初心者がL字金具を自作~穴位置が微妙で市販のL字金具が使えないを何とかする~

子供用二段ベッドの柵を外したらはしごが固定されずグラついてしまった。固定するためにL字金具をいくつか購入したが位置が合わずことごとく失敗。結果的にアルミアングルでL字金具を自作して何とかした。このためにわざわざステップドリルまで購入。思わぬ出費だったが上手く取り付けられて満足。アルミは予想以上に柔らかく金属加工初心者の筆者でも何とかなった。

注意事項

アルミは鉄に比べ強度が低いので同じように加工し使用する場合は自己責任でお願いいたします。

適当なL字金具が見つからない

取付け位置のネジ穴がズレていて市販のL字金具がことごとく使えなかった。

二段ベッドを固定するためのL字金具

二段ベッドの柵を外したらはしごを完全に固定できなくなってしまった。L字金具を使って固定しようとしたが上手くいかない。

穴の位置がずれている

二段ベッドのはしごを固定するためのL字金具を探していたがなかなか見つからない。ホームセンターでいくつか購入したがどれも取り付けできなかった。

問題は穴の位置が上下にズレていたこと。極端に表現すると以下の図のようになっている。穴位置が平行ではないのでそもそも市販のL字金具では無理だった。

実際のネジ穴はこのような感じ。

はじめからネジ位置を確認してから金具を買えばよかった。

Point

L字金具を購入する時はネジ穴の大きさと位置を必ず確認する。

L字金具の自作

どれだけ探しても使えそうなL字金具が見つからない。あきらめて自作することにした。

金属加工できるか

ネットでちょと調べたところ素人ではステンレス加工は無理。鉄(鋼)も専用の工具がないと厳しい感じであった。

2.磁石がくっつくかどうか(磁性)
ステンレス:くっつかない(種類による)
鉄:くっつきやすい
3.加工のしやすさ
ステンレス:加工しにくい
鉄:加工しやすい

引用:鉄人の創生物|影山鉄工所

手持ちのL字金具を調べてみるとほとんどが磁石にくっついた。ただし厚さが2ミリ近くありまったく電動ドライバーで穴を開けられる気がしない。既存のL字金具を流用し加工するのは難しそう。

Point

ステンレスは磁石にくっつきにくい。

アルミなら簡単に穴が開きそう

鉄の加工は難しそうだが調べてみるとアルミなら比較的簡単に穴が開きそうなことがわかった。DIYの記事や動画で確認したところ電動ドライバーでも十分加工できそうだった。以前鉄製のボルトをカットした時に苦労したのを覚えている。アルミ素材なら何とかなりそうだ。

ボルトをカットした時の記事。

GENTOS(ジェントス) LEDランタン エクスプローラーEX-1000Cのフタを修理する

アルミアングルでのDIY

アルミなら加工できそうなのでアルミアングル(断面がL字型になった素材)を使用することにした。

使用する道具と材料

金属用のドリルビットが思ったより高かったのでステップドリルを購入した。ステップドリルはひとつで複数の大きさの穴をあけることができる優れもの。鉄のこと鉄ヤスリは100円ショップのものでも何とかなる。アルミアングルは30ミリ幅のものを使用。

道具と材料
  • 金属用ポンチ
  • ステップドリルもしくは金属用ドリル
  • クランプ
  • 鉄のこ
  • 鉄ヤスリ
  • アルミアングル

(1) 取付け金具設計

無計画にL字金具を購入した失敗を踏まえて今回はちゃんと設計する。

まずL字金具の縦幅。はしごが垂直に続くので長さは適当でも何とかなる。300ミリあれば十分だろうか。水平方向の幅ははしごからはみ出ない程度にしたい。入隅からの距離は約30ミリ。必要なアルミアングルは、長さ300ミリ以上、幅30ミリぴったり。穴位置はバラバラなので実寸で墨付けする。ネジ穴は6Mなので6ミリ以上の穴あけが必要。

