【波乗り初心者講座】(3)サーフギア~夏なら板だけで波乗りできるが冬は色々な装備が必要~

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サーフィンに使う道具を思いつく限りまとめてみた。細かいものを含めると色々あるが基本はサーフボードとウェットスーツだけあれば何とかなる。人やポイントによって優先順位が変わってくるので週末サーファーは必要になってから徐々にそろえればいい。

注意事項

本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。

サーフギア一覧

サーフィンに必要な道具を一通り並べてみた(ショートボードを想定)。ざっくり言うと夏場はサーフボードだけあれば何とかなる。冬は水温が低くウェットスーツが必須となりポイントによってはブーツやセミドライスーツなどが必要になることもある。

サーフギア
1 サーフボード
2 リーシュコード
3 ボードケース
4 ウエットスーツ
5 ウエットブーツ ×
6 ウエットグローブ ×
7 ヘッドキャップ ×
8 サーフショーツ ×
9 ラッシュガード ×
10 ウェットケース
11 日焼け止め
12 キャップ
13 デッキパッド
14 ワックスシール
15 ワックス
16 バスタオル
17 ポリタンク
18 ポリタンクケース ×
19 ビーチサンダル
20 キーケース
21 サングラス
22
23 電動シャワー
24 予備フィン
25 予備ボード
26 リペアテープ
27 ウェットスーツハンガー

以下は凡例。

記号 コメント
必須
必要
任意
× 不要

1. サーフボード

乱暴に言えばサーフボードさえあればサーフィンはできる。ただしデッキにワックスが塗ってないと滑って無理。久しぶりに使うボードなどはワックスが塗ってあるか確認した方がいいだろう。時間が空いているとフィンの付け忘れなどもあるので注意。いつも使っていないサブボードで行く場合は気を付けましょう。

2. リーシュコード

誰もいない海でものすごく小さい波ならなしでもいいが基本的に必要。忘れた場合はサーフショップで買うか誰かに借りるしかない。ほとんどのサーファーが予備を持っているのでピンチの場合は相談してみよう。

リーシュコードには長さと太さがある。ショートボードは短く、ロングボードは長い。競技用が細く一般用が太い。慣れてきたら細いタイプがおすすめからみにくく使いやすい。ただし大きい波の時は出来るだけ太いものを使用。経年劣化で切れたり破損することがあるので定期的な交換がおすすめ。

3 ボードケース

一般的なサーフボードは割れやすいので基本ケースに入れる。ざっくりソフトケース(ニットケース)とハードケースの二種類がある。

サーフトリップに行く場合はハードケース。タイプによっては複数枚入るものもある。トリップでは予備ボードがあると安心できるのでそれもアリかなと。

車で近くのポイントへ行くならソフトケース。ぴったりフィットするのでかさばらず使いやすい。サーフボードを買ったら基本ニットケースもセットで買うことが多い。

4 ウエットスーツ

基本真夏以外はウェットスーツは必須。季節によって半袖や半ズボンのタイプがある(詳しくは別の機会に)。隙間が大きいとと水が大量に入り体温を維持できなくなってしまう。購入する場合は基本試着する。快適に過ごしたいのであればオーダーするしかない。

フルスーツのオーダーは3~10万円くらいと幅がある。ただセミドライと呼ばれる冬用があればほぼ1年中海に入れるのでメリットは大きい。

5 ウエットブーツ

千葉北だと5月くらいまで海水温が低く裸足だと足の感覚がなくなってしまうほど。茨城に行くともっと厳しくなる。地域にもよると思うが首都圏から行きやすいポイントで冬は必須と思っていいだろう。こちれもお店で試着するのが無難。

6. ウエットグローブ

冬場に素手だと厳しい。ただしドライスーツなどを着用していれば体温が下がらないため無くても行けるらしい。千葉北の冬に未着用は無理だと思う。

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7. ヘッドキャップ

千葉南だと着用率は低いが千葉北にいくと一気に増える。南に比べ水温が低いためだ。筆者も千葉北の寒さを体感してからキャップを購入した。窮屈だったり視界が悪くなるデメリットはあるが冬の海を快適に過ごすことができる。

