オイル仕上げの無垢テーブルメンテナンス~がっつり汚れたダイニングテーブルを甦らせる~

ビボス

オイル仕上げの無垢テーブルがかなり汚れてしまったので表面を削りオイルで再度塗装した。手間はかかったが新品同様に復活することができた。手順とポイントについて説明する。

前提知識として無垢材と突板の違いをあげる。個人的には値段は高いが長く使える無垢材の家具がおすすめである。良い材であれば家具職人さんに頼んでリメイクしてもらうことも可能だ。木組みの家具であれば一生使うことができる。

突板 木を薄くスライスしてベニヤ板などに貼りつけたもの。安価に天然の木目を味わえる。無垢材に比べ軽い。合板なので狂い(反りや変形)が少ない。
無垢材 木の素材そのままに利用するもの。突板にくらべかなり重い。厚みのある大きいテーブルになると50kgを軽く超える。特に一枚板になると狂いやすい。価格が突板にくらべ数倍。仕口(組み合わせの加工)によっては一生使える。

オイル仕上げテーブルのメンテナンス

はじめに言っておくがオイル仕上げは汚れやすくメンテナンスに手間がかかるので購入する場合は覚悟してほしい。筆者はダイニングテーブル、作業デスク、サイドボードを無垢材のオイル仕上げにしている。ウレタン塗装と比べると触った時の質感が何とも言えなく良い。デメリットの汚れも味が出ると思えてくるのでまったく不便を感じていない。木の温かみを感じれるとこが大変に気に入っている。

ウレタン仕上げ ウレタン樹脂で木の表面をコーティングしたもの。汚れに強くメンテナンスし易い。表面がウレタン樹脂で厚く覆われるので触れた感じの質感は損なわれる。
オイル仕上げ 専用のオイルで木の表面をコーティングしたもの。表面のオイルが無くなると汚れやすくなりコップなどの輪ジミが付いてしまう。こまめにメンテナンスする必要がある。触れた感じの木の質感があり触った時に温かみを感じる。

5年くらい前にBRUNCHさんで購入したタモ材のダイニングテーブル。ウレタン塗装とオイル仕上げの選択ができたのでオイル仕上げを選んだ。ただし無垢といっても一枚板ではなく無垢の集成材。一枚板になるとお値段は倍を超えてくる。

無垢材のダイニングテーブル

こども(4歳&1歳)が食べ物をこれでもかと言うくらいこぼすのでシミや汚れがひどく拭いても綺麗にならない。家にはオイル仕上げの無垢家具がほかにテーブルとサイドボードがあるのがダイニングテーブルの汚れは別格。思い切って表面をやすりで削り再度オイル塗装することにした。本当は定期的にオイルでメンテナンスすると汚れにくくなるのだが2年以上放置したので表面の汚れがしみ込んでしまっている。

作業時間は全体で慣れていれば2時間くらい。ただ、オイル塗装後の乾燥に12時間かかるので、2度塗り、3度塗りする場合にはさらに時間がかかることになる。メンテナンス中にテーブルを使う場合はテーブルクロスが必要となる。

道具の準備

今回は表面をやすりで削り取るため粗い紙やすりを使用する。使用する道具で金額的に一番高いのはオイル。三種類そろえるとそこそこお金がかかるので、余裕がなければ塗装か仕上げのどちらかひとつで問題ない。日々のメンテナンスは紙やすりを使わずにウエスとオイルだけで十分である。

使用する道具
  • スクレーパー
  • 紙やすり(#180、#240、#400)
  • 当て木
  • 防じんマスク
  • ウエス
  • ビニール手袋
  • オイル(塗装、仕上げ、汚れ落とし)
  • テーブルクロス

スクレーパー

今回は汚れがひどくご飯粒らしきものが固まっていたのでスクレーパーを使用。汚れがひどい場合は効率よく作業できるので便利である。テーブルがでこぼこするような汚れがなければ使用する必要はない。

