【波乗り初心者講座】(1)サーフィンとは~そもそも波に乗るってどういうことなの?~

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夏に向けて初心者向けのサーフィン講座を執筆することにした。筆者自身が中級者レベルなので初心者や初級者に向けた内容となる。記念すべき第一回は「サーフィンとは何か」について語りたいと思う。サーフィンとは横乗り系のマリンスポーツでスノーボードのハーフパイプにちょっと近い感じ。ただ、スノーボードと違って難易度が高く楽しく乗れるようになるまで非常に時間がかかる。このように敷居が高いのでスノーボードに比べ人口が少ない。海には危険も多いため初心者や初級者は可能な限り中上級者と行動した方がよい。

注意事項

本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。

サーフィンとは

サーフィンは横乗り系スポーツのルーツとなるマリンスポーツである。

マリンスポーツ

まれに川や湖でもできることがあるが基本は海でやるのでマリンスポーツである。マリンスポーツも色々あるが比較的少ない道具で始めやすいのではないだろうか。ウェイクボードやジェットスキーと比べれば手軽だと思う。なので、海から遠い場所に住んでいると移動が大変になる。

横乗り系

サーフィンは横乗り系スポーツのルーツともいわれている。波の無い日にサーフィンをするために始まったのがスケートボード。雪の上でサーフィンできないかとはじまったのがスノーボードである。どれも体を横に向けて板に乗るも。

サーフィンのルーツ

サーフィンのルーツはハワイで漁の帰りに波に乗って帰ってくるのがはじまりだとか。ハワイでの古代サーフィンは宗教的な意味合いもあったせいで植民地となりこの古代サーフィンは禁止されてしまう。近代になりスポーツとして普及したサーフィン。世界的にはハワイ、オーストラリア、カリフォルニアがサーフィンの中心地となった。

スノーボードとサーフィン

スノーボード人口は2020年で430万人。

日本生産性本部の『レジャー白書』によると、スキー・スノーボード人口は、1998年の1800万人をピークに減り続け、2020年は430万人(スキー270万人、スノーボード160万人)にまで落ち込んだ。20年あまりで4分の1の水準にまで激減したことになる。

引用:スキー人口激減・コロナ・インバウンド消失でも「過去最多入場者」のスキー場 滋賀「グランスノー奥伊吹」はどうやってこの三重苦を乗り越えたのか(1/3) | JBpress (ジェイビープレス)

2020年のサーフィン人口は40万人。

2020年の統計情報がまとめられた『レジャー白書2021』によれば、サーフィン参加人口(=1年に1回以上サーフィンをした人)は40万人と推計されており、2002年からの推移は下のグラフのとおりです。

引用:サーフィンバブルはあったのか?最新のレジャー白書で実情を見てみた|MINのウラナミVol.355

サーフィンに比べスノーボードの人口が多い。これはスノーボードの方が楽しみやすいのが起因していると思う。スノーボードは個体の雪面を滑るがサーフィンはエキセントリックに変化する液体の上をすべるスポーツ。サーフィンはスノーボードに比べ「楽しい」と思えるレベルになるまでの道のりがとにかく険しい。サーフポイントやサーフショップの独特な雰囲気もありスノーボードに比べ敷居が高い。

サーフカルチャー

サーフィンは海外からの影響が強くファッションや音楽などに至る。日本のサーフィン文化は土地ごとに少し異なる。基本はサーフショップを中心としているが地方や湘南のような市街地では雰囲気が異なる。お金を払ってゲレンデをすべるスノーボードと違いルールやマナーも独特。場所によってはローカルルールと呼ばれるものがあり注意が必要。知らない場所や初めての場所で入水する時はローカルルールや物理的な危険がないか地元の人とコミュニケーションを取り確認。暗黙のルールはネットに出ていないことが多いのでベテランサーファーやサーフショップでないとわからないことが多い。

波に乗るってどういうこと

波の斜面をサーフボードで滑走するのだが初めての人にとってはちょっとイメージしづらい。

サーフィンの誤解

よくサーフィンのイラストでこんなのを見かけるがちょっと誤解がある。波に乗る(滑る)といっても波の頂点に乗るわけではない。厳密にはフローターやローラーコースターと呼ばれる技で波の頂点に乗り上げることはあるが基本的に頂点(一番高い部分)を滑走することはない。

うねりの斜面を滑走

以下は波の断面図でイメージ的にはこんな雰囲気。スノーボードと同じで斜面をサーフボードで滑って楽しむ。波のうねりが盛り上がって崩れる瞬間に斜面ができるのでそこを狙う。スノーボードのように固定された斜面と違うのでサーフボードに立ち上がって滑走するまでには何度も海に通う必要がある。まれに直ぐに乗れてしまう人もいるが初心者用のサーフボードで5回くらい海に来ないと難しいだろう。

