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収納場所に困ったルーターや無線LANなどを壁掛け収納した。パイン材を使ってDIYしてのであまりお手軽な方法ではないが未塗装であれば少ない工数で作れるので気になる方はチャレンジ。
取り付け強度や本体きょどが弱いとルーターが落下する危険があります。ご注意ください。
目次
ルーターが邪魔
ルーターや無線LANが邪魔で置き場所に困っている。
置き場所に困る
ルーター、モデル、無線LAN、アダプター類が非常に邪魔。ホコリも溜まるし掃除も大変。何とかスッキリ収納させてやりたい。
壁掛けラック
テレビやスピーカーなど色々なものを壁掛けいているのでルーターなども壁掛けできないだろうか。壁にルーター用のラックを付けて天井付近に取り付ければスッキリする。
色々な壁掛け。
DIYで壁掛けテレビまとめ~体験談、取り付け方法、DVDレコーダー、サウンドバーなど~
壁掛けルーターラック作成
簡単に作れるかと思ったが設計から難航した。
- 設計(取り付け方法検討)
- 設計(ルーターラック)
- 設計(サイズ)
- 材料
- 道具
- 木材のカット
- ベースプレートの作成(鬼目ナット取り付け)
- ルーターラックの組み立て(ダボの穴あけ)
- ルーターラックの組み立て(ダボで接着)
- ルーターラック内側サンディング
- ルーターラックの組み立て(ダボの穴あけ二回目)
- ルーターラックの組み立て(ダボで接着)
- サンディング(下地処理)
- ベースプレート塗装
- ルーターラック塗装
- 配線穴加工
- L字金具で補強
- ベースプレート取り付け
- ルーターラック取り付け
- 配線処理
1. 設計(取り付け方法検討)
ラックの作成はあまり困らなかったが取り付け方法が中々決まらなかった。はじめはフックみたいなもので壁にひっかけようと思ったが設計が難しいのとグラつく可能性が高いので却下。フックの場合精度を上げないと壁にぴったりくっつかない。色々考えた結果ベースプレートとラック本体を別にすることにした。
ベースプレート
本体をボルト固定するためのベースプレートを設計。ベースプレート本体は木ネジで壁に固定する。石膏ボードの場合はアンカーが必要。
ベースプレートに鬼目ナットを付けてボルト固定の下地にする。
ベースプレートと本体
ざっくりした設計図なので穴の位置とかネジの数は適当。ベースプレートを使ってルーターラックを壁にボルト固定する。この方法であれば壁にぴったりくっつけることができる。
ベースプレートを別にしてラック本体をボルト固定する。
2. 設計(ルーターラック)
今回作成したラックは問題なく使えているが強度的にNGである。ラックを作成する場合は強度を考え側面にも板を入れることをおすすめする。
ルーターラック
こちらは実際に作成したルーターラック。3枚の板をダボで固定しただけ。ルーターが軽いので深く考えずに作ってしまった。この設計だと強度的に問題があるのであまりおすすめできない。また、取り付け場所によっては配線用の穴が必要になる。
改良版
作成して気づいたが横にも板を付けておけばよかった。ダボ付けで強度はあるといっても今回作成したラックは構造的におかしい。小さな板でもいいので横にいれて補強しておけば完璧であった。もしルーターラックを作る場合は強度を考え箱型にすることをおすすめする。
ラックは強度を考えて設計する。コの字型ではなく箱型が無難。
3. 設計(サイズ)
収納するものが多いのでサイズには十分注意したい。
- モデム
- モデムのアダプター
- ルーター
- ルーターのアダプター
- 無線LAN
- 無線LANのアダプター
- 電源タップ
これは今回収納したルーターなど。電源タップや配線などを考慮しなかったためにギリギリの大きさになってしまった。ギリギリの大きさのため取り付けに苦労した。取り付けの手間を考えると少し大きめに作った方がよい。
ラックの大きさはゆとりをもって設計する。
4. 材料
ほとんどホームセンターで入手可能。在庫切れもあるので当日一発で揃わない可能性あり。
- パイン集成材
- 木ダボ
- 木ネジ
- 鬼目ナット
- ボルト
- サンディングシーラー
- ニス
- L字金具
パイン集成材
費用を抑えたいのでパイン集成材を使用。材はホームセンターで購入。コストを抑えたいのであれば製材所などで大型のパイン集成材を購入。ホームセンターより圧倒的に安いが大量購入になるため置き場所に注意。今回は15ミリ厚の材を使用。強度を考えると18ミリでもよかったかなと思う。
木ダボ
ダボは治具がないと上手く穴あけができないので注意。ダボの代わりにネジでもんでダボでネジ穴を隠す方が楽かも。