100円ショップのスクレーパー

スクレーパーは、ダイソーで購入。100円にしてはかなりがんばってくれました。

紙やすり(#180、#240、#400)

今回は表面を削り取るので#180から使用。汚れがひどくない場合は#240だけでもよい。

紙やすり

今回の作業で一番重要な部分。ポイントはふたつ、ひとつは汚れがひどいので荒い目から段階的に使用すること。ふたつめは目詰まりのしにくいやすりを使うこと。何種類かのやすりを使っていて思ったのが目詰まりしやすいものだとほとんど作業にならない。当たりはずれがあるので目詰まりしにくいやすりを使うようにしよう。使っていて10回前後から目詰まりするようなら別のやすりを準備したほうがよい。

ポイント
  • 荒い目から段階的に用意する
  • 目詰まりしにくいものを選ぶ

当て木

テーブルの表面を平らに削るために必要。手と紙やすりだけで削ると平らにならない。平面を出す場合は必須。

紙やすり用コルク

今回はコルクの巻きつけるタイプを使用。通常は、平面の出た木に紙やすりを両面テープでくっつけて使用する。当て木はホームセンターなどで購入可能。東急ハンズの木材コーナーに置いてある。いろいろなサイズがあるので握りやすいものを選ぶ。

他には、「ハンドサンダー」で検索すると当て木の代わりになるものがいくつか出てくる。面積が大きい場合には購入を検討したい。多少費用はかかるが参考まで。

防じんマスク

木くずが細かく吸い込んでしまうので使用する。家に小さい子供がいる場合は作業中近づかないように注意!!

防塵マスク

気のせいかもしれませんがこれしないと体調が悪くなる気がする。木の粉が舞い上がるので装着しておいた方が安心して作業できる。これもホームセンターで購入。

ウエス

今回はAmazonでウエスを購入。

場所をとるデメリットはあるが買っておいて損はない。メンテナンスでも使うのでぜひほしい。

ビニール手袋

オイル塗装時に必要。100円ショップで買えるので購入しよう。素手でも塗装できるが手についたオイルがなかなか落ちない。

100円ショップのビニール手袋

一度素手でオイル塗装をしたことがあるが30分近く手を洗ってもオイルが落ちなかった。ほんと大変なので手に触れないように注意。

オイル

オイルは塗装、仕上げ、汚れ落としの三種類。

塗装

テーブルの表面を削る場合は塗装用のオイルを使用する。無垢材のダイニングテーブルにはリボスシリーズの場合アルドボスを使用。

用途と特徴

内装用木材(床・ドアー・家具など)屋内の広葉樹、堅材及びコルク用。使用頻度の高い部位には、ワックス処理の前処理剤としても使用可能。水廻り・濡れ場・作業場などにはワックスなしで、アルドボスのみを塗布する。

耐水性抜群・酸素透過性を維持しつつ深く浸透・木材の表面呼吸を保持させる。自然の木目を引き立てる。使用が簡単で、フクレ、ハガレの発生なし。塗り重ねて再生・修復できる。(無垢の木に直接塗布した場合)

成分のアマニ油は古くから投薬としてミイラ造りの植物油として使われ「防腐性」が高いことで知られる。リボスの経営理念と して「健康に害のある成分は、天然物でも使用しない」コンセプトを貫いており、テレピン油・バルサムテレピンなどは使用せず、柑橘類オイル(シトラス等) も量を制限(全量の3%以下)、皮膚障害(強溶解性)を避けている。

着色料は土壌鉱物顔料のうち、高品質で化粧品・子供玩具・食器などに使われるもののみを採用している。

個々の成分品質基準は米国FD基準(食品安全基準)とする。溶剤として脂肪族炭化水素・テレピン・柑橘類(3%以上)などを使わない。イソ脂肪族炭化水素のイソパラフィン(イソアリファーテ)を使用、全自然塗料ご使用者へ無傷害性をアピールしている。

