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これは20年以上前のはなし。当時プログラマーとして働いていた筆者はなぜ国産OSが表舞台に出てこないのか疑問であった。当時20代前半の時に国策で国産OSをサポートする必要があると思っていた。なぜかと言えば当時の覇権OSが非常に不評だったからだ。当時トロンと呼ばれる国産OSがあったが表舞台に出ることは無かった。今になって当時は「作らなかった」のではなく「作れなかった」のだと思うようになった。
本記事は筆者の個人的な意見です。元ソースをリンクしていますがその情報が正しいとは確認していません。
目次
OSはどんだけ儲かるのか
市場を独占するOSは市場から好きなだけお金を吸い出せる。金のなる木である。
PCの出荷台数とOSの割合
PCの国内出荷数は1,530万4,000台。
国内のパソコン出荷について行われた調査で、出荷台数は1,530万4,000台で前年度比29.3%増、出荷金額は1兆4,181億円で前年度比30,7%と大幅に伸長した。
以下の記事を見るとWindowsのシェアが88.20%である。
参考
世界のPC、4台に1台は依然としてWindows 7 – 2月OSシェアマイナビニュース
OSの価格
Windows10 Homeの価格は2021年1月で18,000円前後。PCに組み込む場合はもう少し安いだろうか。
PCと一緒に販売できるDSP版は2021年1月で12,000円前後。便宜上PCパーツと抱き合わせ販売なのでOS本体はもう少し安いだろうか。
売り上げの試算
超ウルトラざっくりで年間のOSの売り上げを計算する。価格はDSP版で約12,000円だがPC版組み込みのはもう少し安いだろうか。仮に10,000円と想定しよう。出荷台数はざっくりで1,300万台としておこう。10,000 x 1,300万円 = 13,000,000万円とざっくり1,300億円。
超ざっくり試算するとOSの覇権を取ると年間で1,300億円以上売り上げがある。
OSを新たに作る
国策で官民共同でPCのOSを新たに作るのはメリットしかないように思える。
国家予算
こちらも超ザックリで300兆円。
日本の国家予算は一般会計100兆円程度、特別会計は200兆円規模だと言われており、合計で日本の国家予算は300兆円くらいと言われています。
国防予算は5兆円。海外と比べると少ない。
[東京 30日 ロイター] – 防衛省は30日、2021年度予算の概算要求について、過去最大の5兆4897億円を計上することを決定した。
OSのステップ数
参考になるかわからないがLinuxカーネルのコードが2000万行。
最新のLinuxカーネルではコードの行数が約2000万行になっており、これを理解するのは大変なことだ。カナダのバンクーバーで開催された、The Linux Foundation主催のイベント「Open Source Summit North America」で、VMwareのバイスプレジデント兼最高オープンソース責任者Dirk Hohndel氏は、Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏に対して、カーネルをすべて理解しているかと尋ねた。Torvalds氏の答えは「ノー」だった。
引用:トーバルズ氏が語るLinux、プログラマー、オープンソース開発–Open Source Summit – ZDNet Japan
1万行を100万円でみつもると、2,000 x 100万円 = 200,000万円とざっくりで20億円。少なく見積もって20億円、10倍だとしても200億円。最新OSを国が本気を出して200億円予算を出したら普通にできそうな気がする。国と民間が強力すればPCのOSは簡単に作れると思う。
超ざっくり試算するとOSは200億円くらいでつくることができる。
セキュアOSと内需拡大
国策でOS作ってばら撒けば覇権OSにお金を払わなくて済む。しかもサイバー戦争の真っただ中でセキュアなOSを国防に使える。素人考えでもメリットしかなくやらない理由がわからない。特に国防に関してはお金以上の問題である。
- 海外企業への資金流出を防げる
- セキュアなOSで国防に使える
- OSの価格を下げPC普及率を上げられる
国産OSを作らない理由
大手マスコミの偏向報道を見ると国産OSは作らなかったのではなく「作れなかった」のではないかと今になって思う。誰かが莫大な利益を生む金のなる木を強引に奪ったのではないだろうか。
日航ジャンボ墜落事故
この事故は調べれば調べるほど怪しい事実が見つかる。トロン技術者につては真偽は不明。しかし当時トロン技術者が亡くなったという話は聞いたことがある。
ここまででの話でもかなり衝撃的と言える内容だが、更にあるのが、当時日本の国産のOSとして注目されていた「TRON(トロン)」の技術者がごっそり乗っていたのが、この日航ジャンボ機(JAL123便)であった。「TRONプロジェクト」と言われるプロジェクトを手がけていた天才エンジニアの17人が乗っており、全員亡くなった。
金のなる木
日本国内だけで1,300億円近い売り上げを上げることのできるOS。システムなのでコピーするだけで量産可能。これだけ売れていれば原価率はかなり低いだろう。原価率2割以下とも聞いたことがある。覇権OSを使って全世界から集金する仕組みを欲しがる人や組織は多くいるだろう。
大手による買収
大手がよく将来伸びそうなベンチャーを買収する話をよく聞くが、伸びそうな芽(もしくは邪魔になりそうな技術や会社)は早めに刈り取っているのだろうか。以前筆者が担当してシステムに関連する会社が大手外資系に買収された。たまたま買収した会社に勤めていた知り合いに話を聞くことができた。
ふない「例の会社買収されたけどしってる?」
知人A「あ、知ってますよ同じフロアです。」
ふない「競合してたから潰すために買収したの?」
知人A「いやどうなんですかね。メンバーは仲良くやってるみたいですけど。ターゲットが微妙に違うのでそんなことないと思いますよ。」
大手が競合を買収し続けたら市場を独占してやりたい放題だ。独占禁止法もあるのだが司法は上手く機能しているのだろうか。
まとめ
1995年以前からプログラマとして働いてきたのでOSについては色々な思いがいある。当時はなぜ国産OSを作らないのか疑問であったが今になってよくわかった。作れなかったのではないかと。権力者はこれだけ莫大な利益を生むOSを野放しにはしないだろう。大手メディアの偏向報道を目の当たりにして少しづつ謎が解けてきた気がする。
- 純国産OSはメリットしかないと思うがなぜか作らない
- 国産OSトロンの開発者が日航ジャンボ機事故で無くなった可能性がある
- 国産OSは作らないのではなく作れないのかもしれない
国家予算考えたらOSのひとつくらい簡単に作れると思います。