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ダイソンのV7とV8のサイクロン部を何度か分解し水洗いしているが今回は手順を細かくして「完全版」としてまとめてみた。以前の記事でも分解と組立ができるがこちらの方が組立手順の写真を増やしたのでわかりやすくなっていると思う。スマホで確認しながら作業する場合はこちらの方が分かりやすいだろう。基本的にV7も同じ作りになっているので同じ手順で分解可能である。
取扱説明書に記載されていないレベルの分解を行いますので自己責任でお願いします。
目次
事前準備
トルクスドライバーがないと分解できないので必須。防塵マスクや掃除用ブラシは任意だが準備することをおすすめする。
作業場所
今回血迷って室内で作業したがおすすめできない。基本は屋外で作業した方がいい。粉じんが室内に充満してとんでもないことになる。
防塵マスク
必須ではないがあれば。普通のマスクでもいいが粉塵を吸い込む可能性がある。粉じんを吸い込むと想像以上に体調が悪くなるので十分に注意してほしい。
カートリッジ式の防塵マスク。DIYするならひとつ準備しておくと便利である。
粉じん用カートリッジ。
使い捨てだとこんな感じ。
大き目のケース
100円ショップかホームセンターで購入した大き目のケース。50x30cmくらいのサイズ。分解したパーツの粉塵がすごいのでケースを使用する。
トルクスドライバー
サイクロンにはトルクスネジと呼ばれる星形のネジが使われている。
サイクロンではトルクスネジのT8とT10が使用されている。あと奥まった部分にネジがあるので柄がある程度長い方がよさそう。T8とT10があれば基本的になんでもよい。
ネジケース
サイクロンの分解では4種類のネジを使用する(実質は2種類)。4分割されたケースがあればネジケースとして使用する。
ケースが無ければ紙の上に並べてもいい。ただし無くしやすいのでケースがおすすめ。
洗浄用ブラシ
サイクロン部はかなり複雑な形状なので洗浄用のブラシが必要。ブラシがないとまともに洗えないので手間だが準備しておこう。耐久性はないが100円ショップのもので十分である。
サイクロンの分解
壊れそうなパーツはほとんどないが破損しないように注意しながら分解しよう。
1. サイクロンの取り外し
赤いゴミ箱マークのレバーを上に引き上げる。
赤いサイクロン取り出しツメを押してロックを解除する。
ボタンを押したままサイクロンを上に引き上げる。
これで取り外し完了。
サイクロンの分解方法について詳細ははこちら。
【完全版】ダイソンV7V8のクリアビンの取り外し~クリアビンが開かない閉じない場合は取り付け直すと改善する~
2. スライドレールの取り外し
トルクスネジのT10でスライドレールを取り外す。
四か所トルクスネジで固定されている。
ゴムが大き目なのでちょっと強めに引き抜けば取れる。
ネジは無くさないようにケースに入れて管理する。分解中にネジを無くすことがよくあるのでケースに入れることを強くおすすめする。
スライドレールの取り外し完了。
3. メッシュの取り外し
金属部でできたメッシュ部分を取り外す。このパーツはツメでハマっているだけ。
ツメでがっちり固定されているがひねると外れやすい。
洗浄していない場合は粉じんがすんごいので注意しよう。
メッシュ部の取り外し完了。
4. サイクロンカバーの取り外し
トルクスネジで固定されたカバーを取り外す。
お次はT8のトルクスドライバーを使用する。
カバーのネジをすべて取り外す。
それほど固くないがなめないように注意しょう。
ネジを取り外すと円柱状のカバーが上方法に外れる。
洗浄後に分解したので汚れていないが初回は粉じんだらけ。
5. サイクロンカップの取り外し
ゴムパーツが絡んでいるのでちょとかたいがグニグニすると外れる。
吸入口方向に傾けると外れやすい。
カップの分解完了。
6. 吸入口ネジの取り外し
吸入口にT10ネジがふたつ取り付けられている。
トルクスのT10を使用する。
二か所で止まっている。
取り外し完了。
7. サイクロン内部ネジの取り外し
サイクロン内部にあるネジ4カ所を取り外す。奥まっているので見づらい。
サイズはT8を使用する。
粉じんでネジ山が埋まっている場合はブラシなどで除去してから。
すべてのネジを取り外す。
4カ所のネジ。
8. サイクロンヘッドの分解
ここからはドライバーを使用しないので素手で分解していく。
まずはサイクロンヘッドをふたつに分割。左が丈夫で右が下部。
9. サイクロンヘッド下部の分解
下部は吸入口とパッキンで構成される。
吸入口をスライドして取り外し。
ゴムパッキン。
引っ張れば簡単に取り外せる。
分解完了。
10. サイクロンヘッド上部の分解
上部はちょっと複雑なパーツで構成されている。
