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使うたびに毎回折りたためなくなる折りたたみスコップを修理した。ハードに使うと固定用のスクリューが咬んで回らなくなってしまう。スクリューの位置が上に行き過ぎるのが原因と思われるのでワッシャーなどのスペーサーを使って調整すれば何とかなると考え修理に踏み切った。結論を言うと思ったよりも上手く修理することができた。ただし製品価格と修理の手間暇を考えると新品を買い直した方が無難。修理が趣味だったり愛着が湧いていたら手間暇かけて修理すればよい。
本記事で紹介した修理方法は元通りに直せることを保証するものではありません。部品交換により強度が落ち破損する可能性などがあるため自己責任でお願いしたします。手間を考えると修理するよりも新品に買い替えた方が無難なのでよく考えてから修理に取り掛かってください。
目次
買い替えた方が安い
今回無理して修理したが買い替えた方が手間もかからず安く済む。修理して使い続けるのは完全な趣味の世界である。
折りたたみスコップ
かれこれ15年以上前に購入した折りたたみスコップ。どこのメーカーかも全く覚えていない。ネットで調べたところロゴスの折りたたみスコップに形状が一番似ていた。そういわれるとロゴスの箱に入っていたような気もする。
コスパが良すぎる
調べたタイミングで他メーカーのスコップを確認したらかなりコスパが良かった。ほぼ同じような商品が新品で千円台で手に入る。この時点で修理する意味がない。
無理して修理
一番の理由は修理がしたいから。「問題部分をこうやったら改善できるかも?」といったアイディアがありそれを何としても実験してみたかったため。採算度外視の趣味の世界である。
- 愛着が湧いている
- 修理が好きである
- ブログのネタになる
シャベルスコップの修理
それでは早速修理に取り掛かる。
1. 問題個所確認
何が問題かと言うと展開時にスクリューが咬んで手で回せなくなってしまうこと。衝撃でスクリューのかみ合わせが悪くなり壊れたんだと思う。この状態で使用すると確実に手でスクリューを回すことができなくなってしまう。折りたたみ出来ない折りたたみスコップと残念な結果に。
折りたたみスコップはスクリューが咬んで折りたためなくなることがある。
2. 補修方法の検討
長年この状態で使ってきたが折りたためないと持ち運びが非常に不便。何とか直せないか考えた。金属加工ができるのであればスクリュー部分を新品に交換すればいいと思う(ただし採算度外視)。できたとしても大がかりな修理になるため現実的ではない。
よく確認してみると固定時にスクリュー部分が上に上がりすぎているのが原因と言うことがわかった。もう少し下で固定することができればスクリューが咬むことがなくなるのではないだろうか。ワッシャーどを使ってスクリューの固定位置を下げられれば直せるかもしれない。
ワッシャーを使ってスクリューの位置を下げることで咬む(ジャムる)ことを回避できるかもしれない。
3. 道具とパーツの準備
可動部分が取り外しできないので鉄ノコで切断する必要がある。ボルト固定用のレンチとネジロック。大型のワッシャーがちょっと特殊なので販売店への事前確認が吉。
- 鉄ノコ
- 10ミリレンチ2本
- ネジロック
鉄ノコ
ホームセンターで何となく購入したもの。先端が飛び出ているので細かい部分をカットできる。今回は切断部分が奥まっていたのでこの形状が役に立った。
こちらは類似品。
10ミリレンチ
M6ボルトを固定するためのレンチなければペンチなどでも可。
ネジロック
振動でボルトが緩むのでネジ固定用接着剤を使用。ちなみに開封後に噴出して大変なことになった。
使い買ってはわからないが今回は中強度、中粘度を購入。
パーツは大型ワッシャーと適当なボルトがあればOK。
