ヒートシンクなし、ファンなし
Nikon Z30をそのまま使った場合4Kでの長時間撮影は厳しい。カメラの背面から多少熱が逃げるので液晶は開いた置いた方がいいだろう。
ヒートシンクシングル、騒音ファン1機
ヒートシンクとファンがセットになったモデル。モバイルバッテリーで駆動できる。ファンの速度を調整できるが最小にしても音が大きく音声は使い物にならない。室内だとピンマイクでも音を拾ってしまうことがあるので要注意。ただし、音声の同期だけに使うのであれば十分だろう。
ヒートシンクシングル、静穏ファン1機
前述のヒートシンクに取り付けられる4cm角の静穏ファン。ガンマイクの場合このファンの音をほとんど拾わない。音声を十分に使える。
ヒートシンクシングル、静穏ファン2機
4x8cmのヒートシンクに静穏ファンを2つつけた。電源はケースファン用のハブを使用。
こちらは、ケースファンをUSBで動作させるためのケーブル。
USBからケースファンケーブルを2分岐するケーブル。
8x4cmのヒートシンクを使うためだけに購入した。
静穏ファンを2機付けた状態。よほど静かな室内でない限り音は気にならない。
ファンを2機使うのでハブを使用。
コスパモバイルバッテリーで問題なく動作。
このコスパバッテリーは使える。
4K30pを2時間確実に収録はできない。もう、長時間録画する場合はあきらめてFHDでいいのではないだろうか。8回やって2時間録画できたのが2回のみ。安定感がないので実用的とは言えない。
画質 | 録画時間 | 環境 |
---|---|---|
4K30p | 1h33m51s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 1h07m30s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 1h08m51s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 2h05m00s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 1h16m37s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 1h2m55s | 室内(23℃前後) |
4K30p | 52m53s | 室内(23℃前後) |
4K24p | 2h05m00s | 室内(23℃前後) |
まとめ
Z30で4k長時間録画は基本的に厳しいと思った方がいいだろう。長時間の録画はFHDにした方が無難。もしくは、Z30ではなく内部ファン付きのカメラにした方がいいだろう。ミラーレスで動画やるならLUMIX S5IIとかの方がいいんじゃないだろうか?今後発売されるZ6IIIは4Kの長時間録画できるような廃熱設計をしてほしい。いやいっそ内蔵ファンとかれてもらってもいいかと。
- Nikon Z30で4Kの長時間撮影は厳しい
- ヒートシンクとファンで冷却効果はあるが4Kの2時間完走は無理
- 業務用途なら内蔵ファンのミラーレスが吉
4KでアウトプットしないならFHDでもいいかなと思います。