テーブルの脚を自作~ダイニングテーブルの高さを低くしてローテーブルにする~

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6年以上前に自作したテーブルの脚について紹介する。妻がテーブルの脚を低くしたいと言い出したので思い切って自作。当時は木工DIYのレベルがそれほど高くなかったが何とか作ることができた。ただし強度を重視しすぎたため異常に重い脚となってしまった。少しイマイチな設計ではあるがDIYでテーブルの脚をチャレンジする方には参考にしていただきたい。

注意事項

テーブルの脚を自作する場合は強度に十分ご注意ください。破損した場合大きな事故につながる可能性があります。

ローテーブルにしたい

以前オイルメンテナンスで紹介したダイニングテーブル。妻から「脚を低くしてローテーブルとして使いたい」と依頼された。血迷って作業デスクを作成してしまう筆者なので、何の迷いもなく自作することにした(後先考えずにDIY)。

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脚を替えれば何とかなるかも

テーブルの脚はボルトで固定されているので同じ形状で低い脚を作れば取り替えられるかもしれない。5つのボルトの位置と深ささえ合わせれば何とかなりそう。

使用した工具

当時使用した道具をまとめてみた。

使用した工具
  • 紙やすり
  • ハンドサンダー
  • トリマー
  • ボーズ面トリマービット
  • 下地オイル
  • 仕上げオイル
  • ウエス
  • 電動ドリル
  • 木工用ドリルビット(9ミリ、17ミリ)

紙やすり

加工済みの木材を使うので#240と#400の二種類のみ。

ハンドサンダー

表面積が多いので可能ならハンドサンダーを準備。

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SK11(エスケー11)
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トリマー

自宅にあったので使っただけ。角丸にこだわらないなら使わなくてもよい。

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ボーズ面トリマービット

当時血迷って買ったビット。高いだけあって切れ味はよい。

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下地オイル

面倒なら下地か仕上げどちらかだけでよい。

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仕上げオイル

天板のメンテナンスに使うので意外に出番が多い。

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ウエス

お掃除にも使えるウエス。まとめ買いがおすすめ。

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電動ドリル

がっつり穴を開けるので必須。どもメーカーでもいいので準備する。

木工用ドリルビット(9ミリ、17ミリ)

切れ味耐久性ともによいスターエムがおすすめ。

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ドリルガイド

ダボ継ぎするときの穴開けに使用。ダボ穴がズレるとまともに組みあがらないので注意。

脚を自作

6年以上前の木工経験が浅い時に作ったので作りが怪しい。参考程度に見ていただきたい。

作成手順
  1. 脚を設計(ベースプレート)
  2. 脚の設計(全体)
  3. 材料の準備
  4. 面取りと下地処理
  5. ボルト穴の加工
  6. 組み立て
  7. オイル塗装
  8. フェルトシール
  9. 脚の完成
  10. 脚の取り付け

1. 脚を設計(ベースプレート)

長さ、幅、高さ、はオリジナルと同じにする。

ボルトの位置は重要。これがズレると取り付けられなくなってしまう。ネジ穴は多少大きく開けるが設計時は誤差1ミリ以内で抑える。穴の位置は型紙を作りオリジナルとぴったり合わせる。

次に重要なのは穴の深さ。穴は2段階ある。Aはボルトの頭を隠す穴で直径は17ミリ。Bはボルトを通す穴で直径は9ミリ。オリジナルのボルトを使用するためBの長さはぴったり同じにする必要がある。

それぞれの穴の深さと直径。ボルトは8ミリなので1ミリ大きくしている。

穴の種類 直径 深さ
A 17ミリ 13ミリ
B 9ミリ 27ミリ

2. 脚の設計(全体)

脚の作りはシンプルにする。ざっくり設計するとこんな感じ。板を6枚を貼り合わせるだけ。縦方向は強度を上げるために板を2枚使っている。

3. 材料の準備

脚は一脚を6枚の板で作成する。二脚作成するので12枚。ベースプレート以外はお好みでよい。

板厚をすべて40ミリにしたが結論としては失敗。強度は上がったが重すぎて扱いづらい。

Point

板を厚くし過ぎると強度は上がるが重くなってしまう。

板は無垢材を使用。ネットで「無垢材 フリーカット」で検索するといくつかショップが出てくるので見積もりを確認してから購入。ここでは天板を同じタモ材を使用。脚部分はほとんど見えないので種類は気にしなくていいと思う。後でカットするのは大変なので12枚の板をカット済で発注。木材を自力で直角にカットするのは難しいのでカット済みで発注した方がよい。

