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父が急逝しドタバタした状況で葬儀をしたのだがお葬式のお布施でお坊さんとかなりもめてしまった。実家のお墓のあるお寺にお願いしたのだが交渉の余地なく金額を65万円と提示された。自宅に戻り相場を調べてみると10~30万円が妥当とのこと。心配なので妻の実家に連絡し東京での話を聞いた。義母の話では高くても30万円くらいだっとの情報を得た。あと葬儀屋さんにこっそり聞いたら10万円でお坊さんを紹介できるとか。この提示された金額に妻は激怒。擦った揉んだのあげく最終的にお布施の金額は15万円に落ち着いた。今回はこのリアルなやり取りを紹介したいと思う。
お布施や葬儀については個々の価値観があり筆者の考えが正しいとは断言できませんのでご注意ください。先祖への感謝はありますが今の葬儀ビジネスは個人的に違和感しかありません。
目次
実録お布施騒動
いきなり相場の倍以上のお布施を要求されてしまった。最終的に平均価格まで交渉できたのだがかなり厳しい展開。参考のため流れを紹介する。
1. 父が急逝
ひと月前まで元気だった父が肺炎で入院し帯状疱疹を発症したあとガイコツのようにやせ細ってしまい退院後直ぐに息を引き取ってしまった。葬儀に参列したことはあるが喪主や施主になるのは今回がはじめて。わからないことだらけでかなり困惑した。
2. 葬儀費用の幅
何の準備もなく人が亡くなるとえらいことになる。予備知識なしで遺体搬送のための葬儀会社を選ばなくてはならない。ネットに多少精通している筆者ですら無理ゲーである。どうしたらこんなことになってしまうのか。
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3. 葬儀社のエキスパートスタッフ
何かよくわからないが筆者にアサインされた葬儀社のスタッフがかなりのエキスパートさんだった。頭の回転がはやくいわゆるデキる社員である。料金は支払っているといっても運よく今回は彼にかなり助けられた。
4. 適当に選んだ僧侶
はい、ここからが地獄のはじまりである。お葬式の僧侶を選ぶということで馴染みのあるお寺にお願いした。葬儀社から予定の確認をもらうと打ち合わせの日程が決まった。
5. いきなりお布施が65万円
電話口の対応で怪しいとは思っていたが予想通りの怪しい坊主であった。筆者もサラリーマンを20年以上やって色々な人達にであったが最悪である。「オラオラ系のこんなガラの悪い坊主ほんとにいんのかよっ!!」が第一印象である。そこからさらにぶっこまれる。
僧侶「まず、はじめにうちは価格決まってるんで65万円になります。」
ふない「は、はぁ?」
母「は、はい。」
一応相場は10~30とネットで予習してきたのでオカシイと思いつつも坊主の高圧的な態度で母も私も固まってしまった。
チンピラにしか見えなかった。
6. お布施の金額がおかしい
いきなりだったのでその場でお布施の金額について相談はしなかったのだが自宅に戻って冷静になるとやはりこの金額やこのやりとりはオカシイと気づく。冷静に考えればわかりそうなものだが葬儀のドタバタで頭が回っていなかった。その後、妻の母親に東京での聞いてみた。何度か喪主をしているので参考になるハズ。
義母「東京でも高くても30万円くらいかしら。」
そうなるとこの65万円はちょっと納得がいかない。アフィリエイト目的のクソサイトでさえ相場を15~50万円といっているのでこれはおかしい。
7. 金額交渉
ここからはかなりのカオス状態となる。
ふない「すみません、お布施の金額について相談したいのですが。」
僧侶「何、金額下げてほしいの?」
ふない「この金額は予定していなかったので出せません。」
僧侶「じゃあいくらにしてほしいの?」
ふない「この金額は・・・」
僧侶「じゃあ50っくらいでいい?」
ふない「ちょっと考えます・・・。」
8. 葬儀社と相談
こまりはてて葬儀社のお兄さんに相談することにした。
ふない「そんなんこんなんでお布施の金額でもめてます。なにかいい方法ないでしょうか?」
葬儀社スタッフ「僧侶を変更するのはいいと思うのですが、金額が理由ってのはちょっとまずいと思います。」
葬儀社スタッフ「お坊さんたちは横のつながりがあるので金額を理由にした場合他のお坊さんはうけないでしょう。」
ふない「ひぇぇ」
ふない「ちなみに葬儀屋さん経由でお願いした場合おいくらですか。」
葬儀社スタッフ「ここだけの話ですがうちは10万円でお願いしてます。」
ということで金額を理由した坊主変更はちょっと難しそう。何とか交渉するしなない。
9. 金額交渉2nd
ちょっと自分がダメなのだが相手が高圧的すぎてまともに金額の交渉が出来なかった。
ふない「すみません、金額について・・・」
僧侶「じゃいくらならだせるの?」
ふない「家族と相談して・・・」
僧侶「それじゃ、35万でいい?」
ふない「はぁ・・・。」