木ネジ
壁に固定するためのネジ。今回壁が付き板合板なのでこれで固定できた。石膏ボードに取り付ける場合は石膏ボードアンカーを使用する。
石膏ボードアンカーの失敗事例はこちら。
ダイソン収納用ブラケット取り付け~下穴不要石膏ボードアンカーを使って大失敗~
鬼目ナット
板厚が15ミリなので長さ15ミリ以下の鬼目ナットを使用。
ボルト
ベースプレートと本体を固定するボルト。でっぱりが気になったのでネジ頭タイプにした。長さは板厚に合わせて選択する。
サンディングシーラー
塗装する場合はシーラーを使って下地処理をした方が塗装が楽。シラーを使うと塗装工程がかなり楽になる。
ニス
色は取り付け場所やお好みで。白い壁に取り付けるのであれば白いペンキを使ってもいいだろう。今回は壁の色に合わせてチークを選んだ。
L字金具
補強のためにL字金具を使用。設計のところで解説したが、ラックを箱型にする場合はL字金具は不要。
5. 道具
道具をそろえるのはちょっと大変かも。電動ドライバーは便利なのでなければ買った方がいい。DIYをあまりしないなら丸ノコは不要。
- 丸ノコ
- カット定規
- 作業台
- 直角クランプ
- L字クランプ
- ドライバー
- ドリルビット
- ダボ治具
- 紙やすり
- 刷毛
丸ノコ
あるとDIYの幅がかなり広がる。購入しない場合はホームセンターのカットサービスを使う。1カット50円くらいなので便利。コスパを考えたらカットサービスがおすすめ。
丸ノコは165ミリタイプが種類が多く選びやすい。
丸ノコの使い方についてはこちら。
カット定規
自宅でカットする場合はカット定規もほしい。小物のカットで使うなら30cmタイプが便利。
コンパクト丸ノコガイドのおすすめ~直線カットが多いならすべりにくいシンワ測定の直角タイプがベストチョイス~
作業台
このレベルの作業でも作業台は必須。DIYを趣味にするなら作るか買うかして準備したい。
木工用作業台の作り方【前編】~自作の手書き図面と作成手順を紹介~
直角クランプ
直角で板を固定するための道具。直角クランプなしで木材を直角に取り付けるのは非常に難しい。DIYするならそろえておきたい。
L字クランプ
長さがありコスパのよいL字クランプ。木材を接着する場合に必須の道具。小物作成なら60cmあれば十分。大物を作る場合は100cmほしい。
電動ドライバー
一家に一台欲しい。家具の組み立てなどにも使えるのでなければ買う。家庭用であればコスパ製品でも十分である。
ドリルビット
小物のDIYに使う場合は3ミリ
ダボ治具
ダボ穴を開けるためのガイド(治具)。筆者はガイドなしでダボ穴を開けたが半分はがズレて失敗している。正確に穴を開けるならガイドを使った方が無難。
こちらはダボ穴専用の治具。あまり精度はでないようだが無いよりマシ。
こちらはドリルを垂直に入れるためのガイド。素手で穴あけするとどうしてもズレてしまう。穴を正確な位置に開けるならボール旋盤かガイドが必須。素手は無理。
紙やすり
紙やすりと言ったが筆者は最近布ヤスリしかつかっていない。耐久性があり目詰まりも少ない。#120~#240あればよい。
刷毛
塗装する場合は刷毛を準備。ニス用をチョイス。
6. 木材のカット
必要なサイズに材をカットする。自宅でカットするなら丸ノコを使用。丸鋸が無い場合はホームセンターのカットサービスを使用。
一通りカット。
7. ベースプレートの作成(鬼目ナット取り付け)
ベースプレートのボルト位置を決めたいので先にラック側の穴位置を決める。
ラック側のボルト固定穴を開ける。5ミリのボルトを通すので6ミリの穴を開ける。
ベースプレートとラックの固定は5本のボルトを使用。
ラック側のボルト穴を使ってベースプレートに墨付けする。木工用ドリルの先端がとがっているので板を重ねて墨を付ける。
ドリルの先端で印が付けられた。
下穴は8ミリだったと思う。詳しくは鬼目ナットの袋に記載されている。ベースプレートの下穴はボルトの邪魔にならないように貫通させる。貫通させても見えないので見た目は気にしなくてよい。
取り付け完了。
8. ルーターラックの組み立て(ダボの穴あけ)
6ミリのダボ。深さは貫通しない程度にする。
センターに穴を開けたつもり。道具の紹介でも説明したが素手だと真っすぐ正確に穴あけができないので基本は治具を使用する。
今回は治具を使わなかったのでポンチで位置決めする。結論を言うと穴の位置がズレまくってしまい半分以上穴を開けなおした。
取り付け部分を狙ってポンチで印を付ける。
強めに押し付けると跡が付く。
左右がズレないようにSPF材でサイドを固定。
見やすいようにポンチの跡を鉛筆でマーキング。
