DIYで壁掛けテレビ~BOSEサウンドバーも壁掛けしたい~

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壁掛け前提でサウンドバーを探していたため、BOSEは当初対象外であった。しかし、家電量販店で視聴したところ圧倒的にBOSEがよく聞こえたためBOSE TV Speakerを購入。BOSE TV Speakerには壁掛け機能がないので棚を作って設置することにした。

注意事項

壁掛けにしたスピーカーが落下する可能性があるため棚の取り付け強度には十分に注意してください。

取り付け要件

壁掛けテレビに合わせスピーカーも壁に設置する。今回設置するスビーカーは「BOSE TV Speaker」でサウンドバーと呼ばれるタイプ。残念なことにこのスピーカーは本体が壁掛けに対応していない。

取り付け環境

テレビを取り付けた壁は構造用合板で補強してあるので棚はどこにでも取り付けられるようになっている。

取り付け場所

DVDレコーダーを壁掛けにしたときはテレビから離れた場所を狙ったが、スピーカーはそうもいかない。独立サラウンドならともかくサウンドバーの場合はテレビの近くがいい。テレビの下にさりげなく設置できるといい。

壁掛けにしたDVDレコーダーについてはこちら。

DIYで壁掛けテレビ~DVDレコーダーも壁掛けしたい~

取り付け方法の検討

重量は約2㎏とやや重いが奥行が少ないのでL字金具を使って棚を固定できそう。

設置機材

取り付けるのは「BOSE TV Speaker」と配線のみ。

収納するもの
  • サウンドバー
  • 電源ケーブル
  • HDMIケーブル

重量は約2kgとそこそこ重い。

スピーカー:59.4 cm (W) x 5.6 cm (H) x 10.2 cm (D) (2.0 kg)

引用:Bose TV Speaker | ボーズ

今回の最大のポイントは「BOSE TV Speakerは壁掛けに対応していない」ということ。スピーカーの背面に取り付けようのねじ穴などは一切ない。平面において使用するのが前提となっている。

収納レイアウト

スピーカーは収納物が少ないのですっきり収まりそう。奥行が10センチなのでテレビと違和感なく設置できる。背面のケーブルを考慮すると棚の奥行は13センチ。電源ケーブルとHDMIケーブルと配線モールが収まるスペースがあればOK。

棚の固定方法

見た目考えずにL字金具で固定。スピーカーを置いてしまえば隠れるので強度のある金具なら何でもいい。取り付ける壁は構造用合板で補強してあるためねじでそのまま固定できる。棚のでっぱりが少ないので取り付け部分への負荷は少ないと思う。柱や間柱に固定できればさらに強度はアップする。

石膏ボードの壁に取り付ける場合は壁の裏にある間柱にとめるか石膏ボードアンカーを使用する。間柱へのねじ止めについてはこちら。

DIYで壁掛けテレビ~コスパ良し木造住宅の間柱に金具を固定~

資材と工具の準備

L字金具とねじ選びが重要。強度を考えて部品を選択しましょう。

必要な資材

L字金具はできるだけ強度があるものがおすすめ。ねじは金具の大きさに合わせて選ぶ。

資材
  • 棚板(130mm x 600mm)
  • L字金具
  • 金具固定用ねじ
  • 配線モール
  • 配線モール固定用ねじ
  • インシュレーター
  • ペンキセット
  • 石膏ボードアンカー(壁が補強されていない場合)

棚板

今回は塗装前提で18ミリ厚のパイン集成材を使用。この木材はどこのホームセンターでも入手できる。今回カットしたサイズは130ミリ x 600ミリでサウンドバーがぴったり乗るサイズ。

塗装が面倒な場合は色のついたウッディボードを使用。このボードの場合2面カットすると内部が見えてしまうので白いテープなどで補修する必要あり。ウッディボードについては以下の記事を参照。