金額が35万円になったことを伝えると妻が激怒。妻的にはお気持ちのお布施にはじめから値段を付けているのが納得がいかなかったみたい。
10. 金額交渉3rd
筆者では手に負えないということで妻にバトンタッチ。筆者よりスペックが高いのでなんとかしてくれるハズ。
妻がひろゆき様~高い論理力で夫をぶちのめし豊富な知識で締め上げる~
交渉の詳細はあまりわからなかったが最終的にお布施を「15万円」と相場価格にすることができた。しかしここでラスボスが登場したとか。オラオラ系僧侶の上をいく存在がいたまさにラスボスである。金額交渉でもめている時に電話口でにでてきたのは僧侶の母親らしき人物。妻曰くやくざか悪魔といった感じだったという。非常にガラの悪いかたで高圧的だったとか。妻は15万以上はだせないの一点張りでなんとかまとめたらしい。たぶん、普通の人では無理だろう。
11. 葬儀当日
葬儀は心ばかりのお布施を渡して無事に終了。葬儀社のスタッフによるとヤクザ並みにガラの悪い僧侶がいるので気を付けた方がいいと言っていた。思い返すとその意味がよくわかった気がする。
僧侶のお布施について思うこと
葬儀ビジネスの闇が深すぎる。
僧侶を尊敬できない
話し方から雰囲気から金額交渉の過程をふまえてこの僧侶はとても尊敬できる人物ではなかった。お坊さんはもっと徳の高い人なのかと思っていたが大きな勘違いのようだ。誤解を恐れずに言えばヤクザやチンピラと何ら変わりないお金の亡者である。サラリーマン時代に師匠と呼ばせていただいた大先輩たちと比べたらひどいものである。宗教や葬儀は形骸化し今ではビジネスになってしまったのだろうか。
お葬式の僧侶選びは葬儀社に相談する
一度頼んでしまうと金額が理由でチェンジできない可能性があるためいくら急ぎだといっても慌ててお坊さんを選ばない方がいい。慣れていない方は契約した葬儀社のスタッフに相談しよう。一般人から比べたら慣れているハズなのでアドバイスがもらえる。ネットの相場はアフィリエイター達によってゆがめられている可能性があるので気を付けよう。
すでにお墓がある
菩提寺(先祖の墓があるお寺)がある場合はそのこにお願いするのが基本。ただし、このタイミングで墓じまいをしたいのであれば葬儀社などと相談して別の僧侶をアサインしてもいいだろう。この先社会がどうなるかわからないので墓じまいして身軽になっておくのもいいかもしれない。
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葬儀ビジネス
アフィリエイトやブログ運営などをやってビジネスの闇みたいなところを垣間見たが、葬儀ビジネスはまさに闇。またも誤解を恐れずに言えば知識のない高齢者を食い物にする悪魔のようなものである。生活に困窮しているもしくは裕福で内人達がお布施に65万も払えるだろうか?葬儀という形骸化したセレモニーに300万も本当に必要だろうか。もし筆者自身が死んだら、葬式や香典は無しにしたいと思っている。
私は本のなかで、当時葬式費用の平均とされる231万円という額が、諸外国での葬式の費用に比べて相当に高いものであることを指摘した。
具体的には、アメリカは44万4000円、韓国は37万3000円、ドイツは19万8000円、イギリスは12万3000円という数字を紹介した(冠婚葬祭業の株式会社サン・ライフの資料による)。本の小見出しには「葬式費用231万円は世界一」と書いた。
引用:「平均費用231万円で世界一高い」だから日本人の”葬式離れ”が止まらない 家族も企業も「葬儀は不要」が常識に | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
海外にくらべ日本の葬儀費用は異常である。当たり前や常識がいかに狂ったものなのか気付いた方がいい。
テレビは洗脳メディア~公共の電波でトイレ不倫報道を長時間放送するのは普通に考えて異常だと思う~
葬式は、要らない
書籍の「葬式は、要らない」で葬式について調べてみたが筆者が知らないことが多くあり非常に勉強になった。結論として筆者が葬式に抱いていた違和感は間違いではないということがよくわかった。
【書評】葬式は、要らない~区切りとして葬式は必要だが経済的負担は負わない方が良い~
まとめ
「坊主丸儲け」とはほんと良くいったものである。お経を読んでお布施が65万円とか冷静に考えたら異常。65万円稼ぐのにどんだけ苦労すると思ってるんだ。豪華な住まいで偉そうにしてお前なんぞなんも尊敬できんわ。今は僧侶も商業化してしまっているので徳の高いお坊さんなんてもういないのではないだろうか。知識のない客をそそのかして儲ける葬儀会社の闇も深いと。自身が死んだときに子供達が困らないように今のうちから死後の超コスパプランを考えようと思う。
- お葬式の僧侶はまず葬儀社スタッフと相談してから焦らずに決める
- 菩提寺の場合は墓じまいも視野に入れて対応を検討する
- 日本の葬儀費用は海外に比べると異常なほど高額である
筆者はお葬式は直送プランを希望しお香典は一切なしにしたいと思います。