デート商法に潜入捜査したら60万円のダイヤを買わされそうになった昔話

デート商法

時は1995年、自分が20歳のころにデート商法を体験した話である。卒業アルバムからの情報流出なのか20歳になってから怪しい電話が頻繁にくるようになった。知らない人からなれなれしく話されるのが嫌だったので即切りしていた。それに経験値は浅いが「怪しい」ということは直感的にわかる。そんなある日見知らぬ女性からの電話でデートすることになってしまった。デート商法という言葉は知っていたので潜入捜査気取りでいくがその後地獄をみることになる。

デート商法を舐めてかかりこれから地獄を見る人

デート商法の体験談

待ち合わせは地元の駅の南口。待っているとスーツを着た小柄な女性が「こんにちはふないさんですか?」。そこに現れたのは美人でスタイルの良い女性だった。

相手の空気に飲まれる

昔の話なので待ち合わせ場所で何を話したかはっきり覚えていない。覚えていないなら大した会話してないんだろう。ただ、仲良く話をしたことだけは覚えている。今思えば、彼女は仕事なので必死だったのだ。

ビルの一室へ連行される

会話の途中彼女の表情に変化があったのを覚えている。今思えば営業を仕掛けるスイッチを入れたんだろう。まだ、この時点で何が目的か一言もいっていない。彼女に誘導されビルの一室に入る。このときの彼女の表情が強張っていたのをいまでも鮮明に覚えている。人をだましている罪悪感からだったのだろうか。それともノルマ達成でしめしめと思っていたのだろうか。

異常な洗脳空間

ビルの一室に入るとそこは異様な空間だった。広い室内に椅子が横並びで置かれていてたくさんの人であふれていた。座った時に立っている人と同じ目線にくるような高さの美容院にあるような椅子。白のレザー調のおしゃれな感じだった。見渡すと椅子に座っているのがお客さん(カモ)でそれを2,3人の販売員が囲むような感じであった。

イスが怪しげに並んでいる

「ふないさんどうぞーっ」なんつって、自分もこの白い椅子に座らされる。この時点で何が起こるのか全く分かっていない。バカな私でもとっても、とっても怪しいことは理解できる。椅子に座ると私を連れてきた女性がさーっと消えていった。バトンタッチ。彼女の仕事はこの部屋へ誘導するとこをまでだったようだ。若い販売員が私の接客(洗脳)に入る。

あれっ?あれ?さっきの子どこ行った?なんて思ってると・・・はい、高額商品を買わせるための洗脳スタート!!ひとり目は自分より少し年上の女性だったと思う。ちなみに美人ではない。はっ!!適材適所!?美人とその他で役割がわかれてるのか・・・。

洗脳タイムスタート!!

バトンタッチしていよいよ洗脳スタート。

販売員「ふないさんまだ独身ですよね、結婚指輪今から準備しませんか?」
ふない「はっ?いや、いいです。」
販売員「うーん、わかってないなぁ、今から準備しておかないと大変ですよ。」
ふない「いや指輪なんて必要ないです。」
販売員「指輪だけじゃないんです、このダイヤの部分をネックレスにできるの。彼女と出会って結婚するまで肌身離さずつけていればいいんです。長い期間ダイヤを身に着けることで思いをダイヤに込めらると思いませんか。」

多分こんな感じの内容だったと思う。60万円のダイヤ。ローンで。こんなん買うやついないだろと思うでしょ?30分くらいこのダイヤの必要性を説かれるわけですよ。細かくは覚えてないけど、ほんと色んなもっともらしいことを言ってくる。私も「もしかして、必要なんじゃねーかなぁ?」なんて思ってくるわけ。だんだん買わないことが悪いことのように思えてくる。それでも、あぁーっいかん、いかんつって、洗脳されそうなところを何度も正気に戻す。はたから見たらすぐに帰ればいいと思うかもしれないがこの異常な空間にはいると中々脱出する機会がみつからないのだ。

販売員の強引な勧誘によってみんな死にそうになる

さすがに30分以上洗脳されるとこっちも辛くなってくる。買わなきゃダメなんじゃないか?俺はこのダイヤの重要性わかってないのか?こんだけ進められて買わないのはおかしいんじゃないか?買わないことは悪いことではないか?心理的なテクニック使っているのはわからないけど、疲れもあってだんだん買いそうになってくる。どんどん、どんどん、買う方向へ心がもっていかれる。

