【製品レビュー】オルファ ハイパーL型~ラバーグリップ採用の次世代カッターナイフ~

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オルファのカッターについて調べていたら使い勝手が気になって購入してしまった。ロック方式やツメなどの機能について確認したので紹介する。Xシリーズと呼ばれるラバーグリップタイプを選んだがこれが中々良かった。使いやすさについて検証したので一般用途でのカッターナイフ選びの参考にしていただきたい。

注意

価格や仕様などは2019年10月のもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。

製品概要

オルファの大型刃シリーズでは特殊な機能が無い一般的なタイプ。グリップが良く段ボールなどの大きな素材のカットに適している。

製品説明

大型刃の一般的なタイプ。装備はラバーグリップ、ネジロック、ツメ付き。

ハイパーL型

握ったときに、滑らず力のかけやすい形状を追求したX(エックス)デザイン・ハイパーシリーズの大型カッターナイフ。ダブルインジェクション成型のラバーグリップ。梱包・開梱作業やペンキ缶のフタ開けなどに便利なツメ付き。刃先までしっかり固定できるネジロック式。

引用:ハイパーL型|オルファ株式会社 【公式サイト】

パッケージ

背面が表になっているのでネジロックかオートロックかわかりにくい。Xデザインのロゴが目立ってカッコイイ。

似たようなものが多くわかりにくい。品番「192B」を目印にした方がいいかな。

ツメは、ペンキの缶開け、段ボールの解体などに使える。

使用できる替刃は4タイプ。

外観

Xデザインの一般的なタイプだがツメが特徴的。本体の一部がラバーになっているためグリップが良い。

裏にはXデザインのロゴ。

替刃

購入時には標準刃が取り付けられている。替刃は4種類あり普段使いであれば「オルファカッター替刃(大)」か「特専黒刃(大)」を選べばよい。

付属の刃

装着されている刃は通常刃で切れ味はそこそこのレベル。黒刃にくらべ切れ味は落ちるが普通に使う分には問題ない。

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取付可能替刃

以下の4種類の替刃を装着できる。切れ味にこだわるなら特専黒刃がおすすめ。スピードブレードの切れ味も良いがコスト的に微妙。替刃についての詳細はこちらの記事で紹介している。

オルファ替刃の切れ味と耐久性を検証~スピードブレード、特専黒刃、ステンレスなどを比較~

オルファカッター替刃(大)

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特専黒刃(大)

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ウェービーブレード(大)

製品検証

テスト用の素材を準備してカット時の使いやすさを検証した。

ホールド感

力を入れたり長時間使う場合はホールド感が重要となる。大量にカットする場合はできるだけ握りやすいものを選びたい。

握り持ち

大型刃のサイズだとこのように握って使うのがメインになる。ラバーグリップで素手でも持ちやすい。本体の幅も丁度よく非常に握りやすい。厚手のものをカットする時に微妙な力加減ができる。

ネジロックのネジ部分が握った時に少しだけ手に干渉する。ネジロックと比べるとオートロックの方が違和感なく握りやすい。

ペン持ち

多少無理があるがペンのように持ってカットすることも可能。直線であれば多少細かいカットもできる。

使いやすさ

刃の出し入れなど使いやすさを確認した。

刃の出し入れ

ネジロック式なので無段階で刃の出方を調整できる。ネジ式なので刃がしっかりと固定される。片手で刃の出し入れができないのがやや不便。ネジロックかオートロックかは用途によって選べばよい。詳しくはこちらの記事で紹介している。

オルファカッターナイフ本体のおすすめ~種類が多すぎてどれを選んでいいかわからない~

刃のロック具合

ネジロック式なので刃はしっかりと固定されている。強い負荷がかかっても刃が戻ることはない。

刃の交換

ネジを外れない程度に目いっぱい緩める。

ネジを緩めたら後ろにスライドさせ刃を取り外す。

何種類かカッターナイフの刃を交換したがこれはやりやすい。ネジロック部分の作りがシンプルなので迷うことがない。後ろにスライドするとネジロックから刃がポロっと外れる。変に固定されていると外し方がわからず怪我をする可能性があるためシンプルの方がよい。

見た目と品質

適度な重みがあり細部の作りもしっかりしている。筆者は価格以上の価値を感じた。

素材感と品質

重厚感がありチープさはない。全体に仕上がりが良く低価格ながらしっかり作られている。

ネジロック部分もしっかりしている。

金属部分も厚みがあり耐久性が期待できる。

ラバー部分は樹脂と一体化しているため剥がれるようなことはない。ラバー部分の耐久性が少し気になるが、ゴミ置き場にあった古いXシリーズを確認したところゴム部分の劣化はほとんどなかった。本体の耐久性は悪くないだろう。

缶開けなどで使うツメ部分もしっかりしている。普通に使っていたら壊れることはないと思う。

ツメ部分は厚みがあり鈍角なので怪我したりはしないだろう。便利そうだが筆者はあまり必要性を感じない。

デザイン

背面のX上に配置されたラバーグリップがポイント。プレミアム感はないがオルファらしいデザインで好感が持てる。

金属製のボディーに比べると少し物足りない気がするが、機能重視と考えれば納得できるデザイン。

缶開けなどで使うツメはデザイン的にイマイチ。無い方がすっきりしてカッコイイと思う。

カット時の使いやすさ

以下の4種類の素材でカットのしやすさを検証した。刃は本体に付属の「オルファカッター替刃(大)」を使用している。

カットの確認で使用した素材
  • 段ボール(Amazonやや薄目)
  • EVAシート(ダイソーの4ミリ厚)
  • 厚紙(お菓子の包装、萩の月)
  • 薄紙(ダイソーで買ったノート)

