コーチングとは何か~アファメーションなどでゴールへの臨場感を高めクライアントのエフィカシー上げること~

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苫米地氏のコーチング動画にハマって本稿で3回目となるコーチングの話。動画の内容を紹介するのははこれが最後である。このコーチングの技術は非常に有用だと思う。学校や会社でもこのレベルのコーチングをした方がいいんじゃないだろうか。学校で自己肯定感やエフィカシーを高めるような教育ができたらほんと素晴らしいと思う。

注意事項

本稿は筆者の個人的な感想なので参考程度に見ていただけると助かります。

コーチングの目的

ここでは苫米地氏が動画で説明しているコーチングについての話であり、ネットや書籍などで解説するコーチングとちょっと違うかもしれない。

ゴールを達成するためのお手伝い

コーチングについて調べると何か小難しいことが色々と出てくるがもう少しシンプルに考えていいと思う。ゴールを達成するためのお手伝いをするのがコーチング。具体的にはゴールを達成するためクライアントに自信を付けさせることが目的。ゴールを達成することよりも「ゴールの設定」と「ゴールを達成するための自信を付ける」方が重視されている。このゴールへの自信のことをエフィカシーと呼ぶ。自己肯定感とも似ているがゴール達成するための根拠のない自信ともいえる。

ゴールの定義

コーチングにおいてこのゴールの定義が非常に重要。ゴールとは現状の外にあり過去の実績などを考慮しないで設定でき自信が何がなんでもやりたいもの。会社でコーチングっぽいことをすることもあるのだがゴール設定の概念が大きくことなる。会社の研修などでやるコーチングは「会社に大きく貢献すること」をゴールにさせるのでちょっと違う。

コーチングで定義するゴールとは何か~現状を考慮せずに心からやりたいと思うことすべてがゴールとなりえる~

エフィカシーを上げるのがコーチの仕事

エフィカシーを上げると人はゴールに向けてクリエイティブ(今まで思いつかなかったことを思いつくなど)になれる。エフィカシーを上げることでコンフォートゾーン*1はゴールの方向へ移動。コンフォートゾーンから外れるとホメオスタシス*2が働き脳が無意識にクリエイティブに働く。この「無意識における脳のクリエイティブな活動」こそがコーチングの肝ではないかと筆者は考える。機能脳科学の専門家が言うのだから信頼性は高い。コーチングとはその人の隠れた力(ゴールにたどり着くために無意識に発揮するクリエイティビティ)を発揮させること。ゴールへ到達させることが目的ではなくクライアントのクリエイティビティを最大限に引き出すことが真の目的ではないだろうか。

*1:コンフォートゾーンとは生物が心地よくいられる状態のこと。
*2:ホメオスタシスとは生物がコンフォートゾーンへ戻ろうとすること。

コンフォートゾーンについてはこちら。

コンフォートゾーンって何?~現状を愚痴りながらも無意識に現状を維持するのは生物として当たり前だった~

エフィカシーとは

エフィカシーとはゴールを達成できるという思い込み。

クリエイティビティとは

参考動画や本稿でもたびたび「クリエイティビティ」と出てくるのだがこの定義についても触れておく。現状を考慮した最適解を出すことをクリエイティビティとは呼ばない。クリエイティビティ(想像力)は今までその人が思いつかなかったことを思いつくこと。クリエイティビティが高ければ現状や常識などから逸脱した考えを思いつくことができる。ただし人にはコンフォートゾーンの壁(コンフォートゾーンに戻そうとするホメオスタシスの力)がありゴール達成を無意識に阻害する。現状や常識はゴールから遠ざける無意識に枷とる。

コンフォートゾーンの壁

前述したとおりホメオスタシスとはコンフォートゾーンに留まろうとする生物の特性。人はコンフォートゾーンから外れようとしたときホメオスタシスが働き無意識にコンフォートゾーンに戻ろうとする。この時脳は無意識にもかかわらず非常にクリエイティブに動作する。コンフォートゾーンに戻ろうとするためにありとあらゆることを考え今までになかった答えをクリエイティブに導き出す。例を挙げると、何か新しいことにチャンレジしようとしたときにとっさにやらない方が良い理由が思いつくなど(これをクリエイティブアボイダンスと呼ぶ)。人は生物的に現状をできるだけ変えないように無意識に行動しているのだ。何か新しいことへのチャレンジが億劫になるのはコンフォートゾーンの壁が邪魔しているのである。

ホメオスタシスとクリエイティブ

人は無意識にコンフォートゾーンに戻ろうとするのが基本でる。この時人の脳は無意識にクリエイティビティを発揮する。現状を維持するために脳が無意識に活性し現状をコンフォートゾーンへ戻そうとする。良い悪いにかかわらずコンフォートゾーンに戻るため脳は手段を択ばないし必死になって働く。しかも無意識で動作するのだから手に負えない。危険を回避するためにもコンフォートゾーンへ戻ろうとするのは生物としては必要。コンフォートゾーンが実際よりも低かった場合自身の価値を大きく下げることとなる。

コンフォートゾーンのずれ

コンフォートゾーンが適切な位置にあればいいのだがそうでない場合は問題。例えばめちゃくちゃ仕事の出来る(ビジネスセンスがある)人は転職したり起業した方が稼げるし楽しいと思うがコンフォートゾーンが低いと転職や起業へのチャレンジをコンフォートゾーンの壁が邪魔をしてしまう。そもそも転職や起業はデメリットをいくらでも思いつくのでよほどコンフォートゾーンが高くないと挑戦はできない。実力のある人であってもコンフォートゾーンが低いと本来の実力を発揮できない。無意識がそれを許さない。コーチングではコンフォートゾーンを適切な位置に移動させるのも目的のひとつではないだろうか。コーチングではクライアントにゴールに合わせたコンフォートゾーンを設定させる。

