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たまにキャンプなどで焼き鳥をすると非常に美味しく感じる時がある。カレーなどと同じで空腹やまわりの雰囲気だけで美味しいと錯覚しているだけなのだろうか?それともキャンプの焼き鳥は本当に美味しいのだろうか。自宅および屋外にて炭火で焼き鳥をして検証してみた。結論を言うと素材選びさえ失敗しなければ炭火で美味しい焼き鳥を作ることができる。炭火で焼くと適当にやってもジューシーでうまみが凝縮された焼き鳥になるようだ。キャンプ道具があれば自宅のキッチンでもできるので週末にでも試してみてはいかがだろうか。
焼き鳥の美味しさについては個人的な意見でありそれを保証するものではありません。具材の価格に関しては目安であり参考程度にお考えください。
目次
炭火焼き鳥検証
細かいのいれるともっとやっている気はするが、今回は直近4回の焼き鳥で検証する。
1. 自宅ガレージにて
何となく自宅のガレージで週末焼き鳥を焼いてみた。素材は妻にお願いしていたのでスーパーの一番高いやつをチョイスしたはず。塩は普通のパラパラしややつ。焼くのに専念してほとんど食べられなかったがカナリ美味しくできたと思う。余って冷めていた焼き鳥を父がつまんだのだが。
ふない「焼き鳥あるけど食べる」
父「ちょっとだけもらうわ・・・」
父「ん、美味しいなコレ。」
食に興味のない父が美味しいとはちょっと驚き。
2. 自宅庭にて
以前美味しくできたのを記憶していたので再度チャレンジ。親戚がいたのだが大好評であった。生しいたけを塩だけで味付けしてたべたのだがコレも最高にうまい。この時は岩塩を使用している。
3. 自宅キッチンにて
煙が気になるのと寒いのでキッチンの換気扇したで焼き鳥をすることにした。時間が無かったので鶏肉は出先の近くのスーパーで購入。
結論を言うとまずくて食べられなかった。
ふない「よし今日も美味しい焼き鳥を」
ふない「もぐもぐ、、、」
ふない「ぶーっ!!」
ふない「なんじゃコリャーっ!!」
この日はクリスマスで鶏肉がどこも売り切れ。出先のスーパーで100g、90円くらいの鶏肉しかなかった。炭火で焼いたら美味しくなるだろうと思ったが甘い。同じように炭火で焼いたのだが焼き鳥の味がしない。うまみやジューシーさがなくゴムを食べているような感覚。料理は素材がダメだと何をやってもダメなんだと痛感した。
鶏肉 | 10段階評価 | コメント |
---|---|---|
いつもの100g、200円のやつ | 8 | 焼き鳥にしたら非常に美味しい。煮物に使っても美味しくなった。 |
たまたま購入した100g、100円のやつ | 1 | 焼き鳥にしたらまずくて食べられなかった。とにかく味がしない。 |
料理は素材が9割である。
ちなみに七輪の台は15年以上前から使っているコールマンのテーブル。何というか中々壊れない。以下は最新モデル。
4. 自宅キッチンにて(リベンジ)
素材に原因があると推測しいつもの鶏肉で再度炭火焼き鳥をしてみた。
「いつもの鶏肉」+「岩塩」で炭火焼き鳥スタートっ!!