洗脳で精神崩壊

しかし、当時ブラック企業で働いてたから私はびっくりするくらい金が無かった。60万なんて大金ローン組んだら死ぬ。洗脳されそうなところをこらえた。必死でこらえた。疲れてだんだん分けがわからなくなってきて、私は当時読んでた自己啓発の本について突然語りだした。洗脳と貧乏の狭間で精神が崩壊したのだ。

販売員「どう考えても絶対いま買うべきなんですよ。」
ふない「僕、人生の成功って考え方次第だと思うんです。」
販売員「このダイヤは財産になるんです。買いましょう!!」
ふない「夢をかなえる人は、どれだけ自分のことを信じるかだと思う。」
販売員「今このダイヤを買うことでふないさんの人生が変わるんです。」
ふない「思考は現実になると思いませんか?」
販売員「んんん・・・」

こんな感じで私は洗脳を逃れるために訳のわからないことを言い続けた。ダメだと思ったのか、次は男の販売員にバトンタッチ。こいつ手ごわいです。みたいな感じで、アイコンタクトして洗脳再開。すでに洗脳の疲れで崩壊してた私は同じように自己啓発本に書いてある内容をひたすら繰り返し話す。洗脳から逃れるために無意識にとった行動だと思う。

販売員「もう、皆さん買って満足してますよ。」
ふない「夢って重要ですよね?」
販売員「今、このチャンスを逃したら大変です。」
ふない「誰にでも起業のチャンスってきっとあると思うんですよ!!一緒に頑張りましょう!!」
販売員「んんん・・・」

あのときめちゃくちゃなことを言っていたのだけははっきり覚えている。一時間を超える洗脳に耐えるには自分が壊れるしかなかった。最終的に二人の販売員に囲まれ追い込みをかけられるが、相手の話を聞かず訳の分からない持論を展開し続けた。

気が狂ったの訳の分からないことを話し出すカモ

勝利

さすがにあきらめたのか販売員達が肩を落としいったん引き下がる。こいつダメだわ。みたいな感じでしょうか?初めにあった女性が現れ洗脳場から解放。寸前のところで踏みとどまれた。かなりのダメージをうけつつも二時間以上に及ぶ戦いに勝利したのである。

外にでて彼女と喫茶店へ。そのとき洗脳に抵抗した疲れで頭がくらくらしていたのを覚えている。洗脳に耐えるのって生半可じゃないと実感。「ふないさんかなり変わった性格なんですね」いやいや、あの状態から生還するには普通じゃ無理でしょ。と思うわけです。その後何事もなく駅の南口で彼女と別れた。手を出す出さないより、私は洗脳への勝利に酔いしれていた。

そのあとデートの誘いに乗ったせいなのか同じような電話がよくかかってきました。業者のカモリストにのってしまったのか?それ以降は潜入捜査のようなふざけたことをやることはなかった。

絶対に買わない自信があったのだが結果かなり厳しい戦いとなった。プロの販売員に数時間も追いつめられるとド素人では太刀打ちできない。少額かつもっと強引な手口でやられていたらまったく必要のないダイヤを買っていたかもしれない。逃げ出せないあの空間と販売員の追い込みの恐怖は今でも忘れられない。

デート商法とは

悪質な販売行為はデート商法に限らずキャッチセールスや訪問販売などもある。昔の話ではなくいまもこのような行為が多くあるようだ。

デート商法とアポイントメント商法

今回私が体験したのは「デート商法」と「アポイントメント商法」の中間のようなものであった。デート商法であればもう少し相手の下心をくすぐるような行為があったはずであるが今回は皆無。今思えばもう少し気を持たせてくれてもよかったのではと思う。

デート商法(デートしょうほう)とは、異性への恋愛感情を利用して、契約を締結させる商法である。「恋人商法」ともいう。

引用:デート商法 – Wikipedia

アポイントメント商法(アポイントメントしょうほう)とは、勧誘電話などで相手を呼び出し、商材を売りつける商法である。

引用:デート商法 – Wikipedia

昨今の悪質な販売行為

年のせいか最近はデート商法より「マンション投資」の迷惑電話が多いかな。では、街の声を聴いてみる。

街コンは業者からしたら絶好の狩場。

若いころは挙動不審なのかよく私も声をかけられました。

私も詐欺的なアンケートによく声かけられる。ほんと不服。

人通り多いとこにアンケートの人いるな。サンシャイン通りの放送で「アンケートと偽った悪質なキャッチセールスがあり、喫茶店などに連れ込み高額な化粧品やエステ契約を強引に勧誘される被害がでています。キャッチセールスには十分注意しましょう。」とあった。いつの時代も変わらずあるのだ。でも、私がアンケートが悪質商法だと知ったのはけっこう最近の話。