順番に崩れる波

波の斜面は通常(日本の一般的な波)は1~2mくらいしかない。スノーボードで2mの斜面など一瞬で終わってしまう。なのでサーフィンでは長く滑走できる「順番に崩れる波」が必要となる。波が海岸に打ち寄せるとザバーンと砕けこれをサーフィンでは「ブレイク」と呼称する。波が順次ブレイクすればずっと斜面を維持できそこを滑走するのである。波がブレイクするギリギリの斜面を維持しながら滑走しなければいけないのでスノーボードに比べると非常に難易度が高いことがわかる。

サーフィンのはじめ方

基本はサーフショップのスクールで体験した後に中上級者の仲間や先輩を見つけて一緒に行動する。

夏にサーフィンスクールで体験

サーフィンは一年中できるスポーツで真冬もできる。筆者も雪やヒョウが降る中海に行ったことが何度かある。ただ、寒い季節はある程度の装備が必要となるため、試してみたいなら道具が少ない夏がおすすめ。水温が高くなった海水浴シーズンなどは裸やラッシュガードだけで入水できるので手軽に始められるだろう。9月も水温が高くトランクスでも十分にサーフィン可能だがクラゲが発生しやすい季節なので気を付けた方がいい。

トランクスで入水できる夏にサーフショップにお願いすれば基本手ぶらで始めることができる。ただショップのあるポイントまで早朝に移動するのは難しいのでどうしても車が必要。スクールは基本熟練者がゼロから教えてくれるので始めるなら一度は参加しておいた方がいい。筆者はサーフボードを購入したお店の店長(元JPSAプロ)の方が無料で何回もレッスンしてくれたが、そこで基本的なことを人おとり教わった。初心者の場合はサーフボードによる衝突事故も起きやすいのでいかに安全に出来るかなど。

Point

サーフィンをはじめるにはサーフショップでのスクール参加が基本である。

教えてくれる人は地元のサーフィン事情などにも詳しいのでネットでは出てこない噂話や裏情報なども教えてもらえる。

サーフショップ選び

実はサーフショップも色々あって中には評判の悪いお店もある。信頼できる知り合いから紹介してもらう場合を除いて十分に確認した方がいい。もしわからなければそのポイントの老舗と呼ばれるところで相談してみるのがいいだろう。確実ではないがハズレは少ないハズ。場所は家から出来るだけ近いサーフポイントにする。サーフポイントはネットで調べれば色々と出てくる。東京であれば千葉などが無難である。

Point

可能であれば信頼できる知り合いにショップを紹介してもらう。

仲間探し

交通費もあるので基本はじめたばかりの場合は中級者以上のサーファーと行動する。ポイントのルールや危険など初心者にはわからないことが多いので気を付けたい。サーフポイントは風向き、うねりの向き、混雑具合、潮の満ち引きなど色々な条件があり選ぶのが意外に難しい。初心者および初級者は、中上級者と共に行動して海やサーフィンについての知識を学んだ方がいい。サーフィンの入門書などもあるがポイントごとのルールがあるためあまり役に立たない。

どうしてもサーフィン仲間が見つからない場合はサーフショップにたむろしている上級者サーファーと友達になる。サーフポイントの近くにあるサーフショップでは上級者やエキスパートがいることが多く「はじめてですか?一緒に入りましょうか?」などと声をかけてくれることもある。サーフショップで買い物したりと色々貢献も必要だがフレンドリーなショップであれば問題ないだろう。

Point

初心者、初級者は中上級者と行動すべし。

波が大きかったりリーフやテトラポット近くはカレント(離岸流)と呼ばれる潮の流れが発生する。この流れは川の流れくらい強くなることがあり一瞬で沖に流されてしまう。こういった危険もあるので慣れるまではひとりで入らないようにしたい。

まとめ

サーフィンをはじめたらまず一緒に入る人を見つけた方がいい。可能なら職場や学校などで気の合う経験者を見つけたり紹介してもらうのがいいだろう。サーフポイントまでの交通費(ガソリン代と高速代)は1万円以上になることも多いので相乗りできる仲間が見つかるとさらによい。電車で行くことも可能だが基本的にはサーフボードが乗る車が必要になる。敷居が高く面倒なことも多いサーフィンだがそれ以上の楽しさがあると筆者は考える。もし興味があるのならサーフショップのスクールで体験してみよう。そこには人生を変える出会いが待っているかもしれない。

ポイント
  • サーフィンは横乗り系スポーツの元祖である
  • うねりの斜面をサーフボードで滑走するスポーツ
  • 海には危険が多いので初心者は中上級者と共に行動する

はじめはトラブルにならないよう注意して入水しましょう。

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