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椅子のネジがバカになってしまったのでグルーで補修することにした。はじめはネジ穴部分を木材で補強しようと思ったが時間がかかるためグルーを使用。しかし、グルーで補強した部分のネジがまったく効かない。そこでグルーのネジ固定強度を検証することにした。使用したのはダイソーのグルースティック。結論を言うと木材に比べグルーはネジ固定強度が低い。しかし太いネジである程度長さがあれば固定することは可能である。
グルーは木材に比べネジ固定強度が弱いためご注意ください。気温やネジの条件などによって強度が大きく変わることがあります。
目次
検証用グルーブロックの作成
検証用のグルーブロックを作成する。
1. 厚紙で型を作成
枠が剥離できるように内側にマスキングテープを貼りつける。
2. グルーを充填
高さが20ミリになるようグルーを充填する。
3. 枠取り外し
内側にマスキングテープを貼りつけてあるので簡単に剥がれる。
ここまで簡単にできると型を作って色々な造形ができそう。
検証方法
木材のようにネジ固定ができるか検証する。ねじを回して最後に効くか、引き抜きに対して強度があるかを調べる。
増し締め
グルーにネジを取り付け増し締めができるか検証する。ドライバーで手回しして空回りしたらNG。
2ミリの細いネジは根元まで入れても空回りしてしまう。3ミリの太さでは増し締め時の抵抗を感じるが木材より弱い。
引き抜き
ネジを7割ほど取り付けプライヤーで引き抜けるか検証。
増し締めはイマイチであったが引き抜き強度はどれも強い。プライヤーで思いっきり引っ張っても外れることはなかった。ただし木材の方が強度は上だと思う。
検証結果
木材ほどではないがグルーにネジ固定可能。ただし小さいネジは根元まで入れたときに空回りして効かない。木材に比べ強度に心配があるためよく考えて使った方がいい。
№ | サイズ | 長さ | 素材 | 増し締め | 引き抜き |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2mm | 9mm | グルー | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
2 | 2.5mm | 14mm | グルー | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
3 | 3mm | 15mm | グルー | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
4 | 4mm | 16mm | グルー | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
5 | 2mm | 9mm | 木材 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
増し締め
グルーにネジ固定できないこともないがあまりおすすめできない。特に小さいネジだと効かずに外れる恐れがある。材質とネジ固定強度を簡単にまとめた。
№ | 材質 | ネジ固定強度 |
---|---|---|
1 | 無垢材(広葉樹) | ★★★★★ |
2 | 無垢材(針葉樹) | ★★★★☆ |
3 | 構造合板 | ★★★★☆ |
4 | グルー | ★★★☆☆ |
5 | パーティクルボード | ★☆☆☆☆ |
結論を言うとグルーはパーティクルボードよりマシだが木材に劣る。本気でネジ固定したいのであれば木材を使った方がいい。破損部分をグルーで補うのではなく木材を使用した方が強度が上がる。
材質についてはこちら。
家具の材質を自宅にあるもので紹介~長く使える無垢材や質感の良いオイル仕上げ~
引き抜き
2ミリのネジですら引き抜くことができなかった。増し締めには弱いが引き抜き強度は高いようだ。ただしグルーは熱に弱いので夏場は強度が落ちる可能性がある。家具などに補強として使用する場合は強度が十分であるか注意した方がよさそうだ。
まとめ
グルーは固さがあるので木材のようにネジ固定できると思ったが違っていた。2ミリのネジなどは増し締めできず最後に空回りしてしまう。木材のように繊維構造ではないため強度がでないようだ。グルーが問題と言うよりも木材の強度が高い事を再認識した。4ミリ程度の多きなネジであればグルーでもがっちり固定できるので仮補修で使う分には問題ないだろう。
- 木材に比べグルーはネジ固定強度が弱い
- 4ミリ程度の太いネジならグルーに固定することも可能
- 強度と安全性を重視するならグルーでなく木材を使用する
自己責任ですがとりあえずの修理ならグルーでもいいと思います。