8. サーフショーツ

裸で海に入れる夏はショーツとラッシュガードで十分。裸だと日焼けがヤバイのでラッシュもセットで。ウェットスーツと違い身軽になれ気持ちいい。

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9. ラッシュガード

ラッシュガードはプールなどでも使えるのでひとつは持っておきたい。サーフィンの場合は日焼け防止と秋のクラゲ対策になる。

10. ウェットケース

濡れたウェットスーツなどを持ち運ぶためのケース。洗うときにもこれを使う。最近の鉄板アイテムである。ただフタがないので注意が必要。

実は釣りで使用するバッカンがウェットスーツ入れとして使いやすい。フタが閉まり水を溜めることもでき耐久性もありと至れり尽くせり。ウォーターボックスが流行る前はこれを使っている人が多かった。

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半袖半ズボンのスプリングと呼ばれるタイプなら吊るしでも何とかなる。

吊るし(既成品)のウェットスーツで大丈夫!?~フルスーツは要注意だがスプリングやショートジョンなら問題ない~

11. 日焼け止め

海洋汚染や人体への悪影響は気になるところであるが夏場に塗らないと大やけどになる。顔、手の甲、膝、足全体など塗り忘れた場所を夏場は火傷する。聞くところによると地元サーファーは日差しの強い時間帯はサーフィンしないらしい。

12. キャップ

防水性能があり浮力のある日よけキャップ。実は夏場のサーフィンにおすすめしたいアイテムのひとつ。体力が付いてきて長時間サーフィンできるようになると日焼けがやばくなる。キャップと日焼け止めがあれば顔の日焼けを軽減できるためとにかくオススメ。見た目はアレだがツバが丸く広いタイプの方がいい。夏に長時間サーフィンする場合は必須のアイテム。

13. デッキパッド

サーフボードに貼り付ける滑り止めで後ろ足を踏ん張ることができる。取り付け位置が意外にセンシティブなのでショップスタッフやベテランに相談した方がいい。基本はサーフボードと同時購入するのでその時に貼り付けてもらえばいい。中古ボードならはじめから貼り付けてある。

14. ワックスシール

サーフボードの表面は滑り止めつけないと滑って立てない。通常はワックスと呼ばれる滑り止めを消しゴムのようにゴシゴシ塗り付けるのだが、代替品としてクリアデッキ(ワックスシール)と呼ばれるものがある。劣化によりグリップは落ちるがワックスと違いメンテナンスがいらないので使いやすい。シーズンごとの塗り替えや炎天下の溶解もないため便利。月に1~2回くらいしかサーフィンしないのであればシールの方がいいかなと思う。

ワックスと違ってすれやすくウェットを傷めたりするデメリットもあるのでおすすめはするが万能と言うわけではない。

15. ワックス

サーフィンのデッキに付ける滑り止め先ほど紹介したワックスシールと同じ用途。シールに比べグリップ力が高く本気でサーフィンしたいならこちら。季節ごとに種類がありそれぞれ硬さが違う。夏用は柔らかく冬用は硬い。また、ベースコートと呼ばれるワックスが剥がれにくくなる下地用ワックスもある。季節ごとにベースコートから塗り直すのが基本である。

特にグリップが良いとされているのがこのFUWAXである。

大会に出ない週末サーファーであればシールで良いかなと言う気がする。

16. バスタオル

体をふくタオルなら何でもよい。実はタオルを忘れてサーフィンに何度か行ったことがあるが意外に大丈夫だった。夏場なら乾くまで裸でいればいい。ただ冬はアウトかも。サーフポンチョと呼ばれるタイプもあり女性はこちらの方が着替えやすいかも。

17. ポリタンク

シャワーのあるポイントであれば良いがそれ以外は必要。ポリタンクを忘れたことも何度かあったが夏場なら何とかなる。20Lタイプだと重くて持ち運びが厳しいので15L以下がおすすめ。

