【初心者向け】ファミリーキャンプステップアップガイド~レベルごとに必要な持ち物(ギア)をまとめて紹介~

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キャンプ初心者がファミリーキャンプを始めるにあたってレベルアップ方式の手順的なものをまとめてみた。この通りにやればいいというわけではないので初心者の方はゴールまでの目安にしていただければ幸いである。内容としては最小限のギアから徐々に買い増しして宿泊キャンプまでもっていくというプラン。調理はこだわりだしたらキリがないのでほどほどにしてテント泊にステップアップするのもいいだろう。最大のポイントはいきなり大がかりにはじめないこと。

注意事項

キャンプギアについては筆者の経験に基づく評価であり個人差があります。

対象読者

これからファミリーキャンプを始める初心者の方。

ステップアップガイドについて

道具選びが楽しいかつ難しいので時間をかけてゆっくり選びたい。チェアやテーブルなどは必ず実物を見てから購入することをおすすめする。慣れてきたらネットでポチるのもあり。

ステップアップ方式

これからキャンプを始めようという初心者の方はYoutubeなどでおしゃれなキャンプを見て気分が上がっているだろうがいったん冷静になろう。ファミリーで宿泊を伴うキャンプになるとかなりの道具が必要になり大外れするギアもあるので簡単にそろえることはできない。そもそもキャンプ自体が肌に合わず長続きしない可能性もある。そんな初心者にお勧めする方法がこの「ステップアップ方式」である。少しづつ様子を見ながら道具をそろえつつ問題点を改善していく方式。快適にキャンプするためにはしっくりくるキャンプギアを揃える必要があるが意外に難しい。たいもので買いそろえれば良いというわけでもないので単純ではない。

キャンプギアとレベルの関係

キャンプギアと熟練度(レベル)の関係を簡単にまとめてみた。多少抜けている部分もあるが必要な道具は一通りピックアップしたつもりである。列方向にレベルがありピクニックから宿泊を伴うキャンプまで。縦方向はギアの種類でまとめている。

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熟練度(レベル)

いきなりキャンプデビューとか無謀なのでステップアップしながら準備しよう。

LV1. ピクニック(お座敷)

ここはほとんどのファミリーは経験済だと思うので問題ないだろうか。ポイントはサブテーブルとカトラリーなど。小さなテーブルでもいいのでひとつあるとキャンプっぽくなる。カトラリーやコップなども気に入ったものをそろえておくと便利。野外活動は天候に左右され暑かったり寒かったり強風だったりと常に快適というわけではない。夏の日差しはタープで何とか緩和できるが子供にとってストレスになることも多いのでピクニックで慣れておく必要がある。

Point

野外活動は子供達のストレスになることもあるためピクニック等で十分に慣れておく必要がある。

LV2. ピクニック(ダイニング)

折りたたみチェアなどはホームセンターに売られているので持っている人も多いだろうか。レベル2としてはテーブルと椅子を準備するのがポイント。サブテーブルはあると便利なので併用するのが吉。テーブルはピンキリなので予算に合わせて選ぶ。人数に合わせた大きさをチョイスしないとストレスになるので注意。ただ大きくなると積載質量や重量が増えるので車の大きさも考慮した方がいいだろう。チェアは基本座ってから購入した方がいい。大型ショッピングモールやアウトドアショップで展示されていることが多いのでそこで実物を試すこと。チェアの座り心地は好みがあるのでレビューや評判だけで評価できない。

Point

ファミリーキャンプにはロースタイルのダイニングがおすすめ。チェアは好みがあるため座って確認してから購入する。ダイニングをお座敷だけにするのは食べこぼしの処理が大変なのでおすすめできない。お座敷はくつろぎスペースとしてダイニングとは別に準備するのが無難である。