マンションの納戸収納を改善~ホームセンターでカットした棚板を追加~

どの材を使うにしてもカットはホームセンターでお願いするのが無難。自宅でカットするとゴミもでるし手間もかかる。

L字金具

スピーカー本体が約2kgなのでそこそこ強度があればいい。あとは設置した時に見えないサイズを選ぶ。

配線モール

細いHDMIケーブルであれば2号でも収まりそう。今回は余っていた3号を使用。配線モールについてはこちら。

配線モールってどうやって使うの?~色選び、サイズ選び、購入方法、カット方法、取り付け方法~

インシュレーター

L字金具がスピーカーに干渉してしまうのでインシュレーターを取り付ける。とは言ってもただの金属プレート。L字金具よりも厚みのあるものにする。ゴム素材のインシュレーターも検討したが今回は金属を選択。専門家ではないので音にどこまで影響あるかは不明。ここはお好みでいいと思います。

ペンキセット

木材を塗装する場合はサンディングシーラーを使った下地処理がおすすめ。仕上がりがよくなり塗装の手間が少なくなるので工数削減にもつながる。塗装するならサンディングシーラーを使ってほしい。

石膏ボードアンカー

補強した壁でない場合は石膏ボードアンカーなどが必要となる。アンカーを取り付ける場合は必ず下穴を開けた方がよい。以前した石膏ボードアンカーの失敗例はこちら。

ダイソン収納用ブラケット取り付け~下穴不要石膏ボードアンカーを使って大失敗~

必要な工具

細かいところだと手回しできる「四つ目錐」があると下穴の位置がズレにくい。電動ドリルとキリだと位置がズレやすい。

工具
  • 電動ドライバー
  • 下穴用ドリルビット
  • 紙やすり

電動ドライーバー

インパクトドライバーでもいい。素手は厳しいので安いものでいいから準備したい。

以下はAmazonで売れ筋のコスパ電動ドライバー。ないよりマシだと思う。

下穴用ドリルビッド

細いねじなら下穴なくてもいいと思う。筆者は板が割れるのが怖いので下穴処理している。サイズはネジの太さに合わせる。

ちなみに木工用のドリルビットは切れ味耐久性のよいスターエムがおすすめ。

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資材加工と取り付け

手前側の角にRを付けるのはおすすめ。既製品ぽくなりデザイン的になじむ。

(1) 棚のカット

棚はホームセンターでカットしてもらう。多くても2カットなので家でやる必要はない。ただし、ガチのDIYユーザーなら自宅で問題ない。

(2) 棚の加工

今回全面の角にRを付けてみた。

ルーターを使用したが、なければカッターと紙やすりでもできる。カットする面にRのスミをコンパスなどで入れてカッターで少しづつ削り取る。粗目の紙やすりで仕上げればキレイに仕上がるはず。

ルータービットはクソ高いのでDIYの頻度が低い人はカッターと紙やすりでR処理しましょう。

実は当初L字金具の厚み分を削り平にしようと試みた。結果難易度が高く断念。インシュレーターを高くしてL字金具との緩衝を避けることに。DIY成功のポイントは「難しい事はしない」だと思う。工夫して楽に作業するのが正解。

(3) L字金具加工

購入した金具のねじ穴が小さかったので前回に引き続きステップドリルで加工。

前回のL字金具加工についてはこちら。

DIYで壁掛けテレビ~DVDレコーダーも壁掛けしたい~

おまけで座ぐり加工も。

30回以上使ったが今のところ耐久性に問題なし。ネットで買ったコスパステップドリル。

(4) 塗装

塗装しない棚の背面を下にして固定。

廃材を台にしてねじで垂直に固定した。余分な塗料が下に流れるので見える面がキレイに仕上がる。

今回失敗したポイント。棚に目立つ傷がある場合は塗装前にパテなどで処理すること。サンディングシーラーは液体なので深い傷を補修することはできない。特に白だと前側の面は傷が目立つので要注意。

