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写真や動画など容量が増える一方で外付けHDDの管理が混沌としてきた。写真などは手動バックアップしていたので現時点でデータが飛んだら思い出の写真が消失してしまう。と、いうことで一週間以上かけてデータ管理を設計し構築した。
価格や仕様などは2023年8月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
ストレージの基礎知識
ストレージ環境を構築するのに必要な知識をまとめておく。
種別 | メリット | デメリット |
---|---|---|
クラウドストレージ | ・どこからでもアクセス可能 ・障害耐性が高い | ・毎月費用がかかる ・大容量データに対応できない |
HDD | ・安価 ・大容量データに対応できる | ・ネットワーク外からアクセスできない ・クラウドにくらべ障害耐性が低い |
NAS | ・どこからでもアクセス可能 ・障害耐性が高い ・大容量データに対応できる ・クラウドに比べれば安価 | ・構築と管理の手間がかかる ・筐体が高額である ・クラウドに比べ障害耐性が低い |
Amazonフォト | ・画像ファイルを無制限 ・プライム会員で利用可能 | ・動画は制限あり |
クラウドストレージ
費用はかかるが安全性は高いハズ。ネックは価格とBANのリスクである。
価格につてい
クラウドストレージはデバイスを選ばずどこからでもアクセスできるメリットが大きいが費用がそこそこかかる。Google Driveを例にすると、
2023年8月時点で2TB年額は、13,000円となる。HDDの価格が8TBでざっくり17,000円くらい。障害耐性を考えると単純に比較はできないがミラーリングしてHDDに保存した方が安上がりかもしれない。
ただし、作業場所を選ばすデータにアクセスできるメリットは大きいのでクラウドストレージ運用は外せない。
BANのリスク
いくらお金を払っていも間借りしている環境なので何か問題(規約違反)などがあったら垢BAN凍結などの可能性がある。どこかの有名YouTuberがGoogleDriveの規約違反でアカウントが完全凍結されたなんて話もあった。確率的には故障よりも人為的な制裁の方が怖いかもしれない。故障率の低いクラウドストレージであっても「生殺与奪の権利」は、クラウド提供側が握っていることを忘れない方がいいだろう。
ハードディスク(HDD)
以前ほどではないが容量に対する価格が下がってきている。前述の8TBでは17,000円程度で購入することが可能。もう少し性能のよいHDDでも30,000円弱で手に入れることができる。HDDはコスパ最強である。
故障率の問題
クラウドと比べるとどうしても物理的な故障が気になってしまう。RAID1(ミラーリング)構成にすれば故障率は下げられるので基本はRAID1以上の構成を目指したい。例えば故障率10%のディスクをミラーリングした場合10%×10%で故障率が1%まで下がる。
NAS(自宅構築)
ネットワーク外からアクセスできるHDDみたいなヤツ。基本的に動画などの大容量データを共有するならこの方法しかないと思っている。こちらもRAID1構成ができるので故障率を下げることは可能。ただ筐体自体の価格が高いので初期投資は必要となる。
Amazonフォト
このサービスはかなり有用である。なんといっても画像データに関して容量の制限がないのだ。しかもプライム会員のおまけ機能として使る。プライ会員のお得度は非常に高い。
ストレージ環境の構築手順
重要データと画像データはクラウドストレージと併用するため消失の可能性は極めて低い。それ以外のデータはHDD(RAID1)に格納するためクラウドにくらべ消失の可能性は高まるが杞憂かもしれない。
1. データの棚卸
闇雲に分類しても問題なので重要度でわけることにする。
種別 | 内容 |
---|---|
重要データ | ・仕事などで使う書類 ・更新中ブログデータ |
通常データ | ・ブログのデータ ・写真データ ・通常動画データ ・大規模な動画データ |
一時データ | ・テスト用の動画データなど |
やはり重いのが動画データ。子どもの動画などもあるので消えたら困る。最重要なので現在仕事で使っているデータと管理全般の書類など。基本不要データは削除しないとダメそう。