ロースタイルとハイスタイル

ロースタイルとはテーブルやチェアを低めにした設定のこと。一般的なダイニングより地面に近くなり落ち着いた雰囲気になる。サイズ的にはロースタイルでテーブルが約40cm前後、ハイスタイルで70cmとなる。チェアは子供の大きさに合わせる。ファミリーキャンプの場合は子供に合わせてロースタイルの方が使いやすいハズ。

ロースタールのテーブルの高さ 約40cm
ハイスタイルのテーブルの高さ 約70cm

お座敷だけは難しい

ダイニングチェアを準備せずにお座敷スタイルで行くという考えもあるがちょっと厳しい。お弁当だけならいいが調理をしてキッチンとのやり取りが出てくると結構めんどい。しかも子供が色々こぼしたりするのでお座敷の上がカオス状態になってしまう。お座敷は休憩ゾーンのサブとしてあってもいいがダイニングスペースとして使うのはちょっと難しいと思う。

Practice1(タープ)

ここからちょっとキャンプっぽくなってくる。お次はタープの準備と設営の練習。タープ選びは家族全員が入れるサイズを選ぶのがポイント。4人家族なら最低でも4~5人用が欲しいところ。有名ブランドの高いヤツを買えば間違いないがコスパが悪い。コスパ製品を選ぶ場合は生地の厚さ(D:デニール)と素材に注意したい。

タープを購入したら出来るだけ早いタイミングで設営の練習を兼ねて検品する。タープ自体に問題がないかチェック。縫製ミスやハトメのズレ、耐水性の問題などを設営練習時にチェックする。問題があれば購入店に直ぐに相談。ネットであれば問い合わせ対応する。ペグやガイロープは付いてくるがポールが別売りの場合があるので別途準備しておく。ターブ設営についてはYoutubeなどで確認できるので予習してから。練習場所は芝生のあるタープ設置可能な公園などを使用する。グーグルーマップの航空写真を使うとそれっぽいポイントを近くで見つけることができる。

Point

家族全員が過ごせる適切なサイズを選ぶ。コスパ製品から選ぶ場合は素材やレビュー内容を十分に確認する。ペグを強化することでタープの耐久性が上がる。泊りのキャンプではポール式のタープを選択。自立式タープは重量があり耐久性に期待できないためデイキャンプ意外ではおすすめできない。

ペグとハンマー

ペグとハンマーはタープに付属されている場合もあるが別途良いものを準備しておくといい。特にペグは寿命が長いので良いヤツを買っておけば孫の代まで使えるハズ。鉄製の鋳造ペグや最近だと軽量のチタン製ペグなどがある。慣れてきたらペグをパワーアップさせるとタープ設置時の安定感が出てくると思う。

自立式タープ

ワンタッチテントとも呼ばれる自立式のタープはキャンプとしてはちょっと使いづらい。風に弱いのと耐久性が怪しいから。デイキャンプだけならいいが宿泊すると天候の急変もあるため雨風につよいポールを使ったタープが無難。鋳造の強力なペグを使えば強風でも耐えてくれる。自立式だと雨の拭き込みも多いのでいざと言うときに対応できなくなる。キャンプで使うタープは基本ポール式を使用する。

ツールームテント

最近流行っているツールームテント。これはタープのリビング部とテントのベッドルームが一体になったタイプ。ド定番でいくとコールマンのタフスクリーン2がある。

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LV3. ピクニック(タープ)

ステップアップした実践その3。火器を使わないのでタープ設置可能な公園で練習がてらのピクニック。タープがあれば夏でも快適に過ごせるので遊びの幅が広がる。タープとダイニング一式が揃えばキャンプっぽい雰囲気も出てくる。タープさえ設置できれば火器を使った調理もないので初心者でも問題ないだろう。火器使用可能なエリアであればカセットコンロとやかんを準備してコーヒーやカップ麺などを作ってキャンプの練習をするのもアリ。タープありのピクニックに慣れてきたら次のステップに進もう。

