車についた浅い傷をコンパウンドで何とかする

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実家の車についた傷をコンパウンドで補修したら想像以上に上手く消すことができた。ワックスで全く消えなかったので買い置きのコンパウンドで試してみたらすんなり傷を消せた。今では傷がどこにあったのか確認することもできない。浅い傷であれば低予算で修理できるので車に気になる傷がある方はコンパウンドで補修してみてはいかがだろうか。

注意事項

コンパウンドには研磨剤が含まれており車の塗膜や表面コートが削れます。それをご理解の上ご使用ください。使用方法や条件によって問題がでる可能性があるため見えない部分で実験してからの使用をおすすめします。

車に白い傷が

気づいたら実家の車に白い傷がついていた。運転していた父は慎重に運転する方なので自分で付けたとは考えにくい。

傷の原因

傷はフェンダーからドアにかけて60センチ以上。表面の塗装が削れ白い線になっている。人や自転車がぶつかったか、それともイタズラだろうか。

傷修理の費用

ワックスやコンパウンドで消える傷は車検や点検の時にディーラーで無料対応してくれる。筆者は点検時に薄いひっかき傷などを無料で消してもらっていた。

ただしコンパウンドで消えない深い傷は別。アルファードのドアパネルに3センチくらいの深い傷が十か所以上あり、ディーラーに見積もってもらったところ修理費は4万円以上。高いなぁと思ってネットで相場を調べたらかなり良心的な価格だった。ガリガリに傷付いたドアパネルをお店で直すには最低でも4万円はかかりそうだ。

ちなみにアルファードの傷は面倒なので修理せずに2年以上放置している。

傷のレベル

触って段差が少ないような傷であればコンパウンドだけで何とかなる。

Level 1 – ワックスで消える

水洗いで取れない汚れの殆どはワックスで消える。ワックスには汚れ落としと細かい傷を消す機能があるのでワックスで擦ったらだいたい何とかなる。ワックスで擦って消えないものは本格的な傷だ。

Level 2 – 鏡面仕上げコンパウンドで消える

ワックスは傷のへこみを埋めるタイプだがコンパウンドは表面を削って平らにするタイプ。多少でもボディーを削るのである程度の覚悟は必要。鏡面仕上げと呼ばれる超微粒子のコンパウンドはあまり削れないので比較的使いやすい。非常に浅い傷であればこのコンパウンドを使って消すことができる。

Level 3 – 粗めのコンパウンドで消える

粗めのコンパウンドでがっつり表面を削り傷を消す。塗膜表面の傷であればだいたいコンパウンドで何とかなる。傷部分にツメがカリっと引っかかる段差があるようだとコンパウンドでの補修は難しい。

Level 4 – コンパウンドで消えない

触ってでこぼこがはっきりわかるような傷は試すまでもなくコンパウンドでは消えない。自分で補修する場合はタッチアップペンが必要になる。コンパウンドと比べぐっと補修の難易度があがる。このレベルの傷をお店に頼むと約3万円以上かかかることも。

これはアルファードについた深い傷で、触って段差がはっきりわかるレベル。削れて凹んだ部分が目視で確認できる。手間を考えると自分で直すよりも4万円で修理してもらった方がよかったかも。

タッチアップでの補修は以下のサイトがわかりやすい。道具は一通りそろっているので時間が出来たらチャレンジする予定。


参考
近くから見ても目立たない線キズ・引っかきキズの補修(ボディ)補修ナビ・99工房

コンパウンドで何とかする

コンパウンドを使ってワックスで消えない傷を補修する。

補修手順
  1. 傷周辺の清掃
  2. 傷の状態確認
  3. マスキングテープ
  4. 問題ないか実験
  5. コンパウンド本番
  6. 補修部分の確認
  7. マスキングテープはがし
  8. コーティングかワックスで仕上げ

1. 傷周辺の清掃

汚れが付いているとこの後の工程に問題がでるので傷周辺を綺麗に洗う。洗った後に手でボディー表面をなでてザラザラする場合は鉄粉などが刺さっているためクリーナー用の粘土で除去。鉄粉が刺さった状態で磨いてしまうと鉄粉を巻き込んで擦り傷を増やしてしまうことになる。ただし、狭い範囲であればそこまで気にしなくても良い。

2. 傷の状態確認

深い傷はコンパウンドで補修できないため傷の深さを確認。ツメが確実に引っかかるような深さであればコンパウンドでの補修は難しいだろう。ツメが引っかからないような浅い傷であればコンパウンドで消える可能性が高い。深い傷もコンパウンドで多少目立たなくなるが手間分の効果が期待できない。

3. マスキングテープ

コンパウンドで少なからず塗装を削るため傷の周辺をマスキングテープで保護。3M以外のマスキングテープを何度か試したが、結局3Mが一番使いやすく戻ってきた。粘着力とシートの強度が絶妙。

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傷部分を一通りマスキングテープで囲んだ。補修エリアを多めに取ったので粗目コンパウンドは気を付けて使いたい。

