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昨今ASPカートと呼ばれる無料サービスがあり誰でも簡単にネットショップ(ECサイト)を構築できるようになった。有名どころだとBASEやSTORESなどだがどこかで聞いたことがあるだろう。ASPカートより以前からあるECモール(楽天市場やAmazon)との大きな違いはふたつ。ひとつがASPカートがスモールスタート可能なこと。もう一つがASPカートは集客の手段が少ないということ。これは調べると色々と情報は出てくる。ただ、筆者としては、これ以前に非常に重要なポイントがあると思っている。それは「送料」である。ECサイトは店舗を持たない分固定費を下げられるわけであるが、そのかわり送料が価格に重くのしかかってしまう。ネットショップを始める前にまずは送料込みの価格でただしく運用できるか検証した方がいいだろう。
価格や仕様などは2023年7月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
追記(2023-09-28)
ASPカート大手のBASEで全国一律の送料サービスを取り扱っています。
ネットショップの発送は、現時点でかんたん発送(ヤマト運輸連携)サービスを使用するのがよさそうです。
目次
ECサイトを始める前のチェック
取扱商品が小さければネットショップに適している。商品サイズが大きい場合単価がある程度高くないと扱いにくい。
商品単価
宅急便の60サイズで関東から関東に送った場合「940円」である。300円の商品を販売した場合三倍の送料を購入者が負担することになってしまう。本当に遠方にしかない特殊なもので送料込みでも安いならいいのだが通常はありえないだろう。
ゆうパケットで送れるような小型商品であればいいがそれ以外の場合は商品単価がある程度高くないとネットショップとして成り立たなくなる。
低単価でサイズの大きい商品をネットショップで扱うのは難しい。
逆に言うと高単価商品はネットショップで扱いやすい。送料の割合が低くなるのでユーザーから見ても割高感を感じないからだ。
商品サイズ
商品サイズが大きい物は送料が高額になるため気軽にネットショップで取り扱えない。場合によっては運送会社との個別契約が必要になる場合もある。こちらもサイズが小さければ小さいほどネットショップで取り扱いやすい。
サイズの小さい商品はネットショップで扱いやすい。
ただし、ゆうパケットなどの定額料金のサービスは保証が付かないので高単価商品の発送には適していないので注意した方がいいだろう。
送料と補償について
低額サービスを利用する場合は補償がない場合が多いので要注意だ。
メルカリの特殊送料
例えばであるがヤマト便の60サイズを同一エリアに送付した場合940円である。これがメルカリだと全国一律で750円となる。場合によってはメルカリの手数料を払ってもASPカートより安くなるケースもありそう。運送業者とビジネスプラン契約で多少送料割引はかかるがここまで安くなることはない。
送付時の補償
前述したがゆうパケットなどの安価な送付サービスは補償がないので高額な荷物が紛失した場合などリスクが大きい。サイズが適当だからという理由だけで安価な送付方法を選ぶと失敗する可能性がある。
損害賠償の対象とならないサービス
下記サービスは、万一事故があっても損害賠償の対象となりませんのでご注意ください。・郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの
郵便物等の損害賠償制度 – 日本郵便
・郵便物(はがき)で書留としないもの
・レターパック
・ゆうメールで書留または代金引換としないもの
・ゆうパケット
まとめ
簡単かつ無料でECサイトを作れるようになってきたのだがこの送料問題を知らない人は多いのではないだろうか。メルカリやヤフオクなどをやっていれば送料割合など何となく意識するがそうでない場合もあるだろう。
ネットショップをはじめる場合はまず取り扱う商品が送料込みで妥当な価格になるかチェックする必要がある。集客や商品ラインナップを考えるより先にこちらが重要。低単価や大型の商品はどうしてもネットショップで扱いにくく限界がくるしスモールスタートしにくい。
特に副業やスモールスタートでネットショップ運営を検討する場合はECサイトで扱いやすい「そこそこの単価でサイズの小さい商品」を商材にした方がいいだろう。送付先が遠くなると商品価格より送料が高くなってしまう場合もある。購入者としては決済直前で高額な送料を要求されると萎えてしまう。送料込みでユーザーが納得できるような設計をしないと長くは続かないだろう。
- 商品単価が低すぎる商品はECに向かない
- サイズが大きすぎる商品はECに向かない
- 低額送付サービスは補償が無い場合が多い
個人的にはゆうパケットを使って単価五千円以内が扱いやすいかなと思います。