スコトーマの原理

動画ではエフィカシーを上げるためにはゴールへの臨場感をあげることが重要と説いていた。人は自分が見たいものしか見ない(スコトーマの原理)のである。無意識が見える物を選択するのでカクテルパーティー効果に近いだろうか。ゴールへの臨場感を上げることで見えるものが変わってくる。例えばゴールが「日本一」と「世界一」の二つがあった場合、ゴール達成に必要なものは異なり、見える物も違って来る。世界一であれば言葉や文化の壁を考慮しなくてはならないが、日本一であればそんなことを見る必要がない。ゴール達成を強く願いエフィカシーを上げることで今まで見えなかったものが見えてくるのではないだろうか。

エフィカシーとは根拠のない思い込み

エフィカシーとは自分がゴールにたどり着けるという強い思い込みではないかと思う。思い込みとの表現は動画の説明とちょっと違うが筆者はそう考える。「自分はこうなるべき」、「自分はこうなっていなければおかしい」とどれだけ本気で思えるか。この想いがエフィカシーである。しかもこの思い込みは何の根拠も必要としない。何かわからんけどゴールを達成てきると強く思い込めればそれでいい。あとは無意識が勝手に動作するハズ。

無意識のクリエイティビティを意識的に使う

仕事で行き詰った時など休憩中に解決策をひらめいた経験はないだろうか。筆者もシステム設計の難しい部分の解決策を電車でボーッとしている時に何度も思いついた経験がある。これは脳が無意識の時の方がクリエイティブに動作するから。何となく行き詰ったら息抜きしようと思う気持ちはあったがそこまで意識はしていなかった。脳科学的には無意識の方が良い仕事をしてくれるらしい。この無意識ってのがとにかくすごい。酸素を大量に使って脳をフル回転させているわけでもないのに無意識が自動的にクリエイティブな解をぽっと出してしまうと。しかも、意識してだした解よりも何倍もすばらしい解をだ。もしこの無意識を意識的に使うことができたらどうだろうか。

人はエフィカシーとのギャップを感じた時に無意識に脳がクリエイティブに働く。この仕組みを使えば意識的に無意識のクリエイティブを使えるかもしれない。コーチングでコンフォートゾーンの位置を変更しエフィカシーを上げれば無意識が働くはず。なのでエフィカシーが高ければ高いほど脳が無意識にクリエイティブに動作。意識的にエフィカシーを上げることができれば無意識のクリエイティビティを事実上意識的に使えることになる。

アファメーションとは

アファメーションとは言葉でゴール達成への臨場感を上げエフィカシーを高めること。この動画ではアファメーションにつていそこまで詳しい解説はない。

臨場感

重要なキーワードは「臨場感」である。ゴールを達成する自分をよりリアルにイメージすることで臨場感を上げることができる。アファメーションの方法としては自分に言葉をかけたり紙にかいたりとやり方は色々とありそう。臨場感が高まることでホメオスタシスの強度もあがりコンフォートゾーンへ戻ろうとする力が強く働く。臨場感があがると見える世界もガラッとかわる。スコトーマの原理でもあったようにゴール達成に必要なものが見え始めてくる。臨場感を上げることでゴール達成に必要が鍵が見つかる。この臨場感は主観的なもので他人の見ている世界と異なる。同じ空間にいても臨場感が高ければ見える世界が変わる。究極に臨場感を高めると命にかかわるくらい強くなる。無意識は高い臨場感を選ぶのでクリエイティブに臨場感の高いコンフォートゾーンへと向かう。

言葉で臨場感を上げる

臨場感を高めるためには自分がゴールを達成するイメージを常に持ち続けることが必要となる。言葉で「自分はゴールを達成できる」と呼び掛けたりすることで臨場感とエフィカシーを上げる。臨場感が高くなると自分は当たり前にゴールを達成できると本気で思えるようになる。

洗脳と脱洗脳

学校や会社や日々の生活で「なりたい自分にはなれない」とどこかで思ってしまっているのではないだろうか。学校や会社でエフィカシーを上げるような教育など見たことが無い。何か新しいことをやろうとしたら上司や先輩に止められるし、現状の外にゴールを設定しろなど会社のキャリアコンサルティングで言うことはない。コーチングは一種の「洗脳」のようなものと思っていたがどうやら違うのかもしれない、どちらかというと「脱洗脳」である。学校や会社でコンフォートゾーンを徹底的に下げられ転職や起業などの選択肢をさせない教育をしている。本来もっと能力を生かしクリエイティブに活動できる若者がこの呪いのような学校教育でコンフォートゾーンを下げられているのではないだろうか。

参考動画

目標設定する前にこの動画を見ておくと色々と役立つ気がする。

まとめ

この無意識を「引き寄せの法則」などというのかもしれないが、脳科学的にはホメオスタシスによって無意識状態で脳がクリエイティブに動作した結果である。無意識の出来事なのでちょっとスピリチュアルっぽく感じるが実際はガチガチの科学。今になって思い起こしてみれば無意識にクリエイティブが働いたことは何度もある。この苫米地氏の動画をみてすべてが腑に落ちた。プロスポーツ選手でもないのでプロのコーチを雇うことはできないがコーチングの概要だけでも理解してセルフコーチングしていくのもありではないだろうか。無意識のクリエイティビティが科学的にあることを知っているだけでも人生が変わるような気がした。

ポイント
  • 通常ではコンフォートゾーンの壁があり常識から外れた解を出すことができない
  • ゴールは現状の外にあり常識的に達成できないもの
  • コンフォートゾーンをゴールに近づけることで現状から脱却できる

もし無意識のクリエイティビティを使えるようになったらすごいと思う。

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