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モニターアームが余っていたので何気なくデスクライトを作ってみたのだがかなり手間がかかってしまった。楽しい工作ではあったが仕上がりはイマイチ。木材のチョイス(木取り)の失敗と塗装の失敗でぐだぐだに。ただしライトとしての機能は果たしているので今回の失敗は次回のDIYにつなげたいと思う。
目次
デスクライトが欲しい
老眼で手元作業するときに照明は必須である。
手元が見づらい
最近になって特に手元が見づらい。40代であるが老眼で手元がかなり見づらいのだ。明るければ良いのだがちょっとでも暗いと小さな文字が見えない。デスクライト等の手元照明がないと書籍を読んだりノートに書いたりするのが厳しい。
デスクライトを買うか
デスクまわりはモニター三台をアームで浮かせた状態で使っている。ちょっとデスクライトを置く場所がない。クランプ固定式のものもあるようだがちょっと邪魔くさい。
通常のデスクライトだとこんな感じ。
クランプ取り付けだとお値段が・・・。
モニターアームの再利用
以前から1本モニターアームが余っていた。何かに使えそうなので取っておいたのだがデスクライトに使えそうな気がしてきた。
デスクライトを自作
思い付きで作ってみたが微妙な仕上がりとなってしまった。
1. 概要設計
自作と言ってもLEDバーをモニターアームに取り付けるだけ。
イメージとしてはこんな感じ。
VESAマウントがかなりの重量を支えることができるので何を付けても大丈夫そう。LEDライトなら100個付けてもモニターよる軽いハズ。
2. 試作による検証
ここまでは妄想なので本当に上手くいくかわからない。LEDバーを調達しモック(試作)で検証した。
今回使用した超コスパLEDバー。
さすがコスパ製品、開封前から不安にさせてくれる・・・。
SPF材をVESAに無理やりネジ止めし試作機を作成。デスクライトなので顔の近くで発光するとまぶしすぎる。手元だけを照らしたいので手前側は壁を作って光を調整する必要がある。マスキングテープ固定で光を遮ったらいい感じになった。本番もLEDバーが直接目に入らないようにしよう。
デスクライトは手元だけを照らすので顔方向の光は遮断する必要あり。
お次は天板のサイズを段ボールで検証。大きくしたら小物などを置けるかと思い実験したが、大きいと圧迫感がありイマイチ。あまりおおきくし過ぎない方がいいことに気付く。
デスクライトは大きいと圧迫感がありイマイチ。
3. 木材部の設計
試作の検証から以下に決定。ポイントは手前に目隠し板を付け利用時にまぶしくならないようにしたところ。天板の大きさはティッシュの箱が乗るくらい大きくした。子供が収集しているガシャポンのフィギュアでも乗せようか・・・。
と、とりあえずこれなら大きな問題はでないハズ。
4. 材料調達
とりあえず思いつくものをあげてみた。普段DIYしない人はちょっと厳しいか・・・。
- LEDバー照明(お好みで)
- SPF材(適量)
- モニターアーム(お好みで)
- 木ねじ
- 木ダボ(6ミリ)
- 木工用ボンド
- 紙やすり
- クランプ
- ノコギリ
- ドリルビット(6ミリ)
LEDバー照明(お好みで)
今回は超コスパLEDバーを使用。一応色温度を三段階に調整出来たりと色々機能が付いている。USB給電なのでそこまで明るくはないが手元ライトとしては十分だろう。
SPF材(適量)
あまりお金をかけたくなかったので端材のSPF材を使用。このサイズであればホームセンターで1,000円以下で手に入るハズ。SPF材は品質が悪いので可能ならパイン集成材などを使った方が仕上がりが良くなると思う。
SPF材は品質が悪いのでよく確認して購入するのをおすすめする。
モニターアーム(お好みで)
以前1,700円で購入したモニターアーム。コスパ良いなと思っていたら型番を変えて値上がりしていた。マジかぁ・・・。
木ねじ
強度を考え木ネジで固定。
木ダボ
木ねじの目隠しに使用する。
木工用ボンド
よくあるヤツで問題ない。
木工用ボンドCH38、CH35、CH20、CH18の違い~詰め替えしたらコスパ最強~
紙やすり
#150、#240の二種類であればいい。キレイに仕上げたいなら#400を使ってもいいかも。
クランプ
たぶん無いとキツイ。2本くらい準備しておくのもいいだろう。
ノコギリ
自身でのカットが無理そうならホームセンターで事前に切ってもらう。
ドリルビット(6ミリ)
これで目隠し用の木ダボを埋めるための穴をあける。
5. 塗装材料調達
塗装する場合はこれまた色々必要になる。ここまでくるとデスクライト買った方が安い気がしてきた。
- 着色ステイン
- サンディングシーラー
- ウレタンニス
- 刷毛
着色ステイン
今回は気まぐれで着色してみた。他にも使う場合はもう少しコスパの良いステインを選んだ方がいいだろう。