2. ストレージ設計
容量的にクラウドにすべて保存することは無理そうなのでHDDとクラウドを併用することにした。
種別 | 容量 | 用途 |
---|---|---|
クラウドストレージ | 100G | ・重要データ ・作業用データ ・共有が必要なドキュメント |
HDD(RAID1) | 8TB | ・クラウドデータのバックアップ ・通常データの保存 |
NAS(RAID1) | 6TB | ・共有が必要な動画ファイル |
Amazonフォト | 無制限 | ・画像ファイルすべて |
クラウドストレージ
最近は出先で作業することが多いので仕事で使うデータは基本ここに集中させる。ただし動画データなどを入れるとクラウドストレージの容量を圧迫してしまうので基本はドキュメントと画像のみとして運用する。垢BANの可能性もあるため重要データは四半期ごとにHDDに手動バックアップしている。杞憂かもしれないが垢BANで重要データの復旧が出来なくなったら詰んでしまうのでバックアップは必須と考えている。
容量は書類と画像ファイルに限定しているので基本は50G以下に抑えたい。一時的に動画共有などもやっていたので100Gの有料プランを契約したのだがデータの整理が出来たら15Gへのダウングレードも検討したい。
HDD(RAID1)
自前管理のHDDなので故障率がきになるところ。今までの経験上HDDが故障したのは2回くらいしかない。3.5インチにいたっては20本くらい使ってきたが完全に故障したことはいまのところない。故障率が公になっていないので何とも言えないがRAID1構成にしておけばほぼほぼ大丈夫かなと。重要データはクラウドと冗長化しているので最悪、重要データはなんとか生き残るハズである。
筐体は5千円前後と超コスパのコイツをチョイス。RAID機能付きでこのお値段は他になかった。安すぎて逆に心配なのだが耐久性は大丈夫なのだろうか。
HDDはWDの青いやつ。こちらもコスパがパない。
NAS
NASはまで購入していないがこちらを購入予定。とりあえずRAID1が組める手ごろなやつを探したらコレが見つかった。
HDDはWDの6TBを使用予定。
Amazonフォト
こちらは無制限の画像ストレージ。プライム会員なら利用可能。仕事でAmazonを使っているため感覚としては無料である。
3. 移行作業
ちょっとNASの構築はまだなのでしばらくは動画データをHDDのみに保存する。
1. 重要データ以外をすべてHDD(RAID1)に放り込む
2. 最小限になった重要データを丸ごと圧縮しHDD(RAID1)にバックアップ
3. 外部共有必要な動画データをNASに放り込む
4. 画像ファイルをすべてAmazonフォトにアップロード
現状この状態だと「重要データー」と「画像データ」が消失することはまずないだろうと考えている。消失の可能性としてはクラウドと冗長化できていないHDDデータが吹っ飛んだ時。ただこちらもRAID1構成にしているので故障率は大幅に下がっている。HDDケースを階段から落としたりしない限り同時に壊れることはないだろう。
NAS構築は課題になっているので近々購入し環境構築したいと思う。
まとめ
今回のストレージ整理のポイントはHDDをRAID1構成にしたところである。いままでRAID構成にしていなかったので故障したらどうしようと心配が絶えなかったがミラーリングで高勝率が格段に下がるので安心できそう。画像に関してはAmazonフォトを併用しているのでこちらも消失の可能性は限りなく低い。昨今のクラウドサービスを考えると動画などの大容量データの外部共有はNAS一択かなと思う。クラウドストレージで大容量データを管理すると毎年10万円以上の出費となるため現実的ではない。NASもミラーリング(RAID1構成)すれば故障率も下がるのでイケるんじゃないだろうか。
今回4万円弱で8TBのRAID1環境が構築できたのでしばらく容量問題に悩まされることはなさそう。ストレージの容量に悩んでいる方は是非とも参考にしていただきたい。
- クラウドストレージは重要データの保存にとどめるのが吉
- 大き目のデータは自宅のHDD(RAID1)への保存がコスパよし
- 動画などの大容量データの外部共有はNASの一択である
NASの筐体が高くて中々ポチれません。