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以前スニーカーのソール修理に使うボンドをいくつか比較実験してみた。その時のサンプルを使って耐水性についても追加で検証。
ゴム接着用のボンドを比較~靴底接着に使用するゴム用ボンド6種類の接着強度を検証~
本記事での接着強度実験は条件により結果が変わる可能性があります。実験結果は参考程度にお使いください。
目次
耐水性実験
ボンドで接着したゴムを水に浸け接着強度が落ちるか確認する。
ゴム接着用ボンド6種類
以下の6種類のボンドが対象。接着強度についてはこちらにて。
ゴム接着用のボンドを比較~靴底接着に使用するゴム用ボンド6種類の接着強度を検証~
№ | 名前 | メーカー | 成分 |
---|---|---|---|
1 | ボンドG17 | コニシ | クロロプレンゴム系溶剤形接着剤 |
2 | ウルトラ多用途SU | コニシ | シリル化ウレタン樹脂 |
3 | セメダインスーパーX | セメダイン | シリル基含有特殊ポリマー |
4 | ボンドGクリヤー | コニシ | スチレンブタジエンゴム系溶剤形接着剤 |
5 | スポーツグー | シューグー | 末加硫炭化水素樹脂、合成ゴム、テトラクロロエチレン |
6 | アロンアルファ EXTRAゼリー状 | コニシ | シアノアクリレート系 |
水に長時間浸ける
接着したゴム板を水の入った瓶にいれしばらく放置。確認する時間がなく四カ月も放置してしまった。
耐水性の確認
約四カ月間水につけたゴム板の状態を確認する。
1. ボンドG17
はみ出たボンドの部分は水にさらされていたせいか少し劣化している感じ。硬くボロボロしている。
ただ接着面には水は入らないため手で剥がすことはできない。プライヤーを使ってなんとか剥がすことができた。やはり水が浸透している部分はボンドが劣化している。接着面に隙間があり水が浸透すると接着強度が落ちる可能性がある。隙間なく接着できれば水も問題ないだろう。
2. ボンドウルトラ多用途SU
はみ出て水にさらされた部分の劣化が思ったより少ない。G17は水に触れた部分が硬く劣化した感じだがSUの方は弾力があり劣化した感じがない。
何とか素手で剥がすことはできたがかなり強力。接着面の一部がもげてしまった。強度的にはG17と同じくらいだと思う。
3. セメダインスーパーX
こちらもはみ出た部分の劣化はあまりなさそう。耐水性はあるんじゃないだろうか。
接着面も強力で手で剥がせなかった。思ったより悪くない。
4. ボンドGクリヤー
はみ出た部分のボンドを確認したがそこまで劣化はみられない。
接着力は強力だが手で剥がせた。
5. スポーツグー
はみ出た部分が少し硬くなっているような感じだがもともと硬化後に硬くなるのでこんなもんだろうか。
接着面はこの中で一番強力でプライヤーを使っても剥がすことができなかった。
6. アロンアルファ EXTRAゼリー状
ボンドの量が少なかったのかはみ出た部分はなし。
接着は強力でプライヤーをつかっても剥がせなかった。時間が経過した方が強力に接着できるかもしれない。
結果の確認
概ねどのボンドも水に強い感じであった。G17だけがちょっと弱い感じがしたが接着面に水が入らなければ問題ないだろう。接着後強度の弱かったGクリヤーは時間経過したためか接着強度が上がっていた。逆にG17とSUはちょっと強度が落ちが感じがあった。
№ | 名前 | メーカー | 接着力 | 接着力(浸水後) | 耐水性 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボンドG17 | コニシ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | △ |
2 | ウルトラ多用途SU | コニシ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 〇 |
3 | セメダインスーパーX | セメダイン | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 〇 |
4 | ボンドGクリヤー | コニシ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 〇 |
5 | スポーツグー | シューグー | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 〇 |
6 | アロンアルファ EXTRAゼリー状 | コニシ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 〇 |
まとめるとどれも耐水性はありそう。正しく接着できていれば接着面が水にさらされることはないので心配ない。耐水性よりも水が浸入しないようにしっかり接着することの方が重要。
まとめ
靴底の接着につかうので耐水性の実験もしてみたがそれほど面白い結果にはならなかった。どのボンドも水に浸かっていてもそこまで変化はない。水よりも紫外線の方が影響がありそう。問題ないとはいってもボンドは水に浸からない方が良いはずなので接着時に水が浸入しないよう注意した方が良い。
- G17に若干の劣化が見られたがどのボンドも概ね問題なし
- どのボンドも水にさらされて接着強度が急激に低下することはない
- 接着時に水が浸入しないよう隙間なく接着するのが吉
気になる瓶をようやく処理できた・・・。