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ひとつの波に一人しか乗れないのが基本ルール。ピークと言われる一番最初に波が割れる部分にいる人に優先権がある。初心者のうちは過失でドロップイン(前乗り)してしまうことが多いと思うので邪魔したと思ったら直ぐに謝ろう。相手に向かって手を上げれば「ごめんなさい」の合図で相手も「いいよ」の手を挙げてくれるハズ。
本稿は週末サーファーとして10年ほど活動した筆者の経験に基づいたものです。初心者から中級者に向けた講座でありエキスパートやプロフェッショナルとしての見解ではありませんのでご了承ください。
本稿は基本的にショートボードを想定している。
目次
サーフィンのルールとマナー
練習中にライディング中サーファーの進路を妨害しないように注意。
ワン・マン・ワン・ウェイブ
まず基本的なルールとしてひとつの波にひとりしか乗ってはいけない。厳密に言えばワンピークの場合左右に二人が乗れるが基本的には「ひとつの波にひとり」である。このルールを前提に優先順位が重要になってくる。
ポイントブレイクで左右に波が割れる場合はレギュラーとグーフィーで二人まで波に乗れる。ブレイクの方向が決まっている場合はひとりだけ。
ピーク優先
波が順番にブレイクするような場所では一番はじめに波がブレイクする場所(ピーク)側にいる人が優先となる。波待ちでは以下にピークの奥側ギリギリで波待ちできるかがポイントになるがあまりやり過ぎるとトラブルになる。
ピークの奥からサーファーが来ているのにテイクオフするとドロップイン(前乗り)のルール違反になる。過失の場合は素早くドロップアウトしライディングの邪魔をしたら手を挙げて謝る。
筆者は昔から悩ましと思っているタイミング。ワンピークの中央から乗ってきてどっちに行くかわからない場合。本当にタイミング的にどっちにくるかわからない場合がある。反対方向に行ってくれればいいのだがポジション的にどっちも行けるようだと判断できない。とりあえずボトムに降りず後ろを確認してこちらに来ていたらプルアウトし来なかったらそのままライディングを続ける。しばらく入っていると誰がどっちに進むか分かってくるので事前にわかるようになる。友人と入る場合は声をかけて調整している。
ドロップイン、前乗り
ドロップイン(前乗り)とはピークから誰かが乗っている状態でピークより手前でテイクオフすること。場所によってはトラブルになる場合もあるが直ぐに謝ればたいていの場合笑顔で許してもらえる。ただし、何回もドロップインしたらその限りではない。
スネーキング
ピークからテイクオフする人の前を横切ってテイクオフする行為。ただ波の発見が早く先にピークに辿り着く場合は別だと思う。
身内の先輩は毎回スネーキングして波を奪って来ることが多い。もちろんルール違反をしってやるので質が悪い。慣れてきてパドリングが早くなるとやってしまうことがあるので注意。
テイクオフ優先
沖に出るサーファー(ゲッティングアウト)とテイクオフするサーファーのコースが重なってしまうことがある。基本的にはテイクオフするサーファーの道を空ける。ライディングの邪魔にならない方向へ出来るだけパドリング。
波が厚かったりするとライディングコースが特定しづらい場合がある。とりあえず正面だけは避けよう。
テイクオフの中止
テイクオフしようとした時にインサイドに人が多く避けられない場合もしくは危険な場合はテイクオフを中止する。いくらテイクオフ優先とはいっても人と衝突はできない。
沖で波待ちして振り返った瞬間に人だらけなんてことがある。抜けれる隙間があれば良いがそうでない場合はテイクオフを中止する。パワーの無い厚い波だとボードがコントロールできず危険である。
ボードを手放す
緊急時はボードを手放して潜る。ただし後ろに人がいないことを確認できている場合に限る。
- ビギナーのロングボードが目の前でワイプアウトした場合
- シャロー(浅瀬)で巨大な波が目の前でブレイクする場合