サンディングシーラー
木材に塗装するなら仕上がりが良くなるのでシーラーを使った方がいい。シーラーなしで木材に塗装するとザラザラで手触りが悪くなる。
ウレタンニス
耐久性を考えウレタンニスを選択。
刷毛
ホームセンターの高いヤツを色々試したが100円ショップの小さめの刷毛が一番使いやすかった。相性があるのかもしれないが「高額=良い」とは限らない。
6. 木材カット
今回はガレージに落ちていたSPFの端材を使用。丸鋸でざっくり切って準備した。結論を先に言うと使用した材が歪んでいてくみ上げた時に非常に大変なことになった。やはりSPF材は狂いやすいので小物づくりには向かない。パイン集成材あたりを使った方が狂いなく仕上がると思う。SPF材はおすすめできない。
SPF材は狂いやすいので小物には向かない。少し高くてもパイン集成材を使った方がまともに組みあがる。
7. 手前の目隠し板取り付け
手前の板は接着面が広く強度が必要ないためボンドだけで取り付けた。
ボンドを付けてクランプ固定し一晩放置。かなり強力に接着できた。段差もほぼない。
小口の段差もほぼなし。
ビッタビタにイケたかと思ったら天板側の材が歪んでいて少し隙間ができていた。0.3ミリくらい歪んでいて非常に気になる。この後紙やすりを使って何とかごまかしたが最悪。ほんと小物にSPF材はおすすめできないわ。
8. VESA用プレート取り付け
モニターアームのVESAマウントに合う大きさで作成したプレート。
6ミリの木ダボで目隠しするので事前に6ミリのビットで穴をあけておく。
一部剥がれてしまったのでボンドで補修。
9. ダボによる目隠し
天板のネジ穴を木ダボで埋める。
木工用ボンドをたっぷりつけてハンマーでズドン。はみ出たボンドは濡れ雑巾でキレイに除去。一応一晩おく。
乾燥したらアサリなしのノコギリでダボを根元からカット。#150の紙ヤスリで仕上げる。
10. サンディング
全体を紙やすり#150→#240でサンディングする。平面はハンドサンダーを使うとよい。
角は#150で軽めに落としておく。面取りはお好みで。
11. 塗装
塗装工程は意外に大変。記憶にある工程をまとめてみた。
- 全体を#150-#240で入念にサンディング
- サンディングした部分を濡れ雑巾で拭く(水引き)
- 乾燥後けば立った部分を#240でサンディング
- 乾燥した雑巾などで木粉を完全に除去
- ステインで塗装する
- 完全乾燥する前に塗り過ぎたステインをウエスで拭き取る(厚塗りするとステインのゴミ玉ができる)
- 毛羽立ちが酷ければ#240サンディング後に再度ステイン塗装する
- 色が落ち着くまで繰り返し色が決まったらステイン塗装完了する
- サンディングシーラーで塗装する
- 乾燥後#240でサンディング(表面が平らになるまでシーラー塗装とサンディングを繰り返す)
- 納得のいく表面になったらシーラー塗装を完了する
- 水性ウレタンニスで塗装
- 乾燥したら完了(シーラーの下処理があるので1回でキレイに仕上がる)
見えない裏面はあまり手を書けない方がいい。
シーラーで下地処理しておくと後工程が非常に楽になる。
シーラーは削りやすいので下地を作りやすい。
今回のスタンドが特殊な形状だったのでL字金具で固定して塗装した。
ステインは厚塗りすると被膜ができベロベロになるので薄めに塗って染み込まない分は拭き取った方がいい。ニスなどの塗料と違い色を付けるだけなので木材に染み込む量だけ塗る。
塗装完了。ちょっと思ってたのと違うが時間がないので今回はこれでフィニッシュ。
12. LEDバー取り付け
LEDバーは磁石で取り付けられる。付属の金属パネルがあったが両面テープの強度が弱かったのでワッシャーをネジ固定して使うことにした。
13. 完成
若干微妙な仕上がりではあるがひとまず完成。
概ね満足であるが非常に微妙なものを作ってしまった。
- 照明を付けたときにVESA部の木材プレートの光具合が気に入らない
- ステイン塗装する前の下地処理が甘かったので表面が平らにならなかった
- 節の部分はステインが染み込まず白くなっている
14. 使用感
使うときだけ手前に出てくるので普段まったく邪魔にならないのは良い。
普段はこんな感じで後方待機。
下からだとこんな感じ。
これなら室内照明が暗くても本が読める。
まとめ
思い付きでデスクライトを作ったのだが想像以上の時間を費やしてしまった。こっそり夜中にガレージで作業していたのだが楽しさより妻や子供たちに見つかる恐怖でそれどころではなかった。今回は色々反省点があるので次回のDIYに生かせると思う。結果楽しい工作であったが時間と心に余裕のない人にはおすすめできない。
- モニターアームとLEDバーでデスクライトをDIYできるが意外に手間
- SPF材は歪んでいるので注意したい
- 木材の着色塗装は手間がかかる
手間を考えるとデスクライトを買った方が幸せになれるかもしれません・・・。