スニーカーのかかと内側を修理補修~穴の開いたジャングルモックのかかと内側を500円で何とかする~

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ヘビーユースしていたスニーカージャングルモックのかかとが壊れてしまった。何とか補修できないかネットを調べたが補修パッチを使った情報しか出てこなかった。補修パッチでの補修を考えたがレビュー評価が悪いので別の方法を模索。縫製で直せないか考えていた時に革素材を見つけた。結果革を使ってかかと内側を上手く補修することができた。革素材は税別440円と低予算で修理できるのでかかとの補修に困っている方は参考にしていただきたい。

注意事項

革素材の価格は2019年11月時点のものです。ご了承ください。

かかと内側を修理する方法

手間さえ惜しまなければ縫製した方がいい。

専門店

以前専門店でスニーカーのソール修理がどの程度か調べたことがある。詳しくは下記記事の「専門店での修理」を参照。修理費を考えるとスニーカーを買いなおした方がよさそうだ。

自分でスニーカーのかかとを修理~シューグー(Shoe Goo)でスピングルムーブを修理~ 自分でスニーカーのかかとを修理~シューグー(Shoe Goo)でスピングルムーブを修理~

Point

購入価格が安いスニーカーは専門店で直すより買いなおした方がよい。

補修パッチ

ネットで「かかと内側補修」で調べると補修パッチを絶賛する記事がいくつか見つかる。

いくつかのサイトでレビューを確認するとあまりいい評判がない。補修材部分が痛んだり、すぐに剥がれてしまうといった問題があるようだ。筆者は実際に使っていないので真偽のほどはわからないが購入には踏み切れなかった。趣味で裁縫もやるため貼り付けと縫い付けの強度の違いは理解している。布の貼り付けでも場所によっては強力に接着できるが、靴のかかと内側のような凸凹した面ではまともに貼り付けられるとは思えない。

Point

かかと内側補修パッチはレビューを見る限り安心して購入できない。

それほど高い商品ではないので試すのもありかなと思う。相性の良いスニーカーであれば上手く貼りついてくれるかも。

はじめはこの補修パッチを使うつもりでいたので裁縫用のボンドを買ってしまった。

裁ほう上手を買ったが結局一回も使っていない・・・。

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手縫い

かかと補修パッチをあきらめどう修理しようか悩んでスニーカーのかかとを眺めていた。よく見るとスニーカーのかかとはアウターとインナーが縫い付けられていることに気づいた。「同じように縫えば直るんじゃないだろうか」と思いつき生地を縫い付けて補修することにした。

素材選び

手縫いすることを決めた次にハマったのが素材選び。

生地が必要と言うことでユザワヤで物色。厚手の綿生地とつるつるしたテープを購入。

耐久性を考えて購入した布であったが、購入直後に東急ハンズで革素材を発見。

かかと修理4回分くらいの革が500円以下で売られている。綿の生地に比べたら耐久性はこちらに軍配が上がる。革で補修することに決定。

生地と裁縫ボンドは完全に無駄となってしまった。←今回一番の失敗。

Point

革縫製は強度耐久性に期待できる。

革を使ってのかかと内側補修

革素材さえ入手できれは何とかなる。

革素材の購入

東急ハンズでA4の革素材が税別440円で売られていたので購入。一番柔らかい皮を選択。薄くても革なので耐久性は問題ないだろう。本当に良い素材が見つかった絶妙な商品ラインナップの東急ハンズ様に感謝!!

革の縫製

革を縫うのははじめてでどうしていいかさっぱりわからない。1時間程度革の縫製についてネットで学習。ポイントをまとめると。

ポイント
  • 革に穴を事前に開ける必要がある
  • 専用の針がある
  • 専用の糸がある

革に穴を開ける専用の道具が売られていたが高いので購入をあきらめた。なんか普通に縫えそうなので実験。

100円ショップの縫い針と糸で試してみる。

普通に縫ってみたが無理!!革が硬く針が全然通らない無理やり縫ってみたがかなりの力が必要。これだと2センチもまともに縫えない。

針が通らないので革も凸凹してしまっている。

結論として事前に穴を開けないと革の手縫いは無理。穴あけ専用の器具があるが今後レザークラフトする予定がないので買えない。とりあえず100円ショップの千枚通しで代用。

試したら思ったより上手く穴が開いた。穴のピッチを自分で調整しないといけないがこれなら十分使える。

本当にこれで直るのか

なにせはじめての補修なのでこの方法で本当に修理できるかわかならい。かかと部分と革を縫い付けて問題ないか確認。

まずはかかと部分に縫製して大丈夫か確認。じゃっかん生地が柔い感じだが大丈夫そうだ。

革は事前に縫い付ける場所に穴を開けておく。

かかとに革を縫い付ける。

縫い方は適当。強めに縫ってかないと隙間で出来てしまう。

革を裏返し仕上がりを確認。まぁ及第点だろうか。縫製のピッチをもう少し短くして糸をもっと絞ればもっと良い仕上がりになるはず。

下穴の開け方が仕上がりの良し悪しに直結しそうだ。

実験した感じ問題なさそうなので本番に移る。

必要な道具と素材

今回筆者が使用した道具と素材。糸は革素材なので少し太目が良い。針も太い方がいいが事前に穴を開けてあるので細い針でも何とかなる。穴が開くものであれば千枚通し以外でも可能だが千枚通しが使いやすかった。革は丈夫なので薄いもので十分。厚い革だとかかとにフィットしない可能性があるので注意。

