費用を押さえて自分で庭木を伐根する方法

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実家の庭に目隠し用のサザンカが植わっていたのだがあまり意味がないので抜くことにした。抜いたあと別の植物をを植えたいので何とかして根っこまで取り除きたい。根っこの除去(伐根)の方法を調べてみると「重機」や「チェーンブロック」を使ったりとやや大がかり。今回伐根する庭木は高さが180cmで幹の直径が12cmで根元は15cm以上ある。庭木は全部で7本あるのだが、その中の幹が8cmくらいのものはちょっとグラグラするので掘ったら何とかなりそう。

先に結論を言うと幹が15cm以上の伐根は手作業だとちょっと厳しいかもしれない。太い木は根が深く今回50cm以上掘って何とか抜けた感じ。しかも根っこの周辺に排水管があり一歩間違えば大惨事になっていた。自宅周辺の伐根になると地中に何があるかわからないので注意した方がよさそう。

注意事項

その他の条件によって伐根できるかの判断結果が異なる場合がありますのでご了承ください。

注意事項

自宅周辺の場合は配管などがある可能性がありますので事前に調査してください。つるはし等で掘り進めた場合に配管などを破損する可能性があります。

庭木スペックと伐根環境

地中に配管が埋まっていたり舗装されていたりなど条件によって難易度が変わってくる。

庭木の大きさ

高さは剪定していたのでだいたい180cmくらい。幹の太さ(直径)はまちまちで7cm~13cmくらいまで。13cmになると抜いたときの重量もかなりある。

伐根環境

家側面にあるスペースで半面がブロック塀に覆われている。

住宅設備の有無

何もないだろうと思っていたら排水管が埋まっていた。40年以上前の家なので情報がなく危なかった。

使用する道具

伐根だけなら最悪100円ショップの片手用つるはしだけあればなんとかなる。

今回使用した道具
  • 片手用つるはし
  • スコップ
  • ノコギリ
  • 石み
  • 土嚢袋
  • 手袋

片手用つるはし

片手用つるはしだけはあった方がいいと思う。地面が硬い場合これがないとちょっとツライ。100円ショップにも売っている。ホームセンターに行けばもう少しちゃんとしたものが500円くらいで手に入る。

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スコップ

根っこ周辺の土をすくうのに使う。できれば深型の土をたくさんすくえるものがいい。これもホームセンターや100円ショップで入手。

ノコギリ

ノコギリは剪定にもつかえるのでひとつ準備しておくといいかも。レザーソーを使っているが切れ味がよくおすすめ。ホームセンターで入手可能。

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石み

掘り起こした土を移動するざるなのだがこれが非常に便利。今回のMVPはこの「石み」にしたい。伐根作業の土運びに対してパーフェクトな形状である。

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土嚢袋

伐根時に出てきた石をまとめておくのに使う。次に何も植えないのであれば良いが野菜や花などを育てたい場合は大きな石を取り除いておきたい。

手袋

慣れない人は素手でやると手がボロボロになるので手袋がおすすめ。トワロンは耐久性があり素手での土堀にも使えたのでおすすめ。ワークマンやホームセンターで入手できる。

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伐根手順

基本は片手ピッケルで地道に掘っていくだけ。根っこが見えてきたら引っこ抜くと。根が太い場合は幹が邪魔になるので部分的に根をカットしながら掘り進める。

1. 配管やライフライン設備の確認

伐根する時に何か地中にある設備に干渉する場合がある。筆者の場合は排水管が庭木の下に埋まっておりあやうくピッケルで破壊してしまうところだった。幹から引っ張って根っこを引き抜く場合もこれらの配管などを破壊する恐れがある。筆者のケースだと排水桝があったのでなんとなく推測はできた気がする。確認できない場合は大型のピッケルなどは使わない方がいいだろう。できるだけ慎重に掘り進めるしかない。

Point

住宅地の近くであれば配管などの設備を事前に確認しておく。確認できない場合は慎重に掘り進める。

裏庭の水場とつながっている配管。根っこが配管の下まで入り込んでいた。無理矢理引き抜いていたら配管が真っ二つになっていたかも。

2. 庭木の上部をカット

根っこを引き抜くときにある程度幹を残しておいた方がいいが葉っぱが付いた部分や細かい枝は邪魔になるのでざっくりカットしておく。

3. 土の退避場所を準備

広い土地であればいいが伐根のために掘り返した土をどこかに置いておく必要がある。畑のような場所ならいいが住宅地だとスペースを見つけるのが難しいかも。土嚢袋に入れて保管する方法もあるが量によっては現実的ではない。風雨にさらされると泥だらけになるので気を付けた方がいい。50cmも掘るとかなりの土の量になるので広めにスペースをとっておこう。

