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3種類のスニーカー補修剤を比較検証する。対象とする補修剤は以下。
- スポーツグー(透明色)
- シューグー(自然色)
- シューズドクターN(ホワイト)
目次
サンプルを作って確認
サンプルを作って加工や仕上がりを検証する。
サンプルの作成
紙で作った枠の中に補修剤を流し込みサンプルを作成する。
スポーツグー
スポーツグーは透明色だがやや白く濁っている。
シューグー
シューグーはスポーツグーと違いゲル状だった。外れを引いた可能性がある。次回購入時に状態の違いがあれば購入店にクレームを入れたい。
シューズドクターN
シューズドクターNは前回使った時より少し固まっていたような気がする。とても怪しい雰囲気であった。
- スポーツグー:粘度が低い
- シューグー:粘度が高くゲル状(このロットだけの可能性あり)
- シューズドクターN:ホイップクリーム並みの硬さ
サンプルの確認
仕上がりはこちら。左からシューズドクターN、スポーツグー、シューグー。シューグーとスポーツグーは同じ硬さ。シューズドクターNは他にくらべ仕上がりは柔らかい。
仕上がりは圧倒的にスポーツグーが良かった。ただしこれがロットによる不具合で粘度が高くなっていた場合もある。次回購入時に同じような状態であればスポーツグー以外はあまりおすすめできない。
ハサミによる加工
3種類とも問題なく加工できた。ハサミだと柔らかいものも加工しやすい。
スポーツグー
スポーツグーをハサミで加工。薄い部分は比較的容易に加工できた。
シューグー
スポーツグーと同じ硬さのシューグーも問題なく加工。
シューズドクターN
一番柔らかかったシューズドクターNも加工できた。
- スポーツグー:ハサミで細かい部分は切断可能
- シューグー:ハサミで細かい部分は切断可能
- シューズドクターN:ハサミでざくざく切れる
カッターによる加工
細かい加工はハサミで出来ないためカッターによる加工は重要。
スポーツグー
スポーツグーは仕上がりは硬め。硬いのでカッターで切りやすいが逆に大きく切ることができない。ちょっとづつ削り取る感じ。でっぱりや突起部分などは加工しやすい。
シューグー
続いてはシューグー(自然色)。スポーツグー同様に硬い。大きく削れないが細かい加工が可能。
シューズドクターN
続いてはシューズドクターN。柔らかいので細かい加工は難しいが大きく切ることができる。思ったより柔らかい。それより切り口から見える気泡が気になった。
- スポーツグー:カッターで細かい加工可、大きい加工不可
- シューグー:カッターで細かい加工可、大きい加工不可
- シューズドクターN:カッターで細かい加工難あり、大きい加工可
ヤスリによる加工
細かい部分はカッターよりヤスリが使いやすい。それぞれのヤスリ加工を試す。
スポーツグー
シューグーとほとんど同じ感じ。感覚的には色の違いしか感じない。
シューグー
硬いのでシューズドクターNよりは削れるが、少しただれた感じになる。乾燥に2週間以上かけているのでこれ以上硬くなることはなさそう。
シューズドクターN
感覚としては少し硬めの消しゴムを使っている感じ。
削るというよりボロボロになる感じ。ヤスリ加工は難しい。
- スポーツグー:ヤスリでなんとか加工できる
- シューグー:ヤスリでなんとか加工できる
- シューズドクターN:ヤスリでの加工は難しい
気泡の確認
同じ条件で作ったサンプルの気泡の違いを確認する。シューズドクターNは不透明であるため比較から外す。
スポーツグー
こちらがスポーツグーのサンプル15ミリ盛って、乾燥後9ミリほどになっている。ところどころに気泡が見えるがかなりの厚盛のためしかたない。
シューグー
こちらがシューグー(自然色)のサンプル。同じ条件で作ったにもかかわらずかなりの気泡ができていた。ゲル状の性質が災いして仕上がりに大きな気泡ができる結果となった。
ただし、もともと厚塗りには向いていないため薄く塗るのが前提である。ただ、ゲル状のシューグーだと仕上がりがでこぼこになりやすいかつ気泡もできやすかった。この粘度が正常であるとしたら。シューグーよりスポーツグーの方がおすすめできる。
スポーツグーとシューグーの違い
シューグーとスポーツグーの成分をみたところ同じであった。しかし、ホームページを見ると用途が違っていた。シューグーに問い合わせて違いを確認したところ若干成分が違うとのこと。スポーツグーはシューグーより仕上がりが少し柔らかくなるとのことだった。しかし今回サンプルを作って確認したところ硬さを気にしていたが人がわかるほどの硬さの違いは確認できなかった。
しかし、きになることがひとつ。乾燥前の状態のシューグーの粘度が高くゲル状になっていたことだ。ロットの問題で古い製品をつかまされた可能性もあるためこれが正常な状態かわからない。別のショップで新しいシューグーを購入したら比較検証したいと思う。この粘度の高さが災いしてシューグーには気泡が多くできることが分かった。
実際に使った結果
スニーカー(スピングルムーブ)の修理に左右違い補修剤を使ったので使用後の状態を紹介する。左がシューズドクターNホワイトで右がスポーツグー透明色である。使い込むとどちらもガムを踏んだような感じに。淡色だとどうしても汚れが目立ってしまうようだ。黒いソールであればこのような汚れは目立たないだろう。
シューズドクターNホワイトの使用後の状態。剥がれたりはしないが思ったより削れている。ボロボロして汚れが目立つため見栄えが悪い。ソールなので普段見えないがガムを踏んだのかと思うほどの汚れっぷりに少し驚いた。
こちらがスポーツグー透明色。シューズドクターにくらべて硬いせいかボロボロにはなっていない。しかし汚れが付着しガムを踏んだような状態に。
どちらも下地処理をしっかりしていれば剥がれてくることはなさそう。気のせいかもしれないが柔らかいシューズドクターの方が歩きやすい気がした。ただ、見た目と耐久力はスポーツグーに軍配が上がる。
まとめ
何を使っても仕上がりはそこまで綺麗にならないので補修剤は応急処置、延命処置程度に思った方がいい。シューズドクターは今回見た目の悪さが目立ってしまったが、柔らかいソールには相性がいいかもしれない。逆に硬いスポーツグーは柔らかいソールに相性がわるい可能性もある。とは言っても今回使った感じではスポーツグーが一番良かった。シューグーのロットによる不具合の可能性もあるため次回シューグーの購入時に検証し別途記事にしたい。スニーカーの補修剤で悩んだらスポーツグーをおすすめする。
- シューズドクターNよりシューグーとスポーツグーの方が加工しやすい
- シューグーは気泡ができやすい
- スポーツグーは気泡ができにくい
- シューズドクターNは使用後の見た目が悪い
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