木工用作業台の作り方【後編】~安定感を出すために貫を追加し補強~

木工用作業台作りの後編。前編で作業台の強度が足りずグラつくため補強することにした。結果は貫と呼ばれる補強材を入れることで飛躍的に強度が増し安定した。

前編はこちら。

木工用作業台の作り方【前編】~自作の手書き図面と作成手順を紹介~

作業台の問題点

強度について深く考えず作業台を作成したらグラついてしまった。

大きさと収納については作り直しになってしまうので見送る。今回は安定感を出すことを優先。グラつきを何とかする!!

課題 課題詳細 解決策 対応
横方向にグラつく コの字型のためまったく踏ん張りがきかない。デスクワークで使うなら問題ないレベルだが木工ように荒っぽく使うには強度不足。 天板に水平な棚を中央に取り付け剛性を高める。この字型からロの字型に変更し強度を高める。
縦方向にグラつく ロの字型の足なので踏ん張りがきかない。ツーバイフォー材なのである程度の強度はあるが物足りない。 脚の中央に補強を追加する。ロの字型から日の字型に変更。中央が補強されることでグラつきが無くなる。
脚の接地面が広く安定しない 足の接地面が面になっているためゴミなどが挟まり直ぐにグラグラしてしまう。接地面が広いと高さ調整もしにくい。 あしの接地面を四点にする。作業台を支える4本の柱部分だけを接地させる。
作業台が狭い 大物の棚などを作るときに600×800ミリでは物足りない。大き目な棚を作る場合に使える平面が狭すぎる。 基本構造にかかわる部分なので新たに作り直すしかない。同じもを2つ作っても平面として使えないので意味がない。 ×
天板の作りが雑 天板の枠組みが適当過ぎる。中央部分に枠がない部分があり強い負荷がかかった場合破損する可能性がある。 ツーバイフォーを並べて天板を作成しその上に合板をのせる。重量は増すが天板の強度が上がる。 ×
収納が面倒 収納を考え組み立て式にしたが収納時にボルトを取り外すのが面倒。バラバラにした部品の管理にも課題がある。 ベストは折りたたみ式の作業台。ただし、折りたたみ機構付きで安定感を出すのは難しく設計と製造の難易度が高くなる。 ×
天板の強度問題 天板にシナ合板を使ったが傷付きやすく耐久性に問題があった。費用はかかるが天板にパイン集成材を使っても良かったかも。 天板を強度のある板材にする。パイン集成材かOSB合板などが候補。平面の基準に使うので反りが発生しやすい材はNG。 ×

凡例:〇対応する、×対応しない

作業台の補強と改造

貫と呼ばれる脚を補強する材が足りていなかったためグラついていた。

脚の接地面が広く安定しない

作業台は使わなくなったらばらせるようにと思い木工用ボンドを使っていなかった。そのため脚の作り直しが可能。横方向の材を20ミリくらい上に移動させた。

接地面が狭くなることでゴミを踏んでグラつくことが無くなった。脚は面より点で接地した方が安定することを実感。

縦方向にグラつく

脚の接地面を減らすついでに補強。ロの字から日の字になることで安定感がグッと増した。天板に座ってもビクともしない。木工用ボンドを使って接着すればさらに強度が増すだろう。

天板側のを幕板と言い脚をつなぐ部分を貫と言う。今回は貫部分の設計ミスでグラつきが発生していた。貫のツーバイフォーを縦方向に距離がでるように作っていればもっと強度が上がっただろう。

横方向にグラつく

これも貫が無いのが原因。貫として中央に棚を作成した。

木製の椅子をやベンチを見るとだいたい貫と呼ばれる補強材が入っている。脚どうしをつなぐことで歪みに強くなり強度が増す。貫があることで強度が飛躍的に増すことを実感できた。

完成した作業台

貫の改造も含め2日で完成した。色々と反省点もあるが問題なく使えているので及第点。

中央の棚は後から設計して付けたので幅が微妙に足りていない。ボルトのでっぱりが気になるが使っていて不便はないので問題ない。作業中に工具を作業台の棚に置けるのでかなり便利。棚を付けて正解だった。

材は約0.3ミリ以内の誤差で切りそろえている。貫を入れることで安定して直角がでるようになった。ただしツーバイフォー材自体のサイズにバラつきがあるのでドンピシャ面はそろわなかった。ツーバイフォー材での木工で精度は期待してはいけない。

棚は補強を入れているので木表木裏関係なく見た目が良い方を表にしている。補強には30×40の角材を使用。棚部分だけ木工用ボンドを使った。

天板の下はこのような感じ。面取りしてあるツーバイフォー材なので接合面に隙間ができる。ツーバイフォー材のDIYは精度を気にしすぎない方がいいだろう。

棚を下から確認。棚は思ったよりもしっかりできた。反りなどの歪みのない材を選択できたのが勝因だと思う。

筆者的には精度をかなり気にしていたがツーバイフォー材自体の大きさがまちまちなので限界がある。ただし、反りなどの歪みの無い材を厳選しているため大きな狂いは出なかった。

ポイント
  • 作業台に棚を付けると工具を置くのに便利なのでおすすめ
  • ある程度の精度が出せたのは歪みの無い材を選んだから
  • ツーバイフォー材は微妙に大きさが異なるので精度に限界がある

まとめ

ツーバイフォー材が太いので貫なしでイケるかと思ったがダメであった。特に荒っぽく使う木工作業台としては失敗。貫をいれることで強度が飛躍的に向上。作業台に座っても全然グラつかないくらい強度が出ている。

デザイン的に貫を入れたくない場合もあるのでその時は幕板で強度を出すしかない。作業台やテーブルを自作する場合は基本的に強度が出るよう貫を入れることをおすすめする。

ポイント
  • デザインより強度重視なら貫が必須
  • 木工用ボンドなしで組み立てるとリカバリーできる
  • 脚の接地面は面ではなく点が良い

作業台作成はツーバイフォーを使った木工の練習にちょうどよい。ツーバイフォー材を使ったモノづくりをはじめてする場合は作業台などで練習するといいだろう。SPF材の癖やポイントがわかると設計が非常に楽になる。突貫工事だったが非常に楽しかった。ツーバイフォー材の木工は初心者におすすめ。

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