段ボール

Amazonの段ボールを使って検証。通常の段ボールより薄いので比較的簡単にカットできる。

検証のために購入したA4のカッターマット。サイズが思ったよりも小さく使いづらく、A3にすればよかったと後悔している。置き場所があるならA3サイズを強くおすすめしたい。A4だとはみ出て机をカットする可能性が高くなる。

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ちょっと気になったのがネジロックのネジ部分。握った時にちょっとネジ部分が邪魔に感じる。

さすがXデザイン、グリップが良く力が入りカットしやすい。

安定して力が入るので長い距離のカットも簡単。この本体のホールド感はかなり良い。

非常に薄いAmazonの段ボール。厚紙よりも簡単にカットできる。

ガイドや指金を使えば綺麗に直線をカットできる。

持ちやすい本体なので、大型刃でも工作で活躍でそう。直線なら細かいカットも十分にできる。

EVA

ダイソーで実験用に購入した4ミリのEVAシート。加工しやすいので工作の素材として使えそう。

握りやすいのでストレスなくカットできた。グリップが良いためカットする力を微調整しやすく使いやすい。今回4ミリと薄い素材だがもっと厚みのあるものならもっと大型刃に向いているだろう。EVAのカットは本体よりも刃の切れ味が重要。EVAをカットする場合は黒刃をおすすめしたい。

厚紙

お菓子の包装を使って実験。

この厚紙は丈夫で力をいれないとカットできなかった。段ボールやEVAよりもカットする時に力が必要。力の入りやすい本製品が本領を発揮した。厚紙のカットは小型刃より大型刃の方が良いかも。

薄紙

ノートを使って実験。

カットに力を必要としない薄紙は向いていなかった。無駄に力が入るのでマットを切っているような感じがする。曲線のカットは可能だがかなり無理がある。薄紙をカットするなら小型刃かペンタイプナイフがいいだろう。曲線のカットならペンタイプナイフ一択。

カットの評価

グリップがよく力加減ができるため非常に使いやすいボディーである。ただし、カット時に力を必要としない薄紙はあまり向いていない気がする。薄紙のカットをメインで使う場合は小型刃をおすすめする。今回検証してみて厚紙のカットは小型刃より大型刃の方が向いていると思えた。

素材 評価
段ボール ★★★★★
EVAシート ★★★★☆
厚紙 ★★★★☆
薄紙 ★★☆☆☆

類似製品比較

ハイパーL型の対抗馬は、オートロックの「ハイパーAL型」、ツメなしの「エックスハイパーAL型」と「エックスハイパーL型」。

関連製品一覧

機能的に似た製品をまとめた。用途によってツメの有無やロック方式を選択すればよい。見た目にこだわりたい場合はプレミアム感のあるメタルハイパーPROやリミテッドもアリ。

注意

実売価格は2019年10月10日にネットで検索して確認したものです。送料は含まれません。価格は変動するため参考程度にご利用ください。見積もりなどに価格を使用する場合は必ず最新の情報をご確認ください。

製品名 ツメ ロック 価格
メタルハイパーPRO L型 なし ネジロック 1,099
エックスハイパーAL型 なし オートロック 356
エックスハイパーL型 なし ネジロック 420
リミテッド NL なし ネジロック 602
ハイパーAL型 あり オートロック 350
ハイパーL型 あり ネジロック 418
万能L型 なし ネジロック 330

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類似製品のおすすめ

一般用途であればネジロックよりもオートロックが使いやすいと思う。総合的に判断してオートロックでツメなしの「エックスハイパーAL型」がおすすめ。ツメは便利そうだが使う機会が思ったより少なく、カッターナイフとして使う時に少し邪魔に感じる。

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まとめ

小型刃と大型刃を使い比べてみたが少しでも厚いものをカットする場合は力の入りやすい大型刃が使いやすい。大きく小回りが効かないイメージだったが直線カットであれば細かい作業も十分にできる。小型刃のサイズだとどうも安定して力が入らないので大量に直線カットする場合は小型刃より大型刃がいいだろう。

Xシリーズのラバーグリップは手に馴染んで非常に使いやすかった。ラバー部分はデザインもよく素手で持っても嫌な感じはしない。通常タイプと価格差があまりないのでXシリーズはおすすめできる。

少し気になったのが刃のロック方式とツメ。以前はしっかり固定できるネジロックを好んで使っていたが、最近では気持ちがオートロックに寄っている。ネジロックは片手で刃を収納できないなど不便さがある。ネジ部分が握った時の邪魔にもなるため一般用途であればオートロックタイプをおすすめしたい。

検証用にツメ付きを購入したがデザイン的にイマイチ。何度かツメで段ボールを開梱したが使いづらかった。刃をほんの少し出して開梱した方が効率的で早い。あとカッターの利用時にツメ部分が少し邪魔に感じることがある。

ポイント
  • Xシリーズのラバーグリップは握りやすく力を入れやすいのでおすすめ
  • ネジロック式は刃の出し入れに手間取るので普段使いならオートロックがおすすめ
  • ツメは他のもので代替できるしカッターとして使う時すこし邪魔なのでないタイプがおすすめ

Xシリーズはグリップ力が良くおすすめできるがネジロックよりオートロックの方が総合的に判断して使いやすい。ツメも特殊な事情(缶開けを頻繁にする)が無ければない方がいい。普通に使うなら「ハイパーL型」よりも「エックスハイパーAL型」をおすすめしたい。

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