【波乗り初心者講座】(14)スープライディング~スープライディングで波をつかむ感覚を覚えるのが上達の近道~

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地味ではあるが初心者は徹底的にスープライディングで練習した方がいい。いきなりうねりから乗ろうとしても難しいし練習として効率が悪い。スープであればチャンスが多いので成長も早い。効率的に上手くなるためにも初心者はスープライディングでみっちりと波をつかむ感覚を覚えよう。

注意事項

本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。

留意事項

本稿は基本的にショートボードを想定している。

スープライディング

割れた波にのって腹ばいで乗るライディングで沖から岸に変えるときによくやるヤツである。初心者はこのスープライディングで波をつかむ感覚を覚えよう。

初心者のステップアップ

サーフィンを初めて一番最初にやるのがこのスープライディング。このスープライディングで波の力を受け進む感覚を覚える。このスープライディングをしっかり練習しておくことでこの後伸びが全然違って来る。ただしまれにいる超絶運動神経やセンスのいい人はその限りではない。とにかく初心者はスープライディングを繰り返し練習することが重要。

スープライディングでの波待ち

板をまたいでの波待ちは初心者に難しいのでスタンディングした状態で波待ちする。ただ立った状態だとすぐに移動できないので混んでいる場所やライディングコースのインサイドになる場合は注意したい。

足の着く水深でまって波が来たらボードにぴょんと飛び乗る。周りのサーファーの邪魔にならないように注意しながら波待ちしよう。

スープでのテイクオフ

スープが近づいてきたら岸の方向に全力でパドリングする。スープが近づくとテールが輪ふわっと浮き上がりパドルを続けると板が前にスーッと進みだす。波の力を受けて板が進みだす感じを覚えるのがポイント。このタイミングがわかってくるとテイクオフのタイミングがわかるようになる。

波(スープ)が近くに来たら板に飛び乗りひたすらパドル。焦って手を回すのではなくワンストロークをしっかり回すのがポイント。ひとかきを「グイっ」と水をつかむように長くストロークする。波のタイミングに合わせバドリングができるようになるまで繰り返し練習あるのみ。慣れてきたら面白いくらい波に乗れるようになる。

【波乗り初心者講座】(11)パドリング~姿勢とストロークに気を付け効率よくパドルしよう~

スープライディングでの姿勢

基本はノーズを両手で握って体を反って腹ばいのまま波にのる。この時に体を傾けると左右に移動することができターンの感覚もここで養える。はじめのうちは波に置いて行かれないようにバランスを取りながら岸まで乗り継ぐ。荷重が前過ぎると前転(パーリング)してしまい後ろ過ぎると波に置いて行かれる。なので止まりたい場合は後ろ荷重にすれば波から降りることができる。

波に押されると結構なスピードがでるのでこれだけでもちょっと楽しい。何度も繰り返しボードが波に押される感覚をつかむ。

まとめ

いきなりうねりに乗ろうとしている初心者を見かけるがはじめはスープライディングで練習した方が良い気がしている。スープであれば波がボードを押す(板の滑り出し)感覚を何度も経験できるのでテイクオフのタイミングがつかみやすくなる。センスのいい人であれば2、3回でスープライディングは卒業してもいいかなと思う。来たスープに確実に乗れるようになればもうスープライディングは卒業である。

ポイント
  • 他サーファーに気を付けつつ足の着く水深で波待ちする
  • 波(スープ)が来たらパドリングして波に乗る
  • スープライディングで波の感覚をつかんでおくと伸びが早い

スープライディングをしっかり練習しておくとテイクオフ時のパドリングの緩急のポイントが身につくと思います。

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