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最近自立式タープを買い増しした。今回はコスパがよく品質が安定していそうなコールマンをチョイス。いくつか種類があるので選定のポイントをまとめてみた。自立式タープ選びの参考になれば幸いである。
価格や仕様などは2022年8月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
コールマンの自立式タープ
大きさや生地スペックの違いはあるものの大きく分けると「パーティーシェード」と呼ばれるフレームがアーチ状の自立式タープとバイザーシェードと呼ばれる昔からある折りたたみ式の自立式タープ。
パーティーシェード
大きさは300と360の二種類展開。生地はダークルームテクノロジーのシルバータイプと通常タイプ。フレームはスチール製のDXが存在する。
パーティーシェードプラス(ダークルーム)
最近コールマン製品でよくみかけるシルバー生地のやつ。遮光性が強く日差しをほぼカットできる。個人的にはアウトドアっぽさが無いのであまり好きではない。フレームはアルミのため強度は期待できない。
生地 | ダークルーム |
---|---|
フレーム | アルミ |
サイズ | 300 or 360 |
パーティーシェードライト
こちらは通常生地のパーティーシェード。落ち着いた色合いで個人的には好み。360の実物を公園で見たことがあるが相当デカイ。家族4人なら300でいいんじゃないだろうか。庭に設置するにしても360は厳しい気がする。
生地 | ポリエステル |
---|---|
フレーム | アルミ |
サイズ | 300 or 360 |
パーティーシェードDX
ライトにくらべ4kg近く重いスチール製だがこちらの方が実売価格で7割ほど高い。ポイントは
生地 | ポリエステル |
---|---|
フレーム | スチール |
サイズ | 300 or 360 |
インスタントバイザーシェードⅡ
こちらはダークルームテクノロジーのプラスと通常タイプ(ポリエステル)の二タイプのみ。通常タイプはカラーバリエーションがいくつかある。
インスタントバイザーシェードⅡ+
こちらはサイズ展開が270と300でパーティーシェードよりやや小さめ。実物を見ればわかると思うが家族4人なら270でも十分イケる。
生地 | ダークルーム |
---|---|
フレーム | スチール |
サイズ | 270 or 300 |
インスタントバイザーシェードⅡ
通常生地のシェードこちらが一番コスパがよさそう。
生地 | ポリエステル |
---|---|
フレーム | スチール |
サイズ | 270 or 300 |
おすすめはどれか検証する
とりあえずカタログスペックをまとめてみた。価格的には「パーティーシェード>バイザーシェード」で「ダークルーム>ポリエステル」といったところ。
製品名 | 生地 | フレーム | ベンチレーション | サイズ | 重量 | 収納サイズ |
---|---|---|---|---|---|---|
パーティーシェードプラス300 | ダークルーム | アルミ | あり | 300 | 約12kg | 約23 x 23 x 88cm |
パーティーシェードプラス360 | ダークルーム | アルミ | あり | 360 | 約13.5kg | 約23 x 23 x 88cm |
パーティーシェードライト300 | ポリエステル | アルミ | あり | 300 | 約11.5kg | 約23 x 23 x 88cm |
パーティーシェードライト360 | ポリエステル | アルミ | あり | 360 | 約13kg | 約23 x 23 x 88cm |
パーティーシェードDX300 | ポリエステル | スチール | あり | 300 | 約15.5kg | 約直径28×89cm |
パーティーシェードDX360 | ポリエステル | スチール | あり | 360 | 約17.5kg | 約直径28×89cm |
インスタントバイザーシェードⅡ/M+ | ダークルーム | スチール | なし | 270 | 約13kg | 約φ19×90cm |
インスタントバイザーシェードⅡ/L+ | ダークルーム | スチール | なし | 300 | 約14kg | 約φ19×99cm |
インスタントバイザーシェードⅡ/M | ポリエステル | スチール | なし | 270 | 約12kg | 約19 x 19 x 90cm |
インスタントバイザーシェードⅡ/L | ポリエステル | スチール | なし | 300 | 約13.5kg | 約19 x 19 x 99cm |
ダークルームは必要なのか
まずは生地を検証したいのだが「ダークルーム」って必要なのかわからない。光を完全に遮ってしまうので雰囲気がぶち壊しになりそうな気もする。正直アウトドアでここまで遮光する意味がわからない。個人的には通常生地の一択である。20年以上自立式タープを使っているが暑い夏でも通常生地で十分で問題なかった。
アルミフレームかスチールか
パーティーシェードはフレームがアルミとスチールの2パターンある。なぜか4kg以上重いスチールフレームの方が実売価格でアルミフレームより7割近く高い。しかもスチール製の方がレビュー評価も高い。原因は耐久性でアルミフレームはスチールにくらべ破損報告が多い。ただベンチレーションもあるので適切にペグダウンで来ていればこわれないと思うのだが・・・。レビューを見る限り予算に余裕があればスチール製をチョイスした方が無難そうではある。
