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オートロックとネジロックのカッターナイフをしばらく平行運用していたので利便性などのポイントをまとめる。結論を言うと刃の出し入れが容易な「オートロック」がおすすめ。使いかってを考えるとオートロックの圧勝であるが、筆者はなぜかネジロックを愛用している。合理的な判断がいつも正しいとは限らない。時には直観で選ぶのも良いのかもしれない。
仕様などは2020年9月のもので最新の情報と異なる可能性があります。製品を購入する場合は本家サイトにて対応する替刃やボディーなどの最新情報をご確認ください。
目次
オートロックとネジロック
オルファのカッターナイフにはオートロックとネジロックと呼ばれるロック方式がある。オルファの替え刃式カッターナイフについてはおすすめを別途記事にまとめている。ネジロックとオートロックを同じ頻度でしばらく使ったのでポイントをまとめる。
カッターナイフ本体のおすすめについてはこちら。
オルファカッターナイフ本体のおすすめ~種類が多すぎてどれを選んでいいかわからない~
余談だが替え刃は切れ味がよくコスパの良い「特専黒刃」がおすすめ。本記事では切れ味と耐久性にすぐれた「スピードブレード」を装備しているがコスパ面でおすすめしづらい。替え刃に興味のある方は以下の記事も参考にしていただきたい。
オルファカッターナイフ本体のおすすめ~種類が多すぎてどれを選んでいいかわからない~
どっちを選べばいいか
結論を言うとオートロックがおすすめ。ネジロックだと片手で刃の出し入れができないのが大きなマイナス点。力を入れて加工したい場合はがっちり刃を固定できるネジロックが有利かも。
比較項目 | おすすめタイプ |
---|---|
グリップ | オートロック |
刃交換 | ネジロック(僅差) |
価格 | 引き分け |
ロック時の安定感 | ネジロック(僅差) |
仕事でのスピード感 | オートロック |
連続作業 | ネジロック(僅差) |
ちょい出しによる繊細な作業 | ネジロック |
子供との工作 | オートロック |
安全性 | オートロック |
特殊な加工 | ネジロック |
見た目 | ネジロック |
グリップ
まずはネジロック式。オートロックにくらべ本体からのでっぱりがあり若干違和感がある。ただし、ロックが手に当たらない持ち方をすれば違和感を感じないだろう。
ネジロック部分のでっぱりは約7ミリ。ネジを低くしたり小さくすると使いかってが悪くなるので改善は難しそう。何かうまいことネジロックのグリップを改善できないだろうか。
次はオートロック。ネジロックに比べ違和感なく握りやすい。
ロック部は一番高いところでも約4ミリ。先端は3ミリ程度ともっと低い。わずか数ミリであるが握り心地の違いは大きい。
グリップで選ぶならオートロック。
刃交換
ネジロック式はネジを目いっぱい緩めるたあと後ろにスライド。ネジがある程度緩まればすーっ抜ける。
オートロックはロック部を後ろにグイっ引き抜く。そこそこ力がいる。
オートロックは外す時に固いので初見だと戸惑う。
刃の固定は両方ともでっぱり部分に刃を乗せるだけ。
刃の取り外しはネジロックは若干有利。
価格
現在の実売価格に大差ない。価格を気にする必要はなさそう。
エックスハイパーAL型
標準刃が付属するオートロックタイプ。ちなみにスピードハイパーは付属の刃が違うだけ。
エックスハイパーL型
標準刃が付属するネジロックタイプ。
ネジロックとオートロックで価格に差はない。
ロック時の安定感
こちらはネジロック式。ネジで刃をぐっ固定すれば全くグラつかない。力を入れたカットでも安定感がある。
オートロックは意外に優秀。ネジロックほどではないが刃のグラつきがほとんどない。ここまで安定しているとネジロックの存在意義がなくなる。
ネジロックの方が刃が安定するがオートロックも優秀。
仕事でのスピード感
ネジロックは刃の出し入れに両手が必要になる。このデメリットは大きい。スピードを必要とする作業現場では問題あり。
片手でサクサク刃の出し入れができる。固定時の安定感もあり使いやすい。
現場作業なら刃の出し入れが早いオートロックがおすすめ。
連続作業
刃を出しっぱなしにして連続作業する場合は刃がガッチリ固定できるネジロックがよいが、グリップを考えるとオートロック。そもそも刃を長時間出しっぱなしにするのは危険。
連続作業ならどちらを使ってもいい。
ちょい出しによる繊細な作業
カットする厚みを調整したい場合本体から刃をちょっとだけ出す場合がある。
ネジロックは無段階で刃を出すことができるので以下のように1ミリだけ刃を出すなどの細かい設定が可能。筆者は段ボールの開梱時にこれを使っている。
丁度いい刃の長さで固定できる。
こちらはオートロック。意外にちょい出しが可能だった。
2段階目だとこんな感じ。段ボールをカットするときはもう少し出して刃の当たる面積を増やした方がカットしやすいかな。
ネジロックだと刃の長さを細かく調整できる。
子供との工作
カッターを使わせない前提で考えるとオートロック一択。子供と作業するときは刃を出す時間をできるだけ短くしたい。
子供との工作でお父さんが使うならオートロック一択。
安全性
DIYでネジロックを使っていた時面倒で刃を出したまま置いといて怪我しそうになったことがある。まめに刃をしまえるオートロックの方が安全だろうか。無精者にネジロックは向かない。
刃をしまいやすいオートロックの方が安全。
特殊な加工
カッターで木材をガリガリ削るなら刃の固定が強いネジロックがおすすめ。そもそもカッターナイフで木材を加工することが少ないと思う。のみやのこぎりなど別の工具を使った方が効率がよく安全。
力を入れてがっつり加工ならネジロックだが他の工具を検討した方がいい。
見た目
ちょっとどうでもいい話だが見た目について。個人的にはメカっぽいネジロックの方がかっこいい。
カッター中央に丸いパーツがあることでメカっぽさが増している。
オートロックは握りやすく使いやすいが見た目のインパクトに欠ける。
メカっぽいネジロックにロマンを感じる。
まとめ
見た目のかっこいいネジロック推しであったが冷静に考えるとオートロックが無難。やはり片手で刃を出し入れできるメリットは大きい。ネジロックが有利だと思っていた刃固定の安定性も問題ない。考えれば考えるほどネジロックの必要性がわからなくなってくる。
ネジロックかオートロックに迷ったらオートロックを選ぶのが無難である。
- 普通に考えたらオートロックがおすすめ
- ネジロックにくらべオートロックは弱点がほとんどない
- ネジロックには玄人向き
メリデメを考えるとオートロックが断然有利であるが気づくと筆者はネジロックの方を使っている。ネジロックには理屈で理解できない魅力があるのかもしれない。