結果は超絶美味しい焼き鳥ができた。集まっていた親戚たちも大喜び。筆者の食べる分がなくなってしまうほどである。料理は素材がダメだと何をやってもダメなんだということが確信にかわる瞬間であった。
美味しい炭火焼き鳥の作り方
かなり手間がかかるので好きな人でないと厳しいかも。
1. 道具の準備
七輪や炭などはホームセンターで購入できるので入手難度はどれも低い。ただし、道具にこだわりだすとキリが無いのでほどほどにした方がよい。
七輪
自宅キッチンでやる場合は耐熱性のある七輪などが無難。今回筆者が使用したのは珪藻土の七輪。
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珪藻土についてはこちら。
珠洲の珪藻土(けいそうど)は1200万年前の植物プロンクトンの死がい がたい積したもんやわね。そんなもんを二十一世紀になって切り出して、七輪作っとるなんて「不思議なもんや」と思わずに おれん。
珪藻土の七輪の特長は、真っ赤になっても外側は火傷(やけど)する ような熱さにならんことやね。保温断熱効果が高いんや。燃料をうまいこと使えるから省エネにもなる。金属でできたバーベ キュー道具やらがたくさん出回っとるけど、切り出し七輪は金具を離せば、土に返るからゴミにもならんわけや。珪藻土は、 これからの時代にうってつけの「宝」やね。
材料になる珪藻土の目に見えない亀裂が面倒なんや。六-七割が七輪 になれば良いとこ。塊を切り出した時点で、亀裂の入っとるやつはポロッと落ちる。その時は大丈夫でも、穴を掘って形を整 える時に崩れる。窯の中に入れて焼いて「こっで良いかな」と仕上がりを見たら、全体の三分の一に亀裂が入っとったことも ある。二十五年やってやっと目も養われたけどな。
買ったお客さんから連絡が来ると嬉しいもんじゃ。「使うのがもった いない。飾っときたい」と言うてくれるのを聞くと、なおさら変なものは出されんなと思って緊張しますよ。自分で満足でき るがを作り続けます。
何となく購入した七輪であるが長く使って行けそう。
予算に余裕があればこんなのもある。火消し機能がついたグリルで非常に使いやすそう。ただお値段がね・・・。
炭
今回使ったのは豆炭と呼ばれる整形された炭を使用した。粒がそろって火加減の調整がしやすいので使っている。もともとはダッヂオーブンの上火用。火が着きにくいので使いにくい。それと成分がわからないので注意した方がいいかも。可能なら備長炭などが良いがあまりにも高価なので予算に合わせて選べばよい。
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バーナー
炭火を使う場合はバーナーやトーチが基本的に必要。着火剤などを使っても良いがバーナーを使った方が早いと思う。
こちらはハイブランドのトーチ!?
ただ、最速は「薪+火起こし器」である。薪を下に入れて上に炭を入れて着火するだけで簡単に炭に火が着く。これを使えば備長炭の着火も楽。ただし薪を使うので住宅地や室内では使用できない。
串
スーパーやホームセンターで売っている竹串でよい。細い串だと炭火で燃え尽きてしまうので太いものがベスト。ただ、太い串ってあまり売ってないしお値段がそこそこなのである。
2. 食材の準備
美味しい食材は自身で試して見つけるしかない。
とり肉
出来るだけ良い物を選ぶ。値段が高い方が美味しい可能性が高いが試さないとわからないと思う。出来るだけ大きいスーパーでブランド鶏をいくつか検証してみるといいだろう。
塩
焼き鳥は鶏と塩だけなのでこちらも重要。一般的な食卓塩よりも「岩塩」などを「ミル」で挽いた方が美味しい可能性がたかい。最近いくつか塩を試しているのだが岩塩を使った方が美味しくなることが多い気がしている。料理にもよると思うがこちらも鶏肉どうようにいくつか試してみた方がいいだろう。
筆者がつかっているのはカルディで買った岩塩と以下のミル。岩塩は探せばもっと美味しいものがありそう。
3. 串うち
専門家ではないのでYoutubeを使って確認。
ハッキリ言って素人がここまで上手くできない。