貫通しないように注意しながら穴を開ける。結論を言うと半分以上ズレて組み立てられなかった。素手で穴あけすると確実にズレるので治具を使うのが無難。
ダボ穴はズレるので基本的に治具を使用する。
9. ルーターラックの組み立て(ダボで接着)
ダボでラックを組み立てる。ダボ穴がズレていると組み立てられないので仮組してズレた部分を調整する。
ズレた穴は大きくしてごまかした。何度も言うがダボ穴は穴あけガイド(治具)を使った方がよい。素手だと確実に穴がズレる。仮止めで確認ができたら木工用ボンドをたっぷり付けて本番取り付け。
直角クランプとL字クランプで締め上げる。
クランプで締め上げると木工用ボンドがはみ出てくるので濡れた雑巾で拭き取る。このあと12時間乾燥させる。
はい、12時間経過。
クランプを取り外す。木工用ボンドとクランプを使うとかなり強力に接着できる。
スコヤで直角を確認。ピシッと直角が出ている。
10. ルーターラック内側サンディング
最後まで組み立てるとサンディングしにくくなるので途中でサンディングする。内側は組立前に下地処理。布ヤスリは#400でいいと思う。
#240で接着面以外を面取りする。
11. ルーターラックの組み立て(ダボの穴あけ二回目)
手前側の板を取り付ける。センターにダボ穴を開ける。
ポンチを使い位置をマーキング。
幅がズレないようにSPF材で囲う。
見にくいがポンチで跡が付いた。
見にくいので鉛筆で墨付け。
深く穴を開けると貫通するので注意。ストッパーがないのでマスキングテープを目印にした。
ポンチで位置決めして穴を開けたが半分以上がズレていた。
ルーターを使って穴ズレを無理矢理修正。ほんと何度も言うが「ダボ穴は治具を使用」することを強くおすすめする。
12. ルーターラックの組み立て(ダボで接着)
仮組してダボ穴に問題ないか確認する。
無理矢理調整して何とかここまでたどり着いた。ズレは0.3ミリ以内で調整できている。
仮止めが終わったら木工用ボンドを塗って本番。
直角クランプとL字クランプで固定。はみ出た木工用ボンドを拭き取る。
12時間経過したらクランプを取り外す。直角クランプを使ったので直角が出ている。
13. サンディング(下地処理)
一通り組立が終わったのでサンディングする。#240で面取りして#400で全体をサンディング。小口は#240からはじめる。
14. ベースプレート塗装
ベースプレートを壁の色に合わせて塗装する。裏面は壁に密着するので表と側面だけ塗装。
2度塗りする時は乾燥後塗装前にサンディングする。
塗装の手順をまとめると。
- 下地処理#240サンディング
- シーラー塗装
- 下地処理#400サンディング
- ニス塗装(一回目)
- 下地処理#400サンディング
- ニス塗装(二回目)
こんな感じ。仕上がり無視ならニス1度塗りだけでもよい。
15. ルーターラック塗装
ペースプレート側は見えないので塗装する必要はない。塗装手順はベースプレートと同じ。
16. 配線穴加工
ルーターラックを壁にぴったり付ける場合は配線を通す穴が必要となる。8ミリのドリルを使って加工。
目立たないように8ミリを使ったが小さすぎた。
鋸で穴を広げる。
サンディングして仕上げ。塗装前に加工すればよかった・・・。
配線穴は塗装前に加工する。
配線穴は通す配線の太さを考えて設計する。ゆとりを持った大きさにしておくのが無難である。
17. L字金具で補強
ラックの強度が心配だったのでL字金具で補強した。
お守り程度のL字金具で補強。
無いよりマシだと思う。
18. ベースプレート取り付け
ベースプレートを壁に取り付ける。木ネジで固定。下穴は開けておいた方がよい。取り付け位置は水平器を使って確認。
19. ルーターラック取り付け
まずはラックに荷物を詰め込む。
ひとりで取り付けたのでかなり苦労した。可能なら二人で作業した方がいいだろう。
邪魔にならない位置にまとまった。
あとは木目モールで配線を処理するだけ。
20. 配線処理
木目モールを使用。
なんとか目立たなく処理できた。
配線モールについてはこちら。
配線モールってどうやって使うの?~色選び、サイズ選び、購入方法、カット方法、取り付け方法~
まとめ
壁掛けルーターラックを使って置き場所に困ったルーターなどを上手く収納できた。設計がイマイチで強度が怪しいが今のところ問題ない。取り付け方法や塗装によって手間がかかるのでDIYするのであれば多少の覚悟が必要。邪魔なルーター類を片付けるメリットは大きいので時間がある方はチャンレジする価値あり。
- 壁掛けルーターラックですっきり収納できる
- ベースプレートと分離することでボルト固定できる
- 強度を考えるならラックを箱型にした方がよい
もう少し大きく作ればよかったです。