自作PCの費用対効果~最新情報やPR記事に惑わされずに自分だけのPCを作る~

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久しぶりに自作PCを組もうかと思い簡単に見積もってみたら軽く30万円を超えてしまった。自作PCの向かう先がどこかわからなくなり完全に迷走。動画編集のクリエイティブ要素をPCを組みたいという謎のモチベーションだけで自作PCを検討したのだが、それに30万円はちょっと意味がわからない。

多少時間はかかるが現在のPC環境で、4K動画の書き出しも問題なくできている。現在の環境より改善すれば満足できるのではないだろうか。そう、PCの価値(効果)は現在のPC環境からの相対的評価になのである。最新のベンチマークだけ見比べても自身に対するPCの価値は評価できないハズ。現在のPCからどれだけパワーアップできるかが評価のポイントとなる。

価格や仕様などは2024年3月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。

自作PCのCPUコストパフォーマンス

インテルCPUのPassMarkベンチマークと現時点での価格.comでの最安値でコストパフォーマンスを判断する。ボトルネックを考えるとCPUを基準にその他のパーツを選んでいけばいいだろう。要するにロースペックCPUにハイスペックGPUは不釣り合いということ。CPUのスペックが決まれば他パーツは選びやすくなる。

今回はインテルCPUi5の14世代が一番コスパが良いがi7の14世代もかなり良し。末尾の「Core i7-9700」は、現在使用しているPCのCPUである。

CPUスコア価格価格割合*1
Core i9-14900K61,039¥88,9500.69
Core i9-1490052,391¥88,4800.59
Core i7 14700K53,406¥66,8990.80
Core i7-1470051,456¥62,8700.82
Core i5-14600K39,215¥46,2490.85
Core i5-1450032,353¥37,9800.85
Core i5-1440026,870¥35,8800.75
Core i3-1410015,352¥22,4790.68
Core i7-9700*215,651¥18,0000.87

*1:1円あたりのスコア数。
*2:現在使用中のCPU

ハイスペック

ここで言うとi9がハイスペックの対象になるがコスパが悪い。

陳腐化の早いPC業界でハイスペックPCはコストパフォーマンスが非常に悪い。しかも普及率が低くトラブル情報が少ない。更に出荷台数が少ないため特殊なトラブルに見舞われる可能性も高い。よほどのマニアでない限り自作PCのハイスペックはおすすめできない。

ミドル

対象はi7になるがコスパはそこまで悪くない。ハイスペックに比べ流通量が多いため安定感はありそう。予算があるなら選択肢に入る価格帯である。「Core i7-14700」を選んだ場合は現在の環境から約3.28倍の性能アップになる。

エントリー

ここではi5を対象にする。コスパや安定感で考えるなら間違いなくコレ。お得に自作PCを組みたいのであれば「Core i5-14500」一択でいいのではないだろうか。現在の環境から約2倍の性能アップになる。

相対的な性能アップで自作PCパーツを選ぶ

何だかんだで毎回ミドルハイになってしまう。

CPU

コスパで考えるならi5一択であるが、アップ率で考えるとi7も捨てがたい。個人的には、性能アップを実感できるi7だろうか。

CPUスコアアップ率価格割合
Core i9-1490052,3913.350.59
Core i7-1470051,4563.290.82
Core i5-1450032,3532.070.85
Core i3-1410015,3520.980.68

GPU

「Radeon RX 580」は現在使っているGPU。コスパで考えると「GeForce RTX4060」である。メモリ12G以上で考えると「GeForce RTX4060Ti/16GB」か「GeForce RTX4070」のどちらか。CPUとの釣り合いで考えると「GeForce RTX4070」一択である。

GPUスコア価格価格割合メモリ
GeForce RTX4070Ti SUPER44,539129,8000.3416
GeForce RTX4070 SUPER42,15299,9800.4212
GeForce RTX4070Ti41,793114,3450.3712
GeForce RTX407038,90784,7800.4612
GeForce RTX4060Ti/16GB31,48472,8000.4316
GeForce RTX4060Ti/8GB31,48457,7100.558
GeForce RTX406026,33842,8100.628
Radeon RX 58012,97212,9991.008

メモリ

まずはメモリの世代選び。現時点でDDR5の価格も落ち着いてきたがコスパを考えるならDD4でいいだろう。

・DDR5 or DDR4

メモリ容量は合計「32GB」か「64GB」のどちらか。基本は安全な2枚刺し。64まで使うことはないのと割安な32を選択。

32GB or 64GB

自作PCの時点で光らなければ意味がない。

光る or 光らない

マザーボード

ここはCPUやGPUの性能に合わせて選びたいところ。マザーボードは金額があがると性能や耐久性がアップする。あまり安すぎると心配だがチップセットの価格帯の売れ筋なら問題ないだろう。

まずはメモリだがコスパ重視でDDR4を選択したのでマザーボードもこれで選択。双方に互換性はないため注意。

・メモリ:DDR4 or DDR5

大きさはもちろんゆとりのあるATXをチョイス。

・フォームファクタ:ATX or マイクロATX

チップセットの選択はCPUのグレードに合わせた方がよさそう。i7だとこのどちらか。調べてみたらあまり値段がかわらないので上位グレードのZ790に。

・チップセット:Z790 or B760

CPUクーラー

最近安くなってきたので簡易水冷をチョイス。

静穏性を期待して大き目のサイズ。

・ラジエーターサイズ:240mm or 360mm

水枕の液晶搭載。これは、詠唱が欲しいところであったが液晶付きの金額がえげつないのでなしにした。

・液晶:あり or なし

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MSI
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電源ユニット

ここは容量が十分でプラグイン対応があれば特にこだわりはない。マザボの流れからMSIにそろえているのでそれでいくか。

・容量:850w or 1,000w

引用:電源容量計算(電源電卓)電源の選び方|ドスパラ通販【公式】

SSD

ここは容量だけ気にする。

容量:1TB or 2TB

PCケース

派手なピラーレスがいい。通常であればNZXTであるが、ちょっと怪しいケースを選択。

総計

2024年3月時点の最安価格で合計約25万円となる。グラボとCPUのグレードを少し落とすと3万円くらい安くなるが中途半端に性能が落ちるのでミドルスペックを3年使うと考えればこの構成でも問題ないだろう。業務用に使えば実質無料である(遠い目)。

まとめ

現在使用中のPCから2~3倍くらい性能が上がる構成でパーツを考えてみた。個人的にはかなり良い構成になったのではないかなと思う。クリエイティブとゲームの両方いける感じにしたのでこれからPCゲームデビューなんて妄想も。もう少しコスパを考えるなら性能2倍弱くらいにして20万円以内で抑えるのが無難だと思う。ただ、ロマン重視の自作PCでは少しこだわってもいいだろうかなどと思ったり思わなかったり。

ポイント
  • 3年前のミドルスペックPCから性能を3倍にすると25万円くらい
  • グラボはRTX4070のコスパが良い
  • 自作PCは基本細かい事抜きにしてロマン重視が基本である

仕事用のPCなので8割経費で落としたいです・・・。

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