4. 問題ないか実験

失敗する可能性があるので目立たない部分で問題なく傷が消せるか、どの程度粗いコンパウンドを使うか確認する。

使用するコンパウンド

仕上げ用の超微粒子コンパウンドは無くても問題ない。使ってみたが1ミクロンと0.5ミクロンの差があまりわからなかった。超微粒子コンパウンドは他の用途にも使えるので余裕のある方は準備してみよう。

製品名 平均粒径
Holts ラビング コンパウンド 粗目 50ミクロン
Holts ラビング コンパウンド 細目 2ミクロン
Holts ミクロ コンパウンド 極細 1ミクロン
WILLSON 超微粒子コンパウンド ダーク&メタリック車用 0.5ミクロン

Holtsのコンパウンドはセットで購入。ひとつ25gだがポイントの傷であれば十分の容量である。

仕上げ用に超微粒子コンパウンドも購入。ちょっとした傷や汚れ落とすのに使えるので便利。ヘッドライトのくもりもこれで磨いたらピカピカになった。

磨くのに使ったウエス。このウエスは傷補修以外にもいろいろと使えるのでおすすめ。筆者は掃除や無垢家具のオイル塗装に使用。すでにリピート購入している。業務用のホームセンターにも同様のウエスが置いてあるので送料が気になる場合はそちらで購入。

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こちらはウエスが大活躍した無垢家具の補修。

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仕上げ

コンパウンドで磨いた後にワックスかコーティングで仕上げる。コーティングのメンテナンスキットがあればそれを使用。無い場合はとりあえずワックスでいいかな。今回は、買い置きのワックスが見つからずコンパウンドだけで終了。

最近使ってないが以前はシュアラスターを愛用していた。ワックスは研磨剤が入っていないので安心して使える。

コンパウンド検証

どの粗さのコンパウンドで消えるか検証する。失敗すると怖いので目立たない部分で異常がないか実験。

実験1:超微粒子 → 確認
実験2:極細 → 超微粒子 → 確認
実験3:細目 → 極細 → 超微粒子 → 確認
実験4:粗目 → 細目 → 極細 → 超微粒子 → 確認

確認して傷が消えない場合はコンパウンドを粗くしていく。ちなみに面倒ならいきなり粗目から行くのもアリ。今回は傷が深く粗目のコンパウンドから使用することになった。

5. コンパウンド本番

実験で問題なく傷が消えることが確認できたので傷全体をコンパウンドで磨いていく。ウエスに少量のコンパウンドを付け傷の部分を中心に研磨。粗目のコンパウンドはかなり削れてしまうため慎重に。逆に極細や微粒子はあまり削れないのでアバウトで問題ない。

1 粗目 → 2 細目 → 3 極細 → 4 超微粒子

Memo

粗目のコンパウンドで塗膜を削りすぎないようにする。一発ですべての傷を消そうと思わないこと。消しきれなかった傷は再度研磨すればよい。

Memo

研磨用のウエスはコンパウンドの粒子ごとに準備する。可能ならマジックで「粗目」など書いておく。ひとつのウエスで違う目のコンパウンドは使わないようにする。

粗目コンパウンド

粗目は50ミクロンと他にくらべかなり粗いのでちょっと気を使った。

使ってみると想像以上に粗い。これ使って本気で擦ったらヤバい。傷部分のみをウエスでやさしく研磨。

細目コンパウンド

粗目に比べるとだいぶ粒子が細かくなっている。こちらも傷を中心にして研磨。

極細コンパウンド

ここまでくるとだいぶ細かいので傷の周辺も合わせて磨く。

超微粒子コンパウンド

粒子が細かくあまり削れないと思うのでこのコンパウンドで全体をゴシゴシ磨く。

6. 補修部分の確認

まだマスキングテープは剥がさずに傷が完全に消えたか確認する。研磨の強弱で傷が完全に消えていない可能性がある。

超微粒子研磨後に消しきれていない傷があれば再度粗目からコンパウンドをかける。傷がすべて消えたら7番へ、傷が残っていたら5番へ戻り傷の残った部分だけにコンパウンドをかける。

写真だとわかりにくいが一回目の補修ですべての傷を消しきれなかった。一部うっすら傷が見える部分があったのでその部分だけを再度コンパウンドで磨いた。

7. マスキングテープはがし

傷が完全に消えたらマスキングテープをはがし余分なコンパウンドをふき取る。

完全に消えてどこに傷があったかもう確認できない。近くで目を凝らしてもわからない。

8. コーティングかワックスで仕上げ

必須ではないが仕上げに研磨部分をコーティングする。コーティング施工済みでメンテナンスキットがある場合はそちらを使用。コーティングしていない場合はワックスなどで仕上げる。

ワックスを紛失してしまったので今回はコンパウンドで終了とした。

まとめ

今回フェンダーに付いた薄いひっかき傷をコンパウンドで上手く消すことができた。使用したコンパウンドのセットを使えば低予算で補修が可能。すべての傷が消えるわけではないが気になる傷があれば試してみたはいかがだろうか。

ポイント
  • 車に付いた薄い傷はコンパウンドで消せる
  • 段階を踏んでコンパウンドを使うと綺麗に仕上がる
  • 研磨剤なのでやりすぎには注意

Holtsのコンパウンドセットなら600円前後で購入できるので気になる傷がある方はチャレンジしてみましょう。

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