オルファ替刃の切れ味と耐久性を検証~スピードブレード、特専黒刃、ステンレスなどを比較~

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オルファの替刃を購入する機会があったのでいくつか買って切れ味および耐久性を検証した。オルファの特専黒刃と呼ばれる切れ味を重視したシリーズは通常刃に比べ性能が良くおすすめできる。替刃購入を検討している方に参考にしていただきたい。

注意

価格や仕様などは2019年10月のもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。

検証方法

切れ味の確認はEVAシート、耐久性は段ボールを使用した。検証方法の詳細については後述する。

検証手順
  1. EVAシートを約2cmカットし切れ味を確認
  2. 段ボールを約20cmカットを5回繰り返し刃を消耗させる
  3. 1に戻る(10回繰り返す)

切れ味の検証

紙だと切れ味の劣化が判断しづらいため、確認はEVAシートを使用した。EVAシートの場合紙と違い切れ味が悪くなると刃の入りが悪くなってくる。EVAシートカット面の歪みによって切れ味を判断。

以下の例では、左のカットは切れ味の良い刃で、右は切れ味の悪い刃。切れ味が悪いと抵抗が多くなりEVAの切り口が凹んでしまう。

初回の切れ味を確認するため1段階刃を追ってから検証した。

カッターの利用頻度が多い方にはおすすめ。一家に一台あってもいいだろう。

フタ部分の刃を折る穴周辺は補強されている。キャップはかなり頑丈に取りついていて間違ってもフタが開くことはない。逆に頑張っても開けるのが困難。

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耐久性の検証

段ボールを約20cmほどカットし刃を消耗させる。5カットに1回EVAで切れ味を確認し耐久性を確認。EVAのカットに比べると段ボールを切った時の方が刃の消耗が激しかった。

切れ味と耐久性検証

手元にある以下の刃を検証した。大型刃と小型刃で刃厚が異なるが切れ味にそれほど違いを感じなかった。

検証したカッターナイフの刃
  • オルファ オルファカッター替刃(大)
  • オルファ スピードブレード(大)
  • オルファ ステンレス替刃(小)
  • オルファ 特専黒刃(小)
  • ダイソー カッターナイフ
  • オルファ アートナイフ替刃
  • ダイソー アートナイフ

オルファカッター替刃(大)

製品に付属されている通常刃。黒刃やスピードブレードと比べると切れ味は劣るが普通に使う分には問題ない。

本体は「ハイパーL型」を使用。

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製品概要

ほとんどのオルファカッターに標準で付いてくる刃。

大型カッターナイフ用の通常替刃です。

引用:オルファカッター替刃(大)10枚入プラケース|オルファ株式会社 【公式サイト】

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刃厚 0.5

切れ味

ロットの問題かもしれないが、刃厚の薄い「ステンレス替刃(小)」よりもこちらの方が切れ味が良かった。黒刃やスピードブレードと比べると切れ味は劣るが悪くない。

耐久性

EVAを11回カットして確認。一番右が初回のカット。右から二番目は段ボールを5回カットした後。一番左は段ボールを50回カットしたあとのカットである。

初回のカットは黒刃ほどではないがかなり良かった。段ボール20カットくらいまで切れ味は持続する。

スピードブレード(大)

切れ味重視の黒刃にフッ素加工を施したスピードブレード。黒刃の上を行く最高の切れ味。

本体は「ハイパーL型」を使用。

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製品概要

スピードブレードとは、切れ味を重視したオルファの替刃である。特専黒刃と呼ばれる鋭角に研磨された刃にフッ素加工したもの。

特専黒刃の研磨面にフッ素加工を施し、カット時の抵抗を軽減することで、驚きの軽い切れ味を実現した「スピードブレード」(大型カッターナイフ用)です。

引用:スピードブレード(大)5枚入|オルファ株式会社 【公式サイト】

刃厚 0.5
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黒刃と違い刃にSPEED BLADEの刻印がある。黒い刃にかっこよいロゴと萌え要素満載。

下が通常刃。切れ味が全く違う。

カッターに装着するとこんな感じでロゴが見えカッコイイ。

切れ味

小型刃にくらべ刃が0.12厚いが切れ味抜群。キレッキレである。フッ素加工のせいか刃の進みも良い。

耐久性

黒刃(小)よりも明らかに切れ味が良い。黒刃にくらべ耐久性もこちらが勝っている。ただ、段ボール20カットくらいから性能が急に乙てきた。30カットを超えると通常刃とほとんど変わらなくなってくる。

