この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
数年前に壁掛けしたテレビについてまとめた。マンションの石膏ボードに取り付けたので興味のある方は参考にしていただきたい。使用した取り付け金具がちょっと特殊でホチキスの針で固定するタイプであった。ホチキスの針を使うので石膏ボードにほとんどダメージが残らない優れもの。壁を傷つけずに壁掛けテレビを検討している方にはおすすめした。ただし、一般的な取り付け金具に比べ割高なので戸建ての木造にお住まいの方はもう少しコスパの良い製品の方がよい。
戸建て木造にコスパ金具を取り付けた記事はこちら。取り付け時に工具が必要になるがホチキス工法にくらべ割安で壁掛けテレビを実現できる。
DIYで壁掛けテレビ~コスパ良し木造住宅の間柱に金具を固定~
仕様などは2017年8月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
本記事では取り付け手順を紹介していますが、基本は付属の説明書に従って取り付けしてください。
目次
取付環境
取付け場所はマンションの石膏ボード。取り付け金具を外した時にホチキスの穴はほとんど目立たない。
取付テレビ
以前取り付けたレグザに比べるとかなり重い。壁掛けを前提にする場合は軽いテレビを選んだ方がいいかも。
型番 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
AQUOS LC-40U45 | 40V型ワイド | 約15.5kg(ディスプレイ部のみ) |
壁掛けにするテレビは軽くて薄いものがよい。テレビを購入する時は配線の向きなども確認する。HDMIなどのコネクタが横向きの方が配線の取り回しがよく使いやすい。
取付場所
マンションの石膏ボード。石膏ボードは実家の壁に比べ厚みがあり強度的に心配はなさそう。
取付金具
37〜47インチ、20kg以下のテレビに対応している。良い商品だが価格だけがネック。
必要な工具など
石膏ボードに取り付けるための道具。基本的にホチキスだけ。水平器は小型のものが付属されている。
ホチキス
一般的なサイズのホチキスなので家にあるもので大丈夫。取り付け時はホチキスの口を開いた状態で使用する。
ホチキス針
針は本体に付属しているので基本的には買う必要はない。予備が欲しい場合はこちら。
配線モール
壁にホチキスで取り付ける配線モール。両名テープでないので壁紙へのダメージが少ない。幅があるので電源タップとアンテナケーブル2本、合計3本を収納することができた。必要な配線がすべて収まればなんでもいい。
電源タップ
テレビの電源コンセントが届かなかったので電源タップを使った。コンセントの長さが足りない場合には、設置状況に合わせて長さを選びましょう。事前に取り付け位置までの距離は確認しておいた方がいい。
プラスドライバー
たぶん2番のサイズがあれば大丈夫。固定するネジが遠いので先が長いドライバーがほしい。とりあえずなら100円ショップでもいい。
取付手順
かなりホチキスの針で金具を固定するだけ。石膏ボードの好きな場所(平面に限る)に取り付けできる。取り付けは二人必要。無理すればひとりでもできるが危ないのでやめた方がいい。
- 取り付け位置の確認
- 取り付け位置の墨付け
- 金具(壁側)の固定
- 金具(テレビ側)の固定
- テレビの取り付け
- ケーブルの処理
- ハードディスクと小物の処理
(1) 取り付け位置の確認
石膏ボードの平面部分であればどこでも取り付け可能。付け替えがかなり面倒なので、取り付ける位置は十分に検討すること。利用者全員と相談し視聴しやすい位置を決める。ちょっと高い低いがあると微妙に気持ち悪い。いつもの視聴位置から見え方をしミューレーションして最適な位置にする。
取付け場所は重要なので十分に検討する。
(2) 取り付け位置の墨付け
取付け位置が決まったら金具が水平になるように墨付け(マーキング)する。墨は鉛筆よりもマスキングテープの方が使いやすい。粘着力が強いのでセロハンテープを使うと壁紙が破損する可能性がある。水平器は付属のものでもいいがおまけレベルなのでちゃんとしたのがあればそちらを使おう。
(3) 金具(壁側)の固定
金具をホチキスとフィルムで固定する。申し訳ないが作業中の写真を撮り忘れてしまった。ホチキス止めする部分の数が多いが慣れれば簡単にできる。意外に簡単なので心配いらない。手際よくできれば全体で二時間かからずに終わる。
(4) 金具(テレビ側)の固定