Point

伐根中に退避した土の置き場所を事前に確保しておく必要がある。

4. 地道に掘る

配管が埋まっている可能性がある場合は大きなピッケルは使わず片手ピッケル等で慎重に掘り進める。土の移動は「石み」を使うとやりやすい。

以下は30cmくらい掘ったところ1本抜くのに3時間くらいかるので根気よくやるしかない。大きな石が多く土が硬くなっておりシャベルやスコップではほとんど掘ることができなかった。肩てピッケルと石みを一番使ったかな。

5. 根っこのカット

幹を残しておいててこの原理で引き抜きたいところだがそこまで甘くない。多分このサイズになると人力で引き抜くのは無理だと思う。チェーンブロックがあれば引き抜けそうだが配管がぶっ壊れる。掘っていると根っこが邪魔でほとんど掘り進められなくなる。細かい根っこはピッケルの後ろでカットして随時引き抜く。今回50cm近く掘っても抜けなかったので途中で根っこをカットした。

幹が無くなることで根っこ周辺が非常に掘りやすくなる。このあと根っこ周辺を片手ピッケルで掘り返したがなんとか引き抜けた。

6. 配管まわりの根っこ

今回一番苦戦したのがこの配管の下に入り込んだ根っこ。

最終的にノコでギリギリの部分をカット。無理矢理引き抜いたら配管が壊れる可能性があるのであまり無理は出来なかった。ノコで切りにくかったので木工用のドリルである程度穴を開けて作業を楽にした。

7. 石の処理

作物を植えようと思うので大きな目立つ石は取り除いた。畑ではないのでおおきな石がゴロゴロでてくる。

土嚢袋を20袋くらい使用した。あまり詰めすぎると持てなくなるのでほどほどにした方がよい。容量を20kg弱にしないと土嚢袋の移動が難しくなる。

石は捨てることができないので家の周りに積んでおく。何かに使えるかもしれないのでしばらくは残しておくことにする。

8. 抜いた庭木の処理

地域によっても違うが実家の静岡市では1m以内の庭木であれば引き取ってもらえる。地域によって処理方法が異なるので注意したい。

伐根の考察

手間ではあるが非常に楽しい作業なので時間を作って是非ともチャレンジしていただきたい。

手作業の限界

住宅地周辺の庭木だと今回の大きさが限界かなと思う。高さが2m以上、幹の直径が20cm以上だとちょっと厳しい気がする。ただし、開けた場所であればもう少し大きい木の伐根もできると思う。取り除く土の置き場所や障害物の問題さえなければ人力であってもガンガン掘れる。

配管問題

何か問題がありそうな気はしたが予想通り配管に根っこが絡まってしまっていた。住宅地での伐根の場合何が埋まっているかわからないので注意が必要。チェーンブロックで無理矢理引き抜いたりすると思わぬ問題が発生するかもしれない。逆に言えば障害物の無い広いエリアの伐根は難易度が低いといえよう。

掘り起こした土の置き場問題

ある程度大きな木になるとかなり深く掘る必要がある。掘り返す土の量は思ったより多く置き場が問題になる。土を退避できるスペースがない場合は事前に何か対策したい。柵を作って土を保管できる場所を作るとか。

手作業でも以外に何とかなる

専門業者に頼むとある程度の費用がかかるのでコストを抑えたい場合は自分でやるのも良いと思う。ただし時間がかかるのでそこだけ注意したい。時間さえかければ庭木くらい簡単に伐根できると思う。

想像以上に楽しい

子供の頃穴を掘って遊んだりしたが大人になっても意外に楽しめる。伐根が面倒だと思っていたがやっていくうちにドハマり。空いた時間に穴を掘るのがライフワークになってしまうほど。ただ穴を掘るだけでなく伐根と目的もあるため楽しさは倍増する。今では何か伐根したくてたまならい精神状態になってしまった。費用云々より楽しいのが最大のメリットである。

まとめ

はじめは無理かと思ったが意外に何とかなった。掘り起こす前はびくともしない庭木も50cmも掘ればスポッと抜ける。狭いスペースや配管があると難易度は多少あがるが基本手作業で伐根できそう。

ポイント
  • 配管や舗装状態などによって伐根が難しい場合がある
  • 背丈2m以下の庭木なら基本手作業で伐根可能である
  • 時間はかかるが穴掘りや伐根は楽しいので趣味としておすすめ

穴掘りがこんなに楽しとは思わなかったです。

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