ダイソンV8, V7, V6, DC74, DC62, DC61プレフィルターの補修~グルーで穴を塞ぎ取っ手を造形する~

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ダイソンのサイクロンにはプレフィルターと呼ばれる取り外し可能なフィルターが装着されている。このプレフィルターが意外にもろく壊れやすい。テープなどで穴をふさげば使用上問題無いが今回はグルーを使って補修してみた。

注意事項

本稿の修理は仮補修であり内容を保証するものではありません。プレフィルターはパーツとして販売されているので気になる方は購入してください。

プレフィルターの補修

サイクロン分に取り付けられたプレフィルターの突起部分を補修する。

1. 道具の準備

紙やすりはだいたい#240くらいで粗めに処理したい。フィルターがピッタリとはまっているのでパーツ剥がしは必須と思っていいだろう。パーツはがしは簡単に自作できるので自宅にあるものでまかなえる。マスキングテープがなければセロハンテープなどでもいいが粘着剤が本体に残る可能性あり。基本どれもあった方がよい。グルーは100円ショップのもので問題なし。

使用する道具
  • 紙やすり(#240)
  • グルーガン
  • マスキングテープ
  • パーツはがし

2. 補修か所確認

プレフィルターにはもともと突起がありつまんで外せるようになっていた。プレフィルターは想像以上に汚れるので定期的にメンテナンスしたいパーツである。

【完全版】ダイソンV7V8のフィルターを分解水洗いで清掃~洗えるが乾燥に時間がかかるので天気の良い日を選んで対応~

このフィルターは「V8, V7, V6, DC74, DC62, DC61」で共通である。

プレフィルター
パーツ番号:965661-01

V8, V7, V6, DC74, DC62, DC61専用のプレフィルターです。

以下の型式以外の製品には使用できません。
適合する型式:DC61, DC62, DC74, SV06, SV07, SV08, HH08, SV10, SV10D, SV10K, SV11, HH11

引用:プレフィルター|ツール・付属品|ダイソン

3. プレフィルターの取り外し

サイクロンから上に引き出すだけ。ぽっちがないので簡単に取り出せない。

4. プレフィルターの分解

裏側にマスキングテープを貼りたいのでプレフィルターを分解する。詳しくはこちら。

【完全版】ダイソンV7V8のフィルターを分解水洗いで清掃~洗えるが乾燥に時間がかかるので天気の良い日を選んで対応~

ツメで固定されているのでパーツはがしを使用する。

使用するのはハーゲンダッツVer.のパーツはがし。

スプーン ノートPCの分解などで使うパネルはがしを自作する~ハーゲンダッツのスプーンで代用~

ツメの隙間にパーツはがしを入れる。

ツメを三か所外したら取り外せる。

なんとか分解完了。

5. 下地処理

#240のペーパーを使用。

やや、ざっくりサンディング。

奥まった曲面なので押し込んでサンディング。

へこんだ場所全体を下地処理。

とりあえず接着面の下地処理完了。

6. マスキングテープの貼り付け

穴からグルーが垂れないようにマスキングテープで塞ぐ。

先にグルーを余熱。

下から穴をふさぐ。

マスキングテープをペタリ。

これでグルーが下に垂れないハズ。

7. グルーの盛り付け

穴をふさいだので適当にやっても大丈夫なハズ。

とりあえず穴がふさがるようにグルーを盛りつけていく。

適当でもいいが接着面に気泡が入らないように注意(接着強度が落ちる)。

おまけで取っ手を造形してみた。意外に上部なので壊れたりしない。

8. 乾燥(冷却)

グルーを乾燥(冷却)させる。すぐに固まるのはグルーの良いところ。

9. プレフィルターの組み立て

組み立てと言ってもフレームを差し込むだけ。

ツメの位置をきっちりと合わせてグイっと押し込む。

三か所のツメがはまれば組み立て完了。

10. プレフィルターの取り付け

ダイソン本体(サイクロン)にフィルターを取り付ける。上からポコッとはめるだけ・・・。

見た目はアレだが強度的には十分すぎるくらいである。

11. 動作検証

問題なくつまみからプレフィルータを取り外すことができた。接着条件がいいのでかなり強度がでている。樹脂の形状や素材などの相性もいいのだろう。

まとめ

V7もV8も早い段階でプレフィルターの突起が破損してしまった。破損部分をみるとよくわかると思うのだがかなり薄く華奢な構造になっている。突起部分の下は負荷がかかりやすいのでもう少し樹脂を肉厚に設計してもよかったのではないだろうか?空力の計算もあるかもしれないがここまで壊れやすいと設計的にNGではと疑ってしまう。ただ単純なパーツなのでグルーを使って簡単に補修することができた。気になる方はチャレンジしてみよう。

ポイント
  • V8, V7, V6, DC74, DC62, DC61のプレフィルターは共通部品
  • プレフィルターの上部突起は破損しやすい
  • プレフィルターの突起はグルーで簡単に補修できる

思ったより強度がでたので非常に満足です。

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