Point

タープを使ったピクニックを繰り返しキャンプの練習をする。

LV4. デイキャンプ(バーナー)

このレベルから調理を入れているが道具や手間が一気に増えてくる。炭火を使うグリルは手間がかかるのでガス缶を使うバーナーとレベル分けした。調理をするためには調理スペースが必要になるためキッチンテーブルが必要になってくる。キッチンテーブルも好みがあるためアウトドアショップで実物を確認した方がいいだろう。はじめは食材をカットしてくるなどの準備をしてもいいだろうか。子供と一緒に調理するのも楽しいのでキッチンは広めに準備したいところ。バーナーはガス式とガソリン式があるが初心者はガスが無難。ガソリンの方がランニングコストは安いが手軽さに欠ける。CB缶と呼ばれるカセットコンロ対応のものがおすすめ。ただはじめのうちはカセットコンロだけで問題ないと思う。ただ屋外だと風の影響でカセットコンロがまともに使えない状況も想定されるので防風対策も考えておくと良い。

Point

カセットコンロなどのガス式のバーナーを使って野外調理を練習する。

LV5. デイキャンプ(グリル)

キャンプと言ったら炭火焼きグリルやダッヂオーブンであるが非常に手間がかかるので覚悟が必要。ただ手間がかかる分盛り上がり惜ししいお料理もいただける。アウトドアを満喫するためには必須であるが撤収が大変などのデメリットもあるため慣れるまではガスバーナーだけで調理するのもアリ。

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Point

炭火焼きグリルやダッヂオーブンを使ってキャンプの楽しさをグッと引き上げる。慣れないうちは大変なのでガスバーナーだけで調理してもよい。

Practice2(テント)

家族全員が快適に過ごせるテントをチョイス。テントとタープのパターンとしては大きく分けで以下の2種類。

テントとタープのパターン
  • ツールームテントのみ
  • ワンルームテントとタープ

ツールムテントとタープを組み合わせることもできるがかなり広いサイトでないと無理。ツールームも狭いサイトだと設置できない可能性もあり場所を選ぶ。そもそもファミリーキャンプの場合サイトが広い場所を選んだ方がいい気がするが。ツールームはタープを別途準備しなくていいのが便利。ただ雨の場合タープの方が使いやすい。こだわりが無ければコールマンのタフスクリーン2がよさそう。

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見た目にこだわるならワンポールテントやサバティカルのアルニカなどもおすすめ。ツールームテントの場合予算を5~10万円くらいを考えておけばいいだろうか。Youtubeなどに製品紹介動画がでているのでお気に入りのテントをじっくり選んでみよう。

Point

初心者のファミリーキャンプであればツールームが比較的おすすめ。寝具は実物を確認し寝心地の悪いコスパ製品に注意。照明はまずLEDランタンから準備。ルーメンと呼ばれる光の強さを基準に設置場所ごとに選ぶ。

寝具

寝具もこの時事前に準備しておく。マットは物によって全然寝心地が違うので注意。アウトドアショップでお試しができるので十分確認してから購入しよう。シュラフはあまり安すぎるものだと品質が悪いのでこちらも実物を確認してから。ファミリー用ならコールマンが無難かなと思う。

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照明器具

この段階で照明器具も準備しておく。キャンプ場の夜は想像以上に暗いのでランタンなどの照明が無いとまともに行動できない。照明が暗かったら肉の焼け具合なども判断できず大変なことになる。基本初心者はLEDランタン(照明)一択でいいだろう。ステップアップでガスランタンやガソリンランタンを導入する。ランタンは最低でも3つは必要。