このような悪質な商法は相手のペースにはまると中々抜け出せないので、「街で怪しい人が近づいてきたら無視して逃げる」対策はこれに限ると思います。遊び半分でからかってやろうとか危ないのでお勧めしません。

絵画商法

調べていると悪徳商法の鉄板的なものを見つけた。「絵画商法」である。youtubeでたまたま見つけたのだがかなり有名な悪徳商法のようで有名なデート商法らしい。

かわいい女性に声をかけられ高額な絵画を買わされるといったもの。買わされる現場は、私が体験したような洗脳部屋みたいな画廊である。長時間拘束されプロの販売員に強引に絵を売りつけられると。うーん、基本的な手口はいっしょ。怪しい人が近づいて来たら逃げるのが良い。ちなみにこの絵を売る女性を「エウリアン」という。

他にブログでも同じように絵画商法に出くわした話があった。

私は実際に被害にあったわけではないが、やはりこのような店が私の好きな秋葉原にあることは許せない。
いや、どこにあろうと、芸術を法外な値段で無知な人間に売りつけて金を巻き上げるという行為自体、芸術を馬鹿にしている。
芸術には全く無縁な私でもそんなことはわかる。いい加減にして欲しい。

引用:秋葉原でエウリアン(絵画商法)に遭遇→撃退。その対処法と手口をバラす。

このお店もyoutube同様に秋葉原にあるそうです。「アールブリアン」という名前のようである。時間の無駄になるのでこのような誘いがあったら絶対無視しましょう。

消費者契約法改正

日本大丈夫かと思ったら「消費者契約法改正」があるそうな。

政府は2日、消費者契約法の改正案を閣議決定した。消費者の不安をあおって結んだ契約などを不当とし、取り消しを可能にする。主に若者の消費者被害を防ぐことが目的。今国会に提出し、来年の施行を目指す。
~中略~
このほか、消費者が契約勧誘者に対して抱く恋愛感情を悪用し、宝石などを買わせる「デート商法」についても、契約を取り消せるようにする。
消費者庁によると、就職セミナーやモデルの養成講座、エステなど若い世代の「願望」に関連するサービス・商品に関し、20代の相談件数は、2016年度に6928件あり、12年度よりも約24%増えている。(滝沢卓)

引用:デート商法も取り消せる 若者主眼の消費者契約法改正案:朝日新聞デジタル

いやいや、減るどころか増えてた。社会の闇がね、格差社会がね、負のオーラが増殖してる。やはりターゲットは防御力の低い若者世代。しかも、気の弱い子をねらって餌食にするんだろうな。弱い人から搾取するのが一番簡単なんて聞いたことがあるけどまさにその通り。

被害にあわないために

基本的にうまい話はないと思うこと。かわいいお姉さんが意味もなく近づいてくることなんてないから。自分が体験した洗脳部屋みたいなとこは入ったら最後で買わされる可能性が高い。洗脳部屋に連れ込まれたらすぐ逃げた方がいい。自分は大丈夫とか思ってる奴が一番危ないよ!!

被害にあわないためのポイント
  • 基本的にうまい話しは無いと思うこと
  • 自分だけは大丈夫と思い込まない
  • 勧誘とわかったら出来るだけ早く断る

基本的にうまい話しは無いと思うこと

詐欺系の話でまず引っかからないようにするには「基本的にうまい話は無い」ことを理解しておくこと。そんな割りの良い儲け話を進めるなら自分でやっているはず。よほど信頼できる人からの話でない限り信用しないこと。冷静になって考えればそんなうまい話ないってすぐにわかる。

自分だけは大丈夫と思い込まない

営業は巧妙に相手の心を読んで攻撃してくる。自分だけは大丈夫と思いこまず時には騙されているのではと疑ってみる。

勧誘とわかったら出来るだけ早く断る

アンケートや電話などが悪質な勧誘だとわかったらすぐに断る。しつこい場合は素早く逃げる。電話などで目的がはっきりしない場合は、強気の態度で目的を聞き勧誘とわかったらすぐに電話を切る。ただし、警戒しすぎて重要な電話を切ってしまうこともあるのでまずは相手がどこの誰なのかを確認する。

自分が弱者であることを自覚することが詐欺にあわない一番の方法である

筆者は、悪質商法にご縁があるようです。悪質訪問販売の体験談もよろしければどうぞ。

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