NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S付属のバヨネットフードとレンズキャップについて

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Z14-24購入にあたりフード周りの情報が微妙に少なかった。とにかくキャップも特殊ですべてがイレギュラーなレンズである。この特殊なバヨネットフードが実際どんな感じなのか紹介したいと思う。

カメラについては素人なのでエンタメ感覚でご覧ください。

Z14-24の関連情報まとめ

レンズフィルターまわりが非常に怪しいので、Z14-24の情報をまとめてみた。レビューを見ると超広角はケラレ(写真の周囲が暗くなるやつ)やすいので14ミリでスッキリ写すにはかなり気を使うみたい。95ミリエクステンションリングはフィルター圧がシビアで3.5ミリより厚くなると怪しいとか。角形フィルターの100ミリもセンターに対して直角でないとケラルとか。色々とフィルター周りの悩みが尽きないのである。

KANI 95mmエクステンションリングの使用例

エクステンションリングの使用例を見ると意外にも外れにくいようだ。ただし固定はスポンジになるので経年劣化で緩くなりそうな気もする。インナースポンジの交換もできるがスッキリしない。落下対策で紐を取り付けているが取り回しが悪くなりそうなのでこちらも微妙である。

ただし手軽にフィルターワークするのであれば95ミリで揃えたい。95ミリの大口径であれば他レンズに流用できるので撮影の幅がぐんと広がる。製品ラインナップを見るとフィルター系は最大95ミリで112とかイレギュラーすぎて運用困難だ。

昨年秋、KANIフィルター開発元のロカユニバーサルデザイン社の商品説明会に参加し、「KANI エクステンションリング 95-95mm 3.5mm」の存在を知りました。Z14-24mm専用に開発されたリングであり、レンズ外筒に対しリング内側のウレタンクッションで圧入する方法です(AMAZONの商品欄に説明あり)。フィルターをリングに先にねじ込んでおけば、レンズに対しワンタッチでフィルターの圧入が可能です。磁気吸着式のフィルターは強い接触で落下する事がある様ですが、圧入式の方が安心感がある様に感じます。写真1の様に念のため落下防止のヒモを接着しカメラストラップに巻きましたが、通常では落下の心配はない様子でした。私はこのリングを4本購入し、保護用、PL、NDの3フィルターに加え、LEEフィルター100×100ソフトNo1を円形にくり抜きリングに貼る事で星景用ソフトフィルターとしています。レンズ裏側への装着は、内部へのホコリの付着と共に、写真2の様に氷点下で手袋必須の環境では困難です。フィルター購入時の注意点ですが、フィルター枠が厚いと14mmでの撮影で四隅がケラレます。枠が厚いPLは要注意です。KANIの薄型PLならケラレが無い事をロカユニバーサルデザイン社に直接メールで確認し購入しました。写真3はKANI付属の95mmフィルターケースです。フィルターにこのリングを付けたままケースに入ります。95mm径のフィルターケースは市販品が無く大変助かります。
また、112mmフィルターは価格も高く、保護/PL/NDの3枚で約10万円ですが、KANIの95mm3枚では3万円弱の点も助かりました。上高地での星景写真を添付します。Z24-200mm(一昨年レビュー済み)とZ14-24mm。軽量かつコンパクトなこの2本で風景撮影全体をカバー出来ありがたいです。

価格.com – 『Φ95mmフィルター常用で最高のパフォーマンスを発揮!!』 ニコン NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S odamaki3さんのレビュー評価・評判

交換用パッキンはあるがねじ込み固定と違い不安が残る・・・。

100mmの角型ホルダーとCPLフィルターの例

前述のレビューでは「KANIの薄型PLならケラレが無い事をロカユニバーサルデザイン社に直接メールで確認し購入しました。」とあったのでこちらは選択したフィルターの厚みが問題だった可能性もある。95ミリ変換リングを使う場合はフィルター選びを注意したい。

角型フィルターホルダーは取り付けず、CPLフィルターだけです。14mmの焦点距離で撮影してみました。

うーん、残念ながら4角がケラれています。17mmにズームすれば大丈夫ですが、14-16mmが使えないのは辛い。

NIKON Z 14-24mm f 2.8 レンズにフィルター装着したら失敗した話。: Daka-M Project

KANI角型フィルターの例

100ミリの角形が使えるとハーフNDなども使えるようになるのでちょっと楽しそう。価格も150ミリより手ごろなので費用面でもうれしい。

Z 14-24mm f/2.8S は、112mm径の円形フィルターが装着可能ですが、純正品CPLで定価8万円近く…手が出ない値段です。円形フィルターよりも拡張性の高い角型フィルターを探して、色かぶりが少なく耐久性のある「KANI」フィルターを選択。購入当時はフィルターやホルダーの装着方法を解説しているサイトや動画が少なかったので、これから角型フィルターの導入を検討されている方のためにレビュー記事を投稿します。

Z 14-24mm f/2.8SでKANI角型フィルターを使用。 | 山と星とカメラ

標準のバヨネットフードとレンズキャップ

色々と特殊過ぎて一般レンズからは想像できない仕様なのである。

小型レンズキャップ

フィルタなしの状態で取り付けるレンズキャップ。標準のレンズキャップと異なりZ14-24のフィルター非装着時専用である。

レンズボディの形状に合わせた切り込みがあり汎用性の無いレンズキャップである。

裸状態のレンズを見ると内側の上下にスリットがありそのにひっかけるようになっているようだ。

レンズキャンプの大きさは85cmくらいなので95ミリのレンズキャップより全然小さい。

ケラレの問題がありそうではあるがこれなら十分に95ミリのフィルターが標準で取り付けられそうな気がする。ギリギリだと光学性能に問題があるのだろうか?多少難はあっても良いから95ミリのフィルターが直接取り付けられたらどれだけ便利だっただろうか・・・。

