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またまたスピングルムーブのソールが削れてきたので補修した。色々と痛んできているが革部分がまだまだいけそうなので補修材で可能な限り延命。ソール補修も回数を重ねてきたので改めてポイントを紹介したいと思う。
靴の状態や素材により正しく補修できない場合があります。ご了承ください。
目次
かかとの補修
すり減ったスニーカーのかかとに補修材を盛り付ける。他の靴も合わせると5回以上補修しているので今回はポイントを絞りながら解説したい。
1. 補修計画
ソールの補修は何度も塗り重ねる必要があり工期が長い。慣れればボンドを5分くらいで塗布できるためトータルでの時間はかからない。補修材は1~2ミリづつ塗り重ねるため6ミリ盛ろうとしたら最低3回は必要。重ね塗り6ミリの工程と時間を以下にまとめた。乾燥時間を12時間としたができればもう少し長くとりたい。
工程 | 時間 |
---|---|
下地処理と枠取付 | 30分 |
補修材塗布(一回目)+2ミリ(合計2ミリ) | 5分 |
乾燥 | 12時間 |
補修材塗布(一回目)+2ミリ(合計4ミリ) | 5分 |
乾燥 | 12時間 |
補修材塗布(一回目)+2ミリ(合計6ミリ) | 5分 |
乾燥 | 12時間 |
仕上げ整形 | 30分 |
6ミリ盛るのにざっくり2、3日はかかる。一回で大量に塗布すると気泡が出来たり引けて歪んだりするのでこれ以上工期は短くならない。なので補修は焦らず「一日ひと塗り」にして一週間くらいの工期でのんびりやった方がよい。
補修材は何度も塗り重ねる必要があり乾燥時間を含めると工期が長くなる。
2. 道具の準備
今回も補修材は「スポーツ・グー」を使用する。補修材はホームセンターなどで入手可能。
- 補修材(スポーツ・グー)
- やすり
- 枠
- マスキングテープ
- カッターナイフ
- アクリル絵の具(任意)
補修材(スポーツ・グー)
このグーシリーズは色展開があるが透明色である「スポーツ・グー」が使いやすいと思う。他にも靴底の補修材はいくつかあるが筆者が試した限りこれが使いやすい。ヤスリ、枠、木べらが付属しているのもよい。迷ったらとりあえずこれでいいだろう。
やすり
補修時の下地処理は重要。「スポーツ・グー」に棒ヤスリが付属するのでそれを使ってもいい。別途ヤスリを用意したい場合は#240番手くらいがおすすめ。
枠
今回は別の補修材「シューズドクター」に付属していた枠を使用した。準備する場合はクリアファイルなどを切り抜いて枠を作成。できるだけツルツルした面をつかう。クリアファイルは多少引っ付くが問題なく使えている。
マスキングテープ
枠を固定するためのテープ。以前ガムテープを使ったらベトベトになってしまった。送料があるので購入はホームセンターなどが無難。DIYで重宝するので買っておいて損はない。
カッターナイフ
補修材を整形するのに使用する。硬化した補修材は硬く力がいるので大き目のカッターを準備したい。無い場合は文房具用のカッターで問題ない。薄く削いでいけば時間はかかるがカットできる。
カッターナイフについて詳しく知りたい場合はこちら。
カッターナイフまとめ~おすすめの本体と替え刃、製品レビューなど~
アクリル絵の具(任意)
ソールの色に合わせて着色する場合に使用する。ソールの補修部分は実質ほとんど見えないのでそれほど気にする必要はない。白いスニーカーであれば透明でも違和感がない。ただし、ブーツの黒いソールは着色した方がいいかも。アクリル絵の具を少量混ぜただけで雰囲気が変わる。
3. シューズの洗浄
補修では素手で靴を触るので出来るだけキレイにしておく。材質に問題内容であればソールを水洗いし汚れを落としておく。外で何を踏んだかわからないので全体的に汚れを落としておく。このタイミングで靴紐を洗うのもいいだろう。
4. 下地処理
補修材を塗る部分より少しだけ広めに下地処理する。ソールの古いをやすりで削り落とすくらい入念にサンディング。下地処理さえしっかりすれば補修材が剥がれることはまずない。ただし素材の相性が悪いものはダメかも。
下地処理に手を抜くと補修材が剥がれるので入念にサンディングする。
5. 枠取付
マスキングテープで枠を取り付ける。以下の写真はすでに補修材を充填済みだがこんな感じ。ざっくりでいいので神経質にならないのがポイント。後でカッターを使って整形するので補修材が下から垂れないように隙間だけは気を付ける。
枠の取り付けはざっくりで良いが補修材が漏れないように隙間だけには注意する。
6. 補修材塗布
削れて無くなった部分に補修材を塗布する。補修材は乾燥すると半分くらいに縮まる。何度も言うが一度に大量に塗ると気泡が出来たり硬化しないので注意。厚さ3ミリ前後を目標に塗る。
気泡や変形を防ぐために一回の塗布量を約3ミリ以内にする。
補修部分が十分に盛れるまで「塗布」「乾燥」を繰り返す。12時間以上は乾燥させたいので一日一回づつ塗り重ねる。もともとあったソールよりも厚く補修材を盛ると履いた時に違和感があるので盛り過ぎには注意。もともとのソール位置と同じか少し少ないくらいに盛るのがポイント。硬化後に塗り過ぎた補修材を削るのは大変なので気を付けて欲しい。
補修材はもともとのソール位置と同じか少し低いくらいに盛る。盛りすぎると高さ調整の加工が大変なので注意したい。
既存ソールの平面の延長線上に補修材を盛る。見た目でわからない場合は定規などの直線のある道具で確認。
7. 枠取り外し
枠を取り外す。剥がれにくくなっている部分はカッターを使って削ぎながらとる。
8. 気泡の処理
何度か補修しているが枠に面した部分に気泡ができることが多い。枠取り外し後にこの気泡を補修材で埋める。気泡が無ければこの工程は不要。
穴の開いた部分に補修材を充填。はみ出ないように一応マスキング。気泡のへこみが気になる場合は数回塗布する。
9. カット整形
枠に沿ってバリのような部分があるのでカッターナイフで整形する。
補修材は意外に固いので大き目のカッターナイフがおすすめ。
この補修はあくまでも延命措置なので見た目にあまりこだわらないのが吉。カッターで余分な部分をあら取りしたら終了する。補修中は気になるが履いている時はほとんど目立たないので仕上がりにこだわる意味がない。
補修部分はほとんど目立たないので仕上げはざっくりレベルでよい。
10. 完成
何度もソールの補修をしているのでまったく手間に感じなくなった。ポイントは補修材を薄く塗り重ねること。盛りすぎると気泡ができたりして仕上がりが悪くなる。気長に塗り重ねれば失敗することはないだろう。
まとめ
スピングルームーブはそろそろ買い替えようかと思ったが革素材部分の痛みが少ないのでもう少しがんばってもらう。ここまで手をかけると愛着が湧いて簡単に捨てられない。
- 補修材は薄く塗り重ねるとキレイに仕上がる
- 補修材を盛りすぎると履き心地が悪くなる
- 補修か所は目立たないので仕上がりは気にしない
かかとの内側が壊れてきたのでそろそろ限界かもしれません。