【初心者向け】星空写真入門~(4)天体観測の知識~

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「天体観測の知識」と銘打ったものの、初心者向けのライトなレベルなのでご容赦いただきたい。実際に星空撮影に行って初心者の筆者が何に困ってどう失敗したのかを踏まえ紹介したいと思う。

カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。

星空撮影に必要な天体観測の知識

ポイントは「暗い撮影場所」である。

光害の対策

光害(ひかりがいやこうがいと読む)とは、星が見えなくなるような強い光のことを言う。街明かりや月明りなどがそれである。街明かりといってもそれほど明るくはないのだが長時間露光をする星空写真については致命的となる。星空に露出を合わせると街明かりに照らされた部分が白飛びしてディティールがすべて失われてしまう。HRDなどの機能でどうこうなるレベルではななくどうにもならない。

街明かり

街の明かりは想像する以上にまぶしい。山を越えた10キロ先の明かりが雲に反射して真っ白になったりすることもある。海上であれはほとんどないが人が生活する地域では光害がつよくまともに撮影できない。かなり山奥にでもいかないと無理。

月明かり

満月に近い月があると明るすぎて星空撮影ができない。基本的には月に1度ある新月を狙った方がいいだろう。月は想像以上に明るく星空撮影の天敵。

光害マップ

Light pollution map」と呼ばれるサイトを使ってある程度光害の影響をチェックすることができるこれがどこまで正しいのかわからないが個人的に使えそうな気がしている。十数年前に南伊豆の駐車場で満天の星空を見たことがある。大空一面に星が輝き壮大な景色であった。光害マップでその場所を見てみると筆者が見たポイントはやはり光害が少ない場所であった。

月明かりは日程でどうにか避けられるが街明かりは物理的に長距離移動する必要があるため難易度が高い。星空撮影の8割は街明かりをいかにして避けられるかだと思う。

雲の有無

光害回避にくらべたら比較的楽。天気予報でチェックすれば夜であっても曇りを避けることができる。GPVと呼ばれる気象予報をチェックすればマップ上で数時間後の予測もチェックで便利。

雲があるとマップ上はこんな感じに。

スライダーバーを動かして予測をチェックすると雲がなく快晴。24時間以内の予想であれば大きく外れることはないので行く前日にチェックするといいだろう。

使い方は、「詳細」をチェック、「エリア」で対象の場所を選択、「雨量・雲量」をクリック。あとは上の方にあるスライダーバーで予測を確認する。

風の有無

ついこないだ深夜に撮影にいったら強風で大変なことになってしまった。大型三脚を持って行ったのだが強風で倒れるんじゃないかと心配に。あと背景の木々もグワングワン揺れて被写体ボケ。冬場に強風とかもう、罰ゲームでしかない。あまりにも風が強い場合は無理せずやめた方がいいだろう。こちらもGPVの「気圧・風速」でチェックができる12時間以内の予想であればほぼほぼ正確なので出かける前にこちらも必ずチェックだ。

構図と見える星

背景を含めた星空写真の場合ロケハン(現場の下見)は必須と思っていいだろう。基本撮影は光害ができるだけすくない方向となる。ただし、撮影した星座や天体がある場合事前にチェックが必要。撮影対象は地平線からできるだけ離れていた方がいいらしい。地表面付近だと大気の関係であまりよくないとか。例えば天の川を撮影したいのであれば光害のない方角でできるだけ地表面から離れたタイミングで狙う。

タイミングは天体観測入門するかスマホのアプリなどを使ってシミュレーション。撮影場所が決まっているようなら光害の少ない方角で狙った星がくるタイミングを見つけよう。

空気の澄み具合

台風が通過したあとスカッと晴れて遠くの山々まで見えることがある。このように空気が澄んだ状態は天体観測に適している。台風一過の時のように遠くの景色が鮮明に見えている日は撮影に適している。逆に遠くの山々がかすんでいるような状態だと星空撮影に向かない。一般的に冬の方が空気が澄んでいるといわれる。ただ夏は天の川が観測しやすいのでコンディションが良ければいつでもいいだろう。

まとめ

星空撮影にとって一番重要なのは街明かりの回避である。真っ暗闇の撮影ポイントを探すのがとにかく大変。しかも真っ暗闇の撮影ポイントにひとりで行くとか普通に怖い。大人なんだけどガチの真っ暗闇にひとりって、想像を絶するくらい怖いのだ。もしかしたら、光害よりも闇夜の恐怖の方が問題なのではないだろうか。

ポイント
  • 天候よりも街明かりの回避が難しい
  • 光害のない場所まで行くのが簡単ではない
  • 撮影ポイントにひとりでいくのは普通に怖い

真っ暗闇で野生生物の鳴き声とか聞こえると泣きそうになります。

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