18. ポリタンクケース

冬場はポリタンクにお湯をいれるのだが保温カバーが無いとすぐに冷めてしまう。冬にサーフィンするなら必須。

19. ビーチサンダル

夏場も冬場も着替えるときに必要。黒だと夏場暑くなるので淡色がおすすめ。あと盗まれることや履き間違えもあるため安価なものを使った方がいい。

20. キーケース

基本自動車の鍵はメカニカルキーで海まで持っていく。

キーの持ち運びについてはこちら。

スマートキー サーフィンをするときスマートキーを海にもっていくか?車内に置いたままにするか?

セキュリティボックスは盗難の危険があるのであまりおすすめしない。

21. サングラス

サーフィンすると日の出と日の入りで移動することが多く太陽が正面にくる。都内から千葉に行く場合は方角的に必須となる。帰りの西日がヤバイのだ。

22. 車

定番のサーフィン用車と言えば「ハイエース」である。ショートボードであればどんな車でも何とかなる。助手席を倒せばどんな車も180cmくらいの長尺は何とかなる。以前スポーツカーでサーフィンに行っていたことがあるがギリギリ助手席に乗せることができた。ただ2シータースポーツはちょっと厳しいかな。軽のワンボックスなら3人でサーフィン可能。

サーフィン アルファード30系前期Xグレード~8人乗りシートアレンジ、サーフィンで何人乗れるか?~

23. 電動シャワー

必須ではないがあると便利。水の節約もでき数人で行く場合はポリタンクの数を減らせる。

一般的に電動シャワーの耐久性は低いので自作などおすすめしたい。

アウトドア用ポータブルシャワーを自作~携帯シャワー歴20年の筆者がおすすめする構成~

24. 予備フィン

岩場のポイントや浅瀬でサーフィンしているとまれにフィンが折れることがある。フィンが一本無くなるとほぼコントロールが効かなくなるのでそこでサーフィンは終了。数人で行く場合はだれかのリカバリーにもなるので準備しておくとよい。上級者やエキスパートはフィンの種類やセッティングを楽しむなんてこともあるらしい。

25. 予備ボード

片道2時間の道のり、開始後分でサーフボードがポッキリ・・・。何てことがまれにある。大きい波の時は衝撃でサーフボードが折れる場合がある。筆者は浅瀬に突っ込んでおったこともあった。それ以外に人のボードとぶつかって割れた場合に放置しておくと海水を吸収してしまう。めったに予備ボードの出番はないが泊りなどで行く場合は持って行った方がいい。

26. リペアテープ

サーフィン中にサーフボードが割れたらテープで応急処置する。通常のPUサーフボードは割れたところから海水を吸い込んでしまうのでテープで海水の侵入を防ぐ。テープは一時的なもので基本は割れた部分を修理する。

27. ウェットスーツハンガー

ウェットスーツは重さもあるので細いと肩部分に跡がついてしまう。割高ではあるが専用ハンガーがやっぱり便利。

まとめ

夏ならラッシュガードと水着だけあれば何とかなる。もし1年中サーフィンするなら(伊良湖~千葉南を想定)3ミリのセミドライとスプリングがあれば何とかなると思う。セミドライは最低でもセミオーダーになるのである程度の予算が必要。スプリングがあれば7~10月くらいまでサーフィンできるのでまずはスプリングを買うのがよさそう。

ベテランサーファーと共に行動すればギアなどに付いても色々と教えてもらえるのでいきなりそろえず。必要になってから少しづつそろえればよい。足りないものは同行するサーファーから借りれるのでしばらくはそれで問題ない。ウェットスーツはサイズ的にも借りづらいので自分で準備した方がいいだろう。

ポイント
  • 夏場は基本サーフボードだけあればサーフィンができる
  • 冬場は防寒対策など多くの道具が必要になる
  • 慣れてきたら便利グッズをすこしづつ増やしていけばいい

キャップはプールなどにも使えるので買って損はないと思います。

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