かなりがんばってはみたが素人だとこれが限界。特に皮の部分は難易度が高く形が安定しない。
こちらは皮の無い部分。皮つきよりも大分マシになっっている。
結論を言うと見た目は悪くても素材が良ければ炭火で何とかなる。大きさがデタラメな串も炭火でやいたら全部美味しくなる。多少焦げようが全然問題ない。ただここで素人ながらに注意するポイントをまとめる。
串うちのポイント | 説明 |
---|---|
皮ありと皮なしを分ける | 皮部分は油が落ちて火が強くなったり煙が出たりと焼くときの難易度が高い。一方皮なしの串は素人でも比較的焼きやすい。皮ありとなしを分けておくことで素人の焼き難易度を下げることができる。皮部分は火が上がったりするので少ない本数で焼き。皮なしは火があたる範囲で多めに焼く。 |
気持ち小さめに切る | 何となく大きくなりがちなので小さくすることを心掛けた方がいい。大きいと火の通りもわかりづらいので小さい方が無難。数も増やせるので一石二鳥である。 |
お肉部分は短めに | 七輪やコンロの大きさに合わせて串を作る。長い竹串に目いっぱい刺すと両端に火が通らなくなってしまう。可能なら安定した火力部分にあたるようお肉がある部分は短めにした方がよい。 |
串は太いもの | 炭火を使うと細い串が直ぐに燃えてしまう。可能なら太目の串を準備する。 |
4. 味付け
今回は塩しか使っていない。ポイントは塩の種類とタイミング。塩の種類は「超重要」である。使う塩によって味がかなりかわる。筆者の感覚としてはよく見かけるサラサラの食卓塩は美味しくない。お塩は探すと色々あるので時間をかけて探求してみるといいだろう。筆者はとりあえず岩塩をミルで挽いて使っている。普通の塩にくらべ甘いというか鶏肉のうまみを引き出してくれる感じがする。普通の食塩と比べてみたら違いは明らかであった。
タイミングは焼く直前が一般的らしい。焼き鳥やに死ぬほど通っていた妻も「焼く直前」と強く言っていた。筆者的には直前ではなく焼く数分前に振って塩をなじませた方がいいのかなという気もしている。ただ舌にダイレクトな塩味をとどけるなら直前。ここもお好みだろうか。筆者は最終的に焼く前(5分くらい前)と直前の2回塩を振っている。なのでしょっぱくなりすぎないよう塩加減の調整は難しい。
5. 焼き
プロではないので詳しはわからないが「とりあえず火が通ればOK」だろう。大き目のお肉だと火の通りが確認しづらい。お箸などで大き目なお肉をつまむとぷにぷにしているのがわかる。このぷにぷに感で焼き加減を確認できる。どの程度ぷにぷにしたら火が通るか実験してみるといい。あと皮は焦げやすく難易度が高い。焦げると火の通りが確認しづらくなってしまう。
火の通るタイミングが分かるようになればあとは何とかなる。とにかく焼き立てを食べたら超絶うまいのだ。焼き加減や火の通りは何度か練習しないと身につかないと思う。
横に空気穴があり火加減を調整できる。
6. 炭火焼き色々
焼き鳥だけだと飽きるので別の炭火焼を紹介。
ひとつ目が「生しいたけ」。石突をカットして岩塩で味付け。これも炭火を使えば失敗しない。
子供たちに人気の焼きトマト。最後にチーズをのせて出来上がり。焼き鳥とくらべ串うちが非常に楽。
7. 後片付け
炭火の最大のデメリットがこれだろうか。ガスコンロと違い非常に手間がかかる。ほんと、ガスコンロがどれだけ便利な道具なのかよくわかる。ただ、それ以上の価値が炭火焼にはあるのでチャレンジする価値はあるハズ。
火消しつぼを使って炭を再利用する~意外にも水を使うより火消しつぼの方が消火が簡単~
まとめ
キャンプに行くとなるとかなり手間がかかるので自宅でキャンプ気分を味わいたい場合に炭火焼きは丁度よい。キャンプ初心者の方はキャンプの練習にもなるのではないだろうか。家で週末に子供とキャンプ気分を味わえるのも炭火焼きの魅力である。非常に手間のかかる作業ではあるがその手間も楽しめたら最高なのではないだろうか。
- 素材選びにしなければ炭火で焼き鳥は美味しくなる
- 素材選びに失敗すると食べられないくらいまずくなる
- 焼きシイタケと焼きトマトもおすすめ
慣れると火起こしも楽になります。