【自作レフ板】物撮り用の手持ち小型レフ板を段ボールで自作

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レフ板を段ボールで自作し検証した。レフ板としての性能は段ボールでも十分でカメラ初心者にはおすすめ。物撮りする場合にはぜひ試していただきたい。ただし折りたためないので収納場所が無い場合は折りたたみ出来るレフ板を購入しよう。

レフ板自作の経緯

物撮り用の小型レフ板について調べていたところ自作している人が意外に多かったので筆者もひとつ作ってみた。平面で光を反射すればいいので段ボールと画用紙があれば作れるんじゃないかと。スケッチブックがあればそのまま使える。

作製手順

遊び半分でハンドルを付けてみた。白いパネル状ならなんでもいいので、ハンドルは遊びで付けただけである。

(1) 設計

簡単に作るなら「二枚屏風」のような感じでいいかもしれない。段ボール2枚をつなぎ合わせるだけで完成する。それだとつまらないので以前購入したハンドル付き三角レフ板を参考に設計した。三角レフ板の詳細については以下を参照。

【製品レビュー】UNPLUGGED STUDIO 三角レフ板~1/4ネジで固定できる小型レフ板で物撮り環境を改善~

レフ板自体の大きさは適当。ハンドル部分だけ持ちやすいようにサイズを計測した。ハンドル無しなら瞬殺である。

反射面は400mm x 300mm。

(2) 道具の準備

材料や道具は家にありそうなものだけ。

材料と道工
  • 段ボール(適量)
  • 白い紙(適量)
  • カッターナイフ
  • ボンド or 両面テープ
  • ガムテープ(なくても可)

材料は、Amazonの薄い段ボール。強度はないがカットしやすい。

カッターナイフには切れ味抜群の「スピードブレード」を装備。サクサクと面白いように段ボールを切ることができた。スピードブレードの詳細についてはこちら。切れ味いいのでカットが楽しくなる。

オルファ替刃の切れ味と耐久性を検証~スピードブレード、特専黒刃、ステンレスなどを比較~

(3) 段ボールのカット

レフ板とハンドルに使う材料を切り出す。Amazonの段ボールは薄いので強度を出すため段ボールを重ねる。

レフ板部分を挟めるように段差を付けた。

写真のカッターマットはこちら。個人的にはA4を買ったがA3にすればと後悔している。安全を考えるのなら大きい方がいい。

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(4) レフ板部分の作成

レフ板の反射面を作成。

強度を出すため段ボールを重ねる。

家に落ちてた両面テープ。ボンドでも問題ない。コスト的にはボンドの方がいいかも。

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三枚重ねると強度があがり折れそうな感じはしない。

両面テープで反射面に白い紙を貼る。ボンドだとシワになるので両面テープがおすすめ。

大き目のコピー用紙があったのでそれを使用した。

余った部分をカットして完了。紙の厚さが薄く透けるため白さが微妙。可能なら厚手の白い紙がおすすめ。

(5) ハンドル部分の作成

ハンドル部分を組み立てる。

強度を出すために木工用ボンドを使用した。木工用ボンドもしくは同等のボンドが無ければ両面テープで問題ない。スティックのりだと強度がでないのでやめた方がいい。

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レフ板部分が三枚厚なのでハンドルの下側に三枚厚の隙間を作る。

コの字型のカットが難しかったのでパーツを三つにした。

ハンドルの精度はイマイチ。とりあえず壊れなければいい。

レフ板にハンドルを取り付ける。

ハンドル部分に三枚厚の段差があるのでこの時点で平面になる。

ロの字型のパーツを貼り付けてハンドルの取り付けが完了。

ハンドル部分は片面で段ボール2枚厚になっている。使った感じ強度は十分だった。厚手の段ボールなら1枚でもいいかも。

持ちやすいようにハンドル部分にガムテープを巻いた。握り心地は思ったより良い。あと、四隅の角を落とした。

自作物撮り用小型手持ちレフ板完成!!反射面は300mm x 400mm。

レフ板の検証

レフ板ありと三角レフ板で比較した。

検証パターン
  • レフ板なし
  • 自作段ボールレフ板
  • 三角レフ板(白面)
  • 三角レフ板(銀面)

三角レフ板の詳細はこちら。

【製品レビュー】UNPLUGGED STUDIO 三角レフ板~1/4ネジで固定できる小型レフ板で物撮り環境を改善~

もう少し絞りたかったが照度が足りず開放した。

カメラ設定
  • 焦点距離:60mm
  • 露出補正:0ステップ
  • 絞り値:f/3
  • ホワイトバランス:3130K

使用したLED照明はこちら。

【製品レビュー】UTEBIT LEDリングライト~超コスパの物撮り用LED照明~

レフ板なし

カメラは三脚で固定。LED照明はクランプ雲台で固定。

【製品レビュー】UTEBIT クランプ 雲台~クランプで1/4ネジのカメラ、ライト、レフ板を固定する~

照明が1方向なので手前が暗い。

自作段ボールレフ板

レンズを使ってレフ板を斜めに固定。

手前が少し明るくなりナイフの側面が見えるようになっている。

三角レフ板(白面)

今度は三角レフ板の白面を使って検証。

段ボールより若干明るい気がする。大きさも三角レフ板の方が大きい。

三角レフ板(銀面)

金属感のある被写体だと銀面の違いがほとんどわからない。

自作レフ板は使えるか?

自作でもレフ板としての機能十分にある。要は光を反射できればなんでもいいと。白いパネルがあればそれで済む話。

段ボールレフ板の方が面積が小さいが、三角レフ板と比べても遜色ない。この被写体だと差異はないが、白面と銀面は被写体によって写りがかなり異なってくる。

レフ板は、高いものではないので長く使うなら買ってもいいかな。

自作段ボールレフ板 ・ほぼ無料
・収納に困る
・レフ板としての機能は十分にある
三角レフ板 ・安いのでも千円くらいする
・コンパクトで収納に困らない
・白面と銀面で使い分けができる
・1/4ネジで固定できる

個人的に「収納に困る」が問題。収納に限りがあるので段ボールレフ板を片付ける場所がない。せっかく作ったが解体しようか悩んでいる。しばらくは子供のおもちゃとして流用しようかな。

まとめ

落ちを言うと替刃の「スピードブレード」を使いたいがために無理してレフ板工作した。サクサクと段ボールが切れてほんと楽しかった。段ボール工作する時に「スピードブレード」はおすすめ。

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段ボールレフ板でも事足りたのでレフ板購入は失敗だったかと言うとそうでもない。コンパクトに収納できるのと1/4ネジで固定することができるため買ってよかったと思う。使用回数が多いかつ収納場所がない場合は買った方がいいだろう。

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レフ板をちょっと試しに使ってみたい場合は、買う必要はなく段ボールレフ板で十分。白いスケッチブックでも十分に代用できる。

ポイント
  • 白いパネル状の物であればレフ版として機能する
  • 頻繁にレフ板を使わない場合は段ボールレフ板で十分
  • 収納場所が無い場合は折りたたみできるレフ版購入がおすすめ

レフ板を使うと物撮りの仕上がりが良くなるのでカメラ初心者には段ボールレフ板で試してみよう。

今回の被写体は長年愛用しているジュースS2。以下は最新モデル。ちょっと重いけど一生使えるアーミーナイフです。

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