未使用の状態では刃がフッ素加工で真っ黒。

段ボール50カットしたあとはこのようにフッ素加工が剥がれ落ちてしまう。ここまでくると切れ味は通常刃と同じレベル。フッ素加工のはがれが目安になり便利かも。

フッ素加工が剥がれた部分をポキすれば切れ味は復活する。7回刃を折れるので8回良い切れ味で使うことができる。

ステンレス替刃(小)

切れ味耐久性ともに普通の刃。紙のカットなら長く使えそうだが段ボールなど硬いものは劣化が早い。EVAのような柔らかい素材を綺麗にカットしたい場合はややもの足りない。

本体は「シルバー」を使用。

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製品概要

標準的なサイズのステンレス製替刃。切れ味について説明がないため通常刃と変わらないと思っていいだろう。大型刃に比べ薄いのでその分切れ味に期待。

小型カッターナイフ用の、錆に強いステンレス製替刃です。

引用:ステンレス替刃(小)5枚入|オルファ株式会社 【公式サイト】

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刃厚 0.38

切れ味

刃の入りに若干の抵抗はあるがその後はすんなりとカットできた。

耐久性

初回は比較的すんなり刃が入った。段ボール10カット(EVA3カット目)くらいから切れ味が落ちてくるのがわかった。最後のカットは刃が入りにくいが十分にカットはできたが精度を求める場合は厳しいかも。

特専黒刃(小)

切れ味重視の黒刃シリーズ。通常刃に比べると切れ味が格段に違う。

本体は「A-300」を使用。

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製品概要

サイズは一般的な9ミリ。切れ味重視の黒刃仕様。

小型カッターナイフ用の、鋭角研磨で切れ味を重視した特専黒刃です。「内装プロ用」カッターナイフ本体に装着して、壁紙のカットにもお使いいただけます。

引用:特専黒刃(小)10枚入|オルファ株式会社 【公式サイト】

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刃厚 0.38

切れ味

はじめて黒刃を使ったが驚いた。紙もEVAもサクサク切れ通常刃の切れ味とまったく違う。何となくではなく紙のカットでも違いがはっきりとわかるレベル。切れ味が良くて、なんか楽しくなってきた。

耐久性

初回のEVAカットではスーッと刃が入り豆腐見たいにカットできた。段ボール10カット目くらいから切れ味が落ちてくるのがわかった。20カット目くらいから通常刃レベルになる。

段ボールより薄い素材であればもう少し持続する。EVAのような柔らかい素材だけなら10回カットしてもそこまで切れ味は落ちないだろう。

ダイソー カッターナイフ

今回の検証用に購入したダイソーのカッターナイフ。期待していなかったが、切れ味は良かった。

製品概要

ダイソー(100円ショップ)で購入したカッターナイフに付属していた刃。刃のサイズはオルファの小型刃とほぼ同じ。刃厚も小型刃とほとんど同じ。

刃厚 0.38前後

切れ味

オルファの標準刃に比べると若干切れ味が劣る。ただそこまで悪くない。価格を考えたら十分な性能である。

耐久性

段ボール10カットくらいから切れ味が落ちるが十分に使える。初回の切れ味は悪いが劣化後はそれほど悪くない。ある意味安定感があっていいかもしれない。普通に使う分にはまったく問題ない。

アートナイフ替刃

オルファのアートナイフに装着する替刃。

本体は「アートナイフ」を使用。

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製品概要

ペンタイプ用の替刃。刃は折らないで交換するタイプ。

細かな作業に適した、刃先角度32.8°のペンタイプナイフ用替刃です。

引用:アートナイフ替刃|オルファ株式会社 【公式サイト】

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刃厚 0.45

切れ味

初回の切れ味は黒刃なみに良い。EVAを切るときにほとんど抵抗を感じなかった。

耐久性

初回の切れ味が良すぎたのか段ボール5カットから切れ味が悪くなる。柔らかいものや薄い紙など刃が消耗しないケースなら長く使うことができるだろう。普通はアートナイフで段ボールをカットしない。ただ硬いものなど刃が消耗するようなものをカットした場合は早めに刃を交換した方がよさそうだ。