使用した道具と素材
  • 千枚通し
  • 縫い針
  • 手縫い糸
  • 薄手の革
  • ビニール袋
  • マスキングテープ
  • チャコペン

かかと内側補修手順

ちょっと手間がかかるので時間をかけてコツコツやるのがおすすめ。焦ってやると失敗する。特に型紙と穴あけは要注意。

補修手順
  1. 補修ヶ所の確認
  2. 型紙の作成
  3. 革素材のカット
  4. 縫製部分の下穴
  5. 革パーツの縫製
  6. インソールの取り付け

(1) 補修ヶ所の確認

ほつれて中のスポンジがもげている。実はどこまでを革で覆うか少し悩んだ。結果、壊れた部分だけ覆うと見た目が悪くなるので広めに革を貼り付けることにした。

(2) 型紙の作成

貼り付ける革の型紙を作成する。平面ではないので紙ではなくビニールを使用した。

まずはビニールをかぶせてざっくり必要な部分を切り出していく。

ここからは筆者が大好きなマスキングテープを多用。

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DIYをやり始めてからマスキングテープが手放せなくなった。

マスキングテープで後ろ側から仮止め。

油性マジックでカット部分に印をつける。

一応左右同じ幅になるように調整。

底面はインソールをかぶせるので長めにとっておく。

縫い付ける部分は余分があると仕上がりが悪くなるので慎重に線を付ける。

ほぼほぼ型が完成。革になるともう少し馴染むのでビニールでの仕上がりは気にしなくてよい。

最後にかかと部分の縫い代を残してカットする。ここのカットよりも下穴の方が仕上がりに響く。

型紙もとい型ビニールの完成。反対側の型紙も同じように作成する。

(3)革素材のカット

革が黒いので白のチャコペンを使用。100円ショップで売ってるので、千枚通しと合わせて買っておきたい。

たいした影響はないと思うが裏表間違えないように。

ソール側はできるだけ残しておきたいのでギリギリでカットした。

ハサミでカットして完了。

(4) 縫製部分の下穴

仮合わせして縫い付ける部分にチャコペンで印をつける。ここの縫い目は外から見える部分なので仕上がりに影響する。斜めになったりしないように注意。

ある程度の大きさの穴を開けたいので厚紙などを下ひ敷く。千枚通しを深く刺すほど穴が大きくなる。

今回一番慎重にやりたい部分。この下穴が綺麗にできれば仕上がりが良くなる。チャコペンで下書きしてから穴あけする。

今回少しで下穴が少し凸凹してしまった。ここは焦らずやった方がいい。ピッチは気持ち細かくしたがもう少し間隔があっても大丈夫だと思う。

(5) 革パーツの縫製

仮合わせした位置に合わせ縫い付ける。筆者は中央から二回に分けて縫った。

下穴さえ開いていれば革であっても簡単に縫い付けることができる。

側面の縫製は位置的に難しいので今回はかかと丈夫のみ。

反対側も縫って完了。

終端はほつれないように何度か糸を通し上手く縛っておく。

左右の縫い付け完了。

(6) インソールの取り付け

取付けた革部分を内側に折り込んでいく。

柔らかい革なので折り返しても馴染む。

反対側も同じように折り返す。

縫い付ける位置がイマイチだと革部分のバランスが悪くなる。今回は及第点としておく。

余った革はカットせずに底に押し詰める。

余った革の分かかとが高くなるが問題ない。筆者は全く気にならなかった。

インソールを入れてひとまず完成。

仕上がりの確認

履いてたらほとんど目立たない。ボロボロのかかとが隠れるのでもう恥ずかしくない。

見た目

思ったより上手く仕上がったと思う。ポイントは革のチョイスだろうか。柔らかいのでかかとに上手く馴染んだ。仕上がりは下記ギャラリーにて。

履き心地

靴下でも素足でも問題なく履くことができた。はじめて履いた時は少しカパカパした感じがあったが履き始めたらまったく気にならなかった。

耐久性

実はかかと修理は半年以上前にやっていた。約半年間高い頻度でジャングルモックを履いていたがまったく問題なし。かかとの違和感もほとんどない。ただしスポンジがへたった分ボリューム感が足りない気がする。もうひと手間かけたい方は内側のスポンジも合わせて補修してみよう。

まとめ

はじめは上手くいくか心配だったが結果大成功した。補修後半年以上使っているがまったく壊れる気配はない。あれだけしっかり革を縫い付けたのだから普通は壊れないだろう。若干手間はかかるが低予算で修理できるので、かかとの内側を補修する場合はぜひチャレンジしてみてください。

ポイント
  • かかとの内側は500円で補修できる
  • 革縫製でのかかと補修は耐久性がある
  • コツさえつかめば革でも縫製できる

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