(2) カット位置の墨付け

今回長さは重要ではないのでざっくり300ミリで墨つけ。墨付け面は見えないので油性マジックでざっくり引く。

(3) 穴あけ位置の墨付け

コピー用紙を使って穴位置を紙に写す。ここでズレると大変なので墨付けは慎重にやる。ただしワッシャーでネジ穴は隠れるので多少ズレても何とかなる。

穴位置が均等ではないので上下がわかるように印をつけておく。

(4) アルミアングルのカット

鉄ノコはホームセンターで500円くらいで購入したもの。アルミなら100円ショップの鉄ノコでも問題なくカットできる。

アルミアングルをクランプで固定。

墨線に沿ってカット。さすがアルミ、サクサクカットできる。鉄より全然楽。

カット完了。厚さは1ミリ以下とかなり薄い。

鉄ヤスリでバリを取って角を丸くしておく。

これだけ丸めておけば引っかかったりしないだろう。ちなみにアルミなのでサクサクヤスリで削れる。

(5) 穴あけ

ステップドリルと呼ばれる金属用ドリルを使ってアルミアングルに穴をあけた。

ステップドリル

今回のために購入した金属穴あけ用ドリル。このステップドリルと呼ばれる製品は穴の大きさを調整できるため複数サイズのビットをそろえる必要がない。ただし、厚い金属には狙ったサイズへの穴あけができない。薄い素材であれば問題なく好きな大きさに穴があけれらる。品質はわからないがホームセンターより安かったのでネットで購入した。金属用ドリルビットを複数サイズ買うよりもコスパが良い。

センターポンチが無かったので付属しているものを選んだ。

ビットは刃物なのでケース付属が非常にうれしい。

ドリル3種類とセンターポンチ。アタッチメントは電動ドライバー用の六角タイプ。

センターポンチ。穴あけ位置をマークするのに使用。買うとそこそこの値段なので付属してくれるのはありがたい。

小サイズのドリル。最大12ミリまで。

中サイズドリル。最大20ミリまで。

大サイズで32ミリまで。中二病の筆者としてはあのアニメを思い出さずにはいられない。

「俺が信じるお前を信じろ!」と聞こえてきそうなドリルである。

ステップドリル3サイズにセンターポンチ付きでこの価格なのでコスパは良い。

センターポンチでマーク

まずはセンターポンチで穴あけ位置にマークを付ける。ドリルの先端がここに当たり穴あけ位置の中心となる。

ポンチをギュッと押し込むと「パチンッ」と音がして衝撃が加わる。今考えると無けれ釘使ってもいいかな。ポンチは他のもので代用できそう。

ドリルで穴あけ

アルミなのでサクッと穴があいた。ただし、穴の大きさを適当にしたのは失敗。今回6Mのボルトを通すので直径7ミリくらいにしたかったが8ミリ以上の大穴がいあいてしまった。ワッシャーで隠れるので問題ないがもう少し精度を上げた方がよさそうだ。

下にドリルが貫通するので不要な木材などを下に敷いておく。穴の径が大きくなると貫通する長さも変わるので注意。

目印がないと穴がどんどん大きくなるのでセンターポンチ後に穴の直径で墨付けをした方がいいだろう。ちょうどいいサイズのテンプレートがあればベスト。

バリ取り

裏側にバリが出ている。

100円ショップの棒ヤスリでバリを取る。

(6) ネジ穴の補正

一発で取り付けられるかと思ったら大失敗。穴の位置が2ミリ以上ずれていた。穴あけは中心にできたので墨付けでミスしたようだ。ワッシャーで隠せるので穴を大きくして対応する。大きな穴をドリルひとつであけられるのがステップドリルの利点。

紫色の部分を削りたいので気持ち右にずらしながら穴をあける。

(7) 自作L字金具取り付け

穴位置はすべて確認してあけ直した。

M6のネジを取り付け。この日のために3番のドライバーも購入。強度を考え4ヶ所でネジ止め。

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薄いアングルなので少し歪んでいる。可能なら1.5ミリくらいを使いたかった。

穴が無駄に大きくなってしまったがワッシャーがあるので気にならない。

(8) 補強

はしごの右側にネジ穴が無かったので耐震マットで固定。

ツルツルした面だとしっかりくっつく。思ったより強力でがたつきもなくなった。

まとめ

L字金具の無駄な購入が非常に悔やまれる。しかし、ステップドリルの活躍もあってアルミアングルでL字金具を自作できた。もう少し厚手のアルミアングルがあれば強度が出せたと思うのでそこは残念。アルミだとカットも穴あけもサクサクできるので初心者におすすめ。鉄だとこうはいかないだろう。

ポイント
  • L字アングルは取り付け位置を正確に計測してから買うべし
  • アルミは柔らかく初心者でも加工しやすい
  • ステップドリルはコスパ良くDIYにおすすめ

今回アルミ素材が加工しやすいことを実感。強度にやや不安はあるが適当な金具がない場合はアルミ加工を試してみてはいかがだろうか。

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