引用:リボス自然健康塗料 / ARDOVOS No.266 アルドボス

仕上げ

仕上げには艶出し効果のあるビボスを使用。天板をあまり削らない場合はこれで十分。

用途と特徴

室内用木材・家具の最終仕上げ処理として使用。乾燥時間が早い(約2~4時間)

メルドスを塗布した後に使用すると良い。リボス仕上のフローリング・コルクタイルなどの定期的手入れにも使用する。

粘りのある液体状。蜜蝋ワックスの香り、シルク仕上。乾燥塗膜は静電気防止特性を有するので防塵効果大。室内環境にプラス効果をもたらす。エアレス吹付け装置にも使用できる。

成分のアマニ油は古くから投薬としてミイラ造りの植物油として使われ「防腐性」が高いことで知られる。リボスの経営理念として「健康に害のある成分は、天 然物でも使用しない」コンセプトを貫いており、テレピン油・バルサムテレピンなどは使用せず、柑橘類オイル(シトラス等)も量を制限(全量の3%以下)、 皮膚障害(強溶解性)を避けている。

着色料は土壌鉱物顔料のうち、高品質で化粧品・子供玩具・食器などに使われるもののみを採用している。

個々の成分品質基準は米国FD基準(食品安全基準)とする。溶剤として脂肪族炭化水素・テレピン・柑橘類(3%以上)などを使わない。イソ脂肪族炭化水素のイソパラフィン(イソアリファーテ)を使用、全自然塗料ご使用者へ無傷害性をアピールしている。

引用:リボス自然健康塗料 / BIVOS No.375 ビボス

メンテナンス用オイル

缶だと普段使用しにくいのでよく混ぜたあとに少量を別の容器に入れて使うようにしたい。2~3回分をビンに移し替えて使用している。

汚れ落とし

日々の汚れ落としに。リボスにくらべ匂いも少なく手軽に使いやすい。オイルのベトベト感も少ない。

HOWARDハワード
Orange Oil/Lemon Oil(オレンジオイル/レモンオイル)
天然のオレンジオイルとミネラルオイルを配合した木部専用クリーナー。天然のオレンジに含まれるDリモネンの成分が汚れを取り除きます。比較的粘度が低いため浸透しやすく塗装面や生地の乾燥を防ぐ効果もあり、あらゆる木部、塗装面に使用できます。

・本物のシトラスオイルで木と木部塗装の埃をとって汚れを落とし、つやを与えます。
・美しい輝きと新鮮なシトラスの香りが残ります。
・オイルを施したチーク材等に最適です。
・無塗装及び塗装済木部に天然のオイルを補給します。

キッチンキャビネット、テーブル、椅子、机、羽目板、そしてアンティークでも、あらゆる木の表面にハワード オレンジオイル/レモンオイルをお使い下さい。木部を乾燥から守りながら、木目の深みと木の天然の美しさを修復します。どちらもあらゆる木部表面のつ やを出し、調子を整え、栄養を与えるために使い易く優れた製品です。

※シリコンや亜麻仁油は含まれていません。
※調理台等用ではありません。

引用:Orange Oil/Lemon Oil|HOWARD (ハワード)|ZENBU JAPAN CO.,LTD.

テーブルクロス

オイルの乾燥に時間がかかるのでメンテナンスが終わるまではテーブルクロスで保護しておく。出番の多いダイニングテーブルなのでメンテ中は汚さないように注意したい。やすり掛けの直後に汚されると染み込んでしまうので注意。

メンテナンス作業

メンテナンスというより再度オイル塗装するイメージ。手間はかかるが新品同様に綺麗になる。

作業手順
  1. スクレーパー汚れ取り
  2. ヤスリ掛け
  3. オイル塗装
  4. オイル仕上げ

最低でも完了までに4日間かかる。気合と体力があればオイル仕上げの回数を増やしてもいい。

1日目 スクレーパー汚れ取り、ヤスリ掛け、オイル塗装(1回目)
2日目 オイル塗装(2回目)
3日目 オイル仕上げ(塗装)
4日目 オイル仕上げ(磨き)