テレビ側の金具をテレビに取り付ける。対応製品は製品ホームページで確認できる。見た感じほとんどの一般的なテレビに取り付けが可能。
参考
TVセッター壁美人TI200 Mサイズの購入はこちらからテレビ壁掛けショップ本店
(5) テレビの取り付け
壁側の金具に引っ掛け下からネジで固定。
下側からテレビを取り付けた金具をネジで固定する。テレビの形状によってはドライバーが届きにくい場合がある。今回取り付けたアクオスは下側のスピーカーユニットが邪魔してかなり大変だった。
(6) ケーブルの処理
壁美人の配線モールでケーブルをまとめる。両面テープ固定と違い付けなおしができるメリットは大きい。
電源タップケーブル、HDMI、アンテナ。幅が広いので細いケーブルなら5本くらいは入りそう。カバーは取り外しやすい。悪く言えば外れやすい。配線の収まりがいいので個人的に気に入っている。
(7) ハードディスクと小物の処理
テレビ横にサイドボードがあるのでHDDレコーダーなどはそこに収納。サイドボードが無い場合HDDレコーダーの置き場所に困りそう。ケーブルはすべてここまで届くものを準備した。
評価
もう少し価格が抑えられたら強くおすすめしたい。石膏ボードにすっきり壁掛けテレビしたい場合はこれしかない。石膏ボードフックを使った裏技もあるようだが基本はこれを使うしかない。
コストパフォーマンス | ★★☆☆☆ |
---|---|
取付けやすさ | ★★★☆☆ |
使いやすさ | ★★★☆☆ |
品質 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス
Amazonで売られているテレビ壁掛け金具は二千円台が多い。それと比べると6倍近く高い。独自の工法で特許取得済みのため他メーカーが真似することは難しく今後価格が下がることはなさそう。基本的にホチキス工法の製品は強気価格。
取付けやすさ
ホチキスだけで取り付けできるので簡単。ただ針を刺す数が多いので時間はかかるが慣れれば楽。
使いやすさ
壁との距離が短いのでケーブルの取り回しが難しい。角度調整も同じ理由で難ありでマイナス評価。壁にピッタリ付けるタイプの金具は配線が難しい。
テレビを少し下に傾けているので下の方が出っ張りが少ない。下側が約10cm。今回取り付けたテレビは下側に大きなスピーカーユニットがあるため隙間がほとんどない。壁掛け前提でテレビを選ぶなら軽くて薄いタイプがおすすめ。あとHDMIなどの端子が横向きになっていると更によい。
上側が12cm。これ以上壁に近づくと配線できなくなるのでこのくらいの位置が最適かも。
品質
製品の梱包などもしっかりしており全体的に品質は良い。ただしコスパが良いとは思えない。
まとめ
大きな穴を空けずに石膏ボードにホチキスの針で取り付ける工法は特許のため他メーカーは簡単に真似できない。Amazonでボルト固定のタイプが1/6くらいの価格で販売されているのでそれと比べるとかなり割高な気がしてしまう。穴は開いてしまうが木造住宅であれば間柱にボルト固定した方が少ない予算で取り付けられる。木造住宅であれば他の金具も検討してみましょう。
- 大きな穴を空けずに石膏ボードにテレビを付けられる
- 石膏ボードに直接つけられるので見た目がスッキリしている
- 部品数から原価を考えるとコスパが悪い
今のところ石膏ボードにほとんどダメージを与えずに取り付けできるのはコレだけ。他にやりようがないので高いけどポチるしかなさそうです。
おまけ
壁掛けテレビを調べていていくつか石膏ボードに取り付ける裏技があったので紹介しておく。
壁美人フックで取り付け
Amazonのレビューで見かけた方法。壁美人のラインナップにはフックもありこれを使って壁掛けテレビができる。やり方は壁美人フックを四ヶ所に取り付け、普通の壁掛けテレビ金具を引っ掛けるだけ。引っ掛けただけなので心配だが耐荷重的には問題なさそう。正規の使い方ではないので試す場合は自己責任で。
石膏ボードフックで取り付け
石膏ボードフックに付いているピンを使って壁掛けテレビ金具を固定する方法。フックの替わりにワッシャーを使って壁掛けテレビ金具を石膏ボードに取り付ける。これも耐荷重的にはまったく問題なさそう。軽いモニターなら十分に耐えられそう。ただし10kg超えるテレビは勇気がいるな。
参考
【DIY】壁掛けテレビしたいけど壁が「石膏ボード」なので、跡が目立たない『石こうクギ』で固定してみた!ロケットニュース24
推奨できる方法ではないが低予算でやる方法は色々ありそうですね。