ポイント
  • テントのベッドルーム
  • タープ下のメイン
  • キッチン用

テント内は多少暗くてもなんとかなる。タープ下のメイン照明はある程度光度がないと食事が辛い。キッチンには専用のランタンが必要。暗いランタンだと調理が辛い。

設営練習

テントを購入したらテント設営可能な緑地や公園などで検品を兼ね設営の練習。ツールームの場合は設営が若干難しいので練習しておくのが吉。設営方法は予習しておくこと。

LV6. キャンプ

ここまでくればタープとテントの設営がスムーズに行えるようになっているハズ。照明の無いキャンプ場だと暗いので荷物が見つからなくなったりすることが多い。そんな時はヘッドライトが一つあると便利。暗い照明のカバーに役立つ。何度か繰り返していると「必要なもの」と「不要なもの」が見えてくる。ここでの最大のポイントは余分な荷物を持っていかないこと。全く使わなかった荷物はメモしておいて二軍落ちに。何度かやっていくうちに洗練されてくる。

Point

あとはキャンプを繰り返し必要な道具や不要な道具を整理し楽しめるように徐々にカスタマイズする。

メニュー計画

一泊する場合は「昼食」、「おやつ」、「夕飯」、「朝食」の献立を事前に計画。基本キャンプ場からの買い出しは難しいので事前に準備しておく。食事に関してははじめは多少手を抜いてもいいだろう。ごはんさえ炊ければレトルトと組み合わせて乗り切る方法もある。レトルトのご飯も湯せんで温められるのでいくつか常備しておくといい。食事は慣れてきたら徐々に難易度を上げていけばいい。

調理のステップアップ
  1. レトルト食品
  2. バーナーで調理
  3. 炭火グリルでバーベキュー
  4. ダッチオーブンで鳥の丸焼き

最終的にはダッヂオーブンを使ってキャンプ感を出したいところ。慣れるまでは下準備したりレトルトを組み合わせて負担を少なくしよう。

まとめ

実は8年くらい前(2014年)に子供が生まれたタイミングで大量にキャンプギアを売却したことがある。筆者が購入したのはスノーピーク、ユニフレーム、コールマンがメイン。キャンプブームもあってかブランドのアウトドアギアは驚くことにかなり高額で売却できた。スノーピークに至ってはクッカー系がヤフオクでほぼ定価で売れるという始末。何で新品を買わんのか意味がわからない。そんなこともあるのでギア選びに失敗しても売却する方法もあるので覚えておいていただきたい。

子供達がキャンプに耐えられるかといった問題もあるので徐々に始めないと失敗する可能性が高い。夏場に暑いとかいってぐずったら地獄絵図。子供達とアウトドアショップの展示を見てキャンプの雰囲気を味わうのもよさそう。展示レイアウトは親のギア選びの参考にもなる。うちの子達はテントを見てテンション爆上がりしていた。長男はそのイメージだけでキャンプをやりたくなってしまっている。

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前述もしたがこのステップアップはあくまでも参考であってこれ通りにやる必要はないが設営練習と検品は初心者にとって必須と思っていただきたい。キャンプ場で初見で大型テントを無理に設営するとポールを破損する可能性もある。

リビングスペースなどはしっくりくるレイアウトやファニチャーが見つかるまで色々と試してみるしかない。同じチェアをいきなり4脚買うとか無謀なことはしない方がいい。実物が確認できるものは可能な限り実機確認してから購入。大型アウトドアショップに行けばたくさん展示してあるので子供や妻に座り心地を確認しながら最適なギアを見つけ出したい。

そもそもファミリーキャンプの目的が何かをある程度決めておくとギア選びが少し楽になるかも。料理重視、野外活動重視、雰囲気重視など子供も含め家族で楽しめるポイントを中心にギアを充実させていけばいいのではないだろうか。長男を見ているとキャンプが非日常の環境で何をやっても楽しそうにしている。男の子はファイヤースターターなんかを使った火起こしなんかも覚えたら楽しそう。

ポイント
  • いきなり道具を揃えないで少しづつ買い揃える
  • テントやタープなどは検品を兼ねた練習が必要
  • 調理は道具と手間がかかるので無理せずステップアップする

当たりを引ければコスパブランドが最強だと思います。

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