Point

直角のカットは難しいのでフリーカットですべて発注時に依頼する。

筆者のケースだと超ざっくりで15,000円くらいだったと思う。板の厚みをもっと薄くすれば安くなるはず。

4. 面取りと下地処理

脚の形状がやや複雑なので下地処理と面取りを事前にしておく。

下地処理

#240から#400で木材の全体をサンディング。接着面は#240まででよい。

面取り

トリマーでボーズ面6ミリを使い面取り。接着面の四隅と脚の裏以外は処理。

5. ボルト穴の加工

組み立ててしまうと穴あけがし難くなるので先にボルト穴を開ける。単純にオリジナルと同じ位置に穴を開ければいいだけ。重ねてドリルでつついてもいいし、型紙を使って墨付けをしてもいい。左右非対称なので裏表を間違わないように注意。マスキングテープ等でどこに取り付ける脚か印を付けておく。

太い穴を開けた後に細い穴を開ける。ドリルを目印に合わせても必ずズレるので治具やボール旋盤などを使いたい。無い場合はキリ等で正確な下穴を開け慎重に木工用ドリルで可能する。

ベースプレートにボルト穴を開けた時点で正しく固定できるか確認する。組み立てた後だと直すのが面倒なのでこのタイミングでやる。もし穴がズレていたら細い方の穴を広くして対応する。多少穴が広がっても何とかなる。5ミリ以上と大きくずれてしまった場合には作り直すがズレた位置のボルト固定をあきらめる。

何としても大きくズレた穴を修正したい場合は同じ形の木材で穴を塞ぐ。ぴったりサイズで木工用ボンド固定すれば再度穴あけできる。ただし木材の固さが違い過ぎると破損する可能性あり。

6. 組み立て

木材はダボと木工用ボンドを使って接着する。ダボ穴はズレやすいので治具を使った方がよい。ネジを使わないので見た目が良くなる。木工用ボンドも使うので強度は思いのほか高い。

手動のドリルだとズレ易いので時間をかけて慎重に加工する。もしダボ穴の位置がズレたら穴を大きくするか別の位置に穴を開けなおす。筆者は手動なので2割くらいの確率で穴がズレる。ズレた場合はあきらめて別の位置にダボ穴を開けなおすことが多い。ドリルガイド等を使った方が無難。

ボンドで接着した部分はクランプで固定し一晩寝かせる。

7. オイル塗装

オイルを使って塗装する。下地オイルと仕上げオイルの二種類を使用。詳しくは以下の記事にて。脚の裏に傷防止用のフェルトシールを貼るのでその部分にはオイルを塗らない。マスキングテープを貼っておく。天板と違いあまり目立たないのでそこまでこだわらない。

オイル仕上げの無垢テーブルメンテナンス~がっつり汚れたダイニングテーブルを甦らせる~ オイル仕上げの無垢テーブルメンテナンス~がっつり汚れたダイニングテーブルを甦らせる~

8. フェルトシール

傷防止用のフェルトシールを貼りつける。角を丸くして大き目にカットするとはがれにくくなる。

あと子供が怪我しないようにコーナークッションも貼りつけた。

9. 脚の完成

はい完成。6年以上前に作った物だが知識ほぼゼロで何とかなった。当時は木工の知識が乏しく設計の段階で終わっている。

脚が太くて丈夫なのはいいが重い。今の知識で設計したらここまで重くならなかったと思う。

トリマーの操作を誤って破損。ほんと怪我しなくてよかった。今はトリマーをかなり慎重に取り扱うようにしている。当時はデタラメな使い方で危険であった。

とは言えド素人でもなんとかテーブルを脚を作ることができた。

10. 脚の取り付け

取り付けるとローテブルに変身。これでまったく別ものとして使える。工具代を含めると2万円ちかい出費であったが買い替えるよりは安い。

アホみたいに強度だけは高い。

まとめ

何とか形にはなったがすべての板が40ミリ厚なのはイマイチ。ローテーブルの脚にしては重すぎる。費用もかかり重くて取り扱いも大変。今思えば25ミリくらいでも十分強度が出たのではと思う。しかし当時の木工レベルとしてはよくやったと思う。素人でも何とかなるのでテーブルの脚の高さを変えたいと思っている方はチャレンジしてみましょう。

ポイント
  • ド素人でもテーブルの脚を自作できる
  • もう少し薄い板で作った方が軽くなりコストも下がる
  • 低い脚に変えると全く別物として使える

アホみたいに重いテーブルの脚になってしまいました。

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