- 巨大な波でドルフィンの姿勢が取れない時
ロングボードの回避
ほとんどのロングボーダーは板を飛ばしたりしないが夏に増えるビギナーは別。近くにビギナーのロングボーダーがいたら注意した方がいい。夏場はいろんな意味で危ない連中が増えてくるので出来るだけ近づかないのが無難。
相手がこちらに気付かずワイプアウトしたら板を捨てて本気で潜る。
シャローブレイク
浅い場所では潜れずドルフィンスルーで波を回避することはできない。まれにインサイドで爆裂する波がありそんな時は板を捨てて沖に向かって潜って回避する。
巨大スープ
板を手放してドルフィンの体勢が取れない状態で爆裂ブレイクや巨大スープを食らうことがある。この時板と一緒にまかれると危険なのでダメそうなら板を捨てて潜る。ブレイクのインパクトを食らうよりも潜ってかわした方がマシな場合がある。
波待ちポジション
初心者はインサイドやミドルで練習することもあると思うがアウトサイドからのライディングゾーンで波待ちするのはNG。しばらくポイントを観察してどこがライディングゾーンか見極めてから海に入ること。
ピークの正面か両サイドがライディングコースから外れる場合が多い。両脇の波が割れにくい部分はカレントができていることが多く沖に出やすい。ポイントの左右から回り込むと邪魔にならずに沖にでることができる。
ゲティングアウト
たまに人の後ろからゲットしてくるやつがいるがこれはマナー的にNG。大きい波の場合にドルフィンスルーで失敗し大きく戻されてしまうことがある。そうなるとドルフィンに成功した後ろのサーファーの上に落ちて衝突してしまう。なのでゲティングアウトする時は離れていくか距離を保って入ること。
ローカルルール
最後に気を付けたいのがこれ。サーフポイントによってはそのポイント専用のローカルルールが存在する。前述の一般的なサーフィンルールプラスよりこれが優先されることがある。これによりロングボードとショートボードのすみわけや、ローカルとのトラブルを避ける目的がある。以下の「独自ルール」の章でも簡単に解説している。
【波乗り初心者講座】(8)サーフポイント~初心者はビーチのワイドブレイクを狙って練習しよう~
いつも入っているホームポイントであれば何となく雰囲気はわかると思う。ローカルが溜まっている場所であったりロングのポジションとか。ビジターウエルカムなのか閉鎖的なのか。場所によってはマナーのガラの悪いローカルもいるため十分に注意したい。
もし、はじめて入るサーフポイントであれば基本ベテランと一緒にいく。どうしても一人で入る場合は近くのサーファーに話を聞く。愛想の悪いサーファーもいるがほとんどのサーファーが初心者に対して寛容で相談に乗ってくれるハズ。
ふない「おはようございます。今日初めてここではいるんですけどビジター大丈夫ですか?」
地元サーファー「今日は人少ないし全然大丈夫ですよ。あと、インサイドテトラ危ないんで気を付けてください。」
どダンパーの人のいないビーチブレイクなら気にしなくてもいいと思う。ただ、そういった場所はカレントが強くでている場合があるので逆に注意が必要。
場所によっては超どローカルポイントがあって知り合いの紹介なしで行くと即喧嘩なんてこともある。
まとめ
ピーク優先のルールがあるので波待ちのタイミングでピークを狙ったポジション争いが勃発する。とにかくピークの奥に奥にと熾烈なポジション争い。ただ奥に行き過ぎるとブレイクせずにテイクオフできないので絶妙な位置を狙う必要がある。上級者どおしのギスギスした争いはあるものの、少人数であれば比較的平和。ピーク優先関係なく良い波を乗った人は次の人に波を譲ってくれる場合が多い。何となくの雰囲気で波を譲ったり譲られたりすることが多い。初心者だとわかれば周りは心の中で応援しているハズ。
- 基本的にひとつの波に乗っていいのはひとりだけ
- ピークにいるサーファーに優先権がある
- 初心者は危険回避のため混雑しているポイントを避ける
過失で前乗りしてしまったら直ぐに謝りましょう。