1. スクレーパー汚れ取り

スクレーパーを使ってでこぼこに固まった汚れをそぎ落とす。

スクレーパーで掃除

繊維の方向にそって汚れを落としていく。油汚れや食べ物のカスがあると紙やすりが目詰まりするのでできるだけスクレーパーで汚れを落とす。多少傷がつくがこの後粗目のヤスリで削っていくので気にせずにガンガンやる。

2. ヤスリ掛け

定期メンテナンスであれば#240スタートだが汚れがひどいので#180から始める。研磨中は防じんマスクを着用する。

無垢材テーブルを紙やすりでメンテナンス

これも木目方向にそってヤスリ掛けする。

目詰まりする紙やすり

テーブルの汚れがひどすぎて紙やすりがすぐに目詰まり。この間ヤスリ掛けしてもほとんど木の粉がでずヤスリに固まってついてしまった。汚れで目詰まりする場合はもう一度スクレーパーで削るかもう少し荒い目のヤスリを使う必要がある。

やすりの目詰まりはやすりの良し悪しでかなり違う。良いやすりはほどんど目詰まりしない。種類が多すぎてどこのやすりが良いのかちょっと確認できていないが余りにも目詰まりがひどい場合は違う種類を試してみた方がいい。

#180→#240→#400の順でヤスリがけしたら仕上げに入る。

水引

#400で削った後にテーブルを水で拭く。水が完全に乾燥したら再度#400でヤスリをかける。水をつけることで一度表面が毛羽立ち綺麗に仕上げることができる。オイル塗装の前には乾いたウエスで木の粉を綺麗に掃除する。これでヤスリ掛け完了。

3. オイル塗装

アルドボスを使って塗装する。通常オイル塗装は2~3回する。

無垢材

今回はウエスを使ってオイルを塗っていく。面積が広い場合は刷毛を使ったほうが早く仕上がる。手早く塗らないとムラになるので準備ができたら一気に塗っていく。余ったオイルはあとで拭きとるので少し多めに塗った方がいい。塗り残しがないようたっぷりオイルを塗る。

ポイント
  • 塗料は成分が沈殿しているので必ずよく混ぜてから使う
  • 準備をしてムラにならないよう手早くオイルを塗る
  • オイルは少し多めに塗る

全体にオイルを塗り終えたら10分ほどまってから余ったオイルをウエスでふき取る。

注意
オイルをふき取ったウエスは発火の恐れがあるので水を含ませてから捨てる。

乾燥するまで12時間かかるので続きの作業は翌日以降にする。

二度塗りする場合は#400で研磨後に同じようにオイル塗装を繰り返す。

4. オイル仕上げ

ビボスで仕上げの塗装。

オイル塗装した無垢材

アルドボスで塗装後に#400で研磨後アルドボスと同じ要領でビボスを塗る。

塗装の翌日以降にウエスで塗装面を磨く。これで光沢がでる。ここまで来るとほぼ新品同様の輝きを取り戻すことができる。

まとめ

ウレタン塗装と違い木の質感を楽しめるオイル塗装。メンテナンスの手間はあるが削れば新品同様になるので愛着も増してくる。まめにオイルを塗っておけばシミになることもないがサボっていると汚れが深くしみ込んでしまう。次回からはもう少しまめにメンテナンスするようにしたい。

メンテナンスしてわかったこと
  • 手間をかければ新品同様に復活する
  • オイル仕上げの家具はこまめにメンテした方がいい
  • 無垢材オイル仕上げの家具は質感が良く愛着がわく

ご飯を食べる子供

またメンテナンスするのでたくさん汚してください!!

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