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現行ファーム(C:Ver.2.01)でタッチAFを動画撮影で使ったのだが失敗した。どんな失敗かと言うとタッチでフォーカスを合わせようとしても全く反応なし。フィックスショットでピントが合わずにイライラ。後で実験したらタッチAFはフォーカスモードによってタッチAFの動きが違うようだったのでそのあたりについて簡単に解説する。
タッチAFにはタッチシャッター機能もあるがこれは静止画撮影のみの機能なので今回の紹介は割愛する。本シリーズは、動画撮影の備忘録としての位置づけ。
仕様などは2024年5月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
タッチAF
タッチAFとは液晶画面をタッチしてフォーカスポイントを変更する機能である。
タッチAFの種類
機能は四種類あり動画で使えるのはタッチシャッター以外のみっつ。無効はわかりやすくタッチAFの機能が停止された状態。意図しないフォーカス移動が発生しないように基本はOFFでいいだろうか。フォーカスポイント移動は、ピントを合わせる場所を変更する機能でタッチAFはタッチした場所にピントがある機能である。
わかりやすい呼称ではあるが、フォーカスモードによって動作が異なり初見などハマりやすい。
- 無効
- フォーカスポイント移動
- タッチAF
- タッチシャッター/タッチAF(静止画のみの機能)
タッチAFの仕様
以下は、ファーム(C:Ver.2.01)で確認したタッチAFの動作である。フォーカスエリアは「オートエリアAF」を使用している。ここで一番わかりにくいのはAF-Cでピント位置を押し続ける必要があること。AF-SとAF-Fはタッチだけでピントが合うのだがこの違いが分かりにくい。
AF-Cでのフィックス撮影でタッチAFを使いピントが移動しないので筆者は混乱してしまった。あとMFではタッチAF機能が使えないので注意が必要。MFを使う場合はピントリングだけってことか。
フォーカスモード | フォーカスポイント移動 | タッチAF |
---|---|---|
AF-S | フォーカスポイントが移動するだけ | タッチでピントが合う |
AF-C | フォーカスポイントが移動するだけ | タッチし続けるとピントが合う |
AF-F | タッチでピントが合う | タッチでピントが合う |
MF | フォーカスポイントが移動するだけ | フォーカスポイントが移動するだけ |
動画撮影で、AF-Cを使っていてタッチAFを使う場合はちょっと気を付けた方がよさそうだ。
フォーカスポイントが移動したあとにシャッターを半押しするとタッチした位置にピントが合うような仕様であるが、利用シーンから考えるとちょっと使いにくい気がする。
タッチAFとフォーカスエリア
フォーカスを合わせる場所を指定できる「フォーカスエリア」機能。タッチAFを使った場合は対象のフォーカスエリアでピント合わせをしてくれる。個人的にはフィックス時であればワイドではなくシングルかオートでよさそうな気がする。
フォーカスブリージングと精度
若干ではあるがタッチフォーカスした瞬間にほんの一瞬ピントが迷う瞬間がある。あと、ほんの少しだけフォーカスブリージングも発生する。これらの理由から動画撮影時にタッチAFを使った演出をするとちょっとだけ違和感がでる。あとフォーカス移動のスピードもじんわりした感じがないので使いにくい。
使用しているレンズはZ24-120F4Sである。
プルフォーカス(撮影中にフォーカスを移動)をする場合思い通りのカメラワークにならない可能性が高い。大規模撮影でフォーカスマンでもいればいいがそうでない場合は妥協した方がいいだろうか。
フォーカスインとフォーカスアウト
タッチフォーカスを使う場合は基本背面液晶をタッチするので手持ちでの操作は困難。カメラワークでフォーカスインをしたい場合などタッチAFは基本使えない。ただし、三脚を使えばできないこともないがフォーカスの移動速度や緩急の調整ができないので、やはり厳しい。
タッチAFの使いづどころ
フォーカスワークを使う場合は、基本マニュアル操作がよさそう。タッチAFは三脚固定の時にフォーカスを移動させるケースが一番実用的ではないだろうか。
ファインダーで構図とフォーカスを確認している場合タッチAFがまったく使えないので代替手段が必要となる。シングルフォーカスがエリアフォーカスを適時使いこなさないと思い通りのピント位置にならなそう。
まとめ
フルオートのフォーカスでピントが合わないときに「タッチAF」は十分に使えると思う。ただ、動画撮影時のフォーカスワークでは使いづらい。ファインダーを使った動画撮影では利用すらできない。
しかも慣れていないとフォーカスモードによって動作が異なるので初見での運用は難しいと思う。撮影前に必ず任意の場所にフォーカスできるように練習しておいた方がいい。8割くらいオートフォーカスで何とかなると思うが、重要なシーンで狙った場所に全く合わないこともある。次回はファインダーで任意の場所にフォーカスを合わせる方法についてまとめたいと思う。
- Z8のタッチAF機能はフォーカスモードで動作が異なる
- 本番でタッチAFを使う場合は事前練習が吉
- フォーカスワーク、ファインダー撮影の時にタッチAFは使いづらい
タッチAFの仕様が想像以上にわかりにくかったです。