傷を直すため塗装をはがしてイチからやり直し。下地処理の手を抜くと手戻りで大変なことになる。パテは上にシーラーを塗るので100円ショップのでも問題ないと思う。

Point

塗装前の下地処理は重要。サンディングシーラーを使う前に大きな傷はパテ等で補修する。下地処理の工程で手を抜くと後で面倒なことになる。

三度塗りした状態。木目が少し見えるが悪くない仕上がり。

Point

最後は完全に乾燥するまで数日触らない方がいい。筆者は翌日触ったら塗装が剥げてしまった。重ね塗りするとなかなか乾かないので気長に乾燥させましょう。

一応筆者の塗装の手順をまとめておく。

塗装手順
  1. 塗装する棚の固定
  2. 240番の紙やすりで下地処理
  3. 木の粉をキレイに除去
  4. サンディングシーラーを塗装
  5. 乾燥後240番でサンディング
  6. シラーの粉をキレイに除去
  7. 再度シーラーで塗装
  8. 乾燥後400番でサンディング
  9. シーラーの粉を除去
  10. ペンキで塗装
  11. 乾燥後ペンキを上塗り
  12. 乾燥後ペンキを上塗り
  13. 完全乾燥するまで数日寝かせる
  14. 仕上がりチェック
  15. 不良部分を補修

(5) L字金具取付

L字金具を棚板に取り付ける。座ぐりしたのでぴったりねじが収まった。斜めにならないように鉛筆で印を付けてから取り付けた。下穴を開けておくとねじを付けたときにズレにくくなるのでおすすめ。金具が斜めになると壁に取り付けられなくなるので慎重に取り付ける。今回一番難易度の高い工程。

(6) インシュレーター取り付け

厳密にはL字金具とスピーカーの干渉を防ぐために取り付けた金属プレート。ねじがプレートから飛び出すと安定しないのでサイズには注意したい。取り付け位置はスピーカーの脚が乗る部分に調整する。

取り付け完了。金具部分は見えなくなるのですべて未塗装。

(7) 取り付け位置の確認

水平器を使って取り付け位置に印を付ける。目視だと失敗するので必ず水平器を使用。

(8) 下穴と壁紙処理

取り付け部分の壁紙をはがし下穴を開ける。壁紙はがしについては以下を参照。壁が石膏ボードの場合は石膏ボードアンカーを取り付ける。

壁に穴を空ける前にやっておきたいこと~壁紙を残せば原状回復できる~

(9) 棚取り付け

下穴を目印にねじで棚を固定。壁側のねじはスピーカーに干渉しないので座ぐり処理していない。

触った感じびくともしなかったので強度は問題なさそう。

(10) モール取り付け

テレビとの距離が近いのでほとんど目立たない。今回は余っていた3号のモールを使用。細いHDMIケーブルであれば2号でも十分。

配線モールは付け直しできるようにネジで固定している。

今回テレビをアーム式の金具で固定していたのでスピーカーの取り付けが簡単だった。固定式金具の場合は最悪テレビを取り外すこともある。アーム式の固定金具のメリットは大きい。テレビ取り付け金具については以下の記事にて。

DIYで壁掛けテレビ~金具選びと取り付け方法まとめ~

(11) 機材設置

置くだけなのでそんなに手間はない。金属プレート(インシュレーター)の上に足が乗るよう設置。音質に影響があるかもしれないが、落下の心配があるので転倒防止用のゲルパットをスピーカーの下に挟んでおいた。

まとめ

前回のDVDの棚取り付けに比べ今回は簡単だった。塗装はイマイチだったが強度や全体の仕上がりなどもよい。特に棚の角にアールを付けたのはよかった。ちょっとしたひと手間だが雰囲気がよくなりそれっぽく見える。

ポイント
  • ボーズのサウンドバーには壁掛け機能がない
  • 棚を設置すればボーズサウンドバーでも壁掛けできる
  • 多少手間はかかるが1日あれば取り付けできる

工数的に1日以内で終わると思うがペンキの乾燥を考えると工期は3、4日必要となる。

家電量販店で聞き比べてBOSE TV Speakerを購入した。低音も効いてクリアでほんと良い。買ってよかったと思う。壁掛け機能ないけどおすすめしたいっ!!

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