【初心者向け】星空写真入門~(5)撮影機材の知識~

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ガチ勢からするとカメラ機材ネタは尽きることがない。今回は初心者向けにざっくりとした内容でまとめたい。

カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。

星空撮影に必要なカメラ機材

基本手持ちの機材でチャレンジして必要になってから買い替えや買い増しを検討した方がいい。夜間でのロケ撮影は向き不向きがあるので何度か練習で撮影にいくことをおすすめする。ハマらなければ機材代が無駄になってしまう。

カメラ本体

なぜ本体といっているかと言うと一眼になるとレンズが別売りになっていることが多いから。マニュアル露出が使えるコンデジ(レンズ一体型のデジタルカメラ)でも十分に撮影できると思う。手持ちのカメラで星空を撮影して物足りなくなってきたら検討すればいい。いきなり高額なカメラを買うとか散財もいいとこである。

一般的にはAPS-Cよりもフルサイズと呼ばれるセンサーが大きいカメラが良いと言われている。あとは「高画素機」よりも「高感度機」が良い。天体撮影専用のカメラもあるが初心者は汎用性の高い一眼レフやミラーレス一眼が次のステップとしてはいいだろう。

筆者はNikonのZ8を使用しているがマニュアル露出、マニュアルフォーカスなのでカメラ本体のメリットはそれほどないような気がしている。夜間であればZ6IIの方が良いんじゃないだろうか。

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レンズ

星空写真では広角レンズと呼ばれる広い範囲を撮影できるレンズが好まれている。あとはf値と呼ばれる光を取り込む数値ができるだけ小さいこと(f値は小さい値の方がより多くの光を取り込むことができる)。レンズはレンズ沼と呼ばれるくらい奥が深いようなので初心者は無理しない方がいい。

焦点距離は14~24ミリくらいでf値は2.8以下ならいいだろうか。撮影条件が良ければf4のズームレンズでも何とかなるのでレンズ購入は手持ちレンズで色々と実験してからにした方がいいだろう。個人的にはレンズよりも撮影場所と後工程のレタッチの方が重要だと思う。

筆者は仕事用にZ14-24を購入したので星空写真用に流用している。

三脚

可能であれば、より大きく、より重く、より堅牢なものがよい。カメラの重さにもよるが露光中ががっちり止まっていてほしい。軽い三脚であれば重り(荷物など)でできるだけ固定する。軽い三脚で風が強かったらまともに撮影できない。三脚もレンズ同様に沼があるので気を付けた方がよさそうだ。カメラのブレがひどくてどうにもならなくなったら購入を検討しよう。

40mm径のカーボン三脚を使ったのだがちょっと微妙。カーボンだと軽いのでちょっと安定感に欠ける。重さのある荷物でウエイトを調整するかしないと。

ギア雲台とレベラーを準備してみたがここまでやる必要はなさそう。ビデオ雲台や自由雲台でも十分なハズ。

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レリーズ

シャッターを押した時にかなりカメラが揺れるので長時間露光する場合はレリーズケーブルを使うかタイマーシャッターのどちらかである。激安のシャッターリモコンがあったので買ってみたのだが意外に使い勝手はよい。

ただひとつ問題があってSmallRigのZ8用フルケージを付けるとまともに刺さらない。反刺さり状態でシャッターは切れるものの中途半端な状態でカメラ本体が壊れたら怖いので使っていない。結局シャッターは3秒タイマーを使っている。

予備バッテリー

タイムラプスだと予備バッテリーというよりもPD給電が必要となる。星空写真の撮影だけなら予備バッテリーは無くても大丈夫だろうか。撮影時間が長くなるようなら1本くらい予備が欲しいところ。

以下は筆者が2個購入したモバイルバッテリーである。耐久性は不明だがコスパがよく今のところ問題なく使えている。純正の予備バッテリーが間に合わない場合にはこれで何とかする。容量的に動画撮影にも耐えられる。

あと余裕があればバッテリーホルダーも準備したいところ。手持ちの動画撮影などにも使えるので便利。ただ、ケージもセットで必要になるため重量増のデメリットも。

ヘッドライト

真っ暗闇だと何も見えないのでLEDランタンなどの明かりが必要になる。やはり使いやすいのは「ヘッドライト」である。あまり高いものではないので準備しておいた方がいい。

レンズヒーター

結露は寒さだけではなく湿度が影響する。単純に気温が低いだけでなく結露しやすい状況かどうか自分で確認出来た方がいいだろう。

基本6度で湿度が低いケースだと使わなくても問題なかった。それほど高いものではないので準備しておいた方がよいかも。

ソフトフィルター

これは明るい星を大きく見せるためのフィルターである。個人的に星空写真用のソフトフィルターは必須かと思う。写真の印象が大きくかわるので是非とも準備したい。手持ちに「ブラックミスト」と呼ばれるフィルターがあるがこれは星空写真に向かないらしい。

ブラックミスト系はほとんど変化がありませんが、
若干ですが星が消えてしまっています。
明るい星の強調もない。

星景撮影時にはブラックミスト系のフィルタはメリットが無いので注意!
いろいろなソフトフィルタを確認し見ましたが、
ケンコーのソフトンクリアかプロソフトンAが星景撮影には良さそうです。

・星景写真でのブラックミストフィルター: 虹色の旋律

ただ、超広角レンズは前玉(レンズの前方のレンズ)が湾曲しているためレンズ前方に付けるとソフトフィルターの効きが周囲と中央で異なってしまう。なので、リアフィルターが一般的らしい。

有名どころのLEEソフトフィルターが販売終了となり代替品がないためどうしようか悩み中。景色を入れる場合どうしてもハーフフィルターが欲しくなるので角形が欲しくなるなぁ・・・。

スマホアプリ

星空を確認できるアプリ。星座板に比べ高性能すぎて若干興ざめするがしかたない。筆者は、Sky View Lite、サンサベイヤー、StarWalkerを使ってみた。なんとなくStarWalkerが使いやすいような気もする。あと、有料版でないとどれも広告がでて使いにくいので頻繁に撮影にいくようであれば買い切り版のアプリを準備した方がいいだろう。無料版はやはり限界がある。

まとめ

とりあえず思いつくカメラ機材をまとめてみた。望遠鏡や赤道義などは中上級者くらいになってからの検討でいいだろう。機材紹介をしておきながらなんであるが、暗い場所に行ければスマホでも何とかなるのでそちらの方が重要。今回紹介した機材で費用対効果が高いのは「ヘッドライド」だと思う。ランタンと違って両手がフリーになるので非常に便利。

ポイント
  • おすすめ機材はヘッドライト
  • 機材よりも撮影場所の暗さが重要
  • 三脚は重いヤツだと安心できる

機材よりも街明かりの回避が最重要ミッションですね。

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