ダイソー アートナイフ

100円だったので試しに買ってみた。本体はかなりチープだが刃の切れ味は良い。

製品概要

ダイソーで売っていたアートナイフに付属していた刃。

切れ味

想像以上に切れ味はよい。オルファのアートナイフ替刃と初回の切れ味は変わらない。初回カットはほとんど抵抗なくEVAをカットできた。

初回切れ味が良すぎるのため段ボール5カットから切れ味が悪くなる。アートナイフ替刃と同じレベルのクオリティーがありそう。

切れ味と耐久性の評価

黒刃とスピードブレードの切れ味にかなり驚いた。最高の切れ味はあまり持続しないが価格以上の価値があると思う。ダイソーの付属した刃も健闘している。

替刃 初回切れ味 耐久性
オルファ オルファカッター替刃(大) ★★★☆☆ ★★★☆☆
オルファ スピードブレード(大) ★★★★★ ★★★★☆
オルファ ステンレス替刃(小) ★★★☆☆ ★★★☆☆
オルファ 特専黒刃(小) ★★★★★ ★★★★☆
ダイソー カッターナイフ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
オルファ アートナイフ替刃 ★★★★★ ★★☆☆☆
ダイソー アートナイフ ★★★★★ ★★☆☆☆

段違いの切れ味、特専黒刃、スピードブレード

黒刃とスピードブレードの切れ味は段違いであった。薄い紙などはストレスなくスパスパカットすることができる。柔らかいEVAなどもサクサク切れてしまう。刃の消耗で切れ味が鈍ってくるが価格以上の価値があると思う。

耐久性に欠けるが切れ味抜群、アートナイフ

アートナイフも黒刃並みに初回の切れ味が良かったが黒刃にくらべ耐久性は低い。しかし、アートナイフの利用シーンは細かい作業なのでそこまで刃の消耗を気にする必要はないだろう。アートナイフで連続して段ボールを切断するような使い方はしないはず。

思ったより切れ味が良い、ダイソー

ダイソーカッターの初回切れ味評価は星2だが悪くない。普通に使う分には全く問題ないと思う。アートナイフは予想以上に切れ味が良くオルファと遜色ないレベルであった。本体のチープさはあるが実用的に十分使えるレベルにあるりコスパ最強と言える。

実売価格

ネットでの販売価格を確認した。黒刃と通常刃の価格差があまりないため黒刃を推したい。

注意

実売価格は2019年10月8日にネットで検索して確認したものです。送料は含まれません。価格は変動するため参考程度にご利用ください。見積もりなどに価格を使用する場合は必ず最新の情報をご確認ください。

大型刃

スピードブレードがやや割高。通常刃と黒刃の価格差はそこまでない。大型刃の黒刃を試していないが小型刃の黒刃と同じレベルならおすすめしたい。仕事などで仕上がりの精度が要求される場合はスピードブレードもありだがコスパの良い黒刃を推したい。

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替刃 初回切れ味 耐久性 枚数 実売価格 1枚単価
オルファ オルファカッター替刃(大) ★★★★☆ ★★★☆☆ 10 212 21
オルファ 特専黒刃(大) 未確認 未確認 10 254 25
オルファ スピードブレード(大) ★★★★★ ★★★★☆ 5 176 35

小型刃

ステンレス刃だけかなり割高。ネットでの取り扱いも少なかったので需要が少ないのかも。小型刃にはスピードブレードのランナップはない。切れ味重視の場合には黒刃のみとなる。ほとんど価格差がないため黒刃をおすすめしたい。

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替刃 初回切れ味 耐久性 枚数 実売価格 1枚単価
オルファ オルファカッター替刃(小) 未確認 未確認 10 145 15
オルファ ステンレス替刃(小) ★★★☆☆ ★★★☆☆ 5 165 33
オルファ 特専黒刃(小) ★★★★★ ★★★★☆ 10 166 17

ペンタイプナイフ

アートナイフ替刃しか確認していないので比較はできないが単価を考えるとアートナイフ替刃がよさそう。直線刃や曲線刃が必須でなければコスパの良いアートナイフ替刃がおすすめ。

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替刃 初回切れ味 耐久性 枚数 実売価格 1枚単価
オルファ アートナイフ替刃 ★★★★★ ★★☆☆☆ 25 162 6
オルファ アートナイフプロ替刃(直線刃) 未確認 未確認 5 277 55
オルファ アートナイフプロ替刃(曲線刃) 未確認 未確認 3 229 76

まとめ

切れ味と価格を考えると通常刃より黒刃の方をおすすめしたい。精度の高いカットが要求される場合は迷わずスピードブレード。

黒刃は、初回の切れ味だと薄い紙などサクサクカットできるので使っていて面白い。普通に使う分には通常刃でもまったく問題ないと思うが、一回黒刃の切れ味を体験してほしい。ほんと気持ちよく切れます。

ポイント
  • フッ素加工のスピードブレードは最高の切れ味だがコスパが悪い
  • 通常刃と価格差の少ない黒刃は切れ味が良くおすすめ
  • どの刃も使うと消耗するため切れ味を重視する場合は折るか新しい刃を使う

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