- 大型ワッシャー
- M6ボルト
- M6ナット
- ワッシャー(お好みで)
大型ワッシャー
内径21ミリのステンレスワッシャー厚さは約2ミリ。1つ50円くらいだったと思う。業務用ホームセンターで購入した。普通のホームセンターにはないかもしれないので事前に電話確認した方がよい。
M6ボルト
30ミリのM6ステンレスボルト。錆びないし強度もあるのでステンレスが良いと思う。
M6ナット
こちらも合わせてステンレスでそろえる。
ワッシャー(お好みで)
固定用ボルトの間に入れるワッシャー。無くてもいい。今回何となく挟んでみただけ。
4. 固定ボルトの切断
ワッシャーを取り替えようと思ったら取り外し不可能なピンで固定されていた。鉄ノコで切断してボルトに切り替える。
場所が悪く刃が当たりにくい。
想像以上に切れずアマプラを見ながら1時間くらいカットにかかった。
カットの工数を考えるとすでに新しいものを買った方がはるかに安い。
無事に先端部分を分離することができた。
5. ワッシャーの調整
ワッシャーを交換、追加、してスクリュー部分が上に行き過ぎないよう調整する。
以下は初期状態でスクリュー部分が上に行き過ぎている。このワッシャーは1ミリ程度の厚さ。
厚みのあるワッシャー2枚に交換。スクリューが上に行き過ぎず固定できた。
このワッシャーは1枚2ミリほどあるので合計で4ミリくらい。
初期状態に比べ3ミリほどスクリューが下に移動した。
ワッシャーを厚くすればスクリューが下に行き咬み難くなるが遊びがなくなり折りたためなくなってしまう。なので折りたたみ可能な遊びを残すギリギリにワッシャーの厚みを調整する必要がある。今回は運よく2ミリワッシャー2枚でギリギリ折りたたむことができた。
6. 仮組と検証
とりあえずスクリューが咬まないように調整できた。
ボルトで仮組して強度を検証する。
スクリュー部分が荒っぽく使っても壊れないか検証する。スコップを展開した状態でコンクリートブロックをありとあらゆる方向から叩く。かなり激しくスコップで叩いたがスクリューが咬んでしまうことは無かった。手でスクリューを回し折りたたむことができる。ここまで荒っぽく使って咬まないなら問題ないだろう。予想通りスクリューが上に行き過ぎたのが原因だったようだ。しかし検証後にボルトを確認するとナットが衝撃で外れかけていた。ネジロックは必須と考えてよさそうだ。
7. 本組
ネジロックを使ってボルトを固定する。ボルト部分は可動しないので締め付けてしまって問題ない。気まぐれでボルトにワッシャーを挟んでみたが特に意味はない。
先端をカットした瞬間にネジロックが噴出してしまった。初回使用時は場所に注意した方がいいだろう。←まぬけ
ネジロックを塗ってボルトを固定する。普段使い慣れない接着剤なので多めに付けてみた。完全硬化までに24時間かかるようなのでボルトを固定したらしばらく触らないように隠しておく。
8. 完成
ネジロックは完全硬化していないがひとまず完成。仮組で検証したのでこれで問題なく使えると思う。
ワッシャーの厚みを出したが問題なくたためる。
そういえば15年以上前にビーチでスタックした時に使ったのを思い出した。
ワッシャーで可動部分の遊びを少なくしたのでカッチリした。
しばらく使ってみてスクリューが咬んでしまうようなら買い替えを検討する。これであと何年使えるか検証。
まとめ
上手く修理できたが基本は買い替えた方がいいと思う。千円ちょっとで類似品の新品が手に入るので苦労して修理するのは時間の無駄。愛着が湧いてたり修理が趣味だったらとことんやればいい。修理して物を使い続けるのは想像以上に楽しいので時間のある方はチャレンジしてみてはいかがだろうか。
- 折りたたみスコップはコスパよし
- 修理するよりも買い替えた方が無難
- こだわりがあれば修理するのもあり
修理方法を考えている時が一番楽しいです。