Wi-Fiのアクセスポイントを今まで適当に選んでいたが調べたらかなり性能の違いがあった。条件によっては4倍近く性能が違うのでただいいアクセスポイントを選んだ方がいい。
結論を言うとよく使う場所でスピードを測定して接続先を決めるのがいい。暗号化方式はWEPを使うと遅いのでWPA/WPA2 PSKを選択する。atermでいうとSSDの末尾にwのついている方がWEPだからwのついていない方を使用する。周波数は2.4GHz(g)と5GHz(a)は環境によって異なるので実際に計測してみないとわかならい。
SSIDは以下の例を目安に選ぶとよい。
例)
aterm-123abc-a ← ルーターが近い人はこっちを使う
aterm-123abc-aw ← 使わない
aterm-123abc-g ← ルーターが遠い人はこっちを使う
aterm-123abc-gw ← 使わない
自宅で計測
接続デバイスと無線機器の影響を調べるためにwifiの性能を調べていたらなぜか遅いアクセスポイント(SSID)につないでいるのが発覚した。何気なくアクセスポイント選んでいたがえらく損した気分だ。
計測はGoogleのインターネット速度テストを利用した。数値の単位はMbpsである。
周波数 | 暗号化方式 | SSID | ノートPC | スマホ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
同室 | 同室 | 別室 | ||||||
Down | up | Down | Up | Down | Up | |||
2.4GHz | WPA/WPA2 PSK | g | 56.7 | 34.1 | 32.5 | 35.5 | 22.3 | 9.3 |
WEP | gw | 18.7 | 18.3 | 18.4 | 18.3 | 3.0 | 0.4 | |
5GHz | WPA/WPA2 PSK | a | 91.7 | 87.1 | 51.8 | 49.9 | 19.3 | 7.5 |
WEP | aw | 21.5 | 22.1 | 18.9 | 19.0 | 2.2 | 8.0 |
結果を見てみるとWEP方式の性能が悪いのがよくわかる。
暗号化方式
今回ハマったのがこれ。PCをaw(5GHz WEP)に接続して今まで使っていた。a(5GHz WPA/WPA2 PSK)より8倍近く遅い・・・。特にネットで高速通信をする必要が無かったので気にならなかったがえらく損した気分になった。
Wi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントはSSID(アクセスポイント識別名)にwがついていない方を選ぶ。wがついている方は暗号化方式WEPでWPA/WPA2 PSKより遅くなる。
例)
aterm-123abc-a
aterm-123abc-aw ← 使わない
aterm-123abc-g
aterm-123abc-gw ← 使わない
セキュリティ的にもSSIDにwの付いたWEP方式を使わない方がよい。
WEP(Wired Equivalent Privacyの略)は、IEEE 802.11bのセキュリティシステムとして一般的に広まり、秘密鍵に40bitのデータを使う旧来の方式と、128bitのデータを使う新方式とが存在しています。
ただし、現在ではその仕組みの脆弱性が指摘されているため、無線LANではWPAやWPA2という暗号化が主流になっています。WPA(Wi-Fi Protected Access)は、WEPの持つ弱点を補強し、セキュリティ強度を向上させたものです。
周波数
周波数の特徴はルーターの説明書に書いてある通り。ざっくり言うとルーターが近くならa(5GHz)遠くならg(2.4GHz)を選択。g(2.4GHz)は同じ周波数帯域を使う機器が多いのでやや安定さに欠ける。性能が出るならa(5GHz)を使った方がよい。
ルーターが近くならa(5GHz)遠くならg(2.4GHz)。固定パソコンなら一度計測するのがおすすめ。
テレビなど性能測定できない機器は同じ場所でスマホを使って性能測定する。
実家の木造戸建てよりマンションの方が電波が届きにくく性能が出なかった。
勝手にアクセスポイントが切り替わる
今回wifiをテストしたときに困ったことが起きた。ルーターから離れた部屋でSSIDがawのアクセスポイントに接続してもすぐに切り替わってしまった。色々設定を調べてい見ると「Wi-Fi+」なるものをみつけた。どうやらこれが原因。接続状況が悪いと登録済みアクセスポイントから早いのに勝手に変更してくれる優れもの。スマホには利用可能なすべてのアクセスポイントを登録してあったので結果的にa(5GHz)で自動接続されていた。
スマホのように使う場所が一定でない場合はこのような機能があると大変便利。ただし据え置きのPCなどはwifiを測定して一番性能の良いアクセスポイントを固定で設定した方がよい。
スマホにWi-Fi+が付いていたら5GHzと2.4GHzの両方のアクセスポイントを登録しておくと自動で早い方を選択してくれる。
まとめ
筆者の環境ではアクセスポイントによって性能が8倍以上違った。ここまで差があると知っていればちゃんと調べたのだがとりあえずつながるから気にしていなかった。今回しらべて一番性能の良いアクセスポイントを択べて気持ち的にかなしスッキリした。
- SSIDにwの付いたWEP方式は性能が悪いので使わない。
- ルーターの近くならa(5GHz)遠くならg(2.4GHz)を選択する。
- 固定している機器は計測して早い周波数を選ぶ。
- Wi-Fi+のように自動切換えの場合は5GHzと2.4GHzの両方を設定しておく。
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