ベンチレーションの有無
パーティーシェードはシェードのトップにベンチレーションがあり吹き込んだ風を逃がす構造になっている。ベンチレーションは中華系のブランドにもほぼ搭載されている機能。バイザーシェードはこの機能がないのが欠点。突風が吹き込んだ時に舞ってしまう恐れがある。ベンチレーションを考えるとパーティーシェードに軍配が上がる。
重量
アルミフレームは2~3割近く軽くなっているので持ち運びに便利。サイトやポイントまで運ぶのを考えると4kg軽かったら大分楽になる。ただし、軽さと引き換えに耐久性が落ちてるので悩ましいところ。そもそも堅牢性で考えるなら自立式タープよりもポール立ち上げ式の方が良いって話。自立式タープは強風時に使用しない前提なのでこのさいアルミでも良い気がしてきた。
日よけ範囲
パーティーシェードはアーチ状になっているので日よけ範囲が広い。ポール立ち上げ式と違い斜め部分がないバイザーシェードは朝夕はほとんど日よけの役にたたない。サイドウォールなどと併用しないと無理。
大きさ
パーティーシェードライト360の実物を公園でみたが相当大きかった。ここまで大きいと強度的に心配になる。そもそも家族4人なら300で十分すぎる。8人を想定するなら5mクラスのポール立ち上げ式タープを使った方がよい。個人的には耐久性を考え270か300のどちらかが無難だと思う。大人数で考えるなら普通のヘキサタープでいいだろう。
コスパ
このなかで実売価格が一番高いのが「パーティーシェードDX」である。5mのポリコットンタープと極太ポールを買ってもおつりがくるお値段。コスパで考えるならパーティーシェードライト300がギリギリかなと思う。
設営難易度
以下は公式サイトだがパーティーシェードは設置と撤収がかなり手間。ワンタッチのバイザーシェードが優秀なのがよくわかる。
強風対策
ベンチレーションも必要だがもっと重要なのが「ペグ」での固定。筆者はタープの固定はソリッドステーク30を使用している。20年以上前に購入したものだがバリバリの現役。
ペグが効きにくい河原などでは30cm以上あってもいいだろう。個人的にエリッゼ38cmが欲しい。
あわせてハンマーも準備。鍛造ペグで思いっきりペグダウンできれば多少は安心できる。
いくら強力にペグダウンしてもポール立ち上げ式のタープに比べれば強度は弱い。自立式タープは風が強くなってきたら撤収するのが無難。
コールマンの自立タープのおすすめ
使い勝手の良いコンパクトタイプを選ぶのが無難。
コスパがよく小回りの利くこれがおすすめ
最終的に筆者のおすすめは「インスタントバイザーシェードⅡ/M」である。
メリット | ・コスパが良い ・設置が容易 ・収納サイズがコンパクト ・剛性の高いスチールフレーム |
---|---|
デメリット | ・日よけ面積が少ない(サイドウォールでカバー) ・ベンチレーションがない(鍛造ペグでカバー) ・付属ペグが貧弱(買い替え必須) ・足の伸縮機能が使いづらい(慣れるしかない) |
筆者は「パーティーシェードライト300」と「インスタントバイザーシェードⅡ/L」で悩んで最終的にバーザーシェードのLを購入した。家族5人なので300は欲しいかなと。家族4人ならコンパクトな270にしたかもしれない。遮光面積の狭さはサイドウォールを使えば何とかなる。
足の伸縮機能が非常に使いづらいのだが諦めるしかない。段階的に高さを調整しづらいので初見で設置すると死ぬ可能性がある。
鍛造ペグは必須
たまに河原で自立式タープが風にあおられ横転しているのを見かける。無風ならいいが自立式タープでも基本はペグダウン必須だと思った方がいい。なのでペグダウンできない場所での設置はかなり危険。30ミリ以上の鍛造ペグを使えばほとんどの場所でがっちり固定できるので最低でも4本はそろえておきたい。ペグは腐ったりしないので一生使えるキャンプギアである。長めの鍛造ペグは買って損はない。
ペグが全く刺さらない場合は土のう袋を使った裏技もあるが個人的にあまりおすすめできない(土のう袋の耐久性が怪しいから)。
ペグが刺さらない河原でタープを張る方法~土嚢袋を使った超コスパ戦略でペグダウンせずにガイロープを固定する~
大人数ならポール立ち上げ式が無難
パーティーシェード360を買うなら風に強くアレンジしやすいポール立ち上げ式のタープにした方がいい。この手のタープは鍛造ペグでペグダウンしておけば風でまうことはほとんどない。10年近くキャンプをしていてかなりの強風もあったがビクともしなかった。
太めのポールを合わせたら最強ではないだろうか。
まとめ
自立式タープ選びで「パーティーシェード」か「バイザーシェード」のどちらかで悩む人は多いのではないだろうか。最終的にバイザーシェードのMをおすすめにしたが予算に余裕があるならパーティーシェードDXでもいいかなとも思う。ただ手軽に使えるバイザーシェードの魅力は大きい。足の伸縮が難点ではあるが慣れればほんと一瞬で設置可能なのは日々使うギアとして重要である。
- パーティーシェードは見た目や機能は良いが組み立ての手間がネック
- 総合的にみてインスタントバイザーシェードⅡがおすすめ
- 自立式タープのペグは30cm以上の鍛造ペグに買い替えが無難
インスタントバイザーシェードⅡの脚の伸縮機能は本当に死んでますね。