中心にあるトンガリパーツを上に引き抜く。この時赤いラバーパーツを傷つけないように注意。
サイクロンのアウターカバーと分離。
赤いラバーバーツを取り外し。
柔らかいので破かないよう注意。
黒いラバーパーツを分解。
洗浄前に分解しておこう。
分解完了。
パーツの洗浄
粉じんを洗う場合は必ず流水で。
粉じん
サイクロン内に粉じんががっつり溜まっている。
どうやっても吸い込みそうになるので防塵マスクを装着したい。
粉じんが舞わないようにケースに入れて移動。
洗浄
水をためて洗うと粉じんが他パーツについてしまう。パーツを洗う場合は必ず流水で粉じんを落とす。
ブラシを使って細かい部分を洗っておく。
乾燥
複雑な形状なのでティッシュなどを使って隙間の水分を取り除く。サイクロンは密閉されるので完全に乾燥するまで組み立てない。分解したパーツは十分に水気を拭き取り最低でも一晩は乾燥させておきたい。
サイクロンの組み立て
実は分解より組み立ての方が難易度が高い。順番を間違えるとやり直しになるので手順通りにすすめしょう。
1. サイクロンヘッド上部の組み立て
黒いラバーパーツを取り付ける。ラバーは完全に乾燥しているのを確認してから。
破損しないように慎重に取り付ける。
裏表は関係ないと思うが跡が付いているので向きはわかるハズ。
赤いラバーパーツの取り付け。
これも裏表があるが跡で向きはわかる。
破かないように慎重に取り付け。
トンガリパーツを取り付ける。
上からのせるだけだがちょっと固いので慎重に。
サイクロンヘッドのカバーを取り付ける。
上にちょこんとのせるだけ。パーツにズレがないかこの時点でチェックしておこう。
2. サイクロンヘッド下部の組み立て
パッキンを取り付ける。
ゆるめのパッキンなので簡単に取り付けられる。
形状的に取り付け方法を間違うことはないと思う。
次は吸入口を取り付ける。
吸入口をスライドしてはめ込む。
ゴムパーツがスリットにピッタリはまるように取り付ける。
上下の向きはこんな感じ。向きが違うと不自然になるのでわかると思う。
3. サイクロンヘッドの組み立て
サイクロンヘッドを組み立てる。
サイクロンヘッドの上部と下部をパかっと組み合わせる。
4. サイクロン内部ネジの取り付け
サイクロンヘッドをネジで固定する。
T8のネジが四か所。
T8を準備。
ネジ山が粉じんで詰まっていたらブラシで除去。
やはり洗浄でブラシは必須である。
ちょっと見にくいが隙間にネジ穴がある。
ドライバーの先端はマグネットになっているのでネジをドライバーに付け作業する。
締めすぎると破損するので適度なトルクで。
すべてのネジを取り付けたら完了。
5. 吸入口ネジの取り付け
吸入口のネジを取り付ける。
T10トルクスドライバーを使用する。
ちょっと固いのがこちらも締めすぎないよう注意。
二か所固定したら完了。
これでサクロンヘッドの組み立て完了。
6. サイクロンカップの取り付け
ラバーパーツと融合したサイクロンカップを取り付ける。
入口が狭いのではめるのはかなり固い。吸入口のでっぱりがあるのでそこを先に入れるとはまりやすい。
ぐにぐにしたらはまる。
7. サイクロンカバーの取り付け
サクロンカバーを取り付ける。
カバーを上からかぶせる。
四か所のネジを取り付ける。
トルクスのT8を使用する。
こちらも強く締めすぎないように。
すべてのネジを取り付ける。
これでサクロンカバーの取り付け完了。
8. メッシュの取り付け
最後にメッシュカバーを取り付ける。
ちょっと固いが固定用のツメがあるため。
ちょっと強く押し込めばパチッとはまる。
9. スライドレールの取り付け
スライドレールを取り付ける。
吸入口にレールを合わせる。ゴムパーツが大きいのが押し込めばハマる。
吸入口のゴムパッキンが全部でるまで押し込む。
四か所でネジ止め。
T10を使用する。
四か所をネジ止め。
ネジ取り付け完了。
これでサイクロン部の組み立ては完了。
10. サイクロンの取り付け
スライドレールを本体に合わせて取り付ける。
そのまま下にスライドさせる。パチッと音がなってロックされる。
サイクロンをクリアビンにピッタリはまるまで押し込む。
クリアビンの底フタを閉じる。
サイクロンの取り付けについて詳細はこちら。
【完全版】ダイソンV7V8のクリアビンの取り外し~クリアビンが開かない閉じない場合は取り付け直すと改善する~
まとめ
以前の記事でもサイクロンの分解方法を紹介したが不慣れだったため説明がわかりづらい部分があった。今回は何度か分解と組立を繰り返し撮影して手順をまとめたのでわかりやすい記事になったと思う。組み立てはわかりにくいので是非とも参考にしていただきたい。
- サイクロンの分解にはトルクスドライバーのT8とT10が必要
- パーツは流水で洗浄する
- 分解より組み立ての方が難易度が高い
未だに組み立て方を間違えることがあります。