小型バヨネットフード

小型のレンズキャップを取り付けた状態で装着できるバヨネットフード。保護フィルターなし運用をするのであれば、このバヨネットフィルターを使用することとなる。広角なのでフードが短くレンズ保護という面では心もとない。大三元を裸で使う勇気は私にはない。

取り付けるとこんな感じ。広角レンズとしてフードにそんな違和感はない。

もちろんではあるが小型フードを取り付けた状態で小型レンズキャップの取り外しは可能。ただし、特殊形状のレンズキャップなので取り付けが非常に困難である。切れ込みのスリットにぴったり合わせないとレンズキャンプが装着できない。通常のレンズキャップはどんな向きでも装着できるがこれはそれができないので不便。裸の前玉にキャップをぶつけそうで怖くて使えない。もしⅡ型が出るなら95ミリのフィルターに是非とも対応していただきたい。

大型バヨネットフード

小型レンズキャップを装着したまま大型バヨネットフードを装着した状態。直径は約122ミリと特大サイズ。このバヨネットは112ミリレンズフィルターを装着する切れ込みが内側にある。フィルターサイズのラインナップで112ミリがあるのをこの時知った。

小型レンズキャップを外すとこんな感じ。前玉むき出し状態なのでドキドキが止まらない。正直大型バヨネットは大きすぎて違和感しかない。不格好どうこうよりも、大きすぎて不安になってくるレベル。何か14-30の方がよかったのではないかとさえ思えてくる。

大型レンズキャップ

大型バヨネット用のレンズキャップ。直径約125ミリと超大型。もう、カメラ本体と大きさが変わらなくなってくる。

装着するとこんな感じ。本体より体積が大きくなっている。いや、この大きさがプレミアムなのだ。

Z14-24の安全運用

前玉に何かあったら困るので裸では運用したくない。画質とかいいから安全第一である。もはや、大三元を買った意味がないような気もするが趣味ということで気にせず行こう。

112ミリ保護フィルター

95ミリのエクステンションリングと非常に迷ったが標準仕様の112ミリを選択。エクステンションリングの評判も悪くなかったがスポンジでの圧入方式というのが気になってしまった。

ただ、どうしてもNDフィルターとか使いたくなったら95ミリに行くかも。112ミリを揃えるのは辛い。もしくはハーフNDを考え100ミリの角形とかの方がいい。基本保護以外に112ミリにはもう関わりたくない。

今回購入した保護フィルターはコレ。

何かよくわからないが本家サイトのセールで8,925円で購入できた。この価格なら95ミリよりちょっと高いくらいなのでまぁいいかと。

お値段だけあって高そうなケースが付属してきた。NDならケース使うが保護フィルターだと使わないから高級ケースがもったいなくて切なくなる。

前玉にあたりそうだったのでバヨネットを外して装着。ねじ込み式なのでまず落ちることはないだろう。

保護フィルターを付けたバヨネットを本体に装着。フィルターは本体の突起部分ギリギリまでくる。これならケラレることはまずないだろう。たしかに95ミリだったらかなりシビアになりそうだ。

もちろんではあるがフィルターを取り付けた状態で大型レンズキャップは問題なく取り付けられる。大型レンズキャップも取り付け方向が決まっているが遊びが多いので取り付けは簡単。小型レンズキャップの難易度とは比べ物にならない。

大型レンズキャップの取り外しと取り付けは苦にならないのでしばらくはこの状態で運用しようと思う。大型バヨネットを112ミリフィルターをつけっぱなしにすれば前玉が露出することがなくなるのでホコリや傷の心配もない。防湿庫のレンズコーナーにスッキリ収まらないが仕方ない。

裸族セット

フィルターなし運用で使う小型レンズキャップと小型バヨネットは使い処がない。

特に小型レンズキャップの方が取り付けしにくいので使いたくない。装着時に毎回裸の前玉に当たりそうになるのでストレスがすごい。

小型バヨネットも95ミリエクステンションリングと併用できないのでほぼほぼ使い処がない。この二つは箱と保証書と一緒にしまっておこう。

カメラバックへの収納

最近Z8用に購入したカメラバック。ハードシェル構造で外からの圧力や衝撃に強そう。子ども達の攻撃を考えるとこれくらいの装備は必要。

大型レンズキャプの直系が約125ミリなので何とか収納できる。ただし標準レンズとくらべ横幅が異常なので仕切りの位置を大きく調整しないとダメ。レンズ入れ替えのデメリットになりそう。もしかしたら縦に収納した方が楽なのかも。

縦方向にいれるとなるとバックパックでは無理そう。Z14-24をZ8に装着したまま入れるのはかなり無理がある。Z14-24を持ってく時はレンズと本体をバラしていくしかないな・・・。

まとめ

狂気のZ8購入に続いて広角大三元もやってしまった。まぁ人生一度切りなので死ぬ前に大三元を使っておきたいなと。大事に使っているのでいざとなったら売ればいいんだし。しばらくはセールで買った112ミリ保護フィルターと共に運用しようかなと思う。24ミリ以下の広角を使うのははじめてなので非常に楽しみである。

前述もしたが大きさと形状を考えると95ミリのフィルターが装着できそうな気がしている。現にエクステンションリングで装着できているので、はじめっから95ミリの溝を付けてくれれば色々と楽だった。重ね付けは無理だとしても何とかならなかったのだろうかNikon様。

ポイント
  • 大三元を保護フィルターなしで運用するのは怖すぎる
  • 95ミリエクステンションリングだと不安なので112ミリを使用した
  • 大型のバヨネット大きく邪魔だが保護フィルターが使えるので我慢する

動画だったら気軽にフィルターが使えるZ14-30の方がよかったかもしれません。

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